川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(下)

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    読み終わったあと、とんでもない高揚感、余韻で暫く呆然としてました。そしてじわっと涙が込み上げてきました。こんな凄い作品を読んだことがありません。
    自分の人生を救ってくれた人、お金への執着、黄色。人生は色々あるけど、結局は自分の気持ちには嘘はつけないし、自分を救ってくれた人は無碍にできない。
    主人公の行動力にも次々と勇気を貰える。

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    2026年07月03日
  • 愛の夢とか

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    ネタバレ

    やっぱり良い、川上未映子さんの文章は本当に良い。「正しい」とされる教科書のような日本語ではなくて、歌うような、言葉が流れるスピード感が素晴らしい。正しさに囚われていては決して辿り着けない、彼女の感性が織りなすオリジナリティがある。

    「愛の夢とか」は7つのお話からなる短編集。ご近所さんのピアノの練習に付き合う表題作や、愛着のある自宅を手放さざるを得なかった女性とその家を購入した若い女性の話も面白かったのだけど、なんと言っても十三月怪談が素晴らしかった。

    夜寝る前に読んだのが間違いで、泣きすぎて翌朝目が五重くらいに腫れていた。若くして亡くなってしまう女性、時子と、そして残された夫、潤一。時子の

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    2026年07月03日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    ネタバレ

    未映子、俺にはわかるよお前の孤独が……別にこんなの他者からしたら凡庸な大したことない悩みなんだろうけどそれが苦しくない理由にはならない

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    2026年06月29日
  • きみは赤ちゃん

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    臨月に読んだ。妊娠中のことはあ〜分かる〜ってこと多かったし産後のことはひえ〜って感じで、それだけ作者さんが等身大で書いてくれてるのかなぁって思った。

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    2026年06月28日
  • 黄色い家(下)

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    下巻は、まるでジェットコースターのように一気に上り詰め、
    そこから急降下するような怒涛の展開だった。
    登場人物たちの生々しい感情描写、お金、そして「黄色」にま つわるエピソードのすべてが綴密かつ濃密で、
    読み手の心を激 しく揺さぶってくる。
    とにかく没入感が凄まじく、時間を忘れ てページをめくり続けられる傑作だった。
    結末で抱いた最後の 感情はネタバレになるため明かせないが、
    少しでも気になって いる人にはぜひ一読してほしい、
    極上のクライムサスペンス だ。

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    2026年06月28日
  • ヘヴン

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    まだ読み終えた直後であまり感想がまとまってないけど、とにかく綺麗な物語だった。

    肉体に刻まれた象徴は物語でありアイデンティティであること、それはひとつの美的であるが、そこに囚われる必要もない。肉体のひとつが変わろうが変わるまいが、長い人生において些細なことで、そんなことで人の大切な部分は変わらない。
    新たな世界に飛び込めるならば、その行動は正しいのだから。

    二ノ宮を中心とした奥行きのない空虚な彼らは何も変わらず、美しい世界を見ることはないだろう。それは自身のニヒルな感情に酔いしれる百瀬も同様に。一瞬のカタルシスに作品を委ねず書き上げた作家さん、ほんと偉いと思う。。。僕なら暴力に屈します。

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    2026年06月28日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    川上未映子さんは、ヘブンや黄色い家の、生き方や人生観を考えさせてくれるゴリゴリの純文学感が好きなのだが、あこがれはやわらかい、優しいお話だった。で、それはそれですごくよかった。
    麦くんとヘガティーがそれぞれ少しずつ大人になっていく様子を眺めることができた。麦くんもヘガティーもお互いを思いやることができて、優しくて読んでいて好きなキャラクターだなと思った。きっと川上未映子さんが優しい人だから、そんな人柄がキャラクターにも意図せず投影されている(滲み出ている)のかなと思った。
    文体がとても読みやすいんだよなぁ、リズムがいいのかなんなのか。

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    2026年06月28日
  • きみは赤ちゃん

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    あぁー、面白かった!共感した!
    女友達と、飲みながら、男にはどうやったってわからない妊娠や出産や子育てのしんどさを、
    自分でもどうしようもないイライラを、命を守るという見えないプレッシャーを語り合ったような、そんな気持ちで読み終えた。

    著者のエピソードがリアルで、そして意外と楽だったーではなくちゃんと大変なことが多くて、「あーみんな大変なんだ」「世のママたちほんまに頑張ってるなぁ」と思えた。
    関西弁なのも、良かった(自分が関西人だから)

    これからパパになる後輩くんや、パパになったばかりの男性に読んでほしい一冊。

    特にうんうんと頷けたのがここの一文▼
    俺だっておなじくらい家事をやってるよ、

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    2026年06月24日
  • 乳と卵

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    長っ、ていう文章はそれでも読みやすい。すらすら入ってくるのは著者と自分のリズムが合うからなのか、単純に口語に近いからなのか。

    自身の性(とそれに付随する身体)に社会が貼り付けた役割に対して嫌悪感を抱いている緑子。女性の身体の中には、生まれる前からたくさんの卵子がすでにあるらしい。
    考えは煮込まれていって反出生主義的な考えにまで至っている様子。

    母・巻子は、いくつも仕事を掛け持ちして緑子を養っている。スナックでの仕事ではお酒をお腹いっぱい飲んで、客の相手をする。ママからも足元を見られて雑用まで押し付けられるが、それで給料が上がるわけでもない。決して裕福ではない暮らし。
    そんな中、豊胸手術をす

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    2026年06月21日
  • 黄色い家(上)

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    ​初めて読んだ川上未映子さんの作品だったが、
    冒頭から先が気になる展開の連続で、ページをめくる手が止まらなかった。
    物語から漂う90年代末期の空気感がリアルに伝わってくる文章で、
    一気にその世界観に没入させられる。過酷な環境のなかで、必死に生き抜こうとする主人公たちの姿と、
    作中に出てくる「黄色」にまつわるエピソードが深く、
    そして切なく胸に響く。
    上巻の時点で圧倒的な熱量があり、すぐにでも下巻を読み進めたいと思わせる傑作だ。

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    2026年06月18日
  • ヘヴン

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    いじめを題材にした作品だが、読後に残ったのは暴力そのものではなく、人が何を正しいと信じて生きるかという問いだった。

    二ノ宮や百瀬の考え方は一見もっともらしく聞こえる部分もある。しかし結局のところ、あいつらはまだ子供だったのだと思う。

    一方で主人公とコジマは苦しみながらも、自分なりの正しさを見失わない。途中で何度も考えさせられたが、自分がなりたいのはお母さんや鼻のお医者さんのような大人だと感じた。

    いじめられる側に原因はない。今も昔もそこは変わらない。

    ラストからのコジマのこれからだけは少し気になったが、それも含めて忘れられない読書になった。

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    2026年06月18日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    読むの苦しいなあ
    子どもを産むのは親のエゴというけれど、そのひと言で済ませられないものがある
    女が女の体として女として生きるのはとても苦しい

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    2026年06月15日
  • ピーターラビットのおはなし

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    かわいい。し、ほほえましい。
    ピーターラビットって絵はよく見かけるけれど、キャラクターの名前もあまり知らないし読んだことないなと思って読んでみました。
    オイオイとツッコミたくなる描写もあるし、よく見るととぼけた表情があったりして好きになりました。自分は、最後のほうの、家に帰ったあとの絵がいちばん好きです。改めてみると、こんなに長い間愛されていて凄い作品だなと思います。

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    2026年06月14日
  • きみは赤ちゃん

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    すごい。「体験させてもらえた」ってのがまず率直な感想。川上未映子、やっぱすごい。ポップでキャッチーで読みやすく、きちんとリアルに壮絶。あたしはこれを読んで、「絶対妊娠出産育児なんかしたくない」と思ったあとで、「でもやっぱ、新しい命と出会い、産み育むのって、自分が想像する以上にすんばらしいことなんだろう」とも思った。この本は、すごい。書いてくれたことがありがたい。男女問わず必読と思います。

    てか世の母親すごすぎんか?もちろん父親も大変だが、やはり母親はすごい。なぜならば母親だけが経験する妊娠出産あれこれは、文字通り死ぬ思いで成されることだからである。これ、今を生きる全母親が成し遂げてるの、まじ

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    2026年06月13日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠〜1歳までの心と身体の動きが赤裸々に綴られていて、共感するところもあり、未知の部分については恐れ慄かされた。
    10年前といまとの環境の違い(NIPT受けられるのが日本で1箇所だけ、無痛分娩NGの空気感など)にも驚いた。
    つわりの酷さや環境など人によってかわるため、自分でもこの1年の記録はできる限り残して行きたいと思った。(日記はまじで続かないのだが)

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    2026年06月11日
  • ヘヴン

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    虐めに耐える男子と女子、中学生の希望と絶望の話。日常と暴力の対比、特に前半と後半の温度差、強さと弱さ、善と悪の対比、斜視と両眼視などあらゆる白黒とキラキラ輝く美しさの対比が印象的な物語でした。
    日常から暴力描写の温度差が刺さる作品でもあり、強さとは弱さと何か、美しさと醜さとあらゆる対比表現が素晴らしかった。

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    2026年06月09日
  • きみは赤ちゃん

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    まだ経験したことはないけれど、ホルモンの奴隷だなと思う経験は何度もある。妊娠〜出産〜子育ての怒涛の日々は想像を絶したけど、そこにはそれ以上に想像だけでは感じることのできない幸せがあることを知ることができた。(今の自分の悩みがちっぽけに思えた、その時々で悩みの内容や大きさは変わってゆくなと改めて)
    自分のためにも周りへの理解のためにも読んでよかった。

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    2026年06月07日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    急に再読したくなった「深く、しっかり息をして」。
    川上未映子さんの文章に触れたくなる時がある。
    どこまでもまっすぐで、丁寧な言葉たち。めっちゃ忙しい時に、一節だけ読んで「穏やかでいよう」となる本。

    カバー外した時の装丁が好き。
    エッセイは特に装丁に遊び心があることが多くて、紙の単行本を買ってしまう..。

    そもそもエッセイは一節が短めだから、ついつい買ってしまうし、読んでしまう(?)..。

    "だから、本当に大切な人とは、できれば離れないほうがいいと思う。一緒にいることがすべていい結果を連れてくるとは思わないけれど、わたしたちはとにかく忘れてしまう生き物だから「今」で繋がっていない

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    2026年06月05日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

    胸を深く抉られる物語だった。いじめの描写が非常にリアルかつ残酷で、読むのが苦しかった。特に、百瀬が僕をいじめる理由について、理路整然と語るシーンには絶望感があった。学校の教師や周りの大人が、いじめに気付く気配が全くない所も不気味だった。手術後の「僕」の目からは、これまでにないほど世界が美しく見えるが、それを伝えたいコジマはもういないという結末に、胸が締め付けられた。

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    2026年06月05日
  • 黄色い家(下)

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    "こういう風“にしか生きられなかった人たちの物語。今でいうもろ闇バイトだけど、報道のうらにはこんな物語があるのかも知れないと想像して、苦しくなった。

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    2026年06月04日