碧野圭のレビュー一覧
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番組制作会社の元ADで現在は無職の田野倉敦27歳が主人公の一種のお仕事小説。敦が居候の先輩岡本順正が始めた一般人相手の映像制作会社の手伝ううちに、天才的な歌声を持つ少女山口沙良と出会い、どんどん話が展開していく。
少しご都合主義的な展開は気になったが、登場人物はいずれもどこかにくめないキャラばかりで、話の展開も山あり谷ありで最後はハッピーエンドという爽快な読後感の作品となっている。お仕事小説としても、テレビ局や番組制作会社、映像制作会社の仕事の様子が垣間見え、興味深かった。死にかけの犬の最期の姿を撮影するというエピソードでは、仕事のやりがいということについても考えさせられた。 -
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ネタバレ「書店ガール」でお馴染み、碧野圭さんのデビュー作。
七瀬和美は大手出版社で女性誌『Fame』の副編集長をしていた。
そう、゛過去形゛!
私生活ではおなじ出版社に勤める夫と小学1年生の娘との3人暮らし。
女性だから、子供がいるから、それを仕事への言い訳に絶対したくない!
そんな強い気持ちで臨んでいた副編集長の仕事だったが…
会社が下した結論は降格の上の部署移動。
和美には到底納得のいかない人事。
゛辞めるらしい゛の噂まで流れるが和美は゛辞めない!゛
和美の新たな挑戦が始まる。
仕事と家庭の両立、仕事と子育ての両立。
難しいなんて言葉では尽くせないよね……
『全力疾走できるときはすればいい -
Posted by ブクログ
ネタバレ6人の人気作家が異なる職業を持つ女性をテーマに書いたアンソロジー。漫画家、通信講座の講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツライター、ツアーコンダクター。
この仕事にはこんな裏側があるのか、と素直に新鮮に感じて面白かったし、何より、働く女性として、「あー、わかる!」という部分がいくつもあった。ツアーコンダクターの小梅ちゃんのように、気持ちに蓋をしながら、ときには仕事しなきゃいけないことだってある。嫉妬することも。
最後に、ちょっとした希望があるのがそれぞれ、とても良かったな。
あとがきが素敵だったので、メモしておく。
「好きで選んだ仕事なのに、やっぱり疲れるときもある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレぃやー、面白かったわ!!
あんまり期待しないまま、でもなんとなく本屋の本だったから手が伸びちゃったんだけど。
かなり爽快ストーリー!
リアル職場なのがまたいいですね。
なんていうか、書店のリアリティを持つのももちろん個人的興味からして面白いんだけど、どこの職場でもあるような向上心とか問題意識とか職場環境とか職員同士の関係とか、なんかそういうものが、よく描かれていて、かつすごい前向きだから、なんか、純粋に私も仕事頑張ろうかなーと思えました。
そぃで、思わず続きを買いに行きました(笑)。
1巻目は、つぶれそうな本屋の売り上げをV字回復させるべく、女傑2人が奮闘するお話。
何気に店長理子さんの恋愛