川上未映子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
川上未映子さんの小説もエッセイも大好きで、全て網羅している。
Hanakoに連載された2011〜2022までのエッセイ。
他のエッセイ本と重なってる部分もあったけれど、やっぱり未映子さん節好きだな。
同い年で、色々な共通点もあり、誰かに何かを買ってもらうのが苦手で、「欲しいものは自分で稼いで買うこと」にある意義や快感を感じる。と言うのも同じ。
話してたら話したら無いほど楽しいだろうなぁ。
それで、今回ホットヨガにハマっていると書かれていて、嬉しくなってしまった。
ジョギングはしてないから分からないけれど、ヨガの呼吸からは、気付きや学びがとても多い。
緊張したり、うまくいかない事があると、 -
匿名
購入済み村上春樹の解体新書
村上春樹さんがどのように物語を紡いでいるのか、何を大切にしているのか、どのような手順で推敲しているのか。そういうあらゆる興味深いことを同じ作家の川上未映子さんが余すことなくインタビューし、それを包み隠さず村上春樹さんが答えているという濃厚なインタビュー。
そしてこのインタビューを通してわかったことはやはり村上春樹さんは稀有な作家だということ。
デビューして40年経ってなおストーリーがどんどん降ってくるなんて。そして彼の紡ぎ出す物語は今もなお新鮮で息切れを感じさせない。他の人が真似しようとしてもできないことははっきりわかる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ川上未映子さん以上のハルキストはいるのだろうか。
村上春樹さんが忘れていることまで、ディテールまで覚えていてたじたじの場面も。でも、のらりくらり「覚えていない」という春樹さんは本当に覚えてないのかもしれない。
それにしても鋭かった。特に村上作品における女性の描き方、女性の見方についてのところ。
村上さんは、文章を書くのが大好きで基本ポジティブだということ。地下一階の自我の葛藤には興味がなく、地下二階に降りようとしていること。集団的無意識みたいなところに。
文章を読んだら、カキフライが食べたくなるような文章を書きたいというのが、村上春樹さんの目指すところ。
それと忘れちゃいけない直接的なメッセー -
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Posted by ブクログ
川上さんの、何気ない日常を表す言葉の解像度の高さがすごく好きだ。
・「ありとあらゆる世話をするために、どんなにどんなに眠くてつらくても、起きて動かなければいけないのだ。家事をし、公園にもゆき、ハイテンションで遊ばなければならないのだ。このつらさ、渦中にあっても未だにわたしはうまく信じられないのだけれど、とにかくわたしの人生の大部分は自分のものでなくなったと感じるのはこんなときで、そんなときに必須なのが、エナジードリンクだったりするのである」
ここが結構衝撃的だった。
私は出産・子育てについて考えた時、「子どもは別にいなくても良いかな」と思っていた。
だけどこれって、自分でも気付いていない本 -
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Posted by ブクログ
これまで村上春樹の作品を読んで感じてたこと、例えば表層的なヘンテコな出来事の下層に通底するものに読者は共感するのだろうだとか、リアリズムにはフィクションやメタファーによってより迫ることができるのだろうだとか、そこらへんの漠然と抱いていた印象が、村上春樹の語る「地下二階」の話やコンラッドの引用などと符合して興味深く思った。
以前、海外の読者とのやりとりで以下のように書いたら、まったくその通りだと同意してくれたことを思い出した。著者と読者、読者と読者は、村上春樹という励まし、肯定で通底していて、それを確信している。
“Shadow” he mentioned in his speech rem -
Posted by ブクログ
ネタバレピーター・ラビットシリーズの一巻目ですね。
さすがに世界的な絵本の名作ですね。
物語は、いたずらっ子のピーター・ラビットが、お母さんの言いつけをまもらずに、人間のマガレガーおじさんの畑で、おじさんの畑を荒らして、マガレガーおじさんに見つかって大逃走。くたくたになってなんとかお家に帰りつくというものです。
このシリーズは、120年ほど前の初版本を復刻して、当初は使われなかった六枚のビアトリクス・ポターの絵を使用して完全版にされたのと事です。
ピーター・ラビットはその愛らしい姿がキャラクター化して馴染みの深い物になっていますが、原作に触れてちょっと印象が変わりましたが、ビアトリクス・ポターの絵の魅 -
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村上春樹の底の底にまで迫ったインタビュー。
以前読んだ春樹と龍の対談本『ウォーク・ドント・ラン』と比べても、圧倒的に深い。春樹氏のインタビューでこれまでこんなに深く潜ったようなものは読んだことがなかった。村上春樹の地下一階を暴いていると思うし、なんなら地下三階くらいまで行ってそう。
インタビュアーの川上未映子は春樹の大ファンらしく、村上作品に対する愛着、記憶、理解力どれもすごいのだが、何より感心したのは、え!そこまで突っ込んで聞いていいの?というところまで踏み込んでいく川上さんの勇気というか率直さというか。まさに読者が春樹氏に聞きたかったことを代弁してくれている気がする。村上春樹ファンなら楽