相沢沙呼のレビュー一覧

  • 教室に並んだ背表紙
    はじめ、文体などちょっと入り込めない感じがあって躊躇したけど、次第に慣れた。
    短編ならではの、あの子とあの子が繋がってて〜展開が後半ドドドと押し寄せ、後半は結構涙腺ゆるゆるに。
  • 小説の神様 あなたを読む物語(上)
    好きな作家さんのシリーズ2作目。
    子供の時から年に百冊前後だから、結構な小説を読んだと思うけど、いつもその小説から滲み出てるものを汲み取って咀嚼しようとはしてる。そう言う読者ばかりでもなく、そもそも読む人も減っている現状で、とても息苦しい話ではあります。
    本から感じたものは、今の自分を形づくり、支え...続きを読む
  • マツリカ・マジョルカ
     クラスに馴染めず鬱屈した学校生活をおくる柴山祐希がある日廃墟に住むマツリカと名乗る女性と出会い、都市伝説や自分の身に起こった出来事を話し、それを聞いたマツリカがその謎を解く4つの短編からなるお話。それぞれ春夏秋冬で短編が描かれ、個人的にはミステリーというよりは青春小説としての面白さを感じた。それに...続きを読む
  • 彼女。
    浅はかな感想だし、どれくらい作者のみなさんが百合を調べて書いたのか分からないけど、どんな人も男とか女とかレズとかバイとか関係なく好きな人を見つめる目も想いも同じなんだろうなと思った。百合小説アンソロジーなんて付けなくても十分売り出せる本だと思った。逆にそういう迎合していくのがこの本にあっているようで...続きを読む
  • マツリカ・マジョルカ
    まずこの官能的な表紙のインパクトに惹かれます。そしてマツリカさんの切れ味鋭い推理力。そしてこの対照的な語り手の男子高校生のサエない性格にイラッとしながらも、不思議な魅力があって、また、若いなぁと思わせる青春小説でした。
  • 彼女。
    胸キュン、胸騒ぎ、悲しみ、ほろ苦さ。色んな感情に心乱されました。
    個人的に、相沢沙呼さんの物語に翡翠らしき影が見えたのが、とてつもなく嬉しかったです!
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠
    翡翠ちゃんかわいい!

    (以下ネタバレ)
    3章くらいまでは、翡翠のキャラ描写が苦手で
    うーん、私のような年齢向けではなかったのかな…
    でも評判良いし……とやや我慢の時間。
    そしたら、4章でなるほどー!と楽しめました。

    最後まで読んだら翡翠ファンになり、続編も読みたくなりました。
  • invert 城塚翡翠倒叙集
    前作ですっかり虜になったのでとっても期待して読みました。読み応えがあるのにコミカル。読みやすいのに決して軽いわけじゃないさすがの作品でした。
    ただ前作があまりに素晴らしすぎたせいか、私が翡翠なら何かやっているだろうなと頭から全てを疑ってかかっているせいか後半の驚きはそこまでではありませんでした。
    ...続きを読む
  • invert II 覗き窓の死角
    城塚翡翠シリーズ3作目。
    とっても面白かったです!!
    全然見抜けませんでした。

    ご都合主義なところは相変わらずありますが話の構成が美しく、一気に読み進めてしまいました。
    あるのか知りませんが次回作も楽しみです。
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠
    ミステリ5冠ということもあり、ずっと気になってはいたけれど、霊媒探偵って何…?という気持ちからずっと手をつけてなかった作品。
    知人の薦めもあって読んでみましたが、見事にしてやられた…笑
    どんでん返しがあると聞いていたから警戒してたのにな…ちゃんと騙されました。面白かったです
  • invert II 覗き窓の死角
    城塚翡翠シリーズ3作目。
    生者の言伝と、覗き窓の死角の二篇。
    漢字で書いてカタカナ読みさせる。名探偵コナンの映画サブタイトルみたいだなと今更。

    1作目で「うっ…」と思った翡翠のキャラクターにもだいぶ慣れてきたものの、真が翡翠をくすぐって翡翠の声が文字化されてるところで「やっぱ無理かも」と思ったりし...続きを読む
  • invert II 覗き窓の死角
    城塚翡翠シリーズ第三弾。別荘に潜む若い犯罪者と翡翠をアリバイ証人に仕立てた写真家の2話。
    作中で、登場人物が倒叙ミステリは苦手だと言って倒叙の欠点まで指摘しているのに、どちらの話もそれを覆すほどすごかった。犯人はわかっているのにそれでも面白いと感じるのは流石だと思う。また、解決編で論理的に推理を披露...続きを読む
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠
    死者の言葉を伝えられるという霊媒の城塚翡翠と、推理作家の香月史郎の2人が協力して、事件の犯人を明らかにしていくミステリー小説。
    死者の言葉など霊媒を頼りに犯人を見つける翡翠と、それを論理的に説明し真犯人を追い詰める香月のバディは相性もよく、苦しみながらも事件を解決に導く。
    題名の「medium」は霊...続きを読む
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠
    好きな作家さんの出世作。派手に売れる前から好きで読んでいた身としては、変な抵抗感もあって読んでいませんでしたが、ようやく読みました。
    これサンドリヨンからの流れですね。沙呼さんの優しい話も好きですが、サンドリヨンやマツリカシリーズも魅力的なので、その流れにある本作も存分に楽しみました。
  • invert 城塚翡翠倒叙集
    城塚翡翠シリーズ2作目。倒叙ミステリ。前作の衝撃と比べてどうかな?とか感じていたが面白かった。
    古畑任三郎とは違って、容疑者を特定した根拠もしっかりしているし、推理を読んで納得できる。でもこの推理は推理できそうにない。
    殺人鬼と恋愛ごっこすることでスリルと快感を得る変態ドS探偵の活躍は次も読みたくな...続きを読む
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠
    序盤は推理も単調だし盛り上がらないなと思いながら読みましたが、最後の展開が面白かった。2人のドキドキの感じから一気に落とされた感じが特に良い。そして翡翠ちゃんのキャラクターがとてもいい。
  • 小説の神様
    小説に力はないと負の感情を持つ売れない作家の千谷一也と、小説には力があると信じる人気作家の小余綾詩凪。 二人で共作をすることになり、衝突しながら、物語を作り上げていく。
    自らの生み出す物語が売れないからこそ鬱屈な想いを払拭できない千谷は、小説が売れないことは自分が否定されているように感じ、陽向で生き...続きを読む
  • invert 城塚翡翠倒叙集
     解説が大倉崇裕さん。なるほど倒叙集ですもんね。刑事コロンボは、TVで頻繁に放送していた頃に楽しみながら見ていました。去り際の一言を発する場面などは、ビジネスの場でも活用でしそうな手法ですね。
     3話中の3話目は城塚翡翠シリーズの真骨頂でした。冒頭の場面の詳細な情景描写は犯人目線で細部にわたり証拠隠...続きを読む
  • invert II 覗き窓の死角
    城塚翡翠シリーズの三作目。

    最初の章では、翡翠ちゃんのブリブリがさらにパワーアップしていて、翻弄される少年が若干可哀想な感じ。ちょっとやりすぎかもとも思うけど、このぶっ飛び方が翡翠ちゃんシリーズだよね。
    次の章では一転、「ニュートラルな」翡翠ちゃん。友情と正義に悩みながら事件解決に挑む。

    翡翠ち...続きを読む
  • 彼女。
    「椿と悠」
    女の子同士のありがちな、勝手に勘違いして、勝手に妄想して、勝手に傷つく。大好き。女の不器用な部分がきれいに描かれている。お母さんかよ、のセリフには思わず笑っちゃったね。
    「馬鹿者の恋」
    若いなぁ。愛は無償じゃない事に気づけなかったんだよね。
    「百合である値打ちもない」
    隣に歩くのに見合う...続きを読む