川上未映子のレビュー一覧

  • きみは赤ちゃん
    著者の妊娠から出産、育児を通して感じた胸の内を記したエッセイ。新生児の育児を経験した人間なら大なり小なり共感できる一冊だと思う。日々の育児で感じてはいたけれど言葉では整理がつかない、そんな想いを言語化してくれている。育休中の私にはバイブル的な存在です。
  • 夏物語
    夏子の物語
    生きることを考えさせられる作品。
    自分が産まれてきたのは意思ではない。それでも毎日を楽しく生きていけるように、もがいている。みんなが生まれてきたことの意味を深く考えなきゃいけないわけじゃない。今の環境は恵まれているとか、ありがたいとおもいなさいなんて誰かが誰かに言うことでもない。でも、み...続きを読む
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集
    面白かった。すごく元気をもらう。
    なんて誠実な方。
    弱さや繊細さ強さ、全部がみずみずしい言葉で、サラサラっと書かれてる。
    女であること、恋愛すること、離婚すること、モテる事、断捨離、運動すること、子の成長、川上さんと長い時間、ダラダラとお茶をしながら話しまくったかのような、読後感!
  • きみは赤ちゃん
    妊娠、出産の大変さをマジマジと思い出した

    そして、妊娠中の辛さの章は本当面白くて、声に出してスクスク笑ってしまうほど楽しかった✨

    「あった、あった、そんな事
  • きみは赤ちゃん
    妊娠から育児まで大変だと言葉では聞いていたけれど、ここまで壮絶なのかと驚いた。

    夫が育児において手伝うという感覚あるだとやっていけない。この本を読まなかった私は、オムツを変えたりミルクを作ってくれた夫にありがとうと言っていたと思う。今までの育児の歴史を振り返るとそういう考えを持ってしまっていること...続きを読む
  • ヘヴン
    最近読んだ中で一番心が動いた。
    昔のことをたくさん思い出した。
    気づいたら一気読みしていて、自然と涙がでていた。
  • 夏物語
    数年ぶりに手に取った川上未映子作品。
    内容は見ずに読み出したらば、37歳独身の自分に重ねるところも多く、なかなか頁が進まなかった。
    川上氏の作品の一番の魅力は、誰もが体験した心象風景、感情、匂いを簡潔かつ情緒的に表現して、物語に引き込むところなんじゃないかと思う。
    精子提供の問題はこの物語を通して、...続きを読む
  • ヘヴン
    いじめられる場面は読んでてつらかった。そんな中でもコジマと過ごした時間は救いだった。君は正しい、君のその斜視の目が好きと言ってくれた。
    自分ではどうしようもないことで苦しんでいる人は、この苦しみにもきっと何か意味があるはず、神様が見ていてくれるはず、と思わないとつらすぎて生きていけない。対照的に、い...続きを読む
  • きみは赤ちゃん
    今読んで本当に良かった。
    お腹に生後1ヶ月の我が子を乗っけながら(布団に寝かせたら即泣く)、涙をぽろぽろ零しながら、我が子用のガーゼで涙を拭いながら読んだ。
    つい先日まで感じていた妊娠中のあれこれ、産後すぐの大変さ、これから先に私たちにも待ち受けているであろう出来事。
    どれもタイムリーで、まさに読む...続きを読む
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集
    パワーがある方なのだと思う。息がしにくいな、何となくちからが入ってしまうなと思う世界を感じとって、考えて、言葉にしてくれる。それは時間も労力も半端なく、私がスルーしてしまったことを日記や手紙のようにして、どうぞと差し出してくれたようなエッセイだった。川上さん自身の出産や育児やしごとに関しての想いもし...続きを読む
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)
    存在や記憶、そして愛というもの。
    人間がどんな時代も問い続けていくのだろう、
    生きている間はそれらを完全に理解することはできないし、死んでもそれはわからないのかもしれないが、
    考えないで生きるのは、果たして人間を人間たらしめているのだろうか
  • ラヴレターズ
    「そして今の彼に対して私は何の気持ちも持っていないんだけれど、ただひとつ「ありがとう」と言いたい。私の心の中のいちばんきれいなものをみんな集めて、草に浮かぶ朝つゆのように、ただきれいなところだけを抽出して、そう言いたい。」p15 吉本ばなな

    吉本ばななさん、姫野カオルコさん、壇蜜さん、小池真理子さ...続きを読む
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集
    ひとつひとつのエッセイがとても優しく、心に沁みます。
    雑誌hanakoで連載されていたエッセイの選りすぐり。
    最初の頃から妊娠、出産を経て、長編を書き、世界中で読まれるようになり、インタビューを受け、と川上未映子の月日を重ねた上の変化。切なくて温かくてキュンとなる。涙が出る。
    読む人の気持ちに寄り添...続きを読む
  • 愛の夢とか
    どれも好きな話だった。
    特に印象に残ったのは、アイスクリーム熱、お花畑自身、十三月怪談。
    十三月階段はボロボロ泣いた。
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集
    まるで私に語りかけてくれているような、やさしくてお茶目な言葉。
    もったいなくてちょっとずつ読んだ。
    未映子さんが少しずつ変わっていくのがわかって(悪い意味じゃなく)、そのときどきの時代の空気感が感じられて、自分の記憶じゃないのに「そのとき」を思い出すような不思議な懐かしさもあって、てらおかなつみさん...続きを読む
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集
    エッセイが好きになったきっかけの一冊。
    日頃思ってることや考えてることを、丁寧かつ独自の物差しで言語化してくれて、秘密の女子トークという感じがして、本当に心の拠り所だった。
    全部を読み終えてなお、タイトルがしっくりくるというか。躓いたときにも、うまくいっているときにも、この言葉を思い出したい。
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集
    とても読みやすい随筆集です。雑誌に掲載されたもののようですが、その人となりにとても興味を持ちました。まるで娘のように思えます…
  • 愛の夢とか
    アイスクリーム熱に出てくる
    「うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりそのよさは今のところ、わたしだけのものということだ」
    という言葉が一番好きで、それが映画にもつかわれていて嬉しかった。

    わたしが個人的に好きな話は三月の毛糸。反出生主義てきな考え方が...続きを読む
  • きみは赤ちゃん
    来月に出産を控え、Twitterで色んな人の出産レポを読み漁っている時に、この本をおすすめする投稿を見かけて購入した。出産編では首がもげそうなほど深く共感しながら、産後編ではそんなことになっちゃうのか…と震えながらあっという間に読み終わった。笑って泣いて、ずっと読んでいたいと思うような本だった。川上...続きを読む
  • きみは赤ちゃん
    私のなかで妊娠、出産、子育て、って怖いものなんだよね。
    だから手放して子供欲しい〜 とか言えない自分もいる。

    この本読んで、それが加速したけど、
    尊いし、神秘であることを改めて実感した。

    父と母の違いみたいなのもおもしろかった。 


    もし、いつか自分が子供を授けることができたなら
    妊娠中にもう...続きを読む