川上未映子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
しばらく
読書から遠ざかって、遠ざかって
世界の片隅で、
仕事に追われて、を言い訳に
無気力に勝てず…、が理由で…
そんな、
クッタクタの日々を何とか乗り越えて、
こえて
手に取った本書。
この人の言葉には、
嘘がないと言うか
表裏がないと言うか
体の芯から出てくる感じが「ビッシバッシ」と
響いて、伝わってくる。
好きですな。
かっこつけてない
が
カッコいいんだよなぁ
2011から2022までの11年間に渡るロングスパンのエッセイ集。
著者が35歳くらいから46歳頃かな
いわゆるアラフォー時代
小説の合間に書かれたであろうエッセイたち。
小説の書かれた時代に合わせて、
小説と並行して読むのもアリかもなんても思いました。
小説家
にとって、エッセイって休憩の感じがある。
いやいや、
もちろん仕事として、
手を抜かず書いてるでしょうけれど…。
長編小説を主戦場としてる作家さんにとっては、やっぱり休憩感があって、人生の整理感があって。
それって一般の人にも当てはまることであって。
やっぱり、心の整理整頓は、大切だと思うのであった。
こころ、からだ、身のまわり…
整理整頓。
タイトル、カバーのデザインともに
内容にピッタリでまったりした読書ができました。
まだ、途中で2017あたりを読んでます -
Posted by ブクログ
親戚のちょっと年上のお姉さんが優しく話しかけてくれるているようなエッセイ。
何より、川上未映子さんってこんなエッセイ書かれるのかー!という発見でまた一段と作家さんのことを好きになる。
ときどき、あなたはどう?と語りかけてくれるから、自分の中のいろんな気持ちや思いを言葉に直して考えるきっかけにもなった。
雑誌の読者に向けたものだから語り口的にもそう感じるのかもしれないけど、とにかく温かく包み込んでくれる。
ひとつひとつが短くて読みやすいし、懐かしい人と久しぶりにゆっくり話して心がじんわり温かくなるような、そんな読後感でとっても好きです。
サイン会に来て涙が溢れてしまった女の子に対するエールが本当に素敵で私まで泣いてしまった。
きれいごとだけじゃないけど確かな愛を感じる子育ての話も沢山載っていて、私は本当に珍しく、子供が欲しいかもと久しぶりに思った。
読んでよかったな、あと夏物語も読まなきゃ。
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Posted by ブクログ
川上さんの小説を多く読んでいる訳ではないので偉そうに言えないのだけど、エッセイという性質からか、音楽的な文章だな、という印象を抱いた。
小説よりももっと自由度が高くて、自らのリズムに気ままに言葉を乗せている感じ。
(放埒な文章という訳ではない、断じてない)
詩的、というよりもっと音楽的で何なら歌みたいとさえ思える。
脳細胞がシャキシャキ動くのを感じる。
川上さんの言葉の、表も裏もぜんぶ読み取って吸収したいという欲求が、脳細胞の働きを活発にしている気がする。
なんというか、作家という仕事は、言葉に対するセンスとか感受性の豊かさとかが大事なのだと思うけど、さらに物事や思考をどこまでも深く掘り下げていくことを厭わない姿勢が必須だよな、ということを改めて考えさせられた。
「質量保存の法則の醍醐味」…醍醐味!?
そういった概念に思いを馳せたことなんてなく、発想すらなかったのでなんかもう、度肝を抜かれた。すげえや。
これは小説・エッセイ関係なくなんだけど、川上さんの作品は、どれも優しい陰を湛えているように思う。晴れた真っ昼間の陰ではなく、月夜の静寂が滲む優しい陰。
けっこう惹かれるのである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ切実な女性性。女性の生々しい、葛藤とも言えないようなドロドロしたものを、ここまで鮮やかな言葉たちで描くのは、すごいな。
本当のことを言ってと繰り返すシーンで泣けた。
本当は、たぶん、娘は母が大切なだけ。母も娘が大切なだけ。
本当はみんながみんな幸せならいいと思ってるはずなのに、違う人間ゆえに、そんなシンプルな気持ちに辿り着くまでに、あまりにも遠回りをしている人たちのように見えた。
「テレビの中からの笑い声の粒が枠からこぼれてこちらに届くまえにしゅっと蒸発するのが見えるよう、」とか、
「一人が通ればそこは埋まってしまう細長い階段を」
とか
好きなフレーズがいくつかあって、メモした。 -
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Dear 川上未映子様,
時々貴女がわからなくなります。貴女は普段から曖昧模糊を基調とした表現をなされるのに、時折見せるその抽象から具体への鋭角な、鋭利な刃物を喉に突きつけられたかのような、まるでいつもの本当の自分を、ある特定の人物に本音を語らせるように物語の人物に己の側面を仮託するように鋭い指摘をする人物を用意されます。今回でいうと『お花畑自身』に出てくる家を買った女性や『ヘヴン』でいう百瀬のことを言っているのですよ。彼女ら彼らが言うことは、間違っていても決して全否定できない世の中みたいな核心があります。ガツンとくるものがあります。あえてスマブラで言わせてもらえるなら、普段カービィの貴女が時折見せる下Bのストーンに吹っ飛ばされてしまいます。貴女の本質は一体どちらなのでしょうか。混乱します。わからなくなくなるからこそ、もっと知りたいと思ってしまうのかもしれません。魅力的です。雲を掴むような貴女の表現を愛し、これからも読み続けていきたいと思う次第であります。 -
Posted by ブクログ
すらすらと楽しく読めた。
村上さんの熱心な読者であり自身も作家である川上さんの問いは、情熱的・具体的・切実でありながら楽しそうだ。質問と回答というより、二人がかりで一つの答えを求めて分け入っていくような。
村上さんのファンとしてはこういうものを読むことには少々躊躇いもあったが(個人対個人の体験でなくなってしまうような気がして)、普段は一人で好きなように見ている美術館を、学芸員さんと一緒に巡るような……自分を遥かに上回るオタク(失敬)の話を聞く楽しさもあった。
心に残ったフレーズは「信用取引」、「悪しき物語/開かれた・善き物語」。
「騎士団長殺し」を読み返したくなった。免色さんってやっぱりちょっと、そういうとこあったよな~ -
Posted by ブクログ
川上未映子の作品を初めて読んだ。
あー、すごく好きだ。大好きだ。
特にアイスクリーム熱がたまらない。
よくわからないけど、どうしてもどうしても愛おしい人って、生きているうちに出会う。そして、その人はよくわからない人だから、さよならも言わずにどこか遠くへ行ってしまう。そんなことを私はよく知ってる。だからとても響いた。
それぞれの異なる愛の形が描かれた短編集だったと思う。愛のカタチって一つじゃないから。
表題作『愛の夢とか』で、お互いの名前を呼び合うところも本当に素敵で心に残った。
いい短編、いい作家さんに出会えてとても嬉しい。
また読みます。 -
Posted by ブクログ
ピーター・ラビットシリーズの二十二作目ですね。
ねずみのアプリィ・ダプリィが、とあるお家の戸棚にしのびこむと、そこには……?
ビアトリクス・ポターによる、わらべうたの数々。ピーターの妹カトンテールたど、シリーズでおなじみの動物たちを楽しくリズミカルな文で描きます。
アプリィ・ダプリィ
ちっちゃな ねずみ
だれかの おうちの
だれかの とだなへ
さあさあ おでかけ
だれかの とだな
いいもの ばっかり
ケーキに チーズ ジャム ビスケット
ーーねずみが むちゅうに
なるものばっかり!
アプリィ・ダプリィ
なんでも みつける
めざとい おめめ
パイに めがない
アプリィ・ダプリィ!
カトンテールの ドアを
ノックするのは だれかしら?
タプ タピ! タプ タピ!
きいたことある 音かしら?
のぞいてみても
だあれも いないの
けれども かいだんに
にんじんの おくりもの
きいて! またまた 音がする!
タプ、タプ、タピ! タプ タピッ!
まあーそこに いるのは
ちっちゃな うさぎ
くろうさぎね!
まだまだ、ビアトリクス・ポターのわらべうたは続きます。川上未映子さんの訳が、リズムをきざんで楽しくユーモラスに響きます。
もちろん、ビアトリクス・ポターのきれいな可愛らしい絵もしっかり楽しめます。
読み進めるのが愉快に元気になりますね。 -
Posted by ブクログ
ピーター・ラビットシリーズの十一巻目ですね。
ねずみふじんは、きれい好き。
いつも家をぴかぴかにしています。
ところが、よんでもいないのに、
ごみ虫、かえるなどの起きるが次々やってきます。
おかけで家はすっかりめちゃくちゃ。
ねずみふじんの、おそじがはじまります……?
潔癖症のねずみふじんの困惑を、ユーモアたっぷりに物語ます。
ビアトリクス・ポターさんの美しい絵もまったりと楽しめる絵本です。
登場する虫や小動物に、すべて名前をつけて語られているのが、ビアトリクス・ポターさんのこの作品への想いが表れていて楽しく読めました。
きれい好きなねずみふじんに共感と優しさも感じる心の温まるお話です。