碧野圭のレビュー一覧

  • 凜として弓を引く

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    高校入学を目前にして弓道に出会った少女が、弓道を通して成長していく物語。
    弓人である作者が書いた、弓人の、弓人による、弓人の物語。
    スポーツ青春モノでもあるから、学生生活とか、出会いとか、フクザツな環境なんかも適当に散りばめられ、楽しく読めました。

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    2022年11月14日
  • 書店員と二つの罪

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    多分初めましての作家さん。プロフィールを見たら、「書店ガール」の方でしたが、「書店ガール」も読んだことはなく…。他の方のレビューを読むと、他の本でも書店員がよく出てくるとか。この本も主人公はカリスマ書店員。
    ただ、物語の背景は、世間を震わせる少年犯罪なので、実際にあった事件を彷彿とさせるものがあり、楽しく読めるものではない。いや、物語と思って切り離して読めればいいんでしょうけどね。
    とにかく改めて分かったことは、事件の大きい小さい関係なく、被害者だけでなく、その事件の周りの人達は皆ずっと苦しみ、悲しみ続けているということ。そして世間が忘れてくれることを祈ってひっそりと生きている。

    と、ちょっ

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    2022年11月12日
  • 凜として弓を引く 青雲篇

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    シリーズ第二作。前作は楓が弓道を始めるところからだったけれど今作は高校で弓道部を創設するところから。部員を集め学校の許可をとりというのがあるので弓を射る場面が少ない。以前はあった弓道部がなぜなくなったのかを調べることが一つのテーマになっていて本格的なスタートは次作になりそう。

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    2022年10月29日
  • 菜の花食堂のささやかな事件簿 裏切りのジャム

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    ランチと月に二回の料理教室を下河辺靖子先生一人でこなしていた〈菜の花食堂〉は、館林優希(営業・サポート)と和泉香奈(料理人)という二人の助手を得て予約制ディナーに瓶詰販売と商売も順調に拡大中。
    合わせて今回も靖子先生の謎解きで事件もサクッと解決。

    「春菊は調和する」
    夫の減量のため料理で努力する妻だがなぜが夫の体重は減らず…。
    個人的には劣等感いっぱいの妻の追いつめられた気持ちが分かるが、傍から見ると痛々しい。一方で自信満々な夫の物の見方も何だかなという気持ち。
    靖子先生の解決策、上手く行って良かったけど私は嫌だな。

    「セロリは変わっていく」
    飼い主により菜の花食堂に捨てられていた犬。新た

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    2022年10月02日
  • 菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る

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    菜の花食堂シリーズ第3弾。

    今回も野菜を中心としたメニューが次々と出てくるのだが、メインから汁物やサラダやちょっとしたデザートなどをいつも5〜6品あるのにサクッと作るこの料理教室には通いたいと思う。

    そして、やはり靖子先生の謎解きは健在。

    お弁当のメニューだけで、香辛料が苦手だということをつきとめたり、野菜の無人販売所の売上げ金が増えていることを解明したり、優希のアパートの隣人宅の異臭の原因をつかむなど。

    大きなことは、店内で販売するために瓶詰めを作る工房を完成させ、ピクルスだけでなく、ジャムも作りマルシェでも販売してから販路拡張するなど優希の活躍ぶりにちょっと驚いたなぁと。

    まった

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    2022年09月20日
  • 菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日

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    菜の花食堂シリーズの第2弾。

    今回も季節の旬のもので丁寧に料理をする下川辺先生。
    そして料理だけじゃなく、毎回ながらちょっとしたヒントから真実を見抜くのは、さすが名探偵というしかなくなってきたなぁ…と思える第2弾目。

    きゅうりには絶好の日は、自転車の謎をサクッと解決。差し出がましく、口を挟むわけでもなく伝える人とタイミングが大事だと教えてくれる先生。

    ズッキーニは思い出すは、母親との思い出がないはずだと…記憶にもないと思っていたが、食べることに関しての全ての記憶は母親が教えてくれたものだったという…ちょっと感涙もの。

    カレーは訴えると偽りのウドはどちらも盗まれたという、ちょっと悔しいな

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    2022年09月15日
  • 菜の花食堂のささやかな事件簿

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    菜の花食堂のオーナーである下河辺靖子は、定休日に月2回料理教室をしている。
    優希は、料理教室の助手としてオーナーのお手伝いをしている。
    なぜ優希がここへ通うことになったかの経緯も含め、オーナーが、料理教室の生徒さんたちの困りごとを解決する物語。
    メインの料理や食材とともに6話の短篇。

    オーナーである靖子先生は、素朴で家庭的な料理の腕前も凄いのだが、料理教室に通う人たちの悩みや困りごとを瞬時に理解して、的確なアドバイスをする。
    料理だけでなく心まで癒やしてくれる。

    物語自体は、悩みを解決するのがメインなので詳しい料理のレシピが無いのが残念。

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    2022年09月15日
  • 凜として弓を引く

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    弓道や周りの人を通して、成長していく主人公・楓。
    イイなぁ〜青春って感じがして、読後の爽やかな感じを久しぶりに味わったかな。
    弓道の知識はまったく無かったけど、ちょっと興味出てきました。
    生涯を通じて高めていく姿って美しくてカッコイイ!

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    2022年09月12日
  • 書店ガール 3 託された一冊

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    流行っているタイトルの本だな、と無謀にも3巻から読み始めた。
    タイトルから想像しなかった震災の話があり、
    育児休暇から復帰した亜紀が1冊を通して悩み、自分の道を見つけて真っ直ぐ進んでいく。
    読んだ後前向きになる本だった。
    とても好きな内容だったので、第一弾から読み直します。

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    2022年06月29日
  • 書店ガール 4 パンと就活

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    シリーズの途中で主人公が変わるとは思わなかった。
    大学生でアルバイトの愛菜や、正社員に登用され店長に推薦された彩佳のそれぞれの悩みは、自分も身に覚えがある悩みだったので、なんか胸がキュッとなった。

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    2022年06月04日
  • 書店員と二つの罪

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    内容は、凄惨な少年犯罪を題材としたストーリーだけど、とても面白い真面目な社会派ミステリーだった。主人公の正和さんの人柄が自然体だけど丁寧できちんとした人だからかな。書店員さんの苦悩とか書店で働く面白さとかも垣間見えて興味深かった。私も高校生の時に書店でアルバイトした経験があるけど、その時は気付かなかった書店員からの目線とか面白かった。
    ラストは、必ずしも正しいとは言えない終わり方だったけど、母親の立場からみたら私もこの選択に心動かされるかもしれないと思った。

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    2022年06月03日
  • 書店ガール 6 遅れて来た客

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    ネタバレ

    さすがのシリーズ6作目の安定感。

    今回はメディアミックス、彩加の進路が肝。
    私の興味のあるところと離れていたのか他のシリーズと比べると中継ぎ感が強かった。

    次はいよいよ完結。
    それぞれの女性はどんな決断をするのか。
    楽しみです。(終わってしまうのが少し寂しい)

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    2022年06月02日
  • 菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る

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    野菜を中心にした〈菜の花食堂〉を営む傍ら定休日には料理教室も開いている下河辺靖子先生がタイトル通り「ささやかな事件」の謎解きをする第三作。

    シリーズとしての変化は元生徒の香奈が押し掛け弟子として料理スタッフになり、食堂では瓶詰工房が完成して新たな目玉商品が出来ている。
    主人公の優希は瓶詰商品の売り込みや新たな営業スタイルに向けての準備にこれまでにない充実感を感じて新たな決意をする。

    事件は香奈の彼氏が料理を食べてくれない問題再び。
    ピクルスのお酢だけを欲しがる女の子。
    野菜の無人販売所で売り上げが増えている。
    優希の隣人の謎の行動と臭い。

    「ささやかな事件」だけに解決もあっさり。ちょっと

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    2022年05月29日
  • 書店員と二つの罪

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    ん〜〜
    手応え今ひとつ…のめり込めなかった。

    正和の仕事が書店員、そこに告白本、関連はあるので書店員としての思想や仕事の様子が多少折り込まれてくるのはありかと思うけれど、本橋君とのやり取りとか必要だったかな?と疑問。
    この事件関係者の各々の立場による苦悩や追い込まれていく様が今ひとつ伝わって来なかった。
    本当は生きることすら難しい苦しみだったはずなのに…

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    2022年05月21日
  • 菜の花食堂のささやかな事件簿 裏切りのジャム

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    ネタバレ

    事件と謎を美味しく解決! 大人気ミステリー第4弾!
    本当に大切にしたい縁なら勇気を出さなきゃ──
    小さな食堂のオーナー・靖子先生が謎と心を解きほぐしてくれる、美味しい日常ミステリー!

    靖子先生の決してでしゃばらない謙虚な姿勢、いいなぁ。謎解きだけでなく、人の心の機微を大切にするお話としても読み応えがある。
    表題作は珍しく悪意のある話でモヤモヤした。年齢は関係ないかもしれないけど、年を重ねても嫌がらせをする人って嫌だな。
    主人公にももう少しで春が来そうな予感!次回作も楽しみ。

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    2022年05月17日
  • 書店ガール 3 託された一冊

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    亜紀の従姉妹の舞のような優秀な人が仕事を続けられる社会にしたい。でもどうすればいいのだろう。現場の現実解は難しい。

    東日本橋大震災が残した心の傷は、当事者でない私には計り知れない。10年以上経った今、どのような支援が出来るのかも分からない。ただ、こうして時々本を読んで思いを馳せることしか出来ない。

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    2022年05月12日
  • 情事の終わり

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    ネタバレ

    情事というから警戒していたけれど、結局やるのは一回だけ。それにしても好きだとかなんとか共感できない。ファンタジーのよう。

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    2022年05月03日
  • 菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日

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    『ちょっとしたヒントから真実を見抜く、日本のミス・マープル』こと下河辺(しもこうべ)靖子先生は、ランチのみの<菜の花食堂>を一人で切り盛りする傍ら、月二度、定休日に料理教室を開き講師を務めている。
     そして教室の助手を務めるのが語り手でもある館林優希。無償の助手だが代わりに教室で様々なことを学んでいる。

    第一作である前作の終盤、娘のSOSで即行動を起こした靖子先生のその顛末を知りたかったのだが、『いずれ時期が来たら』ということで今回は無し。
    代わりに靖子先生のとんでもない過去が明らかになった。

    このシリーズ、探偵役である靖子先生が60歳ということで年代としては若いがどうしても吉永南央さんの

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    2022年04月13日
  • 菜の花食堂のささやかな事件簿

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    『東京郊外の、武蔵野と呼ばれる一画』の『坂下の、びっしり立ち並んだ住宅の間』の『細い街道沿いにある』<菜の花食堂>。
    『地元の野菜をふんだんに使ったランチが売り』の店で、かつではディナーもやっていたようだが店主の靖子先生が『体力的な衰えを理由に止めてから』『定休日を利用した料理教室が開かれるようになった』、その下河辺(しもこうべ)靖子先生が探偵役で料理教室の助手・館林優希が助手役。

    杉田比呂美さんのカバーイラストと言い、還暦の探偵役と言い、少し世代は若いが吉沢南央さんの草さんシリーズをイメージしてしまうが、靖子先生は草さんと違って押しつけがましさがないのが良い(あちらは草さんのキャラあっての

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    2022年03月25日
  • 書店ガール 4 パンと就活

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    前向きな感じが好きです。が、、このシリーズの今までのやつよりなにか詰まるものがあったような、、。恋愛要素が入って年齢層が自分より若くなったからかなぁ?

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    2022年02月25日