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図書委員のあおいは、苦手な同級生を図書室で見かけた。本に興味がないはずの彼女が、毎日来るのはなぜだろうと疑問を抱いて(その背に指を伸ばして)。将来に希望が持てない、図書委員の凜奈。ある日、本に挟まった古い手紙を見つける。そこには「未来のわたしは、夢を叶えることができていますか?」と書かれていて(しおりを滲ませて、めくる先)。中学校の図書室を舞台に、ままならない思春期の友人関係や未来への漠然とした不安、揺れる心模様を繊細に描く、全6編の連作短編集。
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Posted by ブクログ
紛うことなき傑作。 中学生独特の「孤独」を抱える6人の生徒へ、図書室司書のしおり先生が優しく、暖かく寄り添います。子供から大人への過渡期である生徒には必ずしも変化が生じていきますよね。それは友人関係、恋愛、親との距離感など様々です。その悩みから生まれる大きな不安が痛いほど私に突き刺さりました。もっと早く、この作品を読みたかった。
本屋で見かけて、タイトルを見て手に取ってしまった作品。 各連作の主人公たちが、各々の悩みを抱え、苦しみ、向き合っている様に心を動かされました。主人公にならなかった登場人物達も、それぞれに悩みを抱えていたはずで、彼や彼女はどうだったのだろう、と考えさせられる作品です。 自分自身が中学生の頃に感じていた感情を、もう一度振り返ってみたいな、とそんな風にも感じさせられました。 中学生はともかく、高校生以上の方でも、自身の経験と照らし合わせて読める、読みやすい作品だと思います。 自分は、また誰かの感情に触れたくなったときに読みたいなと思います。
中学校の図書室で繰り広げられる女の子たちの物語。 中学生という成熟してないけど大人へと踏み出しつつある時期。そんな彼女たちは中学校という空間がすべて。閉塞感を感じながら学校生活を送る彼女たちを導くのは司書の先生と、本。物語は結末が決まっていて裏切らない。でも自身の未来は白紙でまだ定まっていない。ページを繰るごとに少しずつ世界が広がっていく。そして彼女たちの未来も少しずつ拓けていく。 閉塞感があり気持ちが爽やかになるような青春物語ではないけれども、未来への希望を抱ける、そんな物語だった。
物語と出会うこと…の意味。 図書室という場所 …そこにいる人(司書)との出会い。 学校という小さな社会のなかで懸命に生きる子どもたち。 大丈夫だよと伝えたい。
この作者さんが男性だと知ったときはびびった! 翡翠シリーズといい今作といい、なんて女子の心の中や生態が分かるのでしょう。 それにしても、若返れるとしても、絶対中学生には戻りたくない汗 思春期と思春期のぶつかり合い、もうほんとしんどい。学校行こうが行くまいが、もうみんなえらい!と自分と周り全員褒めてあげよう!なんて思いました。 そして、叙述トリックとかなく青春モノも書くんだな、て思ってたら、ちゃんと叙述系引いてあった笑 さすが!
読めば読むほどストーリーに深みが出てきて、何度もさかのぼって読みたくなる作品。 司書の先生ってこんなイメージあるよなぁって思いながら読めた。
はじめ、文体などちょっと入り込めない感じがあって躊躇したけど、次第に慣れた。 短編ならではの、あの子とあの子が繋がってて〜展開が後半ドドドと押し寄せ、後半は結構涙腺ゆるゆるに。
しおり先生の一言一言が心に刺さる。 最後の方はじーんときたなぁ ちゃんと伏線回収もあって素晴らしい作品でした。
教室 中学生 女の子 と聞くと絡んできそうな 恋愛 部活 が出てこないので、同世代の学生はもちろん大人が読んでも抵抗なく、読後感も悪くなかったです。 第一話から出てくるあの子がどうなるのか気になりながら読み進めることになります。 しおり先生がおすすめしてくれた、あのお気に入りの本はどんな内容なのか気になります。実はこの本をイメージしているのかな?
孤独に寄り添うとはなにか、物語を読んで眩しいと思う感性、そして灰色の青春と、どこか真っ直ぐには生きていけない人たちの、ほんの少しの勇気を分け与えてくれる本だった。 自分が中学か高校生の時に出会いたかった。
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