山田正紀のレビュー一覧

  • フェイス・ゼロ

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    ネタバレ

    「恐怖と欲望幻想」なSIDE Aも良かったし、「科学と冒険」なSIDE Bも面白かったです。
    「一匹の奇妙な獣」「フェイス・ゼロ」「魔神ガロン 神に見捨てられた夜」が特に好みでした。SIDE Bに偏ってるな。。
    『戦争の子供たち』も気になるのに、構想だけで創作されなかったみたいなのは残念です。SFの、「何が書かれているかわからないのにむしょうに面白い」というのはとてもわかります…わたしもこういうSFが好き。
    「不気味の谷」は聞き覚えがありました。ロボットの外観が人間に近付き過ぎると嫌悪感を覚えるってやつ。

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    2022年06月30日
  • 山田正紀・超絶ミステリコレクション#4 囮捜査官 北見志穂3 荒川嬰児誘拐

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    復刊3作目。本作も囮捜査というよりは北見志穂を中心に展開するミステリ&警察小説。

    東京を舞台に展開する身代金受け渡し劇は古さとか全く感じさせずドキドキでした。事件の真相もすっかり騙されていました。

    次作も楽しみです。

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    2022年03月08日
  • 山田正紀・超絶ミステリコレクション#3 囮捜査官 北見志穂2 首都高バラバラ死体

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    前作に比べると本作は囮捜査という意味では少し控えめかもしれませんが、本作も面白かったです。
    現実の場所が舞台ということもあり、生々しい現実感に溢れているところが本シリーズの魅力の一つ。時代錯誤というよりもとてもリアルに感じます(世代のせいですかね)。

    次作も楽しみです。

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    2022年02月03日
  • 人喰いの時代

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    個人的には好きな部類。作中作に込めた思いとか言われてもわからんし、時代設定すれば多少の事は書いても問題ないでしょ的な発想も好きではないけど、書きたかったストーリーはわかる。

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    2021年12月29日
  • 山田正紀・超絶ミステリコレクション#2 囮捜査官 北見志穂1 山手線連続通り魔

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    犯人は誰なのか、どうやって殺したのかというミステリの根幹の面白さと、警察の内部組織軋轢や捜査方法など警察小説的な一面も楽しめた一冊。
    残された謎から辿り着く真相も予想ができませんでした。

    登場する駅は現存しますが、スマホなどが存在しない時代になので懐かしいシチュエーションも多数登場しました。
    ただ今の時代に読んでも内容は新鮮でした。

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    2021年12月16日
  • 開城賭博

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    すべては人がやったことなのだ。
    より人らしく作り替えちまったって、いいじゃないか。
    饒舌に過去語りをするが、本当かどうか判然としない勝海舟。旅順特務機関の作戦における不在証明を偽装した満鉄の測量技師。
    戦時中、呉で「張込み」と「舞姫」が混ざったような案件にかかわった防諜専門員。
    明智光秀謀反の夜の、最後の食事。
    そして、武田残党の若者たちが請け負った、ご神木の大輸送計画――
    あったかなかったか知らねえが、あった方が面白え。
    軽妙にして痛快、異色の歴史小説集!

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    2021年11月27日
  • 最後の敵

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    SF大賞受賞作だけあって、アイディアは素晴らしいのですが、説明文が長い。アニメ化されたらテンポよく進んで良いかもしれないですね。?

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    2021年11月18日
  • SF読書会

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    マジで豪華な読書会で、名作SFのブックリスト。読んだことがないSFばかりだったが、この読書会で語られる内容を読むとさすがに読みたくなる。半村良の『石の血脈』がとても面白そう。

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    2021年10月17日
  • 人喰いの時代

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    ネタバレ

    6つの短編が収録された連作短編集。
    どれも悪くはないミステリではあるが、やはり総じて見ると良いところは多数あるものの、少し物足りないと思わざるを得ない。
    だが、この昭和の雰囲気であったり、最後に老境の椹や呪師の姿を描き、二人の人生も描いている点はとても良い。

    短編(中編?)の中で面白かったのをいくつか。
    『人喰い船』
    事件自体は単純ではあるが、「なぜ死体が服を着脱したのか」という謎に対する答えが見事。

    『人喰い博覧会』
    連作としての仕掛けはあまり驚きには値しないが、「実は宮口は落ちていない」というのは驚いた。
    心臓マヒで死んだ宮口を放送塔から落とさなければならなかった理由も納得。

    まだ自

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    2021年09月20日
  • フェイス・ゼロ

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    山田正紀の小説は初めて読んだが、想像していた以上に奇想繚乱だった。日本SF傑作シリーズというより異色短編傑作シリーズじゃないのかと思ってしまうくらい。印象的な短編は『メタロジカル・バーガー』と『魔神ガロン』。『メタロジカル・バーガー』は画一化は必ずしも悪くはないが、その行きつく先に薄ら恐ろしくなる。原作の『魔神ガロン』は不内容だが、読後にはこれから一体どうなってしまうんだという期待と共に終わるので、原作を読んでみたくなった。そして、竹書房のこのシリーズのデザインは相変わらずいつも攻めててカッコいい。

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    2021年08月23日
  • フェイス・ゼロ

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    著者名買いしちゃう作家の一人なんだけど、
    これが好きって作品は特に無いのよね。
    でも買っちゃうし、読むの途中で止めちゃった事は無い不思議

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    2021年06月24日
  • 火神を盗め

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    インドと中国の国境に作られた原子力発電所「アグニ」において、日本から出向した亜紀商事の社員を含む、技術者のほとんどが落盤事故に見せかけた爆発によって殺された。生き残った工藤は、原子力発電所内に、CIAが仕掛けた爆弾が存在していることを知る…。

    山田正紀の作品の中でも、冒険小説風の風合いが強くて読みやすい、スパイvsスパイもの。CIAと中国、ソ連のKGBが序盤では複雑に絡み合い、大丈夫か?と思ったところで、工藤たちの行動がスタートする。

    工藤たち5人については、あれ?それでいいの?という程度の訓練ぶりに、ほとんど活躍すること無くという感じで、むしろその前のサラリーマン時代に焦点が当てられてい

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    2021年06月10日
  • デス・レター

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    山田正紀さんの作品は『カムパネルラ』に続き読むのが2作目でしたが、この作品も、私には難解で、意味がわかりませんでした。

    最後まで読めばわかるんじゃないかと思って読んでいましたが、なんとなくしかわかりませんでした。
    読み慣れないSF作品であるせいかもしれません。

    10歳くらいの白いつなぎを着て白いキャップをかぶった少女が「おまえの大切な人(ラヴ)が死ぬ」という手紙を、第一話から最終話までの各登場人物に持っていき、その人たちをインタビューする死神の話です。

    第一話の鈴木良二と君島涼子の高校生カップルの「難病ラヴストーリー」はコミカルで、あの映画のことかなと思い、ちょっと笑えました。

    第二話

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    2020年10月27日
  • 神狩り

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    情報工学の天才・島津圭助は機械翻訳を研究している。謎の《古代文字》の調査中に落盤事故にあい、不思議な体験をする。この《古代文字》を解明しようとすると、様々な事件に巻き込まれ、、、







    三部構成なのだが、第一部で受けるイメージとそれ以降で受けるそれに違和感があった。特に終盤はあっさりした終わり方のように感じる。神狩りという題名そのものの物語だっただけに、得体の知れないものに挑むという結果はしょうがないのでしょうか。

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    2020年10月11日
  • 大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ

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    ネタバレ

     設定が大きいが、それを全て支え切れているか。
     かなり楽しめたが、シリーズ完結した際に、あらためて評価すべきだな。

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    2020年09月22日
  • 人喰いの時代

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    うちの祖父母が生まれた昭和のはじめの北海道が舞台。
    じいちゃんが生まれた頃の日本ってこんな感じなのかぁと思いながら読んでました。
    …北海道しか出てこんけど

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    2020年07月26日
  • バジリスク ~桜花忍法帖~(7)

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    ネタバレ

    怪物だらけの忍者絵巻。
    バジリスク自体が悲しいお話だったけど、こちらも最後の最後に本当に悲しいお話だったわ。

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    2020年02月16日
  • 大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ

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    普通に面白くドキドキしながらワクワクしながら読んだし、普通に面白かったですね。
    ただまあ必殺って偉大だなあってのは思った。
    終盤が特に脳内であの光景が出てきた。

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    2020年02月03日
  • カムパネルラ

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    銀河鉄道の夜をこじらせた小説、とでも言えばいいのかな。ともかく、どこに連れて行かれるか分からない展開にアップアップしながらも、何とか読み終えることができました。

    この「どこに連れて行かれるか分からない」というのは、単に先の読めない展開、というわけではありません。自分の場合は中盤まで、物語の目的も、そもそもジャンルや世界観も曖昧なまま、読み進めていました。

    まず出だしで管理社会を思わせる思想統制の組織が登場し、ディストピア系の作品かと思ったら、場面が変わり、昭和8年宮沢賢治が亡くなる2日前の岩手県花巻へ主人公が移動します。

    じゃあ、時間改編のSFか、と思ったら、史実と違い賢治はすでに死亡し

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    2020年01月16日
  • 神狩り

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    うーん、どうもいろんな謎が回収されないまま終わった感があり、消化不良な感じ。ただ「神」をテーマとして扱ったのはなかなか面白かった

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    2020年01月12日