川上未映子のレビュー一覧

  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    川上未映子さんの小説は読んだことがないのだけど、初めてエッセイ集を手に取ってみた。読者へ語りかけるような文体で、するすると入り込んでくるような感覚。ジェンダーに関する話題もちょこちょこ書かれてるけれど、10年近くたってもこの国はちっとも変わらないよな..と軽く絶望したりもしつつ。1篇ずつが短いので、夜寝る前に毎日少しずつ読むのも良さそう。これをきっかけに小説も読んでみたいと思った。

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    2025年04月02日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    「たとえ元気がなくたって、笑顔でなくたって、強くなくたって、穏やかにいられること。なんとなく、思いついたときにでも、深く、しっかり息をしてみること。そのあとのことは、そのあとやってくるものに、まかせるような、穏やかさで」

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    2025年03月30日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    親戚のちょっと年上のお姉さんが優しく話しかけてくれるているようなエッセイ。

    何より、川上未映子さんってこんなエッセイ書かれるのかー!という発見でまた一段と作家さんのことを好きになる。

    ときどき、あなたはどう?と語りかけてくれるから、自分の中のいろんな気持ちや思いを言葉に直して考えるきっかけにもなった。

    雑誌の読者に向けたものだから語り口的にもそう感じるのかもしれないけど、とにかく温かく包み込んでくれる。
    ひとつひとつが短くて読みやすいし、懐かしい人と久しぶりにゆっくり話して心がじんわり温かくなるような、そんな読後感でとっても好きです。

    サイン会に来て涙が溢れてしまった女の子に対するエー

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    2025年03月10日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    川上さんの小説を多く読んでいる訳ではないので偉そうに言えないのだけど、エッセイという性質からか、音楽的な文章だな、という印象を抱いた。
    小説よりももっと自由度が高くて、自らのリズムに気ままに言葉を乗せている感じ。
    (放埒な文章という訳ではない、断じてない)
    詩的、というよりもっと音楽的で何なら歌みたいとさえ思える。

    脳細胞がシャキシャキ動くのを感じる。
    川上さんの言葉の、表も裏もぜんぶ読み取って吸収したいという欲求が、脳細胞の働きを活発にしている気がする。


    なんというか、作家という仕事は、言葉に対するセンスとか感受性の豊かさとかが大事なのだと思うけど、さらに物事や思考をどこまでも深く掘り

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    2025年03月10日
  • かえるのジェレミーのおはなし

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    カエルの1日の話だったが、なかなか緩急があって面白かった。特に、魚に食べられそうになったあと、急いで水面に上がってくる時の様子をソーダーに喩えているのが面白かった。

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    2025年03月08日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    女性として生きてると感じる怒りや違和感に共感しておもしろかった。わたしも言葉にして、考えていきます。

    お気に入りの話
    ・別れのリトマス試験紙
    ・自分のために生きる時間①、②
    ・三ヶ月だけ
    ・わたしは二度、結婚している
    ・遠くなる、大事なできごと
    ・おかしな話
    ・主人などいない
    ・かけがえのない味方
    ・その女子力に用はない
    ・それは有限と無限のあいだで
    ・それは問題、大問題

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    2025年03月02日
  • 愛の夢とか

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    Dear 川上未映子様,
    時々貴女がわからなくなります。貴女は普段から曖昧模糊を基調とした表現をなされるのに、時折見せるその抽象から具体への鋭角な、鋭利な刃物を喉に突きつけられたかのような、まるでいつもの本当の自分を、ある特定の人物に本音を語らせるように物語の人物に己の側面を仮託するように鋭い指摘をする人物を用意されます。今回でいうと『お花畑自身』に出てくる家を買った女性や『ヘヴン』でいう百瀬のことを言っているのですよ。彼女ら彼らが言うことは、間違っていても決して全否定できない世の中みたいな核心があります。ガツンとくるものがあります。あえてスマブラで言わせてもらえるなら、普段カービィの貴女が時

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    2025年01月31日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    すらすらと楽しく読めた。
    村上さんの熱心な読者であり自身も作家である川上さんの問いは、情熱的・具体的・切実でありながら楽しそうだ。質問と回答というより、二人がかりで一つの答えを求めて分け入っていくような。

    村上さんのファンとしてはこういうものを読むことには少々躊躇いもあったが(個人対個人の体験でなくなってしまうような気がして)、普段は一人で好きなように見ている美術館を、学芸員さんと一緒に巡るような……自分を遥かに上回るオタク(失敬)の話を聞く楽しさもあった。

    心に残ったフレーズは「信用取引」、「悪しき物語/開かれた・善き物語」。

    「騎士団長殺し」を読み返したくなった。免色さんってやっぱり

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    2024年12月01日
  • 愛の夢とか

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    「ひとはつよくて、いきていくことをつづけてゆくだけのかろうじてのつよさがあれば、そのうちいきているひとがだれか、だれかがきっと、またちからをくれて、ちからをきっとくれるだろう、いきていれば、いきているだれかが」

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    2024年11月29日
  • こねこのトムのおはなし

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    「ピーターラビット」シリーズの一つ。お母さん猫のタビタ・トウィチットは、3匹のおチビたちをお行儀よく見えるよう着飾りますが、やんちゃ盛りの子どもたちはちょっと目を離しただけで大はしゃぎ。大人の思惑なんかお構いなしで台無しにしちゃう子猫たちが、(お母さん猫の苦労にも共感しつつ)、とても微笑ましい作品です。

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    2024年11月01日
  • 愛の夢とか

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    川上未映子の作品を初めて読んだ。
    あー、すごく好きだ。大好きだ。
    特にアイスクリーム熱がたまらない。
    よくわからないけど、どうしてもどうしても愛おしい人って、生きているうちに出会う。そして、その人はよくわからない人だから、さよならも言わずにどこか遠くへ行ってしまう。そんなことを私はよく知ってる。だからとても響いた。

    それぞれの異なる愛の形が描かれた短編集だったと思う。愛のカタチって一つじゃないから。
    表題作『愛の夢とか』で、お互いの名前を呼び合うところも本当に素敵で心に残った。

    いい短編、いい作家さんに出会えてとても嬉しい。
    また読みます。

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    2024年10月19日
  • アプリイ・ダプリイのわらべうた

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    ピーター・ラビットシリーズの二十二作目ですね。
     ねずみのアプリィ・ダプリィが、とあるお家の戸棚にしのびこむと、そこには……?
     ビアトリクス・ポターによる、わらべうたの数々。ピーターの妹カトンテールたど、シリーズでおなじみの動物たちを楽しくリズミカルな文で描きます。

      アプリィ・ダプリィ
      ちっちゃな ねずみ
      だれかの おうちの
      だれかの とだなへ
      さあさあ おでかけ

      だれかの とだな
      いいもの ばっかり
    ケーキに チーズ ジャム ビスケット
     ーーねずみが むちゅうに
      なるものばっかり!

      アプリィ・ダプリィ
      なんでも みつける
      めざとい おめめ

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    2024年10月11日
  • ちっちゃなねずみふじんのおはなし

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    ピーター・ラビットシリーズの十一巻目ですね。

     ねずみふじんは、きれい好き。
     いつも家をぴかぴかにしています。
     ところが、よんでもいないのに、
     ごみ虫、かえるなどの起きるが次々やってきます。
     おかけで家はすっかりめちゃくちゃ。
     ねずみふじんの、おそじがはじまります……?

     潔癖症のねずみふじんの困惑を、ユーモアたっぷりに物語ます。
     ビアトリクス・ポターさんの美しい絵もまったりと楽しめる絵本です。
     登場する虫や小動物に、すべて名前をつけて語られているのが、ビアトリクス・ポターさんのこの作品への想いが表れていて楽しく読めました。
     きれい好きなねずみふじんに共感と優しさも感じる心

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    2024年09月27日
  • まちねずみジョニーのおはなし

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    新訳版を絵本の森美術館で購入。
    やさしい絵柄とやさしいお話に癒される。
    (ちょっとツッコミどころのある設定にもクスッとなる)

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    2024年09月02日
  • こぶたのロビンソンのおはなし

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    ピーター・ラビットシリーズの十九巻目ですね。
    ピーター・ラビットシリーズは絵本だと思いましたが、この「こぶたのロビンソンのおはなし」は、児童小説ですね。八章からなる長いお話です。
    第一章は、ビアトリクス・ポターの思い出話から始まり、猫のスーザンが、港に買い物に出かけるお話です。そこで、船に乗る、猫とこぶた(実は、こぶたのロビンソンです)を見かけます。
    第二章から、こぶたのロビンソンのお話になります。
    こぶたのロビンソンが、腰を悪くしたおばさんたちに、港に商品を売りに行くように、頼まれます。お代で買ってくる物と、ロビンソンの好きな物を買うように言われます。
    第三章から、いよいよ、こぶたのロビンソ

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    2024年08月14日
  • パイがふたつあったおはなし

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    ピーター・ラビットシリーズの十七巻目ですね。

     犬のダッチェスは、猫のリピーのお茶会によばれました。ごちそうは、ねずみのパイみたい。でもダッチェスはねずみを食べたくありません。
     そこで、ダッチェスは自分でパイを作って、入れかえようと思いました。作戦はうまくいくのかな?
     
     猫のリピーは、このシリーズでよく出てくる猫のタビタさんのいとこです。ビアトリクス・ポターの得意な猫の絵が、とても可愛いですね。
     犬のダッチェスも愛らしく描かれています。
     とてもあどけないどたばた騒ぎが、愉しい物語でした。ビアトリクス・ポターは、この物語を友達の赤ちゃんに送ったみたいです。
     川上未映子さんは訳で、抑

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    2024年08月02日
  • ジンジャーとピクルスのおはなし

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    ピーター・ラビットシリーズの18冊目ですね。
    猫のジンジャーと犬のピクルスの二匹は、雑貨店ををひらいています。お店は品ぞなえが、ばつぐんなので、いつもお客さんがやってきます。
    でも、お客さんは、つけで買い物をするので、お店はだんだんお金がなくなってきました。
    ジンジャーとピクルスはどうするのかな?

     ビアトリクス・ポターは農業経営をしていましたので、こうしたお店のお話が語らされます。擬人化の楽しい、また、寓話の要素があるのがピーター・ラビットシリーズの魅力ですね。
    なんといっても、ビアトリクス・ポターの絵の美しさが物語を美しく彩るのも人気のひとつですね。
    物語がたくさんあって、ビアトリクス・

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    2024年06月26日
  • まちねずみジョニーのおはなし

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    ネタバレ

    ピーター・ラビットシリーズの絵本ですね。
    シリーズの十三巻目です。
    「まちねずみジョニーのおはなし」と言う題名になっていますが、いなかのねずみティミーとの、おはなしですね。
    そう、イソップのお話のオマージュと言えます。
    ですから、ビアトリクス・ポターは作品の始めに「あちらにいるイソップにささぐ」と記しています。

     いなかのねずみティミーは あるとき やさいかごにはいって いましたが なんとそのまま 町までつれていかれました。
     とほうにくれた ティミーですが つれていかれたお家で まちねずみジョニーと であいます。
     さぁ~? これから ティミーとジョニーの ものがたりが はじまります。

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    2024年05月17日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

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    〈彼女と彼女の記憶について〉
    東京で女優の端くれのような仕事をしながら、嫌みにならない程度に計算し尽くしたブランド品を鎧のように身にまとい、田舎で行われる同窓会に参加した彼女に、私ははっきりとした好感を抱く。
    そこで突然ぽんと手渡される記憶の箱。黒沢こずえという少女と仲が良く、一緒に遊んでいたこと。黒沢こずえという少女に自分がかつてしていたこと。そして黒沢こずえという少女が辿ることになったその後の顛末。
    黒沢こずえが、独りきりではなく、もう一人の女性と亡くなったと聞いたときの、主人公の心情はどんなだろう。安堵?嫉妬?罪悪感? 何も感じない、なんてことはないはずだ。
    私も、誰に会いたいとかではな

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    2024年05月08日
  • ラヴレターズ

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    ネタバレ

    圧倒的に西川美和のラヴレターが良すぎる


    いろんな人の本気のラヴレター(実在する人宛て)を覗き見できるため、若干の背徳感がある。

    「なんだかんだあったけどまあそこそこにいい感じでぼちぼちお互いやっていこうね〜」というメッセージを、それぞれが添い遂げるパートナーだったり、二度と合わない初恋の人だったり、恨み怨みの愛人だったりに向けているのがおもしろい。山あり谷ありの人生を追体験している気分だった。

    西川美和のラヴレターは、宛先の相手の印象が、こちらの中でジェットコースターみたいに乱高下するからなかなか像が定まらないんだけど、最後はそこに落ち着くのか〜って感じだった。あつあつの肉まんを食べ終

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    2024年04月30日