川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(上)

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    貧しい日常に疲れた女性達が共同生活を送る話し。生きていくために犯罪に手を染めていく。花は逃れられない不安に、お金という安心感で対峙する。裏の世界やシノギの場面の描写が、ややぼんやりさせていることで、奥深さやリアリティを感じた。

    上下巻の感想

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    2026年03月14日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

    コジマが、いじめの状況は変わらないのにどんどん強い印象に変わっていくのが不気味だった。自分の解釈で世界を捉えて、現実の苦しさになんとか耐えるためか?目を逸らすには、より強く世界に没入しないといけなかったのかもしれない。だから自分に言い聞かせるように、汚れをお父さんを忘れないための「しるし」とか、いじめに対抗しないのは「美しい弱さ」と何度も訴えていたのかもしれない。その様子を主人公がなんだか受け入れられないのは、置いて行かれるという焦り?か、自分もコジマの世界観に取り込まれてしまうという怖さ?とかかなと思った。百瀬は最初の描写から、後で主人公側になる?と思ったけど、違った。不思議な人だったけど、

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    2026年03月14日
  • 黄色い家(上)

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    生まれつきのどうしようもない環境の中で孤独に必死に考えて生きようとする10代少女の姿は胸にくるものがあった。主人公の花は暗いトンネルの中で光を求めて彷徨い、仲間を得ながらも掴みかけた光が遠のいてまだ抜け出せない。下巻に向けてさらに暗闇に誘われているようで、この先に目が離せずにいる。
    今、すぐ、下巻を読んでます。
    かなり生き様がリアルに描かれていて、臨場感がすごくあります。

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    2026年03月14日
  • ヘヴン

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    風景描写や比喩表現など、文章表現が豊かで読んでいて情景がリアルに感じられ読み始めると時間はかからなかった。激しい感情の動きの文体も緻密で、映像を見ているかのようだった。
    6Bの芯と言われると、不思議とコジマの声が想像できる。残酷なシーンは多いが、綺麗な印象のある本だった。
    一見淡白に見えるが、息子想いな母親の存在も救いだったように思う

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    2026年03月14日
  • ヘヴン

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    すごかった…すごい本だった。

    風景描写というか、主人公たちが見てる景色の描写がすごかった。
    壮絶ないじめをうけて自分が「もの」であるかのような感覚を抱いてる主人公だからこそ、見えてる世界なのかもしれない。

    もう一度読み返したい。

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    2026年03月12日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    音楽のような美しい文章。
    長いセンテンスと短いセンテンス。
    あえてのひらがな使いと平易な漢字。
    独特なリズムで心地良かった。

    フリー校閲者:入江冬子、生きるのに不器用で人と関わるのが苦手。でも孤独を選びとっているわけではなくとても不安定。

    好きになった2回り歳上の三束さん。
    冬子と正反対でアグレッシブな聖。

    誰でも生きていけば傷つくことと遭遇する。
    そこから学び、時を薬として進むしかないのよね。

    そして思い出した!
    息子が小学生時代のママ友…呂律が回らずプツッと突然切れる電話。掛け直すも出ない。。。そんなことが何度か続いたことを。。。

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    2026年03月11日
  • ヘヴン

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    いじめの内容と聞いていたから結構重めかなと期待してたけど、思ったより重くはなかった。ただ、いじめの描写が具体的でそんなこともするの!?って思うこともいじめとして描かれていてその部分は心が痛かった。最後コジマはどうなったのかが書かれていなくて最終的に主人公とコジマの関係が気になる。

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    2026年03月10日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    親にネグレクトされている高校生がたまたま知りあった他人、黄見子と暮らし始める。やがてその他人のスナックで働き始め、知り合いとなった二人の高校生と同棲し始める。この4人は疑似家族のようになり、スナックを手伝うようになる。スナックは好調だが、ある日火災で焼失してしまう。収入源を失ったが、やがて偽造カードを使った詐欺にかかわるようになる。やがてこの疑似家族は破綻してしまう。
    それから全国を転々として短期で仕事を渡るが、何十年もして黄見子が多雨議されたことを知る。
    全体的に救いがない展開だが、主人公はなんとか生存していく。

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    2026年03月09日
  • 黄色い家(下)

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    下巻の後半から引き込まれる
    自分で選んだのか、選ばされたのか。
    自分で選んだと信じたかっただけなのか。

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    2026年03月08日
  • 夏物語

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    黄色い家が面白かったので2作目として夏物語を読みましたが、やはり文体がいい。
    一気に溢れ出した思いを細かく言葉に変えているような勢いのあるページもあり、ゆったりしっとり流れるページもあり、これぞ文学!という感じがして好き。

    あらすじで読んでいた、逢沢との出会いがでで来ないなと感じるくらいの長い長い前半。でも夏子を知るためにも全て必要なエピソードだったのだと感じた。

    この人の作風から、きっとよくあるハッピーエンド!という感じではないだろうと思っていたけれど、読後感は黄色い家と同様にとても良い。

    豊胸と精子提供についてとても知識が増えた。

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    2026年03月06日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    文章が本当に綺麗だなという印象。
    想像しやすかったです。
    今の私の状況にぴったりで、私も前に進めそうな気がしました。

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    2026年03月05日
  • 乳と卵

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    大阪弁の勢いがとにかく小気味いい。
    ほんまに横で喋ってるみたいで、「ああ、こういう女の人いる」と思いながら読んだ。

    生理の描写には驚いた。
    嫌悪じゃない。経験していることだからわかる。
    でも、「そこまで書く?」とは思った。
    血も痛みも湿度も、そのまま出してくる。

    あけすけ。遠慮なし。
    なのに不思議と、核心はするっとかわされている感じもある。

    あんなに喋っているのに、
    本当にいちばん痛いところは、最後まで言葉にしていないような。
    むき出しに見えて、どこかでちゃんと守っている。

    母になること、ならないこと。
    身体を持つこと。
    軽口の延長で話しているようでいて、実はものすごく重たい。

    読後

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    2026年03月03日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    2026/06

    上巻読み終わった翌日には読み切った。

    上巻はレモンが燃えてしまって絶望エンドだったけど、それを上回る絶望が次々と花ちゃんに押し寄せてくる。

    頼る人がいない子、頼り方が分からない子、一人で抱えることが正解だと思うしかなかった子。花ちゃんはそれらの気質すべて持っていて、悪循環に陥る。

    とにかくもっとちゃんとした大人がそばにいたら「そうじゃないよ」と彼女を救ってあげられるのに、と思った。でも本当に私が彼女のそばにいたら、正しく救ってあげられるんだろうか。正しさって難しい、とあれこれ頭を抱えた。

    蘭や桃子は、花ちゃんとは違う。
    それは過去の苦労の量や質だけじゃなくて、この先の

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    2026年03月03日
  • きみは赤ちゃん

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    疑似妊婦さん体験、子育て体験できてよかった。実際に子どもを持ったときに改めて読み返すと、また全然違う感覚で読めそう。

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    2026年03月01日
  • 黄色い家(下)

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    読後感が暗く、沈んだ気分になった。
    主人公が生まれもった環境の中で、もがき道を踏み外しながらも、ある意味、その世界では"まっとうに"生きていく。
    主人公が本来は真面目で優しい"まっとう"な人間だからこそ抱える葛藤や苦しみと、そうでない人間達との生きざまのギャップが心に痛い。

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    2026年02月28日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    主人公冬子の恋愛観が少しだけ自分に似ていて、感情移入してしまいました。
    また、聖のような女性に抱くような感情にも共感します。

    冬子は報われない恋に憔悴していましたが、最後は今まで通りの生活に戻っていって安心しました。
    ですが、ぜひ続編で新しい恋もしてほしい!とも思います。

    これからされる映画化にも期待しています。

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    2026年02月28日
  • 黄色い家(上)

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    上巻だけの感想

    自分の居場所を確保するために必死に働く花。鋭敏にならざるを得なかった金銭感覚でコツコツと貯金をする。しかし、困難が何度も続く。

    花が頑張らなければならない、となる状況に陥るのが見事に描かれている。同居人の黄美子(蘭、桃子も)が金銭感覚に乏しいことは序盤から丁寧に描かれていた。家賃や他の生活費に関しては尽く話が噛み合わないことが残酷なまでに描かれている。

    闇バイトの上司(?)に高級焼肉店を奢ってもらったときに「おいしい」という感情よりも強く、こういった店で食事をする機会がないであろう黄美子や母のことを思って泣いてしまう。このシーンで花は本当に優しい子であることが分かる。また

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    2026年02月26日
  • 黄色い家(下)

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    ・(上巻からの続き)
    生活にだらしない母親とそのパートナーにお金を盗まれたことに耐えかねて家を出た花は、母の知人である黄美子に出会う。一緒にスナック経営に乗り出し、「黄色い家」で共同生活しながら生活を立て直していく。その過程で友人も出来、希望が見え始めたところでスナックが火事になってしまう。収入源が絶たれ生活が苦しくなる中、スナックの客経由で、偽造クレジットカードの出し子バイトから犯罪に手を染めていき、次第に同居人との関係も変わっていってしまう
    ・上巻の生活描写から一転、出し子の詳しい仕組み、各関係者のそれぞれの思惑、犯罪行為に対する良心の呵責を花が次第に感じなくなる詳細な心理描写、金銭をめぐ

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    2026年02月26日
  • きみは赤ちゃん

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    出生前検診の気持ちを思い出した。君に会えてうれしい気持ちも。いろんな夫婦の危機を乗り越え、ただただかわいくて幸せな気持ちが蘇る。

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    2026年02月25日
  • 黄色い家(上)

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    ・ニュースを通じて知人(黄美子)による監禁・障害事件を知った花の人生を通じて、事件に至るまでの過去の経緯が明らかになる
    (上巻はまだ過去の描写の途中。下巻を早く読みたい)
    ・『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』の中で川上未映子さんが村上春樹を痛烈に批判している記述があり(「マッチョイムズ、焼き増し」という批判だったかな?確か)、彼女の作品を読まねば!!ということで早速読んでみたけど、これは凄いな、、、
    ・花が目にする景色、友人との会話、安心/不安/怒り/行き場のない感情含めた描写、そこに漂う空気まで、あまりにも生々しく、花の人生を追体験している様な気持ちになる
    ・それでいてとてもテンポの良い

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    2026年02月25日