川上未映子のレビュー一覧

  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    表紙、タイトルに惹かれて購入。
    主人公の冬子の暗さ、自己肯定感の低さなど少し苛立ちを覚えたり、共感できなかったりする部分もあった。
    だが、私自身が本気で人を好きになった時のことを思い返した時、冬子と同じようなことを考えていたなと思った。
    冬子が三束さんに対して、
    「いま、何をしていますか。わたしに会えないことは、三束さん、平気ですか。三束さん、わたしのことは、すこしでもいいから思い出してくれますか。」
    (285ページ)
    と、一人でグルグル考え、夢にまでも出てきてしまう。
    好きな人のことを、本当は全部知りたいし、聞きたい。
    だけど、聞く勇気がでなくて、聞いてしまったら何かが変わるんじゃないか、今

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    2026年04月25日
  • 黄色い家(下)

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    カバーを見て気になって読んでみた。
    ポップな内容を想像していたけど実際はとても貧乏くさい話だった。
    花が蘭と桃子にキレるシーンがアニメ『日常』のみおがゆっこにキレるシーンと重なって笑ってしまった(笑)
    花の視点で読んでいるから周りの大人たちがそれほど悪い人には思えないが、客観的な情報だけで評価すると子供を犯罪に利用しているわけだからどいつも褒められた人物ではない。しかし彼らは本当に悪人だったのか?

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    2026年04月24日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    下巻も1日で一気読み。
    なんというか、悲しいお話だったと思う。発達障害の境界線ギリギリかアウトな母親との貧乏生活を抜け出すために、母親の知り合いの女の人についていって東京でどんどんダークな犯罪の方向へ転落していく主人公、花。みんな、たぶん悪い人はいなくて、ただひたすら生きようとしていただけ。主人公が幼かった頃は気づけなかったけど、親との生活を捨ててついて行った女の人も、発達障害か自閉症かなにかしら大人としては大事なものが欠けている黄美子さん。
    幼少時代から母親からの愛に飢えていた主人公は、結局貯めたお金を母親の借金に充ててしまったり、せっかく過去を清算してなしにしたはずなのに、黄美子さんに会い

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    2026年04月21日
  • 黄色い家(上)

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    とりあえず上巻の感想です。

    ネットで黄美子さんの事件を見つける冒頭から一挙に緊張感が高まるが、その後、過去を振り返る構成。

    黄美子さんとの出会いが語られる東村山編と、スナックれもんの三軒茶屋編は、実にじっくりと描かれている。

    下巻はこれからなので判らないけれど、恐らく大きな事件が起きるのはこれから。
    まだ何にも起こっていないけど、ジリジリするような日常がよい。
    主人公の花の焦燥感に共感して、こちらまでジリジリヒリヒリしてしまう。

    続きが楽しみです。

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    2026年04月21日
  • ヘヴン

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    凄かった。
    正しさとは。人の数だけ、正しさもある。
    分かってるけれど、百瀬の言い分に歯痒さ、気持ち悪いとまで思ってしまった。
    お母さんが素敵なお母さんで良かった。

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    2026年04月21日
  • 黄色い家(上)

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    病院の待ち時間に読もうと、お出かけのお供に。読み出したら止まらなくなって1日で上巻読破。
    話の筋は全然違うけど、他人同士が身を寄せ合って暮らす感じが小池真理子の「恋」を思い出した。
    家族の呪縛、貧困、そのなかでももがきながら逞しく生きる人たち。登場人物がリアルで物語に一気に引き込まれた。

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    2026年04月21日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    なかなか共感性は低い作品だったが、最後まで完読できた。一重に描写が良かった。情景が浮かぶほどの言葉が紡げるのでステキな作者さんだと思う作品だった。出会えたことに感謝したい

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    2026年04月20日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠、出産を終えて生後1ヶ月の娘が寝ている合間にちょっとずつ読んだ。
    共感できるところ、できないところ両方あったけど、本当に妊娠・出産の壮絶さと尊さを改めて感じた。

    最後の章、ありがとう1歳を読んで号泣。今大変で辛いこの日常も今だけのかけがえのないもので、永遠に続くと感じていても過ぎてしまえばあっという間。いつか見れなくなってしまった時、あの時もっと見ておけばよかったと懐かしむのだろうか。

    余裕のない毎日だけど、できるだけ娘との日々を大事にしようと感じた。

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    2026年04月19日
  • きみは赤ちゃん

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    ネタバレ

    妊娠から出産、子育てとリアルに綴られた一冊だった。2人目妊娠中の時に読み、1人目妊娠したことや、産後うつになり夫と不仲になったり、保育園に入れる時の気持ちを思い出したりと、共感しながら「みんな同じ思いをしているんだな」と過去の自分を認めることができた。
    帝王切開については自分は経験したことがないので、恐ろしく感じた。改めて、出産は命懸けであると思う。ぜひ男性に読んでもらって、女性の体のことや心の変化を知ってほしい。

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    2026年04月18日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    audibleにて。主人公が自分を見ているみたいで時々辛くなった。酒に酔ってないと好きな男の人とも会うことができない。それくらい本来の自分に自信が持てない。酔ってないと本音が言えない。ひじりもひじりで生きづらそう、孤独そうだなと思ったし、男(名前忘れてしまった、、、)も見栄張りたかったのかな。

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    2026年04月17日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    映画化されるので、再読。キャストで脳内再生しつつ読んだ。 
    川上未映子さんの作品は言葉選びが素敵なので、どんな映像になるんだろう。実力のある魅力的なキャストなのでとても楽しみだ。
    人を拒絶して生きてきた冬子が少しずつ少しずつ心を開いていこうとするけど、なかなか距離は縮まらない。やっと踏み出したそのとき…。

    正直いうと、この物語の誰にも共感は出来ない。出来ないのに、なぜこんなに心が動くんだろう。
    とても美しい物語でした。

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    2026年04月15日
  • きみは赤ちゃん

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    妊婦はもちろんだけど、それ以上に男性に読んで欲しい、推薦図書。共感するところがたくさんあって逆に男性の意見が知りたい。重りをちょっとだけ付けて妊婦体験、とかやるよりよっぽど意味がある。

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    2026年04月15日
  • 乳と卵

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    著者らしい美しい文体の中に葛藤や反目が赤裸々に描写されていてとても良かった。ただ、夏物語をこの前に読んだのは明らかなミス…

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    2026年04月14日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍が迫りくる東京を背景に六話の短編が綴られている。
    感染症によって日常が崩壊する直前の脅威と不穏さが潜んでいた時期が舞台となっているのだが、登場する人物たちは切羽詰まった恐怖感には未だ襲われていなかったのだろうが、無意識ながらも情緒不安定な状態だったような気がした。
    表題の「こわいもの」は身体が震え上がるようなものとは異なり、無意識に心に忍び込んでくる「こわいもの」だと私は理解した。

    登場する人物が考えることや行動は極端な不自然さはなく、誰でもが陥る可能性があるような事柄だと思うのだが、川上未映子さんが描くと何となく不穏さが伝わってくる。
    当たり前と思っていた生活が、当たり前で過ごせな

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    2026年04月14日
  • 黄色い家(下)

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    3人の未成年を中心に、アングラな世界を覗き見るような1冊。夜の世界のぬめりと温かみと独自性を味わえる。知らない世界に潜り込んでしまった。

    登場人物は大人も子供も関係なく、真っ当に生きようと、生き延びようとしているのに、選択肢がないせいで溺れていく様子が妙にリアル。はなちゃんはじめ登場人物はみんなどこか欠けている。選んでいる言動はなにもハートフルじゃないのに、どこか温かみを感じさせる空気の作り方が面白い。どんな世界にも人との関係はあって、それの全てにお金は絡んでいて、お金が絡むと人は変わってしまう。

    終わりについては、そんな生き方をしてきた人がそうなるのか わたしはとても疑問である ここはリ

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    2026年04月14日
  • 乳と卵

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    乳と卵子と卵の話w。
    三人の女性をとおして女性の身体、心、女性としてのあり方が描かれている。男からすると女性は大変だなあとつくづく思ってしまう。
    思春期が到来した緑子は大人の女性になることへの嫌悪感と、女であることへ執着する母親への不快感で心を閉ざしてしまう。
    こういう緑子の気持ちは少しだけわかる気がする、私も大人になりつつある時に期待がある一方で子供のままでいたいなあ、嫌だなあと思ったことがあった。
    緑子は2泊3日の初東京なのに散歩と中華料理屋以外どこにも行ってないのはちょっともったいなかったね、しかし卵を頭にぶつけて、母親の巻子と抱き合って、少しは楽になれたのだろうね。

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    2026年04月13日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍が舞台だけど生きてる人間の怖くて醜い部分が物語の中にしっかり描かれてて、タイトルの春の綺麗なものが全て掻き消されてる感じが良かった!

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    2026年04月11日
  • 黄色い家(上)

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    とりあえず上巻。
    川上さんの作品は読んでいく中で、知らなかったことというか想像すらできずにいたことについて申し訳なさというか罪悪感に近いような痛みや苦みを感じていくことがあるのですが、本作は今のところそれがない。明るい話ではないからずっしりとはくるけれども。男性の身として読む『夏物語』などと違って、本作で描かれるような貧しさというものやその周囲にあるものについては私自身がわりと密接なところで生きてきたからだろうか、などとあれこれ考えながら読んでいます。さて、下巻、物語はどこに向かっていくのか。

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    2026年04月10日
  • きみは赤ちゃん

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    ネタバレ

    今の自分のタイミングで読めてよかった。お母さんがよく言う赤ちゃんだった頃にもう一度戻って子育てしたいと言う言葉を大切に広い心で子育てに臨めたらいいな。でもそれって難しいこともわかった!

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    2026年04月10日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    読みながらどんどん主人公に感情移入してしまって、こちらまで三束さんのことが好きで堪らなくなって苦しくなってしまった。自分はもうこんなふうに誰かを好きになることはないような気がするけど、人を好きになることの辛さや苦しさ、嬉しさや感動を思い出せた気がした。読み終えた後しばらくは切なさで胸がいっぱいだった。

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    2026年04月07日