感情タグBEST3
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とても良いお話です。面白かった。
主人公の水上駒子さんは出版社の課長で専業主夫の夫と高校生の娘と暮らします。
駒子さんの平穏な生活に突如の昇任辞令!
どうする駒子さん。頑張れ駒子さん。
前向きに頑張ろうと勇気が出る本です^_^
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題名が面白くて、まあ書店ガール大好きなので必ず読むのは知ってました。展開が進んで色んなことが起きて休まず読み終えた。大会は3月だと、でもその日は来なかったと言うクダリが本物で反映されて、20世紀少年の感じで進んでいるのが印象的でした。それでも澪はメゲずに、駒子さんも出世して、偉くなる事は人のためになるって学んだと思う。長谷川さんをスカウトする話を挿し込んだのもグッとくるし、スパイしていた花田さんも課長にするとか斬新だった。同時に家族が崩壊危機の、あの返しは上手いし今度は僕の番と達彦の言葉がグッときます
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結婚して子供がいてそこそこの責任あるポジションの仕事がある女。
夫との関係、子供の成長の過程におこる様々なこと、会社の人間関係、親の介護もちらつくお年頃だけに共感がいっぱい。
強い上昇志向があるわけではないけどひょんなことから新規事業のリーダーに。
同期の女性といちいち比較され何れはどちらかを部長にと言われ戸惑う駒子さんも、自分の為でなく部下の為にエラくなる必要があることが自然とわかっていくような行(くだり)に納得。
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全く不本意にも出世したら陰で名誉男性とか呼ばれたりして目を白黒させつつ職場と家庭のあれやこれやに奔走する駒子さん。
別に男女を問わず、偉くなりたくない症候群は割と一般的になった世の中かと。逆に「何で偉くなりたいの?」って聞かれて「男はそういう生き物さ」なんて答えしか返せないような人は、やっぱり駒子さんに嫉妬するんだろうね。
みんなハッピーエンドで安心して読める一冊だけど、権藤さんは取締役降格になってもコンプライアンス意識は変わってないみたいに思えて、そこだけちょっとリアルに感じる。
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出版社で働く管理職の女性のお仕事小説
タイトル通り、主人公の水上駒子さんは管理課の課長のままさほど出世したくないのに新事業部の次長に昇進し、同じく昇進した女性次長と1年後の部長のポストを争わされる
また、家庭では完璧に家事をこなしていた専業主婦の夫が仕事を再開したり、高校生の娘の様子がおかしかったり……
社内に蔓延する噂話や陰口、パワハラ、セクハラ、男社会のやっかみ、伝統を笠に旧態依然とした保守的な社員等々様々な問題の中で駒子さんはどうするのか?
ちゃんとした大きい会社は大変ですねぇと思ってしまう
部署間のあれこれや、出世欲の強い人達の足の引っ張り合いなんて、もっと上の人から見たら無駄なのでは?と思うけど、上の人も出世欲の強い人で組織がそういう人を評価する体制になってたらそうなってしまうのかもね
実際問題として、管理職の女性が少ないのは出世を望む女性が相対的に少ないから結果としても少なくなっているんじゃないですかね?
作中でも駒子さんもそんなに出世したくないと思っていたように……
そう思う要因としては、出産育児によるキャリアの中断とか、家庭の事情とか、自己も含めての社会的偏見とかなので結局はジェンダー問題なんでしょうね
家庭内の家事に関しては、実体験として、炊事掃除洗濯をしても感謝されないでやるのがあたりまえという状況は辛いものがある
「そのくらい自分でやれ」と思うけど、拒否するとモラハラで精神的に責められる事を考慮して渋々やらざるを得ない辛さ
今は自分の事だけすればよいという完全自由意志によるものなのでとても楽
前の一人暮らしのときより生活の質は上がって、作業時間は増えたけど負担もそれほど増えたとは思っていない
辛い経験があったからこそなおさらそう思うのでしょうね
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管理課課長だった駒子と同期岡村はともに女性初で新規事業部の次長に昇進し、半年後の部長の座を巡り競わされる。会社に仕組まれた方針なのにまわりから陰口を叩かれ、やり手の岡村に押されながら、試行錯誤して売り上げ向上に向けて難題に取り組む。家族内の揉めごとも起き。
なんでそうなる?なんでそう思われる?なんでそう言われる?正しいことを言って、行っているのに。
似た思いを抱くことがあり、ただただ駒子の葛藤が刺さる。。でも、なんとなく理由もわかった気がする。
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駒子さんは42歳、出版社の管理課長。専業主夫の夫と高校生の娘の三人家族。
会社での立ち位置、家族の中での立ち場。その過ごし方に様々な事が起こってきて、向き合わざるを得なくなる。
夫の復職に娘の学校問題、自身の働き方も含めて。
さて彼女が選んでいく道はどんな道かな
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日々の大変なことに圧倒されて、見失いがちになる、女性管理職の仕事をがんばる意義。未来の女性や社会の役に立つはずなのよね。というのを、わくわく楽しい且つ心動かされるストーリーで思い出させてくれる。
3割を超えると意見が反映されるようになる、ってジェンダー以外でもそうだなと思うことがあって、納得。
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水上駒子
四十二歳。出版社の管理課課長。専業主夫の夫と高校生の娘がいる。→新規事業部の次長になる。
水上達彦
駒子の夫。専業主夫。娘が高校生になり、カメラマンの仕事を再開する。
水上澪
駒子の一人娘。高校生。サッカー部。
高橋郁也
駒子の部下。→新規事業部で岡村の部下。
井手敏郎
文芸誌『カラーズ』の編集長。駒子より三歳若い。駒子の後の管理課課長。
権藤和正
書籍事業部部長。セクハラで取締役の肩書きは外された。
有賀政徳
ミステリ文庫の副編集長。三十そこそこ。→新規事業部で岡村の部下。
松下亮
次長。
沢崎蓮
文芸一課課長。四十代後半。
花田瑠璃子
二年前に入社した新人編集者。ぱっと目立つ美人。権藤をセクハラで訴えた。
岡村あずさ
文芸三課課長。要領のいい女。駒子と同期。→新規事業部次長。
関根淳
総務部長。
中江武志
雑誌『俳句の景色』編集長→新規事業部。五十七歳。
海老原晴男
雑誌『俳句の景色』副編集長→新規事業部。五十一歳。
庄野善作
雑誌『俳句の景色』→新規事業部。契約社員。あと半年で六十歳の定年を迎える。
池端澄子
雑誌『俳句の景色』→新規事業部。契約社員。五十歳。
東山
文芸二課課長。中江の元上司。社内きっての整理下手。
木ノ内瞳子
制作部部長。五十代後半。取締役。
棚橋浩介
社長.五十二歳。通称は三代目。
沖田
コミック事業部部長。
宮園結理
駒子の二年先輩の人事課。
長谷川智樹
学術系の書籍を多く手掛け、会社で新書のシリーズを立ち上げた時の中心人物。派閥争いに敗れ、物流センターに左遷された。四十六歳。
吉田留美
雑誌事業部→新規事業部。
鈴木芽衣
澪のサッカー仲間。
森沢大輔
入社二年目。腎臓に病気があり、週三回の透析が必要。新規事業部に異動。
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出版会社の課長職にある駒子が、会社での女性社員の立場の向上に悩み、女子ながら男子サッカー部で頑張って心が折れた娘に悩み、家事が上手な主夫の達彦との関係に悩む、いまでいうとジェンダー平等がテーマになった小説。いまさらこんなテーマかと思うが、文章は読みやすくてそこそこ楽しめた。
Posted by ブクログ
ジェンダーギャップをテーマにしてそうだなー男の私には頭が痛い話なのかなー、と読み始める前は心配でした。
けれど、読み進めていくと男・女に限らず、仕事や私生活において考え方の違う人同士、どのように歩み寄って前に進んでいくか、というのが主軸では?と考えるようになりました。特に仕事に対するモチベーションの違いというのは、多くの人が仕事場で体験する悩ましいことなのではと思います。
読んでいて思ったのは「もう少しお前ら歩み寄れよ」という考えですかね? あるいは「相手の状況も考えてあげて」でしょうか。仕事を再開した達彦と駒子さんが家庭内のことでぶつかり合うような場面は、だいたい自分のエゴを相手に押し付けていることが多かったので、そのように思いました。
現実世界でもあるあるなシチュエーションだったので、そうした点で共感することが多かったです。あと、図らずも出世させられるという状況も気持ちがよくわかりますので(笑)、その点も個人的にツボでした。
そんな風に読んでいたので、解説がジェンダーギャップ激推しの内容だったのがとても残念に思いました。