川上未映子のレビュー一覧

  • あこがれ(新潮文庫)

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    読めば読むほど惹きつけられる本〜
    麦くんとヘガティー、小学生の目線で、考えてることが次々と適切に表現されて、その表現力に脱帽といったかんじ。

    小学生ならではの視点もあり、
    純粋で、無知で、名前のついてない感情。
    これがあこがれなのかなぁ、あこがれ。。

    初恋って気づいて顔が思い出せなくなっちゃうとか、
    好きな人に会いたい人にいつでも会えなくなる怖さとか、
    付き合ってることにしててとか。

    会えるのは毎日会い続けてるからだって。
    会いたい人には会えるうちに会っておかなきゃいけない。

    血のつながりとか、死別とか、
    いろいろ。いろいろ。あこがれって、もう私の年齢になると感じにくい感情だなぁってお

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    2021年08月05日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

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    美しく、どこか神秘的で、でも残酷で
    シャンデリア、川上未映子さんの書くデパート毎回エグくてグロくて煌びやかで最高です。

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    2021年05月18日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    『思いもよらないことが起こって、思いもよらない人が、思いもよらないかたちで死んでいく。僕が一番言いたいのはそういうことじゃないかな』
    『僕の文章というのは、基本的にリアリズムなんです。でも、物語は基本的に非リアリズムです』
    『つまるところ、小説家にとって必要なのは、そういう「お願いします」「わかりました」の信頼関係なんですよ』
    『物語とか、男性とか井戸とか、そういったものに対しては、ものすごく惜しみなく注がれている想像力が、女の人との関係においては発揮されていない…いつも女性は男性である主人公の犠牲のようになってしまう傾向がある』
    『トロントの新聞によると、トロントの書店で盗まれる本は村上春樹

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    2021年04月21日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    ★★★2021年4月★★★


    読み終わってからだいぶ経つ。
    本に入れた折り目を見直しつつ、印象に残ったことを書いていく。


    村上「本当のリアリティっていうのは、リアリティを超えたもの」
    「ボイスをよりリアルなものにしていく。それが僕らの大事な仕事」
    「学生運動の頃の、言葉がまったく無駄に終わってしまったことへの怒りみたいなものが強くあった」
    「トランプは人々の地下室に訴えることだけを言いまくって、それで勝利を収めたわけ」
    「日本人の感覚では、あの世とこの世が行き来自由なわけです」
    「僕にとっては文章がすべてなんです」
    「自分がそうであったかもしれないけど、実際にはそうではない自分の姿」

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    2021年04月11日
  • ラヴレターズ

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    p29 「頭の裏、みせられたら。上手ににこぼさずに文学を並べられたら、喉の奥を見せあいっこして残った言葉をピンセットで摘みたいな。」

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    2020年12月28日
  • 世界クッキー

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    ネタバレ

    世界クッキー
    (和書)2010年03月29日 19:26
    川上 未映子 文藝春秋 2009年11月13日


    川上未映子が朝日新聞のファッション関係の欄に書いているの読んだことがあり(記憶が正しければ)、今回この本を読んでみようと思いました。論理的な構築の仕方が面白く感じるところが色々ありました。

    次は小説を読んでみようと思います。

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    2020年09月25日
  • ラヴレターズ

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    ラブレターってとても甘くて幸福なものだと思ってる。色んな愛や感情を愛を覗き見させてくれてありがとう。温かい。

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    2020年03月06日
  • すべてはあの謎にむかって(新潮文庫)

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    目から鱗な様々な視点を、面白おかしく紹介してくれる様なエッセイ。
    最後まで飽きることなく読めました。

    黙読をするのに、頭の中で音声にしてから読む人とそうじゃない人の2種類になるという話、
    自分は何の違和感もなく前者だったけどもそれだけじゃないんだということを知って率直に驚きました。

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    2019年06月03日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    皆さんのレビューが良かったこともあるが、表紙の絵に惹かれて購入。
    右の男の子が麦くんで、左の女の子がヘガティー。
    二人が4年生と時の短いお話と、6年生になってからの少し長いお話。
    この作者、初めて読んだけど、台詞がパン、パン、パン、パン、パン、パンと繋がって行く文章のリズムは結構好き。

    サンドイッチ売り場の人に対する麦くんの、不思議な気持ち。それがどんな気持ちなのか自分でも分からない不思議な気持ちってあるよね。
    ミス・アイスサンドイッチと初めて話が出来た後、色んなものを眺めながら、ぼろぼろにはがれた白い線の上を歩いて行く描写が切ないな。

    ヘガティーが偶然知った父の秘密。見知らぬ姉の存在は、

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    2023年03月31日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    未読既読入り交じっていたけれど、男性作家が選ぶ作品とはやはり色が違って面白い。くすっと笑ってしまえるあたり、やはり太宰の魅力。

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    2018年02月11日
  • 世界クッキー

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    17/08/10 (60)
    8月で60冊目。あと40冊。のこのこがんばろー
    川上未映子氏のエッセイ。これで何冊目になるんだっけな。あいかわらず言葉のチョイス、感性にとことん痺れます。ずっとずっとこの人のエッセイは追いかけ続けたい。
    桜にそわそわぞわぞわしてしまうとことか、夜空に勇気をもらうとことか、なんだかすごく共感してしまって。

    P141
    頭のなかにある記憶はそれがどんなに素晴らしくても、誰にも見せることができないのだな。

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    2017年08月12日
  • すべてはあの謎にむかって(新潮文庫)

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    ‪川上未映子のエッセイ集。『すべて真夜中の恋人たち』で繊細な言語感覚に打ちのめされたのだけど、意外と“こっち側”の人間なんじゃ?と思えてくる親近感。『いつか風呂敷をたたむ手』に書かれた世界の存在の話が刺さった。日常の一見すると何でもない事を拾って広げる感性がやっぱり凄いんだろうな。‬

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    2017年06月17日
  • すべてはあの謎にむかって(新潮文庫)

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    著者の頭の中は言葉で溢れている。
    他人の頭(心?)の中を覗きみるようで楽しい。
    共感する部分も多々あるし。
    そして、私もいつのまにか”そうやんなぁ””まじかなわんわ”と大阪弁になっているのだった。←この言いまわしも。
    美人だしスタイル良さそうだし、作家として地位も確立しているのに、意外にもネガティヴ思考なんだね。
    まぁ、そこが好きなんだけど。

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    2017年06月06日
  • すべてはあの謎にむかって(新潮文庫)

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    思想がフラットで読みやすいエッセイです。川上作品はあまり読んでいませんが、エッセイからは柔らかい思考のプチ哲学者という印象を持ちました。思索の果てに一周して戻って来たような咀嚼されつくした思想は、半周あたりをバリバリ思考中という血気盛んなエッセイよりも気楽で自分に合っています。文章も、ずるずると長い独特の言葉遊びが、慣れてくると癖になりました。小説ともども、今後も読むのが楽しみです。面白かった。

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    2017年06月01日
  • 世界クッキー

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    嫉妬しない不思議。なんか本当にこの人は言葉が好きで好きで仕方がないんだなぁと思うからかな。憧れながら、気持ちよく読めました。数年ぶりに詩を書こうかとも思います。
    本がたくさん紹介されていたのも嬉しかった!気になってたのから未知なのまで、すぐネットで買っちゃったから楽しみ。私は、好きな人が好きと言ったフィルターがかなり強いのできっと全部楽しい!
    あ、「母とクリスマス」は泣いた。わたしはお母さん。

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    2016年08月11日
  • 世界クッキー

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    ネタバレ

    目に見えるものすべてに心身が反応してしまうような、感受性が強く、実に繊細でありながらも、それでいて、公平に何かを達観しているような大らかな世界観。川上未映子さんらしさがいっぱい「言葉」で表現されていてとても好き。

    「母とクリスマス」「母の熱」がじーんときた。

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    2016年06月28日
  • ヘヴン

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    なんか、うまく言えないんだけど
    食べてくれてうれしかったってことなのよ
    いまからさ、わたし学校に行ってくるんだけど、そのまえにあなたと話したくてさ
    こういうのって、みんなすきなように言うからさ
    でもわたしはあなたの話しかきかないから
    なんでも言って。でも言いたくないことは言わなくていい

    最後のお母さんの言葉が救い
    離婚して親子関係じゃなくなっても
    この2人はまた時々会ってご飯食べたりするような関係を続けられたらいいなと思った。

    コジマのお父さんのことを忘れたくないという気持ちがわからないわけではないけど、お風呂入らなかったり、髪ボサボサだったりしなくても、忘れないでいることはできるんだから

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    2025年09月05日
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

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    お目当と言えばおきゃんな未映子がおきゃんな美登利をどう描くか興味津々だった「たけくらべ」、しかしながらやはり原作が原作だけに大きく崩すわけにもいかず無難にまとめたかなの印象。
    などと偉そうに言うものの実は私自身ガラスの仮面版たけくらべしか読んでおらずマヤの演技が「こんな美登利見たことない!」と絶賛されても「どんな美登利?」程度のものでしかなかったのだ。
    水仙の造花が切ないしっとりした悲恋の物語を堪能した上での初くらべ、しっくりくるのは亜弓さんではなくやはりマヤだと思うのですが…そうですよね、月影センセw

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    2016年02月10日
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

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    川上未映子訳の「たけくらべ」に興味があった。川上未映子訳に対して賛否あるようだが、これはこれで良いのではないかと思う。

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    2020年05月18日
  • ラブソングに飽きたら

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    今旬な女性作家たちが競演したアンソロジー。加藤千恵、山内マリコ、青山七恵、吉川トリコなど大好きな作家さんがたっくさん。お気に入りは山内マリコ。この人の小説はしばらく読み続けていきたい。

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    2015年06月19日