山田正紀のレビュー一覧
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ネタバレ「カムパネルラ、僕たち一緒に行かうねえ」。銀河鉄道にふたり一緒に乗ればいずれどちらかが降りなくてはならなくなるから、『銀河鉄道の夜』ではジョバンニが先に列車を降りたけれど、ふたりは一緒にどこまでも行けたのでは。そんなラストでした。
メディア管理庁の言論統制と物語を使った啓蒙、物語の世界を仮想現実で創り出して人をアクセスさせて矯正・洗脳という派手なのはまだ無いだけで、これに近い「テキストを望んだ通りに“しか”読ませない」は既にあると思います。必ずしも作者の望んだ通りではないところもよくある…。
ジョバンニの味方は校倉さんだけ…鳥採りの彼も、この世界で必要な概念なんだろな。カムパネルラが概念だった -
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ネタバレ● 感想
なんとも山田正紀らしいミステリ。聖バード病院を舞台に、いくつもの謎が提示され、最後は、一応、それらについて合理的な説明がされる。バカミスっぽさ、エロチックさも含まれるのが、山田正紀らしい。
読者に提示される謎としては、金庫の中に閉じ込められた、記憶喪失の女が誰なのかという謎がある。この謎は、このミステリ全体を通じ、病院内での謎の焼死事件と死体の紛失と相まって、「新枝彌弥子」なのか、「藤井葉月」なのか。二人のいずれかだと絞られる。これが読者を引き付ける謎
この謎で読者を引っ張りつつ、メインの謎としては、「女は天使なのか悪魔なのか。」という命題を突き付ける。これは物語の中では、狭更 -
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ネタバレ6つの短編が収録された連作短編集。
どれも悪くはないミステリではあるが、やはり総じて見ると良いところは多数あるものの、少し物足りないと思わざるを得ない。
だが、この昭和の雰囲気であったり、最後に老境の椹や呪師の姿を描き、二人の人生も描いている点はとても良い。
短編(中編?)の中で面白かったのをいくつか。
『人喰い船』
事件自体は単純ではあるが、「なぜ死体が服を着脱したのか」という謎に対する答えが見事。
『人喰い博覧会』
連作としての仕掛けはあまり驚きには値しないが、「実は宮口は落ちていない」というのは驚いた。
心臓マヒで死んだ宮口を放送塔から落とさなければならなかった理由も納得。
まだ自 -
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インドと中国の国境に作られた原子力発電所「アグニ」において、日本から出向した亜紀商事の社員を含む、技術者のほとんどが落盤事故に見せかけた爆発によって殺された。生き残った工藤は、原子力発電所内に、CIAが仕掛けた爆弾が存在していることを知る…。
山田正紀の作品の中でも、冒険小説風の風合いが強くて読みやすい、スパイvsスパイもの。CIAと中国、ソ連のKGBが序盤では複雑に絡み合い、大丈夫か?と思ったところで、工藤たちの行動がスタートする。
工藤たち5人については、あれ?それでいいの?という程度の訓練ぶりに、ほとんど活躍すること無くという感じで、むしろその前のサラリーマン時代に焦点が当てられてい -
Posted by ブクログ
山田正紀さんの作品は『カムパネルラ』に続き読むのが2作目でしたが、この作品も、私には難解で、意味がわかりませんでした。
最後まで読めばわかるんじゃないかと思って読んでいましたが、なんとなくしかわかりませんでした。
読み慣れないSF作品であるせいかもしれません。
10歳くらいの白いつなぎを着て白いキャップをかぶった少女が「おまえの大切な人(ラヴ)が死ぬ」という手紙を、第一話から最終話までの各登場人物に持っていき、その人たちをインタビューする死神の話です。
第一話の鈴木良二と君島涼子の高校生カップルの「難病ラヴストーリー」はコミカルで、あの映画のことかなと思い、ちょっと笑えました。
第二話