川上未映子のレビュー一覧

  • 愛の夢とか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集。それぞれに心に響くポイントが異なる作品が並んでいる。

    『いちご畑が永遠につづいてゆくのだから』
    幻想的。文章構成の妙。表題を提示しそのあとに続く文章はまるで連作詞編をよんでいるよう。二人の関係性はいかに。個人的には30代前半の夫婦で子作りに関する話題で大ゲンカ。ブチぎれる妻と黙秘と苛立ちを醸し出す夫の一幕。

    『日曜日はどこへ』
    淡い青春への憧憬。大人になって日々を惰性で貪る感覚が高頻度で襲う私の人生。そうではないパラレルワールドを夢見みながら日常の平凡さに押しつぶされそう。

    『三月の毛糸』
    ファンタジーなラスト。テーマはわかり味が一番強い。
    凄惨な世界に取り囲まれている生活の危う

    0
    2025年11月17日
  • 夏物語

    Posted by ブクログ

    この本を読み始めたとき、『乳と卵』の作り直しかと思った。夏の、延々と続いている不快感のような暑さの中で繰り広げられる1人の女性の物語。乳と卵と重なるパートでは、主人公の女性よりも姪っ子の視点に立って読んでしまう。生まれてくる意味とは?人が自分で望んでこの世に存在するわけではない、という事実。生きる辛さや成長する際に突き当たる壁。考えさせられることが多い。
    後半はどちらかというと親の視点。子供自身との関係性や、産んだ経緯が色々な人々。子育てと虐待。

    様々な登場人物の喜怒哀楽の気持ち、思考回路、批判。人が生きる上で、自分が他者に与える影響をわかっているつもりでもわかっていないことがほとんどだ。自

    0
    2025年11月16日
  • 夏物語

    Posted by ブクログ

    子どもを産むその行為は理屈では表せない。
    価値観や倫理観がそれぞれ異なる中で、導く答えは誰にも否定されてはならないものだと感じた。
    主人公が傷つきながらも出した答えはある人から見れば否定されるような一般的ではないのかもしれないが、それでいいしそれがいいんだと思う。
    みんなちがってみんなよい。

    0
    2025年11月08日
  • ピーターラビットのおはなし

    Posted by ブクログ

    マグレガーさんが育ててる野菜は、ピーターが食べるとおなかをこわしてしまったが、いったいどんな野菜だったのだろうと思った。

    0
    2025年10月31日
  • 夏物語

    Posted by ブクログ

    長かった〜、でも惹きつけられた〜
    心象風景とか、感情の推移とか、複雑に入り組んだモノを丁寧に細かく描写するとこのくらいのボリュームになるんでしょうね。主人公とは何ひとつ共通する部分がないので共感はなかったけど、理解はできたのはこの丁寧な表現なんだろうな。書いてるうちによくわかんなくなっちゃったけど、とにかく出会えてよかった、読んでよかった一冊でした!

    0
    2025年10月23日
  • 乳と卵

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作より、『あなたたちの恋愛は瀕死』が大好きでした。
    ラストに「え~~~!」って感じになり、笑っちゃダメなんだけど、笑ってしまった。

    見知らぬ男とのセックスについて、対立する意見が三者三様で語られるシーンなどは、のちの『ヘヴン』に繋がったのかな?

    爆発的文章。

    0
    2025年10月08日
  • 夏物語

    Posted by ブクログ

    川上未映子さんの自然に肌に馴染むような文体と、くすりと笑ってしまうユーモラスな表現でするすると読めてしまった。視点がさすがすぎる。

    0
    2025年09月29日
  • 乳と卵

    Posted by ブクログ

    ❑❑━━━━━━━━━
    01|感想
    ━━━━━━━━━❐❐
    3人の関係性がすごくいい⋯。貧しいながらも確かな幸せがあります。独特な筆致から3人の思いや息遣いが伝わってきて、読んでいて胸が暖かくなりました。文体は特徴的です。読点でつながる独特な文体や関西弁のリズムに戸惑いますが、だからこそ感情や息づかいが直に伝わってきます。素晴らしい作品でした。

    ❑❑━━━━━━━━━
    02|あらすじ
    ━━━━━━━━━❐❐
    豊胸手術を望む姉・巻子と、12歳の娘・緑子が、東京に住む妹・夏子もとへ訪れる、二泊三日の夏の物語です。緑子は母の行動を理解できず、ある日から突然口をきかなくなってしまいます。彼女が心の内

    0
    2025年09月27日
  • あこがれ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    娘とaudibleで聴いた。
    ヘガティーとかあだ名が面白くて、どうやったら思いつくんだろう。天才的にネーミングが全て好きだった。
    この作品を娘と一緒に話し合いながら聴けたことが嬉しい。

    0
    2025年09月15日
  • 愛の夢とか

    Posted by ブクログ

    「お花畑自身」が特に好き。大切に手入れしてきた庭や自宅をいけすかない若い女に売らざるを得なくなった50代の女性の話。かつて自宅だった庭のバラを何度も見にいくの切ない。

    「十三月怪談」は死んでしまった妻視点、生きている夫視点が混じるような不思議な視点。薄れていく意識なのか、記憶が本当のことなのか幻なのか…

    自分は川上さんの文章はどういいのかいかに素敵なのかというのが説明しにくく、何を言っても無粋になる気がしますが、川上沼にズブズブです。一冊を読み終わりたくないんです。ずっと読み続けたい…といつも思ってしまう。

    0
    2025年08月11日
  • あこがれ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自分が成長していくなかで失ったものを突きつけられます。とてもとても切なくなってしまった…

    異性の友達ってすごくいいなぁと思いました。自分にはいなかったので、それが本当に羨ましい。

    あと、麦くんがつけるあだ名がめっちゃおもろい。

    素敵な小説でした。

    0
    2025年07月30日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    六つの物語から成る短編集、なんだけれど、ひとつひとつの完成度と熟成された感にいちいち圧倒されて、読後、おいおい、『ヘヴン』くらいのすごい物語を読んだぞ、これは……と、ちょっと現実に戻ってくるのに数日かかるって感じの読書体験でした。
    はああああ、ほんと未映子先生さいこう……たまらねえよ。
    やっぱり未映子先生で好きなのはエンタメより、純文学なのよ…!


    どの話も胸を抉って、わたしに色んな感情の種を植え付けてくるので、ある物語(たとえば「あなたの鼻がもう少し高ければ」や「淋しくなったら電話をかけて」)を読んだときはそれはいっそ暴力だったし、ある物語(たとえば「青かける青」や「娘について」)を読んだ

    0
    2025年07月19日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    初めましての作家さんだったけど吸い込まれるように読んでました。
    不気味な雰囲気が漂う物語たち。
    言葉では言い表せない読後感がなんか癖になる。

    0
    2025年06月06日
  • あこがれ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    はーもうため息が出るラスト
    しみじみと涙が浮かぶ
    自分とは違う存在、環境へのあこがれ
    戸惑ってみたり、手を伸ばしてみたり、思い描いてみたり
    二人ともとても可愛いんだけど、ヘガティー目線で語られる2章での麦くんが本当にいい
    みんな自分の子にはこうなってほしいと思わされるはず笑

    0
    2025年05月29日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

    Posted by ブクログ

    大好き川上未映子さんのエッセイ
    なんで私の考えてることが分かるんだろう、言葉にしてくれるんだろうと一文一文が沁み入る
    日常のいろんなことの捉え方が深く優しくて、親友から肩を抱かれてるような気持ちになる
    子どもに感じる「だいじょうぶよ!」、鈍感になる感じすごく共感

    0
    2025年05月18日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    表題作と、シャンデリアがとても心に残りました。どちらも主人公と自分と重ね合わせて、ちょっと違った別の私の人生を見るような…本当に川上未映子さんは凄い。

    表題作の喪失感はもの凄く、実際にいた子供、いたかもしれない子供、想像の中にいた子供を失うという恐ろしさを、この短編で味わいました。
    本当に恐ろしくて悲しい、けど美しいお話しでした。

    0
    2025年03月26日
  • 愛の夢とか

    Posted by ブクログ

    何気ない日常の中、光のような暗がりのような曖昧な部分を美しく表現した7つの物語
    詩的でゆらりと漂う文章の中で、はっとさせられる言葉に度々出会う。付箋を貼り、全て読み終えて、もう一度同じ場所を辿るがその感動は変わらない。日曜日はどこへが特に好きでした。

    0
    2025年03月20日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今1番気になってる作家のお2人の会話が読めてとても嬉しい。特に「騎士団長殺し」を最近読み終えたばかりだったので、インタビューの内容もついていきやすく良かった。
    川上未映子さんだからこそできる質問や、かなり深入りする質問がとても面白かった。特に村上春樹さんの小説の中での、女性の描かれ方についての突っ込んだ質問。めちゃくちゃ良かった。
    村上春樹さんの今まで読んだ(まだ数は少ない)小説は、どれも私はとても好きだったのだけれど、女性目線で読むと少しモヤモヤするところがあって、その霧が晴れたような気持ちになり、本当にこのインタビューを読めて良かったと思う。
    村上春樹さんへは、川上未映子さんがそう感じたよ

    0
    2025年01月09日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

    Posted by ブクログ

    日々いろんなことがあっていろんなことを考えて生きてることを再確認できる本
    女性向けかもなあって思うところもある

    0
    2024年12月06日
  • あこがれ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    高校の時の担任の先生が持ってて、教室に置いてあったんだけど、その当時の私は本が嫌いで読み終わることができず、、、でもずっとミスアイスサンドイッチのことを覚えていて、水色のアイシャドウで大きな目ってことまで覚えていて、ようやく5年ぶりくらいに読み終えることができました!言葉の綴り方というか、表現の仕方、語彙がパッと出てくるものではなくてというか、グングン読み進められた、理解できない比喩というか表現もあるけれど、自分なりにこういうことなのかな?と想像できるのも面白い、ミスアイスサンドイッチに私も会いたいし話してみたいし、というか、麦くんと同じ場所から眺めたいし、麦くんが描いた絵も見てみたい、ヘガテ

    0
    2024年11月14日