【感想・ネタバレ】超・博物誌のレビュー

あらすじ

プラズマイマイは磁気をコントロールして宇宙を駆けめぐる。ファントムーンは神経繊維をレーダーとして、見た者に遠い宇宙の過去を思い出させる。タナトスカラベは相反するふたつの宇宙を往復する。カタパルトリッパー、シエロス、メロディアスペースなど、元兵隊で、今は引退して博物学者として生きる老人が遭遇したさまざまな美しくも怪しい宇宙生物たち。国産SFの香気ただよう、リリカルな本格ファンタジー。

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Posted by ブクログ

コレも大好きな作品!遠い宇宙の老生物学者が書くSFチックな博物誌…の体裁をとりながらも、ほんのりと切なくて読んで楽しい短編連作です

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

生物 SF とでも言うんでしょうかね。架空の生物を対象としたファーブル昆虫記みたいな連作短編集。
解説にもあるけれど、ちょっとリリカルな感じがするお話が多かったです。
その割に、出てくる生物の設定がハード SF に近かったりして、やっぱり山田はすごいなぁって感じでした。
最後の話のおしまいに、えらい大変なオチがありますので、ちゃんと順番通りに、できれば一気に読むといいと思うな。

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2012年04月30日

Posted by ブクログ

「超・博物誌」山田正紀
SF連作集。砂色。

遠い未来、ある惑星を舞台として架空の宇宙生物を観察する一人の老人を巡る物語。一話一話は読み切りで完結し、それらが更につながって作品全体を描き出していくという形になっています。
全てが一人称で語られるので、物語の背景が徐々に分かっていくというところが面白いところ。山田正紀独自の宇宙観に惹かれる方は少なくないのでは。

「メロディアスペース」「プラズマイマイ」などなど、奇妙な宇宙生物(=虫?)たちの生態がまるで見てきたかのように語られる。一級の妄想作家(笑)だと思いました。
もうひとつ、予想だにしないオチに一本取られました。というかオチると思っていなかったから。
(フィクションの)宇宙にロマンを感じる方向けの作品です。(3)

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2010年12月12日

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