川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    黄美子さん、やっぱり何かできる人ではなく、悪いこともいいこともできる人ではなく、冤罪に近い形で捕まったのかなと思いました。それをなんともなくやり過ごしてるんだろうなと。苦しいのは花。1人でやり抜いたと言っても過言ではない。誰も花たちが出ていったことを責めない。こういう世界って、そうなのかな。苦しいし最後は涙がでたけれど、読んでよかったと思いました。なかなかこんな本出会えないんじゃないかな。

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    2026年05月12日
  • 黄色い家(下)

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    『黄色い家』 川上未映子

    最後の最後まで食い入るように読んだ。まるで自分が「花」になってしまったかのように布団に丸まりながら読み切ってしまった。最後の方で思い出したかのように好きな箇所に付箋を貼った。
    すごく簡単に人は犯罪に手を染めてしまうんだなあ、でも犯罪ってなんなのだろう。何が悪くて何が正しくて、ずっと変わらない確実なものなんてない気がして。
    出てくる登場人物に、極悪人なんていなかった。
    みんないい人で。
    でもいい人って何?直接暴力を振るったりされなかっただけで、本当はあの中で花は洗脳されていたんじゃないの?
    けど、花も同じようなことしてたよね?
    でもそれって避けられないものだったかもし

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    2026年05月09日
  • きみは赤ちゃん

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    30代の女が読むにはいろいろと食らってしまいそうで、でも気になり積読していてようやく読めた。

    妊娠・出産・育児は壮絶なものだと改めて実感。
    今やSNSが発達し、あらゆる人の出産レポやら育児の愚痴なんかを簡単に読める時代になったけれど、こうして小説家の方が言葉を巧みに使い、一冊の本にまとめられているのを読む方が遥かに読み心地が良いと思う。変に不安にならないし。

    子を持つか・持たないかを悩み、持たないことを現段階では選択した私たち。
    出生前検査の話で改めて川上さん・ご友人の覚悟はすごいな思う。そしてやっぱり、そうだよなと強く納得する。
    そのくらいの覚悟を持てない私は「子を持つ」という選択は出来

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    2026年05月07日
  • きみは赤ちゃん

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    きみは赤ちゃんは赤ちゃんが産まれてからの気持ちとか色々綴られていてすごく共感できる部分があり過ぎていったところは懐かしく、まだこれからのところは参考になるし、いつか何年後に見たときはまた違う気持ちで読めるんだろうなって思う。

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    2026年05月06日
  • すべて真夜中の恋人たち

    購入済み

    好きな芸能人のお勧めの本だったか、何かのきっかけで購入して積んでた本を長期休暇に読んだ。
    純文学を普段読まないこともあり、ずっとモヤモヤしたようなもどかしい気持ちだった。
    同じ年齢のまったく反対の友人への憧れと嫉妬とか、自分の気持ちを伝えず行動に移さない他人への苛立ちとか、共感できる感覚はいくつもあった。

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    2026年05月06日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠から出産、1歳になるまでが書かれている。
    お腹に命が宿って母親になるという心情から丁寧に描かれていて共感することばかりだった。
    私にも9歳と5歳の子供がいるけど、あの時そうだったな〜とか本当それだわとか、わかるわかると思って読んでいたらあっという間だった。クスッと笑えると思いきや自分の当時を思い出して泣けてきたり。辛いも幸せな気持ちもどっちもよみがえった。
    自分の子で言うと上の子は夜泣きがひどくて2歳くらいまでまともに寝れなかったな〜とか、抱っこじゃなきゃ寝ないから夫と朝まで交代しながら長い夜を歌ったりしながら過ごしたな〜とか、離乳食なかなか食べなくて大丈夫なのか心配したな〜とか。何もかも

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    2026年05月06日
  • 黄色い家(下)

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    スナック「れもん」も今まで住んでいた場所も失い、生きるためにどんな方法でも金を得なければいけなくなった花は、カード詐欺に手を染め、金に狂い始める。
    他には味わえない緊張感とともに読む手が止まらなくなります。
    お金のない生活からどうやったら抜け出せるのか、ふつうの人たちがどうしているのかまったくわからないまま、十五歳からの五年間の青春の日々はついに終わりを迎えます。
    真実がどこにあるかなんて誰にもわからないし、無理にわからなくてもいいんだ。
    彼女たちには選択肢などなく、誰かの人生を一方的に非難することなんてできない。
    苦しいけれど、花と黄美子さんとの関係は今となってはハッピーエンドだったのかもし

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    2026年05月05日
  • きみは赤ちゃん

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    妊活中なので、とても参考になった本
    夫にも勧めた。
    本当に健康に生まれてきて、生きていることって奇跡だよなぁと思う。

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    2026年05月04日
  • 黄色い家(上)

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    面白くてあっという間に読み終わった!
    昔一緒に暮らしていた女性が捕まったことをニュースで知る主人公。
    上巻は捕まった女性と一緒に暮らしていた主人公の少女時代が描かれていた。
    母親と2人暮らしでお金のない生活を送っていた主人公が、女性と出会い家を出て、一緒に暮らしながら懸命に働くことでお金を稼ぐが、そのお金もまた母親の都合で失ってしまう。主人公が苦しい経済状況の中でも懸命に働き、女性やそこで出会った仲間と過ごす日々は主人公にとってら青春のように読んでいて思えた。
    主人公が大金を手にするようになり、どうなっていくのか、後半がとても気になる!

    お金がないと人はどう感じ、どうやって生活していくのか。

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    2026年04月17日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    「あなたの鼻がもう少し高ければ」の話が現代を表しすぎて、それをまた鮮明に描写する川上未映子さんを恐ろしくも憧憬の念を抱いた。

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    2026年04月14日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    「なぜ親のエゴで子供を産むことが許されるのか」という問題提起が重たかった。自分や自分の親、そのまた親も、皆生まれたくて生まれてきたわけじゃないと考えると、不思議な気持ちになった。読むのが苦しい所もあったが、希望を感じられる終わり方で良かった。

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    2026年04月05日
  • 乳と卵

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    なんか夏物語読んでたけどこれ読んでなかったかもとか思って買ったけど絶対どっかで読んでた、か持ってた、文体が本当に好きでずっとするする読める、けど最後飛行機の中で読んで涙止まらなくて変な感じの耳を持って着陸した。

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    2026年03月27日
  • 愛の夢とか

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    短編集。短中編くらいのものもある。
    どれもそれぞれ別の女性が主人公でそれぞれの人生なんだなと思うが、どこかお花のイメージが共通してある感じがした、
    好きなもので作り上げた家を引き払うことになり、でも未練が残って戻ってきてしまい、特に思い入れが強かった庭に埋めてもらう「お花畑自身」や、心配性の妻が早くに亡くなってしまった仲睦まじい夫婦のその後(とその感覚)を描いた「十三月怪談」など、軽やかで飄々ともしているけれどテーマとして重みもあるものが印象的だった。

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    2026年03月27日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    自分の好きな流れるようにスラスラ読めるタイプの小説でした。リズム感のようなものが心地よさを与えてくれる文章が好きなのでとてもよかったです。

    他の方の考察も読んだのですが、冬子と三束さんと恋愛がベースでありながらも、最終的には冬子が人間として自立していくまでの成長を描いた物語であることがわかります。自分で選択することを避けてきた冬子が三束さんとの恋愛、そして聖との関係性を経て最後には「すべて真夜中の恋人たち」という言葉を自分で生み出すという流れら素晴らしかったと思います。

    また三束さんと結ばれずに終わるというのもよかったです。冬子が酒を飲んで酔った状態でしか三束さんと相対することができなかっ

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    2026年07月21日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    SNSで話題になっていたのとジャケットのインパクトと帯の「人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか」というフレーズがとても気になって購入しました。
    第一章の内容は主人公の花の現在から始まっていて一緒に住んでいたという黄美子さんが何故捕まったのか?
    古い携帯に電話番号が残っていた蘭とはどういう関係だったのか?
    桃子は何故行方不明になったのか?
    等の伏線回収を感じる内容で徐々に興味を惹かれていきました。
    第二章からは主人公が15歳の時に戻ってそこから過去の話が始まり黄美子さんとの出会い等が明かされます。
    黄色い家の(上)はとにかく心が痛くなる内容で主人公に感情移入してしまうと胃痛がしてしまう様な内容でした

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    2026年03月22日
  • 夏物語

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    女性が子供を産むこと、持つこと、生命の意味をめぐる、とても美しい物語でした。切なくて美しい表現と、大阪弁のコミカルなリズム感が心地よかった。男性には計り知れない思いを抱いて女性は生きているのだと思いました。だから男性こそ読むべき小説だと思います。

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    2026年03月19日
  • 黄色い家(上)

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    上巻。
    このあとどうなっていくのか‥。
    主人公の花がとことん可哀想で。
    頑張っても頑張っても突き落とされてしまう。
    どうしてこんな辛い試練ばかり‥。
    上巻の最後は『なんでこうなるの、、』と目を塞ぎました。

    苦しいけど、下巻が楽しみ。

    2026.3.17(火)

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    2026年03月17日
  • ヘヴン

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    いじめの描写があまりにも生々しくて、読んでいて胸がヒリヒリしてしまいました。かなりビターな内容ですが、学校のいじめの物語にとどまらず、人が理不尽さや矛盾とどう向き合い生きるかを問われているようで、強く引き込まれました。

    読みながら考えたのは、
    人はなぜ集団になると残酷さに鈍感になり、正当化してしまうのか、ということです。本来、人が人に暴力をふるう権利なんてないはずなのに…、理不尽な暴力の場面に何度もやるせない気持ちになりました。

    特に印象に残ったのは、百瀬が語る「世の中の仕組み」と「世界はひとつじゃない」という言葉です。
    認めたくはないけれど、
    身近な人間関係だけでなく、歴史の中で繰り返さ

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    2026年03月19日
  • 乳と卵

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    「」が極端に少なく大阪弁で書かれているので、読みにくいと感じる人も多いと思う。でも私はこの文体がすごく好きで、最初からゾクゾクし、叫びたいほど「待ってました!」という感じだった。
    「厭」と「嫌」、「卵」と「玉子」みたいな言葉の使い分けも面白くて、随所に読者の想像力を試してくるような書き方がたまらない。生理への嫌悪感とか、美への執着が男性的な精神からくる産物だとか、全女性がたぶん感じたことのあるあの感覚を、分かりにくそうでいてすごく分かりやすい言葉で全部言語化してくれていて、たまらなかった。描写がうますぎる。
    豊胸手術への執着がすごい不器用なお母さんと、地味に反抗しているのに、お母さんのことが本

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    2026年03月05日
  • 黄色い家(上)

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    あるニュース記事から甦る、過去の記憶。
    家族でもない、ただの友達とも違う、ある女性たちと一緒に暮らした日々。

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    普段何気なく毎日を過ごしているけど、本当は「生きる」ことってこんなにも難しいと気付かされる。
    暖かく清潔な家があり、食べるものに困らず、一定の収入がある。自分が「普通」に受け入れているものが、実は親が道筋を引いてくれたものなんだなと、幼少期の花を見ていると感じる。
    黄美子さんはそんな花に、不器用で歪ながらも生きる希望を与えてくれる存在だったのだろう。

    みんな少しずつ欠けている。だけど、だからこそ寄り添って、一つの「暮らし」を作り上げ

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    2026年03月01日