川上未映子のレビュー一覧

  • 夏物語

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    乳と卵リライトから始まる続編という構成。
    夏物語も素敵で気に入ったけれど、乳と卵が抽象的な作品だったので私の中にある乳と卵が別物になったような寂しさはある。

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    2026年01月15日
  • 夏物語

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    「もしあなたが子どもを生んでね、その子どもが、生まれてきたことを心の底から後悔したとしたら、あなたはいったいどうするつもりなの」

    15章の善百合子のここからの発言、苦しい、自分何度も人生で思ったことで苦しい、これを精子提供で生まれ育ての父親から性虐待された善ではなく作者が書いたと思ったら苦しい。
    最後、主人公は「忘れるよりも間違えることを選ぼうと思う」と出産を決意するが、善百合子は「生まれてきたことを肯定したら、わたしはもう一日も、生きていけないから」と言う…リアルどおり人を救いきらないのが作者らしかった。他の人のレビューを読んでも善百合子に対する感想が多く、なんか救われた

    ずっとなぜ夏子

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    2026年01月18日
  • 愛の夢とか

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    十三月会談を読んで、時子の感覚のように過ごしているわたしは、もしかして死んでいるのかな?と意味もなく辺りをキョロキョロ見回した。

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    2025年12月27日
  • ヘヴン

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    リアリティないじめの描写。
    いじめた側は、何もなかったように人生を過ごしていくんだろうな…
    いじめられた側は、死ぬまでその記憶は消えない。決して…

    コジマは、その後どのようになったのか?1か月前に読み終えたのにずっと頭のなかにこびりついています。苦しいが読むべき小説です。

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    2025年12月26日
  • 夏物語

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    むっっちゃよかった!

    すんごい、小説を読んだ…
    本を読み続けて本当に良かった…!と思えるぐらい、素晴らしかった
    川上未映子さん、初めて読んだ、今まで読んでこなかったことを後悔
    600ページ超の作品で、ひたすら主人公の思考がつらつら〜と書かれているけれど、ぐんぐん引き込まれる。主人公の頭の中を丸々見せられているような文章が、良かった
    重いテーマで、何が正解かわからないけど、正しく悩み考え切ること、が大切だと思いました

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    2025年12月14日
  • 乳と卵

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    人間のもとは卵、いや万物のもとは卵といってもいいかもしれない。それは生殖だけじゃなくて、人間の持つ感情や肉体を体感させてくれる唯一のものとしての卵。射精責任というワードも登場する現代の文壇シーンが象徴するように、やはり人間を生み出すという観点において女性は責任を持ってしまう。持たされてしまう。しかし、それでも私たち女は血を流しながらも生きていくのである。

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    2025年12月09日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

     この作品における「いじめ」は、テーマというより一つのモチーフとして扱われているように感じた。いじめが許されないのは当然だが、作者が描こうとしたのは、卑劣で非情な環境に置かれた人間がどのように生き延びようとするのかという、もっと根源的な部分だったのではないかと思う。とはいえ、凄惨ないじめの描写はあまりに辛く、一語一句を丁寧に追うことはできなかった。

     コジマが父との繋がりを絶やすまいとして風呂に入らず、服も洗わない行為が周りに理解されることはない。しかし中学生の少女にとってそれは、理屈を超えた、自分らしく生きようとする精一杯の自己主張なのではないだろうか。

     また、百瀬の無慈悲で過度に冷笑

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    2025年12月05日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    本当に大好きな著者さん。川上未映子さんの作品はなんだろう、ずっと宙に浮いてるみたいな、なんだかずっとふわふわしてるような感覚と物語にある不気味さとか悲しさとか美しさがなんとなく掴めないような物語で、その読中の不穏さが充溢した甘美な世界にどうしても浸りたくなる時がある。そんな衝動に駆られることが本当にある。
    この短編集で描かれている「春」は、私たちを取り囲む世界が一変してどうにも出来なかった「コロナ禍の春」のこと。人間の醜い部分ややさしい部分も含めて、何もかもが孤立化してしまって戸惑いながらも生きていた日常が思い出されて少し苦しかった。

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    2025年11月18日
  • 愛の夢とか

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    ネタバレ

    短編集。それぞれに心に響くポイントが異なる作品が並んでいる。

    『いちご畑が永遠につづいてゆくのだから』
    幻想的。文章構成の妙。表題を提示しそのあとに続く文章はまるで連作詞編をよんでいるよう。二人の関係性はいかに。個人的には30代前半の夫婦で子作りに関する話題で大ゲンカ。ブチぎれる妻と黙秘と苛立ちを醸し出す夫の一幕。

    『日曜日はどこへ』
    淡い青春への憧憬。大人になって日々を惰性で貪る感覚が高頻度で襲う私の人生。そうではないパラレルワールドを夢見みながら日常の平凡さに押しつぶされそう。

    『三月の毛糸』
    ファンタジーなラスト。テーマはわかり味が一番強い。
    凄惨な世界に取り囲まれている生活の危う

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    2025年11月17日
  • 夏物語

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    この本を読み始めたとき、『乳と卵』の作り直しかと思った。夏の、延々と続いている不快感のような暑さの中で繰り広げられる1人の女性の物語。乳と卵と重なるパートでは、主人公の女性よりも姪っ子の視点に立って読んでしまう。生まれてくる意味とは?人が自分で望んでこの世に存在するわけではない、という事実。生きる辛さや成長する際に突き当たる壁。考えさせられることが多い。
    後半はどちらかというと親の視点。子供自身との関係性や、産んだ経緯が色々な人々。子育てと虐待。

    様々な登場人物の喜怒哀楽の気持ち、思考回路、批判。人が生きる上で、自分が他者に与える影響をわかっているつもりでもわかっていないことがほとんどだ。自

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    2025年11月16日
  • 夏物語

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    子どもを産むその行為は理屈では表せない。
    価値観や倫理観がそれぞれ異なる中で、導く答えは誰にも否定されてはならないものだと感じた。
    主人公が傷つきながらも出した答えはある人から見れば否定されるような一般的ではないのかもしれないが、それでいいしそれがいいんだと思う。
    みんなちがってみんなよい。

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    2025年11月08日
  • ピーターラビットのおはなし

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    マグレガーさんが育ててる野菜は、ピーターが食べるとおなかをこわしてしまったが、いったいどんな野菜だったのだろうと思った。

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    2025年10月31日
  • 夏物語

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    長かった〜、でも惹きつけられた〜
    心象風景とか、感情の推移とか、複雑に入り組んだモノを丁寧に細かく描写するとこのくらいのボリュームになるんでしょうね。主人公とは何ひとつ共通する部分がないので共感はなかったけど、理解はできたのはこの丁寧な表現なんだろうな。書いてるうちによくわかんなくなっちゃったけど、とにかく出会えてよかった、読んでよかった一冊でした!

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    2025年10月23日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    娘とaudibleで聴いた。
    ヘガティーとかあだ名が面白くて、どうやったら思いつくんだろう。天才的にネーミングが全て好きだった。
    この作品を娘と一緒に話し合いながら聴けたことが嬉しい。

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    2025年09月15日
  • 愛の夢とか

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    「お花畑自身」が特に好き。大切に手入れしてきた庭や自宅をいけすかない若い女に売らざるを得なくなった50代の女性の話。かつて自宅だった庭のバラを何度も見にいくの切ない。

    「十三月怪談」は死んでしまった妻視点、生きている夫視点が混じるような不思議な視点。薄れていく意識なのか、記憶が本当のことなのか幻なのか…

    自分は川上さんの文章はどういいのかいかに素敵なのかというのが説明しにくく、何を言っても無粋になる気がしますが、川上沼にズブズブです。一冊を読み終わりたくないんです。ずっと読み続けたい…といつも思ってしまう。

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    2025年08月11日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    自分が成長していくなかで失ったものを突きつけられます。とてもとても切なくなってしまった…

    異性の友達ってすごくいいなぁと思いました。自分にはいなかったので、それが本当に羨ましい。

    あと、麦くんがつけるあだ名がめっちゃおもろい。

    素敵な小説でした。

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    2025年07月30日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    ネタバレ

    六つの物語から成る短編集、なんだけれど、ひとつひとつの完成度と熟成された感にいちいち圧倒されて、読後、おいおい、『ヘヴン』くらいのすごい物語を読んだぞ、これは……と、ちょっと現実に戻ってくるのに数日かかるって感じの読書体験でした。
    はああああ、ほんと未映子先生さいこう……たまらねえよ。
    やっぱり未映子先生で好きなのはエンタメより、純文学なのよ…!


    どの話も胸を抉って、わたしに色んな感情の種を植え付けてくるので、ある物語(たとえば「あなたの鼻がもう少し高ければ」や「淋しくなったら電話をかけて」)を読んだときはそれはいっそ暴力だったし、ある物語(たとえば「青かける青」や「娘について」)を読んだ

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    2025年07月19日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    初めましての作家さんだったけど吸い込まれるように読んでました。
    不気味な雰囲気が漂う物語たち。
    言葉では言い表せない読後感がなんか癖になる。

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    2025年06月06日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    はーもうため息が出るラスト
    しみじみと涙が浮かぶ
    自分とは違う存在、環境へのあこがれ
    戸惑ってみたり、手を伸ばしてみたり、思い描いてみたり
    二人ともとても可愛いんだけど、ヘガティー目線で語られる2章での麦くんが本当にいい
    みんな自分の子にはこうなってほしいと思わされるはず笑

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    2025年05月29日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    大好き川上未映子さんのエッセイ
    なんで私の考えてることが分かるんだろう、言葉にしてくれるんだろうと一文一文が沁み入る
    日常のいろんなことの捉え方が深く優しくて、親友から肩を抱かれてるような気持ちになる
    子どもに感じる「だいじょうぶよ!」、鈍感になる感じすごく共感

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    2025年05月18日