川上未映子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
川上未映子さんの文章を初めて読んだけど、こちらに語りかけてくれているような少し口語的なところがすごく心地よかった。
ひとつひとつは短くて軽やかなんだけど、女性に関する社会の問題提起とか、言葉や考えることの大切さとか、今の自分に刺さる話が多かった。
なんとなく価値観というか感性が似ているのかも…と恐縮ながら思った。別れるとき思わず泣きそうになってしまう人がいるよね、とか、あ〜〜わかるぅ〜〜となった。
深く息をするのが大事、は私も経験があって、なんだか私がこれから経験したり考えたりすることを先に経験して教えてくれる女性の先輩のような、そんな存在になりそう。 -
Posted by ブクログ
乳と卵、夏物語からハマって読み続けている川上未映子。これは雑誌Hanakoに掲載されたエッセイ集。何気ない日常や思いなど川上さんの考えに触れる一葉で、私はとても好きでした。片思いしている人の声を聞くみたいな気持ちで読んでいて、知らなかったアートや考え方にも触れられて、様々な事を考えさせられたり、自分の知らなかった気持ちに気付けたりしました。これを読んで彼女のInstagramも見てみたりして、やっぱり好きだなぁと思いました。
デビューした頃は全く興味がなくて読んでみたいとも思わなかったけれど、どこでどんな出会いをするかで自分にとって大切な本や作家になりうる、また書き続けて欲しいと思います。 -
匿名
購入済み胸が痛い。体も心も傷つけられて、それでも我慢しなくちゃいけないなんて事はない!虐めを通じて強く結びついた2人。お互いが心の支えになれた時もあっただろうけれど。虐めを耐えてる自分達がとてつもなく強くて優しい人だなんて、そんな考え方は寂し過ぎる。何もかも放り出していいんだよ。と、彼と彼女に何度も語りかけるました。容姿が良くても頭が良くても、人の痛みが分からずに残酷な人間はいる。その行為が醜いとも考えない頭が空っぽの奴ら。そんな奴らの相手になる事なんてない!
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Posted by ブクログ
しばらく
読書から遠ざかって、遠ざかって
世界の片隅で、
仕事に追われて、を言い訳に
無気力に勝てず…、が理由で…
そんな、
クッタクタの日々を何とか乗り越えて、
こえて
手に取った本書。
この人の言葉には、
嘘がないと言うか
表裏がないと言うか
体の芯から出てくる感じが「ビッシバッシ」と
響いて、伝わってくる。
好きですな。
かっこつけてない
が
カッコいいんだよなぁ
2011から2022までの11年間に渡るロングスパンのエッセイ集。
著者が35歳くらいから46歳頃かな
いわゆるアラフォー時代
小説の合間に書かれたであろうエッセイたち。
小説の書かれた時代に合わせて、
小説と並行して読むのもアリかもなんても思いました。
小説家
にとって、エッセイって休憩の感じがある。
いやいや、
もちろん仕事として、
手を抜かず書いてるでしょうけれど…。
長編小説を主戦場としてる作家さんにとっては、やっぱり休憩感があって、人生の整理感があって。
それって一般の人にも当てはまることであって。
やっぱり、心の整理整頓は、大切だと思うのであった。
こころ、からだ、身のまわり…
整理整頓。
タイトル、カバーのデザインともに
内容にピッタリでまったりした読書ができました。
まだ、途中で2017あたりを読んでます -
Posted by ブクログ
親戚のちょっと年上のお姉さんが優しく話しかけてくれるているようなエッセイ。
何より、川上未映子さんってこんなエッセイ書かれるのかー!という発見でまた一段と作家さんのことを好きになる。
ときどき、あなたはどう?と語りかけてくれるから、自分の中のいろんな気持ちや思いを言葉に直して考えるきっかけにもなった。
雑誌の読者に向けたものだから語り口的にもそう感じるのかもしれないけど、とにかく温かく包み込んでくれる。
ひとつひとつが短くて読みやすいし、懐かしい人と久しぶりにゆっくり話して心がじんわり温かくなるような、そんな読後感でとっても好きです。
サイン会に来て涙が溢れてしまった女の子に対するエールが本当に素敵で私まで泣いてしまった。
きれいごとだけじゃないけど確かな愛を感じる子育ての話も沢山載っていて、私は本当に珍しく、子供が欲しいかもと久しぶりに思った。
読んでよかったな、あと夏物語も読まなきゃ。
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Posted by ブクログ
川上さんの小説を多く読んでいる訳ではないので偉そうに言えないのだけど、エッセイという性質からか、音楽的な文章だな、という印象を抱いた。
小説よりももっと自由度が高くて、自らのリズムに気ままに言葉を乗せている感じ。
(放埒な文章という訳ではない、断じてない)
詩的、というよりもっと音楽的で何なら歌みたいとさえ思える。
脳細胞がシャキシャキ動くのを感じる。
川上さんの言葉の、表も裏もぜんぶ読み取って吸収したいという欲求が、脳細胞の働きを活発にしている気がする。
なんというか、作家という仕事は、言葉に対するセンスとか感受性の豊かさとかが大事なのだと思うけど、さらに物事や思考をどこまでも深く掘り下げていくことを厭わない姿勢が必須だよな、ということを改めて考えさせられた。
「質量保存の法則の醍醐味」…醍醐味!?
そういった概念に思いを馳せたことなんてなく、発想すらなかったのでなんかもう、度肝を抜かれた。すげえや。
これは小説・エッセイ関係なくなんだけど、川上さんの作品は、どれも優しい陰を湛えているように思う。晴れた真っ昼間の陰ではなく、月夜の静寂が滲む優しい陰。
けっこう惹かれるのである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ切実な女性性。女性の生々しい、葛藤とも言えないようなドロドロしたものを、ここまで鮮やかな言葉たちで描くのは、すごいな。
本当のことを言ってと繰り返すシーンで泣けた。
本当は、たぶん、娘は母が大切なだけ。母も娘が大切なだけ。
本当はみんながみんな幸せならいいと思ってるはずなのに、違う人間ゆえに、そんなシンプルな気持ちに辿り着くまでに、あまりにも遠回りをしている人たちのように見えた。
「テレビの中からの笑い声の粒が枠からこぼれてこちらに届くまえにしゅっと蒸発するのが見えるよう、」とか、
「一人が通ればそこは埋まってしまう細長い階段を」
とか
好きなフレーズがいくつかあって、メモした。