川上未映子のレビュー一覧

  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

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    やっと読み終わった。長かった!!!
    樋口一葉の『たけくらべ』
    夏目漱石の『三四郎』
    森鴎外の『青年』
    たけくらべは、川上未映子氏の現代語訳版です。初めて読んだ気がします。
    あまりにもおっさんが読むには時期を逸しているようで、あまりにも幼いころの話でありそういう感受性は失われていることを認識しました。
    三四郎と青年は続けて読むと、非常によく似ており
    その雰囲気や情緒が感じられ面白かったと思います。
    本当に忘れていたのですが、『青年』は昔昔、大学の1年か
    2年の時に読んだことがあることを思い出しました。
    その時は、自分の年代とあっていたこともあって
    とても感銘を受けたことを思い出しました。その時の

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    2015年03月22日
  • 世界クッキー

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    ―――ああ、ここには文字しかないではないか―――

    芥川賞をとると親戚が増えたり、
    マンションのエレベータで甥っこを笑わすためにお尻丸出ししてたら、一階でエレベータを待つ住人たちにモニタリングされてたり。。

    川上さんの文体はエッセイでこそ本領を発揮する。

    「世界クッキー」
    というタイトルはよく言ったもので
    「脈絡もなければ調子もちがう、でこぼことした文章のあれこれは
    わたしがじっさいにクッキーなど作ってみたら、こんな具合になるに違いない」
    ということらしい。(完全引用ではございやせん)

    川上さんは、酔っぱらった時の奇行がおもしろい。
    床に置かれた鍋に水、乾麺の散らばりを発見した朝
    それは

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    2013年03月23日
  • 世界クッキー

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    ただの日常も、川上未映子の目を通り、文章になると違ったものになるのが楽しい。語り口調であったり、詩であったり、独特の文章がいい。好きな一文があったりして手元に置きたい一冊。

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    2013年01月31日
  • 世界クッキー

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    どれも流れるような滑らかな、人間味があるけれど清潔な、美しい文章のエッセイ。
    不意に現れる「ひらがな」に心奪われ、「言葉」について考えさせられる。
    私が好きなのは「母とクリスマス」「慣れてこそ」。

    MVP:なし

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    2012年11月22日
  • 世界クッキー

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    川上さんの文章は本当に不思議な魅力を持っていて、引きこまれる。この本は形式はバラバラ、中身もバラバラなんだけどそれでも心地よい。
    また、たまにぱらっとめくって読みたくなる、そんな本だった。

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    2012年09月09日
  • 世界クッキー

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    川上さんのエッセイは大好き。日常をこんな言葉で表せるってことはすごいと思う。
    時々はっとさせられる言葉を使ってたりするし。

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    2012年09月03日
  • 世界クッキー

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    独特な語り口で普遍的な感情や違和感を綴っているエッセイ。受賞の言葉群が抜群にかっこいい。「自分は変わってます」感をそんなに出してないのにきらきらと光って見える中毒性の高い文章だ。

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    2012年08月23日
  • 世界クッキー

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    ネタバレ

    オモロマンティック・ボムから遡って購入した「世界クッキー」。
    作中に「うふふ、世界のほうも、クッキーのほうも、ここで隣りあわせになるなんてことは、夢にも思ってなかったはず」とあるように、言葉の遊び心に富んだエッセイ。「わたしの選択」「ホテルの内部」「あなたは、いつか私を見掛ける」「会いたいも、ただの言葉かしら」などがお気に入り。発想自体よりも、その表現や文体、言葉遣いに唸らされて、何度も読み返したくなる。

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    2012年08月19日
  • 世界クッキー

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    エッセーって頭の中にある日常で遊ぶ人が書くものよ。
    って感じ。
    エッセーなら俺でも書けるって思ってるなら一回読んでみるといい。
    自信になるかもしれないし、キッパリ諦めつくかもしれない。

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    2012年07月15日
  • 世界クッキー

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    今まで気になりつつも作品を手に取ったことはなかった川上未映子さん。
    平台に並ぶ新刊文庫のコーナーで、ひときわ目立つラブリィな表紙に目が行って、今回初めてページを開いてみました。

    そしたら「イズミヤ」の文字が目に入り、あ、そうか、大阪の子やったんやな、とそこにあった行を読んでみると、思っていたよりもなんとなく気が合いそうな気がして、買ってみました。

    今回のこの「世界クッキー」は雑誌や新聞に掲載された文章をまとめた本で、話題はいろいろあるのだけれど、特に、「本に関すること」や「言葉や文章に対する気持ち」を書いたものは、とくにおもしろく感じました。

    単語の気持ちになってみたこと?
     確かに、な

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    2012年06月29日
  • 世界クッキー

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    クリスマスの話が特に秀逸。エッセイ集。
    こんな毎日泣いたり怒ったり感じまくるって忙しいなーて思うほどに多感。
    そして読んでて暑くなったり、日陰の湿った感じがしたり、動悸がとまらんって感じやったりめっちゃ伝わる。
    川上未映子は文末の匠。散らかしまくっておきながら(実際には気持ちよく流れている)、すんと収まる感じ。文章読んでるって感じがめきめきする。

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    2012年06月08日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    こんなに不器用に生きている人がいるのだなと思う反面、
    あ、なんか自分みたいだな、、とも思う。

    作者の
    言葉のチョイスがとてもよい。好き

    ふれているとは
    これ以上近づけないということでもある
    みたいな表現があって
    ああ、なにこの感じ!!とブックマークしたくなった。

    もう一回戻ってみよう

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    2025年12月07日
  • きみは赤ちゃん

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    世代がかけ離れているので、自分とはずいぶん違うのだろうと思っていたが、妊娠、出産、育児は変わりようがないのか、「そうそう」などと思うことが多々ありました。
    喜びや幸せ感は人それぞれだから、違うからといって共感できるできないなど感じることはないけれど、痛みに関しては、本当に人それぞれだと改めて思い出しました。
    また、夫の育児への関わり方やそれを妻がどう思うかなど、リアルに思いそのままに丁寧に記されていて、まるで自分のことを書いてもらっているような気がするほどでした。
    息子の奥さんにもおすすめしました。

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    2025年12月05日
  • 黄色い家(上)

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    第75回読売文学賞受賞、2024年本屋大賞ノミネートのノワール小説です。
    血のつながらない4人の「あの家」で過ごした過去を振り返る。
    黄美子さんはいい人なのか?

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    2025年12月04日
  • 乳と卵

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    一文が長く、句点でいくつもつながっているため、意図的な演出なのかもしれないが読みづらさを感じた。
    緑子は身体の成長に心が追いつかない。
    大人になることを拒み、人の生殖そのものにも嫌悪感を抱いている。
    一方で母の巻子は豊胸を望んでおり、緑子はそれを自分の存在そのものを否定されたかのように受け止めてしまう。

    この作品には、女性であるからこその思いや感覚が描かれている。
    ただ、あまりに独特な感性で綴られているため、私には深く入り込むことができず、魅力を十分につかみきれなかったのが残念だった。

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    2025年12月02日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    入江冬子にはあまり共感できなかったし周りにいないけど、描写が詳細でそういう人もいるんだなと思った。アル中はまじかと思った
    みつつかさんよく平然と嘘つけたな
    怖い!
    聖が真逆で気持ちよかった

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    2025年12月01日
  • 夏物語

    cnm

    購入済み

    女性なら一度は考えたことがあるであろう「子供を産むこと」について書かれた小説。高評価を得ているとのことで購入しましたが、書かれていることはどこか他人事で、何処かの記事を引っ張ってきただけのもののような感じがしてしまいました。乳と卵がとても感情的な作品だっただけに、その続編とのギャップが大きかったです。

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    2025年12月01日
  • ヘヴン

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    すべて真夜中の恋人たちもこの本も暗いなあと思ったけど引き込まれて読まされた。特に最後の方は集中して一気に読んで寝不足、、ロンパリという蔑称を初めて知りました。

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    2025年11月30日
  • 乳と卵

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    乳と卵、その名の如く、この母娘の歪な精神状態な感じで「おかしいよね」が第一印象だった。

    関西弁混じりの独特な文体が迫力を増して短いのもあり一気読みした。なんとも言えない精神?感受性の違いに圧倒されっぱなしだった。おかしくない?この感覚……そう思うことすらおかしさを感じた小説だった。

    うーむ面白いんだか、苦しいんだか、狂おしいんだか、胸の話が突き刺さる……。文体も話も苦しかった。笑笑読み終わって目を思わず瞑った。何故か自分でもわからなかった笑。

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    2025年11月30日
  • ヘヴン

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    特に誰にも感情移入できなかった。
    各人によって受け止めが違う、みんなと一緒の空気の力は考えないといけないな

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    2025年11月29日