川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    ひとつの事柄も見る人、見る立場によって全く違うものになる。それは実像であり虚像である。そう感じた作品でした。読み進めるごとに苦しく、体力を消耗するのに、文字を追うスピードは減速しない。
    読んでよかった作品でした。

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    2026年04月10日
  • きみは赤ちゃん

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    育児中の知り合い数名がおすすめしていたので読んだ。
    わたしが妊娠・出産中に感じてたつらかったことを全部代弁してくれててLOVE。
    あとあべちゃんこと夫が阿部和重で驚くなどした。

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    2026年04月10日
  • 黄色い家(下)

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    お金があったら幸せかって、言われたらうんと答えるのだろう。人生って綺麗事じゃ幸せになれないし。

    いつも楽天的な黄美子さん
    お金で繋がってきたヴイヴイさん
    頼りになる映水さん
    大好きだった琴美さん

    お金で多くの人が繋がってきた、はな
    お金があるから繋がるし、ないから繋がった人もいる。
    なんだかんだ、人はお金で繋がるのだなと思う。
    だから、お金が幸せを持ってくるは合っているよねと思う

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    2026年04月08日
  • きみは赤ちゃん

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    作者が妊娠してから、子供が1歳を迎えるまでのエッセイ。
    出産2ヶ月前に読んだ。

    妊娠初期〜8ヶ月のすでにわたしも体験した期間は
    めちゃくちゃ共感しながら読み進めた。
    エアロビ強制は結構特殊な産院?と思った。

    他の人の体験談を読んでる時もそうだけど、
    みんなそれぞれの大変さがあって、なんとか乗り越えているんだなと勇気と安心をもらえた。

    出産を控えたいま、
    出産痛くないかな耐えられるかな
    授乳ってしんどいって聞くけど耐えられるかな
    仕事復帰したいけど子育てとの両立できるかな
    心配性で完璧主義なわたしは思い詰めそうだな大丈夫かな
    みたいな心配が頭を占めてるけど
    きっと乗り越えられるし、ほほえま

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    2026年04月06日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    「なぜ親のエゴで子供を産むことが許されるのか」という問題提起が重たかった。自分や自分の親、そのまた親も、皆生まれたくて生まれてきたわけじゃないと考えると、不思議な気持ちになった。読むのが苦しい所もあったが、希望を感じられる終わり方で良かった。

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    2026年04月05日
  • きみは赤ちゃん

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    飛行機のなかで読んでいるっていうのに、吹き出してしまうわ、泣けてきてしまうわで、ほんとに勘弁してほしい。でもこれは書いてもらったことに感謝しなければ。ある意味ごく普通の出産・子育てなのだが、作家の観察眼をとおしてみるとこの解像度の高さよ

    自分ちに赤ちゃんがいた頃を思いだして少し反省してしまいました。あべちゃんはえらい

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    2026年04月04日
  • きみは赤ちゃん

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    旦那への感情や我が子のあるある等、共感できる事がたくさん!
    妊娠中から読んでおきたかった…
    我が子がとても愛おしく感じる一冊。
    育児に疲れる度に読みたい。

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    2026年04月02日
  • 乳と卵

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    なんか夏物語読んでたけどこれ読んでなかったかもとか思って買ったけど絶対どっかで読んでた、か持ってた、文体が本当に好きでずっとするする読める、けど最後飛行機の中で読んで涙止まらなくて変な感じの耳を持って着陸した。

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    2026年03月27日
  • 愛の夢とか

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    短編集。短中編くらいのものもある。
    どれもそれぞれ別の女性が主人公でそれぞれの人生なんだなと思うが、どこかお花のイメージが共通してある感じがした、
    好きなもので作り上げた家を引き払うことになり、でも未練が残って戻ってきてしまい、特に思い入れが強かった庭に埋めてもらう「お花畑自身」や、心配性の妻が早くに亡くなってしまった仲睦まじい夫婦のその後(とその感覚)を描いた「十三月怪談」など、軽やかで飄々ともしているけれどテーマとして重みもあるものが印象的だった。

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    2026年03月27日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    SNSで話題になっていたのとジャケットのインパクトと帯の「人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか」というフレーズがとても気になって購入しました。
    第一章の内容は主人公の花の現在から始まっていて一緒に住んでいたという黄美子さんが何故捕まったのか?
    古い携帯に電話番号が残っていた蘭とはどういう関係だったのか?
    桃子は何故行方不明になったのか?
    等の伏線回収を感じる内容で徐々に興味を惹かれていきました。
    第二章からは主人公が15歳の時に戻ってそこから過去の話が始まり黄美子さんとの出会い等が明かされます。
    黄色い家の(上)はとにかく心が痛くなる内容で主人公に感情移入してしまうと胃痛がしてしまう様な内容でした

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    2026年03月22日
  • 夏物語

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    女性が子供を産むこと、持つこと、生命の意味をめぐる、とても美しい物語でした。切なくて美しい表現と、大阪弁のコミカルなリズム感が心地よかった。男性には計り知れない思いを抱いて女性は生きているのだと思いました。だから男性こそ読むべき小説だと思います。

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    2026年03月19日
  • 黄色い家(上)

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    上巻。
    このあとどうなっていくのか‥。
    主人公の花がとことん可哀想で。
    頑張っても頑張っても突き落とされてしまう。
    どうしてこんな辛い試練ばかり‥。
    上巻の最後は『なんでこうなるの、、』と目を塞ぎました。

    苦しいけど、下巻が楽しみ。

    2026.3.17(火)

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    2026年03月17日
  • ヘヴン

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    いじめの描写があまりにも生々しくて、読んでいて胸がヒリヒリしてしまいました。かなりビターな内容ですが、学校のいじめの物語にとどまらず、人が理不尽さや矛盾とどう向き合い生きるかを問われているようで、強く引き込まれました。

    読みながら考えたのは、
    人はなぜ集団になると残酷さに鈍感になり、正当化してしまうのか、ということです。本来、人が人に暴力をふるう権利なんてないはずなのに…、理不尽な暴力の場面に何度もやるせない気持ちになりました。

    特に印象に残ったのは、百瀬が語る「世の中の仕組み」と「世界はひとつじゃない」という言葉です。
    認めたくはないけれど、
    身近な人間関係だけでなく、歴史の中で繰り返さ

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    2026年03月19日
  • ヘヴン

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    斜視を理由にイジメにあっている男子中学生。
    ある日、「私たちは仲間です」と書かれている、差出人不明の手紙が届く。
    互いにイジメられている者同士が、男女の垣根を超えて奇妙な仲間関係となり…
    家庭環境も色々あり、他には誰にも言えずにイジメに耐えていく二人。
    けれど、斜視が手術で治せると知って…。
    善悪や強弱の価値観を一人一人に問い、それぞれが出来ることと出来ないことの境目、一人一人の行動や発言の意味など、世の中の全ての価値観において深く考えさせられる。

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    2026年03月10日
  • 乳と卵

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    「」が極端に少なく大阪弁で書かれているので、読みにくいと感じる人も多いと思う。でも私はこの文体がすごく好きで、最初からゾクゾクし、叫びたいほど「待ってました!」という感じだった。
    「厭」と「嫌」、「卵」と「玉子」みたいな言葉の使い分けも面白くて、随所に読者の想像力を試してくるような書き方がたまらない。生理への嫌悪感とか、美への執着が男性的な精神からくる産物だとか、全女性がたぶん感じたことのあるあの感覚を、分かりにくそうでいてすごく分かりやすい言葉で全部言語化してくれていて、たまらなかった。描写がうますぎる。
    豊胸手術への執着がすごい不器用なお母さんと、地味に反抗しているのに、お母さんのことが本

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    2026年03月05日
  • 黄色い家(上)

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    あるニュース記事から甦る、過去の記憶。
    家族でもない、ただの友達とも違う、ある女性たちと一緒に暮らした日々。

    ***********************

    普段何気なく毎日を過ごしているけど、本当は「生きる」ことってこんなにも難しいと気付かされる。
    暖かく清潔な家があり、食べるものに困らず、一定の収入がある。自分が「普通」に受け入れているものが、実は親が道筋を引いてくれたものなんだなと、幼少期の花を見ていると感じる。
    黄美子さんはそんな花に、不器用で歪ながらも生きる希望を与えてくれる存在だったのだろう。

    みんな少しずつ欠けている。だけど、だからこそ寄り添って、一つの「暮らし」を作り上げ

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    2026年03月01日
  • 夏物語

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    読み終わって鳥肌が止まらないのは初めてかもしれない。
    読んでる最中も、生活のいろんなところでこの本のことや主人公のことを考えた。ものすごく感情移入してたと思う。あと読んでる最中は生活の中でもやけに冷静になれた。
    とりとめのない気持ちを文字にするとこんなふうになるのか。夏子の感じたことをいくつも私も感じた覚えがあって、とても愛おしく思えた。
    ただ切ないとか胸が痛むとか、一言にするとそれだけの気持ちをいくつもの言葉で、私がうまく言葉にできない気持ちを全て言葉で読めることが不思議だと思った。
    なんとなく読み終えた今は、この本を読めて良かったって言う強烈な気持ちと、川上さんの本を全て読んでみたいと言う

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    2026年02月27日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

     読みやすい。新聞で綴られていた小説らしいので、とても読みやすい。
     1997年ごろ、主人公の伊藤花が17歳のころの回想。
     瞠目するのは、作者川上未映子が犯罪者の感覚的な部分を描いているところ。それは、学校の教室でいじめっ子が「この子なら言うこと聞かせられるわ」という子を探し当てる感覚に近い。主人公花の母親も、黄美子さんも映水さんのいう「金のなる木」として利用されているのだ。花の母親や黄美子さんに悪意は全く見いだせない。ただ、ユルい。
     上巻出だしで、花は黄美子さんが捕まったことを知っているので下巻では二人の関係が破綻するのだろうけど、すでに決定的なのは不安を共有できないこと。人間関係を切り

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    2026年02月26日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    小学6年生が主人公のお話し。
    川上未映子さんって、こんなに幅広いんだ!

    本当に小6の目線な気がしました。

    子どもたちはこんな風に悩んで、こんな風に乗り越えていくんだなぁと、我が子を思いながら、しみじみと読みました。

    子供たちに辛いことや嫌な気持ちを味わってほしくないと思うけど、そんなことはきっと無理で、どうしても大人になっていく過程では、涙が出る経験ってあるよなぁ。
    それが怒りだったり、悲しみだったり、悔しさだったり、色々ある。

    親が、我が子にふってくる嫌なことの全てから守ることはできない。

    でもそんな辛い気持ちを味わって、それでも乗り越えていく子どもたちの方が、人に優しくなれたり、

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    2026年02月21日
  • 夏物語

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    この世に生を受けることは幸か不幸か。正義か悪か。
    それを評価することはその瞬間にはできない。
    生まれてきて、自我が宿り、自分で物事を思考できるようになったその時に、子ども自身が幸か不幸かを判断することになると思う。

    生を受けるように働きかけること自体は親のエゴでしかない。
    生まれてきた子どもが親のエゴを受けてくるのは確実なこと。
    そのエゴで、ある意味生まれてきてしまった子どもが、生まれてきたことに対して不幸に思うことがあるのであれば、それは親の行いは悪になるのだろうと思う。

    川上未映子さんの表現は風景と感情の描写が鮮明であり、物語の中に溶け込めるので心地よい。

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    2026年02月18日