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Posted by ブクログ
「甲賀忍法帖」の壮絶な戦いののち、新たな強敵である成尋衆に伊賀と甲賀の忍者たちが命を懸けて最後の戦いに挑む。
上巻で成尋衆のあまりにも強すぎる様子が展開したので、この強敵にあの伊賀と甲賀の個性的な忍者たちがどのように立ち向かっていくのかが楽しみで読み進めていきました。
立ち向かう伊賀と甲賀の忍者たちは、特殊な忍術を使えるだけでなく、性格もそれぞれが個性的に描かれ、読み進めていくうちに一人一人に愛着がわき、どうしても結末が気になってしまいました。
「甲賀忍法帖」の山田風太郎は、医学的な観点からの忍術でしたが、今作の山田正紀はSF作家だけに科学的な観点の忍術が多かったです。
物語の展開も忍者小説でありながら、宇宙観を感じさせるSFの世界を想像させました。
結末はやはり寂しい終わり方でした。
Posted by ブクログ
面白かった、面白くなかったで言えばべらぼうに面白かった。しかし、期待させていた路線が(ミスリード意図かもしれないけど)雲散霧消したり、ロジックが逆転したりする所があったりとで兎に角混乱した。ラスト付近の壮大すぎるオチには少々理解がおっつかない所があったものの、まぁなんとか飲み込めた。
しかし本作があえて山田風太郎忍法帖、あるいはそれを原作とする漫画作品を下敷きとしたことについては少々疑問。まぁ、死んだ20忍のことをものすごく湿っぽく扱ってる部分については『バジリスク』の系譜ともいえるかもしれませんが…
面白かった部分については、恐らく主軸であろう「忍法合戦」のくだりで、忍法帖シリーズを愛読している私でも「忍法」と呼ぶことが憚られるような荒唐無稽な忍法(他のはともかく、「魔獣召喚」が本当に魔獣召喚なのには噴いた)が相手なものの、最終章で数でも数えるかのようにバタバタ畳みかけるように死んでいく様はまさしく"忍法帖"的な展開であったかと。忍法や忍者のネーミング(「魔獣召喚」以外)、キャラ付けもそれっぽくて良いですね。
あのラストは、上巻から筆を尽くして語られていたように「強大なエネルギーのぶつかりあい」からの「その時不思議なことが起こった」的な現象で、ある意味ベタともいえるものですが、「瞳術同士の対決」「神との闘い(神をも倒す手段)」、あとついでに「徳川家へのカウンター」といったあたりにも決着をつけるもんだったのでしょうなぁ。
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