山田正紀のレビュー一覧
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ネタバレ本書はその予定は全くなかった(存在も知らなかった)が、店頭でデザインにひかれ購入した。
著者のことは前々から知っていて、最初に読むなら「ミステリ・オペラ」が良いのかとも考えていたが、つい、本書を購入してしまった。また、解説が阿津川氏であり、同氏が本書に「お墨付き」を与えてくれているようにも感じた。
結果的に、とても楽しんで読めた。ハルピュイア、曼荼羅、臨死体験など、オカルティックというか、全体としてリアリズムというより幻想的な雰囲気で物語が進んでいく。
一つ解決されても、また謎がどんどん展開されるようであり、最後にはこれら全て解決が示されるのか不安になるくらいであった(残りのページ数で全てに答 -
Posted by ブクログ
山田正紀の最近の作品で「戦争獣戦争」を読んで、作者独特の時空の概念に感動したが、本作品も時空に纏わるからくりが所々に散りばめられている。ただ、ほとんどのエピソードではそのからくりの深堀があまり見られなかった。その反動で、最終話でのネタ晴らしが浮いていたことは否めない。加えて言えば、最終話における時空域の扱い方の比重が幾分大きすぎるようにも思える。
若い頃に「神狩り」を読んだ時のインパクトが余りにも大きすぎて、その頃よりのファンなのだが、途中で推理小説のジャンルに行ってしまった。もう若い頃の様な作品には出会う事はないと思っていたが、最近こちらの世界に戻ってきてくれて感謝している。推理小説の時空 -
購入済み
甲賀忍法帖のアニメのみを視聴済みで、原作小説や漫画版も読んだ事はありませんでした。
桜花のアニメ版も未視聴です。
初めてこの一巻目を読んでみて、前作を超える迫力満点の展開にびっくりしました。 -
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「何度も改稿される『銀河鉄道の夜』の世界に僕は迷い込んだ」という文庫本の帯の文句が私の眼に飛び込んで来た。それだけで、私は購入を決めた。
山田正紀のSFによる宮沢賢治論のようなので、かなり難解になることは目に見えているのだけど、それもまた良し、48年に渡る賢治ファンとしては、山田正紀の「神狩り」を読んで44年、そんな簡単には負けないぞ!という気分だった。
賢治ファンならば知っていると思うが、『銀河鉄道の夜』は未完の作品である。しかも、第4次改稿まであり、3次から4次にかけて何故か大きな改稿がされている。謎はいくつもある。
(1)最も大切な場面のひとつ、ジョバンニが銀河鉄道に乗る場面の原稿 -
Posted by ブクログ
ネタバレ天海配下・阿吽坊vs成尋衆・雑魚部隊雨衆戦、 新甲賀五宝連・甲賀八郎vs成尋衆・雑魚部隊雨衆戦、 新甲賀五宝連・甲賀八郎+新伊賀五花撰・滑婆+新伊賀五花撰・現+新伊賀五花撰・涙vs天海配下・阿吽坊戦、成尋衆・成尋vs天海配下・阿吽坊戦が描写される。
八郎と響は弦之介と朧の子供という設定だが、朧が十ヶ月妊娠してる時間は無かった筈とツッコム『甲賀忍法帖』ファンへの回答も語られる。
正紀の原作の説明不足をしっかり説明した見事な漫画化。
シヒラ竜也の構成力が素晴しい。
原作ではなく、原案者として風太郎と正紀を表記するべきでR。
柳生十兵衛も遂に影だけで登場した。
『魔界転生』も融合しそうな -
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ネタバレ新甲賀五宝連碁石才蔵+新伊賀五花撰現VS成尋衆夜叉至戦と
新甲賀五宝連根来転寝+新伊賀五花撰滑婆VS成尋衆孔雀啄戦が
同時進行して、終にゲームのルールは破られ、カオスな合戦に突入!
成尋衆夜叉至VS成尋衆孔雀啄戦、
新甲賀五宝連根来転寝VS旧甲賀五宝連+旧伊賀五花撰(色衰逸馬・水連秋月・蔦法悦・七斗鯨飲・草薙一馬・遊佐天信)戦、
新甲賀五宝連根来転寝VS成尋衆輪廻孫六(ゾンビとして復活)戦
が描写される。
原作小説のストーリーに戻る道はなくなった。
鳳輦車は健在なのに、アレは居なくなった。
一人で12人倒した原作の根来も印象深かったが、漫画版は更に根来の強さが引き立っている素