無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
非殺人ミステリー
第1作「マジョルカ」、第2作「マハリタ」に続く3作目が本作。
前2作品は短編を繋ぐ形で主人公やヒロインの関係等が描かれていたが、本作はシリーズ3作目にして、本格ミステリー感のある長編となった。
本作はミステリー作品ではあるが、殺人などの血なまぐさい事は起きない。
殺人を伴わないミステリーではサスペンスフルな展開にならないようにも思えるが、本作ではヒロインのマツリカさんの正体の追求も含めて、かなりドキドキする展開があり、読み応えはとてもあった。
最後の最後、マツリカさんが皆の前で謎解きを披露して終わる。
柴山くんとマツリカさんの関係が周りに人たちに周知された後の展開は、おそらくは次巻以降に描かれると思われます。
そんなわけで、最後しっかり締めつつも、新たなる嵐の予感を感じさせる一冊です。
Posted by ブクログ
霊媒探偵クラスの衝撃をありがとう(*´▽`*)
シリーズ3作目だがマジョルカ、マハリタ両作
があって初めて本書の入り小細工の密室が完成
したといえる(時空を超えた解決だった)
本作は過去の柴犬視点から少し客観的となり、
うじうじ悩める狭窄視野がないだけ読みやすい
プリーツスカートの構造だって覚えられたw
過去2作で活躍の小西・マツリカが作品の最後
まで出番が無いが、そこに至るまで5人の推理
が自然にながれて作品の完成度が凄い
さて柴犬が成長著しい、学校で変態行動を継続
しているのに信頼できる仲間が増えてkitanoは
嬉しい!日常の謎をここまでミステリに出来た
作者は末恐ろしい・・・読むべし!
Posted by ブクログ
『マツリカ・マジョルカ』『マツリカ・マハリタ』に続く、シリーズ三作目にして初長編の『マツリカ・マトリョシカ』。読み終えた感想としては、「大化けしたなあ」という印象。過去二作品の伏線と、ここに到るまでの柴山君の変化、そして密室の謎が強固に結びつけられ、本格ミステリとしても、青春小説としても、今までにない特異なところにまで、マツリカシリーズは向かっていったように思います。
相も変わらず、マツリカさんの命令で学校の怪談話を調べる柴山は、噂の調査のために深夜に後輩と一緒に校舎に侵入。そのときに見かけたのは、開かずの間と呼ばれる美術室の倉庫で瞬いた光。さらにその開かずの間にも「胡蝶さん」という怪談話があって……
そして翌日、その開かずの間から見つかったのは、「胡蝶さん」に見立て制服を着せられたトルソーとカッターナイフ、そして、ばらまかれた蝶の標本。
さらにその制服は前日に、女子テニス部の更衣室から盗まれたもので、柴山は有力な容疑者の一人になってしまう。そして調べてみると、倉庫は密室状態であったこと。さらに二年前にも同じ場所で、女子高生がカッターナイフで切りつけられた事件が起こっていることが分かり……
柴山君とクラスメート達が挑む密室の謎。糸を使った古典的なトリックから、大がかりな物理トリック。第一発見者犯人説など、様々な推理が乱れ飛びます。そしていずれのトリックも、検討を進めていくと論理的に不可能だと分かる。
推理小説好きの登場人物のメタ的な発言も相まって、並々ならぬ密室へのこだわりと挑戦意識が垣間見える。本格ミステリ、密室好きにはたまらない推理小説です。
そして、青春の喜びと苦みが物語の節々で顔を覗かせる。作中でワイワイとみんなで推理したり、トリックを実際に試したり、試験前の勉強に取り組んだりと、そうした描写は本当に楽しそうで、読んでいる自分もそうした登場人物たちの仲間に、いれてもらったような気持ちになります。
そして推理の過程で明らかになる、登場人物の痛々しい過去。このあたりは前作までの積み重ねがあるからこそより心に迫る。前作『マツリカ・マハリタ』から登場した松本さんは、この『マツリカ・マトリョシカ』で、より身近に感じ、そして魅力的に思うようになりました。
期日までに真犯人を見つけなければ、犯人として学校に告発する。制服を盗まれた女子生徒に告げられ、窮地に追い込まれる柴山君。さらにネットでは、彼の大切な友人に疑いを向ける書き込みも見られ始める。
これ以上みんなに迷惑はかけられない、最悪の場合は自分が罪を被る。そう覚悟を決め柴山君は孤独な推理に臨む決心を固め……
シリーズが始まった当初は、根暗でいわゆるボッチだった柴山君。姉に対するトラウマを引きずり、自分のことを無力だと思っていた彼が、友人達のために覚悟を決める。
その力強さもそうだし、この守りたい大切な人がいる、という思いが柴山君の姉に対する強迫観念に、一つの変化を与えるきっかけにもなって、シリーズを通して本当に繋がった作品だな、と思います。
そして誰かを大切に思う気持ちは、きっと相手にも伝わるはずで。
クライマックスでの柴山君と女子生徒の対決に、柴山君の友人達が駆けつけるシーンなんかは、ベタなのかもしれないけど、本当に良かった。そして、最後に登場するのは……
密室の謎については、最後の推理に到るまで色々な線が作中で考察されてきたけど、ラストの推理は本当に丁寧で読み応えがありました。盗まれた制服に入っていた自転車のカギが、どのポケットに入っていたか?
一見何てことない小さな謎を突破口に、ロジックがつながり、前提としていた条件までもが崩れ、犯人が仕掛けたトリックの全容が明らかになる。そんな本格ミステリの冥利に尽きる見事な推理に加え、明らかになる犯人の思いの切実さも心を打つ。そして犯人の思いと、柴山君の思いも鏡映しのようで、この事件の解明が、柴山君の新たな一歩につながる。
ミステリと青春小説の側面が見事に結び合わされ、シリーズとしても一つの到達点を迎えた、相沢沙呼さんらしい傑作だったと思います。
守りたい人たちと、掬い上げたい言葉。それが臆病だった柴山君を大きく変えていく。彼のネガティブな思考というのは相変わらずなのかもしれないけど、彼を貫く軸は確実に大きく変化していて、シリーズの次回作も本当に楽しみになりました。
Posted by ブクログ
シリーズ1作目、2作目と、作家と共に主人公の男子生徒の成長も感じられる作品。
女王様気質のツンデレなヒロインと思春期男子の妄想シーンに頼り気味だった作者に、ネガティブ思考の固まりだった主人公。
それが今作では主人公には信頼できる仲間も増え、ウジウジしたシーンは大幅に減りました。作品としても、ミステリ、青春、思春期男子などのバランスが絶妙になりました。特にヒロインの出番が少なくなったのは、妄想シーンの描写が落ち着いただけにとどまらず、本当に追い詰められた時に颯爽と現れる探偵(ヒーロー)のような印象に好転しました。
そしてそれには、一定以上のミステリとしてのレベルがあってこそです。
思春期の妄想シーンなどを完全に受け付けないという方以外は、おすすめな一冊です。
Posted by ブクログ
現時点での最新刊である3巻目(続くはず)。
前2巻で増えていった主人公の理解者たちが、みんなで事件についての推理を投げ合う、シリーズものの3巻目らしい構成の良作…どころではない。
柴犬くんがセクシーなお姉さんにドギマギしてしまう視線までも事件の本筋にきちっと折り込み、学校という場を完璧に活かした、前作までの流れが伏線として化ていく様に拍手。そりゃ本格ミステリ大賞のノミネートも当然だ、と。
何より「密室を解く手がかりになったポイント」にマツリカさんが何故気づくに至ったか、の論理の流れが素晴らしい。地の文で書いていたが、著者は良い意味でも悪い意味でも変態さんに違いない(笑)
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
少年・青年マンガ
小説・文芸