相沢沙呼のレビュー一覧
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小説の神様シリーズのキャラクターの心象がとても精緻で繊細で、素敵だなぁと思ったので、こちらを手に取ってみたんですが。一話目を読んでみて、先行きが見えず、どんな物語なんだろう、と思っていたら短編集だったんですね。正直、中学二年生の女の子たちの、生々しい心情と重苦しいエピソード、きらきらと煌めく鮮やかな描写が、ものすっごく素敵な作品でした!
びっくりしました。こんなに、かつての自分に懐かしさを感じられる物語があるなんて。行きたくない、学校に行けない、なんて考えながらも一所懸命に学校に通っていた日々。学級カースト。周りからの視線。早熟な女の子の手元に煌めくコスメと飾り。どれも、本当に、愛おしかった -
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2025/04/17
学校に足が向かない人たちの物語。
足が向かなくなる、行きたくなくなるのにもそれなりに理由があって、それは周りの人から見たら大したことじゃなかったり、些細なことなのかもしれないけど当人は一生懸命全力で考えて頑張っているんだなというその葛藤や奮闘をとても現代風に小説化していて読みやすい物語だなって思いました。
しかし、途中の短編で出てくる先生は、さすがにこんなやつ最低すぎるだろ…と思いました。後書きに小説の中に入ってこの先生をぶっ飛ばしてやりたいという表現があったのですが、まさにその通りだなと同じことを感じました。
自分の生きてきた生き方や考え方はごくごく一般的で、結構普通な -
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『ねぇ、卵の殻がついている』
保健室登校のナツとサエ。ずっと隣に居てほしかった存在だった。サエが数学の問題集を解いている。来週から教室に戻るというサエ。そんな彼女に対して、わけのわからない苛立ちが募るナツ。
そんなナツの思春期独特のモヤモヤとした苛立ちが、文章を通してひしひしと伝わってくる。この『わけのわからない苛立ち』は私にもあった。なんの苛立ち?と聞かれてもうまく答えられない…そう、説明しがたい苛立ちなのです。
ほんとうは自分がどうしたいのか、どうしなければいけないのかなんて、わかっているんですよね。じゅうぶん頑張っているんですよ。あとはほんの少しのきっかけと、一歩踏み出す勇気さえあれば -
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中学校のスクールカーストに焦点を当てた連作短編集。子供の世界は本当に残酷。とくに女児童の場合は顕著である。
幼少期は友達同士でも、容姿が違えば、思春期には疎遠になってしまい、イジメの対象にすらなる。容姿だけで、居心地や青春の全てが決まってしまう。お洒落をすることも、クラスメイトに話しかけることも出来ない。
そして先生も無沈着で、彼女達に残酷な仕打ちをする。特に最終話に登場する男性担任は、無沈着、無神経な最低である。学校行事や毎日の給食、清掃すら、罰ゲームのような時間だ。
教室の隅で、誰とも関わらないことだけを願い、卒業までの日々を平穏に過ごしたくなる気持ちは本当によく分かる。生き地獄である。 -
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非殺人ミステリー
第1作「マジョルカ」、第2作「マハリタ」に続く3作目が本作。
前2作品は短編を繋ぐ形で主人公やヒロインの関係等が描かれていたが、本作はシリーズ3作目にして、本格ミステリー感のある長編となった。
本作はミステリー作品ではあるが、殺人などの血なまぐさい事は起きない。
殺人を伴わないミステリーではサスペンスフルな展開にならないようにも思えるが、本作ではヒロインのマツリカさんの正体の追求も含めて、かなりドキドキする展開があり、読み応えはとてもあった。
最後の最後、マツリカさんが皆の前で謎解きを披露して終わる。
柴山くんとマツリカさんの関係が周りに人たちに周知された後の展開は、おそらくは次巻以降に描か -
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水越先輩は浅いなぁ
ラノベとかマンガを下に見るのは本当に浅はかだと思うよ
そもそも昔は夏目漱石の作品が今で言うラノベの扱いだったわけで
四書五経、論語、歴史を記した大説よりも軽いものが小説なんだよ
なので、小説同士で物語の軽重を語るのは愚かですよ
先述の通り、物語の相対的な重さは時代によって変わるわけだし
いずれ、今のラノベも文学と位置づけられる時代が来るかもね
一也の言うラノベ基準は納得
そう名乗っているレーベルから出ている作品
これ以外に明確なラインは引けない気がする
ラノベ好きは一般文芸でも好きな作品はラノベだと言いたくなるし
ラノベ嫌いも同じく気に入らない一般文芸をラノベに分類した