川上未映子のレビュー一覧

  • 乳と卵

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    芥川賞受賞作より、『あなたたちの恋愛は瀕死』が大好きでした。
    ラストに「え~~~!」って感じになり、笑っちゃダメなんだけど、笑ってしまった。

    見知らぬ男とのセックスについて、対立する意見が三者三様で語られるシーンなどは、のちの『ヘヴン』に繋がったのかな?

    爆発的文章。

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    2025年10月08日
  • ヘヴン

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    もう少し心の準備してから読めばよかった…と反省。
    すごく心が痛いのと自分の人生の一部を見ているようでしんどいのだけど、
    やはり文章のプロはそう思わせるだけではなく、細部にまで凝って最後まで読めるように導いてくれる。

    これもまた心を落ち着かせて読み直したい。

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    2025年10月01日
  • 夏物語

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    川上未映子さんの自然に肌に馴染むような文体と、くすりと笑ってしまうユーモラスな表現でするすると読めてしまった。視点がさすがすぎる。

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    2025年09月29日
  • 乳と卵

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    01|感想
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    3人の関係性がすごくいい⋯。貧しいながらも確かな幸せがあります。独特な筆致から3人の思いや息遣いが伝わってきて、読んでいて胸が暖かくなりました。文体は特徴的です。読点でつながる独特な文体や関西弁のリズムに戸惑いますが、だからこそ感情や息づかいが直に伝わってきます。素晴らしい作品でした。

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    02|あらすじ
    ━━━━━━━━━❐❐
    豊胸手術を望む姉・巻子と、12歳の娘・緑子が、東京に住む妹・夏子もとへ訪れる、二泊三日の夏の物語です。緑子は母の行動を理解できず、ある日から突然口をきかなくなってしまいます。彼女が心の内

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    2025年09月27日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

    6章まで読んだ時、ちょっと考える時間が必要になった。

    なぜ誰かをいじめること暴力をふるうことがダメなのか。
    百瀬の理屈にそった説明で納得させることは、私も難しいと感じてしまった。

    それはなぜか。根本的な何かがズレてる感じがある。
    「僕」にはあるけど、百瀬は持ってない何かがあるんだということはわかるんだけど。何なのかちゃんと説明できない。
    それはモラルと言われる何かのことなのか。

    (内田樹さんの本にこんな事が書かれてたように思う)
    なんでひとを殺してはいけないんですか?
    これは、あらゆる幸運がそろって今自分が恵まれた環境にいることを自覚できない人ができる質問である。
    じゃあ、もしあなたがい

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    2025年09月23日
  • 夏物語

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    セリフが関西弁、地の文は標準語という自分が今まで読んだことのない文章で新鮮さがあった。
    テンポのいい関西弁とそこにトーンを落とし重さを感じさせる標準語が混じり合った文章のおかげで、題材が重く600ページをこえる本作を飽きずダレることなく一気に読むことができた。

    本作はパートナー不在で子供を欲する夏子、豊胸手術をしようとする夏子の姉である巻子など様々な女性が書かれている。
    男である自分は物語内の彼女たちの姿を見て、今付き合っている彼女のこと、地元にいる母のことを以前より考えるようになった。それとかなり気持ち悪いと思うが将来彼女のお腹に宿るかもしれない架空の赤ん坊についても考えてしまった。けど男

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    2025年09月18日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    娘とaudibleで聴いた。
    ヘガティーとかあだ名が面白くて、どうやったら思いつくんだろう。天才的にネーミングが全て好きだった。
    この作品を娘と一緒に話し合いながら聴けたことが嬉しい。

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    2025年09月15日
  • 愛の夢とか

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    「お花畑自身」が特に好き。大切に手入れしてきた庭や自宅をいけすかない若い女に売らざるを得なくなった50代の女性の話。かつて自宅だった庭のバラを何度も見にいくの切ない。

    「十三月怪談」は死んでしまった妻視点、生きている夫視点が混じるような不思議な視点。薄れていく意識なのか、記憶が本当のことなのか幻なのか…

    自分は川上さんの文章はどういいのかいかに素敵なのかというのが説明しにくく、何を言っても無粋になる気がしますが、川上沼にズブズブです。一冊を読み終わりたくないんです。ずっと読み続けたい…といつも思ってしまう。

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    2025年08月11日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    自分が成長していくなかで失ったものを突きつけられます。とてもとても切なくなってしまった…

    異性の友達ってすごくいいなぁと思いました。自分にはいなかったので、それが本当に羨ましい。

    あと、麦くんがつけるあだ名がめっちゃおもろい。

    素敵な小説でした。

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    2025年07月30日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    この小説だけではなく各文学で恋愛感情を示す「好き」という言葉の危険に満ちる一方、なんとも微笑ましいことか。さらに本書のような良質な心理描写の中で綴られる「好き」は一入である。好きという単語の配置のタイミングは恋愛小説の評価の多寡を分ける。本書はだいぶん後半に入ってくるが。

    私がそこまで「好き」という表現を好むのは他の曖昧模糊になりがちな恋愛感情の表現より明らかな直接性があり覚悟がいる表現であることであるからだ。この言葉を繰り出すシチュエーションを思い浮かべるが良い。好きな対象に自分の制裁与奪を委ねてるのが普通に理解できる。他者に表明することで自分の尊厳を委ねかねない、この大事な言葉を気安く発

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    2025年11月28日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    ネタバレ

    六つの物語から成る短編集、なんだけれど、ひとつひとつの完成度と熟成された感にいちいち圧倒されて、読後、おいおい、『ヘヴン』くらいのすごい物語を読んだぞ、これは……と、ちょっと現実に戻ってくるのに数日かかるって感じの読書体験でした。
    はああああ、ほんと未映子先生さいこう……たまらねえよ。
    やっぱり未映子先生で好きなのはエンタメより、純文学なのよ…!


    どの話も胸を抉って、わたしに色んな感情の種を植え付けてくるので、ある物語(たとえば「あなたの鼻がもう少し高ければ」や「淋しくなったら電話をかけて」)を読んだときはそれはいっそ暴力だったし、ある物語(たとえば「青かける青」や「娘について」)を読んだ

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    2025年07月19日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    初めましての作家さんだったけど吸い込まれるように読んでました。
    不気味な雰囲気が漂う物語たち。
    言葉では言い表せない読後感がなんか癖になる。

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    2025年06月06日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    はーもうため息が出るラスト
    しみじみと涙が浮かぶ
    自分とは違う存在、環境へのあこがれ
    戸惑ってみたり、手を伸ばしてみたり、思い描いてみたり
    二人ともとても可愛いんだけど、ヘガティー目線で語られる2章での麦くんが本当にいい
    みんな自分の子にはこうなってほしいと思わされるはず笑

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    2025年05月29日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    大好き川上未映子さんのエッセイ
    なんで私の考えてることが分かるんだろう、言葉にしてくれるんだろうと一文一文が沁み入る
    日常のいろんなことの捉え方が深く優しくて、親友から肩を抱かれてるような気持ちになる
    子どもに感じる「だいじょうぶよ!」、鈍感になる感じすごく共感

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    2025年05月18日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

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    表題作と、シャンデリアがとても心に残りました。どちらも主人公と自分と重ね合わせて、ちょっと違った別の私の人生を見るような…本当に川上未映子さんは凄い。

    表題作の喪失感はもの凄く、実際にいた子供、いたかもしれない子供、想像の中にいた子供を失うという恐ろしさを、この短編で味わいました。
    本当に恐ろしくて悲しい、けど美しいお話しでした。

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    2025年03月26日
  • 愛の夢とか

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    何気ない日常の中、光のような暗がりのような曖昧な部分を美しく表現した7つの物語
    詩的でゆらりと漂う文章の中で、はっとさせられる言葉に度々出会う。付箋を貼り、全て読み終えて、もう一度同じ場所を辿るがその感動は変わらない。日曜日はどこへが特に好きでした。

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    2025年03月20日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    今1番気になってる作家のお2人の会話が読めてとても嬉しい。特に「騎士団長殺し」を最近読み終えたばかりだったので、インタビューの内容もついていきやすく良かった。
    川上未映子さんだからこそできる質問や、かなり深入りする質問がとても面白かった。特に村上春樹さんの小説の中での、女性の描かれ方についての突っ込んだ質問。めちゃくちゃ良かった。
    村上春樹さんの今まで読んだ(まだ数は少ない)小説は、どれも私はとても好きだったのだけれど、女性目線で読むと少しモヤモヤするところがあって、その霧が晴れたような気持ちになり、本当にこのインタビューを読めて良かったと思う。
    村上春樹さんへは、川上未映子さんがそう感じたよ

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    2025年01月09日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    日々いろんなことがあっていろんなことを考えて生きてることを再確認できる本
    女性向けかもなあって思うところもある

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    2024年12月06日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    高校の時の担任の先生が持ってて、教室に置いてあったんだけど、その当時の私は本が嫌いで読み終わることができず、、、でもずっとミスアイスサンドイッチのことを覚えていて、水色のアイシャドウで大きな目ってことまで覚えていて、ようやく5年ぶりくらいに読み終えることができました!言葉の綴り方というか、表現の仕方、語彙がパッと出てくるものではなくてというか、グングン読み進められた、理解できない比喩というか表現もあるけれど、自分なりにこういうことなのかな?と想像できるのも面白い、ミスアイスサンドイッチに私も会いたいし話してみたいし、というか、麦くんと同じ場所から眺めたいし、麦くんが描いた絵も見てみたい、ヘガテ

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    2024年11月14日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    まさにタイトルのように
    深く深く息を吸ってはいて、そうできることに感謝したくなるような本でした。

    強さと優しさと繊細さを感じて
    なんだか泣きたくなった。
    私もこうやって生きていきたいと感じた。
    心が弱っている時って少々の刺激でも精神が揺らぐから私は本を読めなくなるのだけど、
    優しく寄り添ってくれるホットココアみたいな文章があたたかく包み込んでくれた。

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    2024年10月27日