碧野圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
リアルに起こった事件を思い出させる内容で、私は当時のことを年齢的にもあまり詳細に覚えていないのでそこまで嫌悪を抱かなかったけれど、苦しい人もいるだろうなとは思った。
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書店員の椎野正和は、ある朝届いた積荷の中に、少年犯罪者の告白本があるのを知って驚く。それは、女子中学生が惨殺され、通っている中学に放置された事件で、正和の同級生の友人が起こしたものだった。しかも正和は、犯人の共犯と疑われてしまい、無実が証明された後も、いわれなき中傷を受けたことがあったのだ。書店業界が「売るべきか売らないべきか」と騒然とする中、その本を読 -
Posted by ブクログ
ネタバレ実際にあった事件をモチーフにしていることは帯を見た時にうっすら感じていて、内容もかなり真に迫るものがありました。
現実味のない残酷な罪を犯した人が何を思い、どう感じながら、なぜ罪を犯したのかという点について、民衆は「自分とは違う何か」を期待しがち。
環境や生まれもったものの違いはあれど、自分と変わりない人間であることに気付かされた作品でした。
作中に何度も、「差別」についての問いかけがあったように思います。
作者の思想が垣間見えるような気もしますが、題材ともマッチしており、良かったと思います。
途中で出てくる「フィクションは祈り」という台詞が出てくるシーンが好きです。
私自身、フィクション作品