相沢沙呼のレビュー一覧
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中学校のスクールカーストに焦点を当てた連作短編集。子供の世界は本当に残酷。とくに女児童の場合は顕著である。
幼少期は友達同士でも、容姿が違えば、思春期には疎遠になってしまい、イジメの対象にすらなる。容姿だけで、居心地や青春の全てが決まってしまう。お洒落をすることも、クラスメイトに話しかけることも出来ない。
そして先生も無沈着で、彼女達に残酷な仕打ちをする。特に最終話に登場する男性担任は、無沈着、無神経な最低である。学校行事や毎日の給食、清掃すら、罰ゲームのような時間だ。
教室の隅で、誰とも関わらないことだけを願い、卒業までの日々を平穏に過ごしたくなる気持ちは本当によく分かる。生き地獄である。 -
購入済み
非殺人ミステリー
第1作「マジョルカ」、第2作「マハリタ」に続く3作目が本作。
前2作品は短編を繋ぐ形で主人公やヒロインの関係等が描かれていたが、本作はシリーズ3作目にして、本格ミステリー感のある長編となった。
本作はミステリー作品ではあるが、殺人などの血なまぐさい事は起きない。
殺人を伴わないミステリーではサスペンスフルな展開にならないようにも思えるが、本作ではヒロインのマツリカさんの正体の追求も含めて、かなりドキドキする展開があり、読み応えはとてもあった。
最後の最後、マツリカさんが皆の前で謎解きを披露して終わる。
柴山くんとマツリカさんの関係が周りに人たちに周知された後の展開は、おそらくは次巻以降に描か -
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霊媒探偵として警視庁と連携して捜査にあたる権限を持つ城塚翡翠の活躍を描く連作中編サスペンスミステリー。
『城塚翡翠』シリーズ3作目だが、翡翠の連作倒叙集『invert』シリーズとしては2作目となる。
なお物語は主に、翡翠と対峙することになる犯人側の視点で描かれる。
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夏木蒼汰は呆然としていた。
目の前には悠斗の母親らしい女性が倒れている。彼女の腹部のあたりには血溜まりができていて、もう息絶えているのがわかる状態だ。そして、自分の手は血まみれの包丁を握りしめていた。
外は嵐のような豪雨で、まさに風雲急を告げるかのようだ。
蒼汰はわずか15歳にして人生 -
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水越先輩は浅いなぁ
ラノベとかマンガを下に見るのは本当に浅はかだと思うよ
そもそも昔は夏目漱石の作品が今で言うラノベの扱いだったわけで
四書五経、論語、歴史を記した大説よりも軽いものが小説なんだよ
なので、小説同士で物語の軽重を語るのは愚かですよ
先述の通り、物語の相対的な重さは時代によって変わるわけだし
いずれ、今のラノベも文学と位置づけられる時代が来るかもね
一也の言うラノベ基準は納得
そう名乗っているレーベルから出ている作品
これ以外に明確なラインは引けない気がする
ラノベ好きは一般文芸でも好きな作品はラノベだと言いたくなるし
ラノベ嫌いも同じく気に入らない一般文芸をラノベに分類した -
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凄く素敵、この一言に尽きます。本と出会うこと、物語に出会うことの素晴らしさをしおり先生が様々な人の人生を通じて教えて下さいました。何よりしおり先生の言葉がとても優しい。温かいほわほわした空気に包まれていて、この人が言うんだから何か大丈夫なんだなって思えます。今自分が本を読みたいと思う事、それを読んで感じた想いだったり、偶然入った書店で運命的に出会った本だったり、物語に出会った全ての行動、気持ちに意味があって自分に影響を与えてくれている、そう思うともっともっと本が読みたくなって、しおり先生の言葉にあったように相手の気持ちを考えられる優しい人になれるように、今後も沢山の物語に出会い続けたいと思える
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この登場人物たちには感情と人間らしい温かさが通っている。彼らの抱える苦悩が、怒りが、悲しみが、そして何より喜びがダイレクトに伝わってくるのだ。
売れない小説家と売れっ子小説家が二人一組で競作をする事になる。彼らの創作の行方は果たして。
小説執筆とは文字通り骨肉の戦いである。出来上がらないプロットに泣き、思い通りにならない文章に怒り、思った通りの評価を得られない事に悲しむ。それでも小説家は書き続ける。それが呪いなのか、はたまた諦めない気持ちなのかはわからない。
この本に出てくる人物たちは好感を持てる部分だけではない。時にヘタレで、時に傲慢で、落ち込みやすく単純である。
それでも頁をめくる手が止め -
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ネタバレ登場人物は女の子や女性が多いのに男性がかかれてる本だと途中から知りました。最初は女性がかかれた物だと思い込んで読んでいました。そのくらい学生生活のキラキラした物や苦しいものも描かれていてこの本では色々な立場の子どもたちの視点で考えさせられるな…と思った本です。かなり女の子たちは性格が曲がっていてもっと素直でいたらいいじゃん!と思ってしまったけれど家庭環境や、学校生活での苦しさがそうさせてしまったのかなと思った。
「優しい私の綴り方」では明るく陽気な感じだと捉えられる主人公も、いじめられている子を目の前にすると違和感を感じてしまったところがリアルだなと思った。
本の内容はは最終的に納得するものと