川上未映子のレビュー一覧

  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    ・冬子のことをすごく陰気でうじうじしているように感じる読者は多いかもしれないが、個人的には彼女の考えや行動はとても理解できた
     誰とも深くつながり合わず、自分だけで生きていれば、寂しいけれどそれ以上の深傷を負うことはない、というか
    ・自分自身を恥じるような描写はあったものの、そんな自分を取り繕うでもなく、ありのままで三束さんと対面していて、彼女は強いと思った
    ・2人が結ばれてほしかったような気はするけれど、むしろこの結果が一番リアルだなと

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    2026年04月05日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    物語性の強い小説の方が好きなので、「乳と卵」よりも楽しんで読めた。

    俗人からすると、尊いような恋の物語。

    「色のついているものっていうのは、みえている色を吸収しないからこそ、その色に見えるんです」

    印象に残った台詞。

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    2026年04月04日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ぼんやりと生きていた主人公が、お酒に溺れたりばったり出会った人と恋に落ちたりする話

    難しかった!

    人間の裏側詰め合わせみたいなかんじで、最終的に聖とその後も仲良さそうにしてたけど…おさまるところにおさまったかんじあるけど、という読後感

    アル中のあたりは読んでて苦しかったけど、なんも選んでない人生だったって気づくところがずしりときた

    たぶん何年か経ってから読み返したらまた違う感想を持つんだろうなと思った

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    2026年04月02日
  • 黄色い家(下)

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    上巻は花の中で幸せな毎日ばかりでどこか間延びする感じだったけど、下巻に入った途端に壮絶な物語に変わって本当に同じ本を読んでいるのか?と言う感じだった これたぶん、上下巻にしないほうがたくさんの人が読んでくれるんじゃないかな、、、とおもった。下巻の良さに気付かず上巻だけで辞めちゃう人いそう

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    2026年04月02日
  • きみは赤ちゃん

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    最後の、大丈夫!楽しいこといっぱいあるよ!って言葉に励まされました笑
    確かに、子供の頃はこれから楽しいことたくさんあるよー!とか、希望的な言葉をかけられやすかったなと、大人の今だから、たぶん誰かに言って欲しかったんだと思います。

    世の中のお母さん達、本当にすごい。これに尽きます。
    自分はまだ結婚してないし、今後子供ができるのか、産むのか産まないのか何も分からない状態ですが、想像したら怖すぎました笑
    でもほんと、産まないと分からない幸せな瞬間も本当に本当にたくさんあるのだということ、かけがえのない時間のこと、文章にしてくださってありがとうございました。
    私自身もお母さんの赤ちゃんだった頃があっ

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    2026年03月31日
  • 愛の夢とか

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    ネタバレ

    文章のリズムがよく心地よく読めた。7編の短編集で、どれもよかったけど特に十三月怪談が好きだった。ヴァージニアウルフのような詩的な文章で、ちょっと不思議な世界観が好き。現実と霊魂の間で少しずつ記憶やいろいろが失われて薄まっていくけど大切な気持ちだけ残って、そんな様子が一人称視点でつらつらと連なり、読点を多用しひらがなの割合が徐々に多くなっていく文体で表現されていて感覚的なものがよく伝わった。

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    2026年03月31日
  • 夏物語

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    乳と卵のリライトに、その後の重厚な物語が加わった渾身の作品。文章は乳と卵よりこっちの方が断然良いと思った。

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    2026年03月30日
  • 黄色い家(上)

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    上下とも読み終えて。
    海外で翻訳めっちゃされてて大ヒット!にびっくり。
    これは日本のアンダーグラウンドというか、
    社会問題というか…
    心の繊細な描写とか、これこのままの感じ方を翻訳できるの?という感じで、シンプルな驚き。
    登場人物も絞られてて
    ある意味なんとなく予測がつく、という
    意味でとても読みやすい!
    弱きはどこまでいっても大逆転は難しいし
    普通の幸せを得ることも難しいし
    それにすら気づかなければ
    それはそれで幸せなのだし。
    読み終えて、モヤァとはしなかった。
    そうか、そうかそうか、、

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    2026年03月28日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    女性の人生についてふんわり思っていたことが、かなり細かく描かれていた。

    反出生主義。
    鬱になった時、こんなに辛い思いをするなら、消えたい。これからも辛いまま生きなければならないことは明らかで、明るい未来が見えない。だけど、自死は嫌だ。家族を悲しませ、想像できない痛みに自ら向かって行く勇気もない。だから、そもそも生まれなかったら1番良かった。と思ったのだった。
    同時に、不妊治療は本当にエゴでしかないという考えを持った。自然の摂理ならともかく、不自然な形を取ってまで、不要なお金や他人の労力をかけてまで子供を産むなんて。今、苦しんでいる子供がいるのに。巻子の言うようにそれは神の領域の話なのに、それ

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    2026年03月29日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    川上未映子作品を読んでいると、いろんなことを考えさせてくれるところが好き。女性としての私、社会人としての私、そして将来母や妻になるかもしれない私、などなど。それをあらゆる観点から多角的に読むことができる。日常だと「考えすぎやろ」とか言われるようなことを、つぶさに拾い上げてくれるところが好き。

    特に今回は、恋愛リトマス紙が好き。(笑)

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    2026年03月26日
  • 黄色い家(下)

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    川上未映子さん作

    貧困の中で生きていくためには、それは良い事悪い事を問わずしていかないと生きていけないような、そんな心が苦しくなる作品だった。
    最初はまじめにファミレスで働いていたが、家を出るためにコツコツ貯めていたお金を盗まれてしまう。そこら辺から段々と怪しくなる。母親は家に帰らなくなり、見ず知らずの黄美子さんと暮らすようになり、スナックからカード詐欺へと。最後は年老いた黄美子さんと再会する。
    最初の黄美子さんが逮捕されたという事から主人公 花 の過去を罪がどんな事かと想像したが。
    こういう世界もあるのかと、考えさせられ
    自分は恵まれた環境で育つことが出来たんだと感じた。

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    2026年03月25日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    とにかく言葉や表現がとても綺麗で素敵でずっと読んでいたかった。

    読んだ後はなんとも言えない気持ち。でもこれでいいとも思う。
    全体的にリアルな話だなという印象。
    三束さんとの時間が毎回すごく素敵だったし、恋ってこんな感じだよなと思った。聖との会話などからは普段の言葉にはしないモヤモヤとか、人ってそうだよねと共感できる部分が多かった。

    30代くらいになって読んだ方が感じるものが多そう。またしばらくしたら読みたい。

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    2026年03月25日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    自分の好きな流れるようにスラスラ読めるタイプの小説でした。リズム感のようなものが心地よさを与えてくれる文章が好きなのでとてもよかったです。

    他の方の考察も読んだのですが、冬子と三束さんと恋愛がベースでありながらも、最終的には冬子が人間として自立していくまでの成長を描いた物語であることがわかります。自分で選択することを避けてきた冬子が三束さんとの恋愛、そして聖との関係性を経て最後には「すべて真夜中の恋人たち」という言葉を自分で生み出すという流れら素晴らしかったと思います。

    また三束さんと結ばれずに終わるというのもよかったです。冬子が酒を飲んで酔った状態でしか三束さんと相対することができなかっ

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    2026年03月25日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    縁子が玉子を自分に向かって叩きつける場面が印象的でした。なぜ川上さんは、縁子が自分に叩きつけるものに玉子を選んだのか、理由があるようで考えてしまいます。縁子は自身の体内にある卵子について、「かきむしりたい」「ぶち破りたい」と日記に書いており、玉子はそのように縁子が厄介に扱った卵子と関連があるような気がします。その一方で、作中では「玉子」と「卵」で表記を変えていたりして、やっぱりなんの関係もなかったのかな、、、?と思ってしまい、謎のままです。

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    2026年03月23日
  • 乳と卵

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    去年の今頃、男性である私の乳房が膨らみ、痛みを伴うしこりが生じた。乳がんを疑いパニックになりかけたが、乳腺内科で薬の副作用による女性化乳房と診断された。
    ごく最近無事完治したものの、普段から自分より相手の乳房のことばかり考えてきた人間にとって、「女性らしい外見」としてシンボリックな膨らんだ乳房を自らが持つことは想像以上の違和感とストレスを覚える経験だった。

    本作の登場人物である、豊胸手術を受けようとする母親と初潮が来て生命を育める身体になることを恐れる娘。それぞれ女性の外側と内側のシンボルの存在を象徴する彼女たちの関係性は、終盤の「玉子のシーン」で変化する。それが「女性である」ということ、ま

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    2026年03月23日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠・出産にまつわるエッセイ、どんなもんだろうと優しい表紙に惹かれつい購入。読んでみて、私が妊娠・出産にまつわるエッセイを書いたらこう書いただろうと強く共感するほど「わかる」の連続だった。
    ぎゃくに、男性がこれを読んでも「わからない」のだろうなとも。けれどこれを読んで「わかった気」にはなってほしい、少しだけ。
    あちこちにあるフレーズが、ホルモンバランスに乗っ取られ目バキバキになっている女にしか書けない凄みを持っており、そうだそうだ、言ってやれ言ってやれと眠っていた何かが目覚めそうだった笑

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    2026年03月22日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    生まれ育った環境ゆえに貧困に喘ぎ、生きていくためにもがくが抜け出せない人達の話。あるいは、表面的な事実と、実際に渦中にあった人の認識とは、人それぞれの認識によって全く異なるという話。あるいは、善悪はさておき一生懸命にがむしゃらに生きている花が、その懸命さゆえに孤立していく話。あるいは、幼い辛い時期にしあわせの片鱗を見せてくれた黄美子さんを敬愛しつつも、「黄美子さんはわたしがいないと生きていけない」と依存しとらわれ、その生活を守るために(花にとってはその生活だけが「しあわせ」と同義であったのだろう)、土壺に嵌る話。

    色々な人達が登場し色々な側面のある物語。各々の認識がそれぞれ当人にとっての「真

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    2026年03月21日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    世界の暗さは私たちが生きる世界と何も変わらないのに川上さんが書く言葉によって綺麗なものになっているのがずるいと思った。でも読み終わって本を閉じたあと視界に見えるものの動き一つ一つが繊細なもののように見えた。読後感を味わいたい人にぜひ。

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    2026年03月21日
  • 黄色い家(上)

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    上下巻ってなんとなく手をつけにくかったけど、あまりにも本屋で目につくから買ってみた。おもしろい、けど、下巻がいますぐに読みたい!ってほどではなかったな〜。。ただ序章に漂っていた黄美子のやばさとか、なんで全員バラバラになったのかとか、は気になるから下巻も読もうと思う。

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    2026年03月20日
  • きみは赤ちゃん

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    産後のためすっごく共感!
    特に旦那の話はすごくわかるっっ!!!
    世のお父さんに読んで欲しい...

    育児は本当に楽しいこともたくさんあるけど
    それ以上に大変なことたくさんあって。
    子どもは産んだら終わりじゃなくて
    そっからがスタートだよなーと
    あらためて最近考えます。
    この一瞬一瞬 子どもと過ごせる毎日
    大事にしていかななーと思います。

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    2026年03月20日