川上未映子のレビュー一覧

  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    予想以上に川上未映子が突っ込んだインタビューをしていて、かなり読み応えがあった。
    あの村上春樹が、作品や過去に受けたインタビューで答えた内容との矛盾?を川上から指摘され、ややたじろぐ様な場面もあり、読んでいる方がハラハラ。それでも飄々と村上節でかわしていく?様子はさすがだなと。だけど終始和やかな雰囲気で、2人の信頼関係がこちらまで伝わってきて、作家として人間としてリスペクトし合っているのがめちゃくちゃ伝わってくる。
    さすがというか、とにかくインタビューの内容が濃い。かなり勉強になりました。
    家に例えると、その人の普段の生活や考えてることを1階とすると、日本の近代文学は地下一階を扱っていて、村上

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    2023年12月24日
  • 愛の夢とか

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    フワフワとした話が多かった。「お花畑自身」がお気に入り。途中ドキドキした。

    「十三月怪談」も印象的だった。☆印のついたところは、順一パートっていうことでいいのかな?時子目線のところもあるけど、順一が見た夢なのかなって思った。順一の愛が深くて、悲しい話だった

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    2023年12月01日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「あこがれ」が小さな冒険につながっていくふたつのお話。第一章は小学四年生の麦くんのお話で、第二章は六年生になった麦くんの親友の女の子、ヘガティーが主人公のお話です。

    このさき、ネタバレありです。というより、今回はネタバレばかりです。読んだことのない方には「てんでなんのことやら」かもしれませんが、あしからず。



    海外文学ぽい感じを試したのかなあと最初は思った第一章。ストーリーからの感想などの、本来メインともいうべき感想からは離れたようなことを言うことになります。

    主人公・麦彦のおばあちゃんの人となりが感じられるところがよかったです。人間の老化は避けられません。でも、まだ十分に動けていた過

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    2023年09月18日
  • はりねずみティギーのおはなし

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    ネタバレ

    人間の女の子ルーシーがハンカチ3枚とエプロン1枚なくしてしまうところからお話は始まります。山を登っていったさきで、洗濯屋さんのはりねずみのティギーさんに出会います。
    この洗濯屋さんのところには色んな動物たちの洗濯物が集まっています。ピーターラビットの服や玉ねぎ臭のついた赤い布もあります。
    そして、ティギーさんが洗濯物を届けたお客さんにピーターラビットとベンジャミン・バニーもいて、嬉しくなりました。
    可愛らしいお話です。

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    2023年08月18日
  • 愛の夢とか

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    ネタバレ

    吉岡里帆主演の「アイスクリームフィバー」がことのほか良かったので原作も読んでみたくなった、すると余りにも短い短編だったので驚いた、映画をここまで引き伸ばしたのは脚本家なのか監督なのかは知らないが、話の内容は後6編あるどの話にも関わりがなかった、ほとんどシュチュエーションを借りただけの映画創作であったようだ、ただ本作が悪い訳ではなく、愛の儚さを感じさせるなかなかの文学作品ではあった、“とか”がよく効いている。

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    2023年07月31日
  • 愛の夢とか

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    ネタバレ

    川上さんの短編集は初めてで、すごく、よい意味で、みぞみぞした気持ちになった。
    あと、アイスクリーム熱から始まり、十三月怪談に終わる短編の並び方がよかった。
    (一番好きだったのは十三月怪談。)
     
    アイスクリーム熱の始まりが、とてもすき。
    まず冷たいこと、それから甘いこと。

    日曜日はどこへ、は、冷静と情熱のあいだを思わず連想したけど、やはり川上さん、現実味があるね。胸がぎゅっとなった。
    いちご畑、お花畑自身は、わたしの中ではなんというか、ホラーに近い感覚なんやけど、なんと表現したらよいかわからないホラーで、今の私の語彙力だと、うまく、言葉が選べない。ほんとうに、読み終わったらみぞみぞするかんじ

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    2023年07月30日
  • ラヴレターズ

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    好きな人だけチョイスして読みました。
    初っ端の吉本ばななさんのを読んでたら何がどうなってかわからないけど高校のとき一時期気になっていた彼のことを思い出して仕方なくなって自分でもその人に向けてラヴレターを書くまでの始末(自分の携帯の中だけに留めとくよ)

    本当に人を好きになるって大事な感覚よね。

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    2023年07月20日
  • ひげねずみサミュエルのおはなし

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    ネタバレ

    ピーター・ラビットシリーズですね。
    16作目になります。

    この作品はちょっと怖いお話になります。
    子猫のトムが、なんとネズミのサミュエルに食べられそうになるのです。さぁ~どうしましょう?

    イギリスのお話には、マザーグースのようにとても恐ろしいブラックユーモアの伝統があります。
    ビアトリクス・ポターさんも、メルヘンながら、いたずらっ子にはそれなりのリスクを背負わせます。
    日本の小さなお子さんには、ちょっとドキドキが強いかな。
    日本の昔話でも、鬼ババや、うわばみ、カッパ、妖怪、魔物など恐ろしいものが登場します。
    お母さんやお父さんが、しっかり子供を守る気持ちを伝える手だてになりますね。

    この

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    2023年06月24日
  • フロプシーのこどもたち

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    ネタバレ

    『ピーター・ラビット』シリーズの十巻目ですね。

    ピーターの妹のフロプシーは、いとこのベンジャミン・バーニーと結婚して、六匹の子どもをさずかり、子育て中。
    ある時、ベンジャミンは子どもたちをつれて、ピーターの畑にいきます。
    ピーターも結婚していて、キャベツ畑を作っていました。
    残念ながら、ベンジャミン親子に、分けてあげるキャベツがありません。
    しかたがないので、マグレガーおじさんのごみすて場にやってきました。さいわいな事に、花が咲いてしまったレタスがすててありました。
    たべるのに もんだいはありません。おなかいっぱいに たべて おひるねをしてしまいました。
    すると、そこにマグレガーおじさんがや

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    2023年05月27日
  • ピーターラビットのおはなし

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    いたばしボローニャ絵本館にて、原書と2つの訳を比べ読み。
    こちらの新訳は、原書に極力忠実でありつつ、若干今っぽい訳という印象を持った。原書へのリスペクトを感じた点は2つ。まず、原作の絵を省略せずにすべて載せていること。そして、原書同様1文がページをまたぐ構成になっていること。この構成は、次のページが気になってどんどんめくりたくなる効果があると思う。(旧訳では文がページをまたいでいない。)
    今っぽいと感じた点は、文末が「だけれども。」など、文としては中途半端な終わり方になっている箇所が複数あること。カジュアルで話し言葉のような印象を受けた。
    一つ気になった表現としては、ピーターが野菜を食べすぎて

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    2023年05月23日
  • あひるのジマイマのおはなし

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    ネタバレ

    あひるのジマイマさん、卵をかえすために生みやすい場所をある紳士に提供してもらいますが、その紳士とはきつね!
    もう少しであひるの丸焼きにされてしまうところでした。
    コリー犬のケップと2匹のフォックスハウンドに助けられて、無事、農場に帰れました。
    良かったね。

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    2023年05月18日
  • 2ひきのわるいねずみのおはなし

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    ネタバレ

    ピーター・ラビットシリーズの六巻目。
    ねずみの夫婦の物語ですね。
    人形の家の、お人形のルシンダとジェーンがお出掛けをしている間に、ねずみの夫婦トム・サムとハンカ・マンカが人形の家に忍び込んで大暴れ……。

    ビアトリクス・ポターは「人形の家の、もちぬしのおんなのこ」のために、とても楽しい物語を創りました。

    ねずみの夫婦は、たしかに、ものはこわす、人形の家の服などをもちだしてしまいますが、あとでちゃんとお代をはらいます。すべては夫婦の、こどもたちのための、しわざでした。
    ポターは、ねずみたちの可愛らしい、ほほえましい絵で、この本を彩ります。

    こどもたちのための、おはなしは、いたずらやおおさわぎ

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    2023年05月04日
  • ベンジャミン・バニーのおはなし

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    早川書房版ピーター・ラビットシリーズの四巻目。
    ベンジャミン・バニーのおはなしですね。
    福音館書店版と比較して読んでみました。
    えは、早川書房版の方が鮮やかで、えの枚数も多いですね。
    2022年初版。一巻目の説明のように、原作に忠実に添っておられるようです。
    川上未映子さんの翻訳は、大人でも楽しめるように苦心をされています。リズミカルで、やさしく語りかけるように物語ります。
    ピーターといとこのベンジャミンの冒険は(今回はベンジャミンが主役です)再びマグレガーさんの畑に…
    ビアトリクスさんの絵には、いつもながらため息がでます。
    おはなしもわくわく感が盛上がり、はらはらしながら、さいごは『あ~よか

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    2023年04月09日
  • グロスターの仕たて屋

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    ネタバレ

    ピーター・ラビットシリーズの3巻目ですね。
    イギリスのグロスターという都市の仕立て屋さんと、気立ての良いねずみたちの、心温まるお話しです。
    貧しいけれども、仕事熱心な仕立て屋さんが、市長さんの結婚式の上着を作っていましたが、寝込んでしまいます。
    さぁ大変、どうしたらいいんでしょう?
    飼い猫のシンプキンに買い物を頼みましたが、気分が悪くなり寝込んでしまいます。
    シンプキンはねずみたちには、恐ろしいものでしたが、仕立て屋さんには、お世話になっています。
    ねずみたちの、恩返しが始まります。おりしもクリスマスの季節です。とても、素敵なお話しですね。
    ねずみたちの、懸命な仕事ぶりに、シンプキンも心を入れ

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    2023年03月20日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    芥川賞作家の川上未映子さんが村上春樹氏に4回にわたりインタビューする対談集。内容は、主に村上氏の小説の書き方、文章へのこだわり、スタンス、特にインタビュー直前に発行された「騎士団長殺し」について、様々な角度から切り込む形である。
    村上氏は過去の著作をあまり振り返って読まないそうで、その理由は今ならもっとうまく書けるのにと思ってしまうからとのこと。本書の中でも、「え、そんなこと言ったっけ?」とか、小説の登場人物の名前を忘れたり、覚えていないこともたくさんあった。
    私はわりと最近「村上さんのところ」を読んだので、彼の人柄や考え方は入っていた。基本的なところは一貫している。
    本書では、川上未映子さん

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    2023年02月13日
  • ひげねずみサミュエルのおはなし

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    こねこのトム、モペット、ミトンとお母さんねこのタビタさんが住むお家に大きなねずみのサミュエルとアナ・マライア夫妻が住み着いていて、なんと、トムがねずみに捕まってしまう!
    ねんねこロールにされてしまって、危うく食べられてしまうところで、救助されました。ねずみ恐怖症になってしまったトム、なんだか面白いですね。

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    2022年12月18日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    ヘヴンと対になるような小説だと思う。
    世界は複雑だし残酷だしよくわからないことだらけ。
    でもいま確かに「生きている」ということは誰にも奪えない、圧倒的な事実。
    世界の複雑さを複雑さのまま、残酷さを残酷さのまま肯定した傑作。

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    2022年12月11日
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

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    現在社会と作品の時代とを比べながら、いろいろ考えて読んでました。昔の人と現代人を比べると追求心や学問に対する姿勢、人付き合いというものが全く異なると感じた。文章中に所々読みづらい箇所があったが、深みもあって勉強になった。青年はもう少し時間が経ってから読み直してみます。

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    2022年11月22日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    川上さんの小説、とても好きだな、と思った。
    人生のかけがえのない一瞬を美しく切り取っている。

    ヘガティーと麦彦の恋愛には至らない、思春期一歩まえの親愛の関係。
    おんなとおとこになることより大切なことがあるふたり。

    まぶしくて羨ましい。

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    2022年09月25日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    麦くんとヘガティー、個性的な親や友達に囲まれて、学校でも家庭でも腑に落ちなくてモヤモヤな出来事が多々ありつつその不合理に子供なりに折り合いをつけて。そんな言葉に上手くできない気持そのままの語り口で綴られていてとても初々しい。
    第二章の方が小説的にはドラマティックだけれど、第一章のカルトに入れ込むシングルマザーと寝たきり祖母と暮らす、気が弱いけれどおっとり優しい麦くんの風変わりな初恋物語が可笑しくて可愛くて好き。

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    2022年07月31日