川上未映子のレビュー一覧
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ネタバレタイトルに惹かれて。
人と関わることに消極的で思ったことを言葉にするのが苦手な冬子。孤独に苛まれるなかで三束さんに出会い、知らぬ間に想いが募り、自分の恋心に気いていく。
不器用だし、見ていられないような部分も多い。共感できる、という主人公ではない。
ただ、三束さんの傘に入れてもらう場面、自分の気持ちに気付く瞬間やそれを彼に伝えるシーンなど、色々な素敵な場面が、冬子にぴったりな繊細な表現で描かれていて胸がいっぱいになった。
人を好きになる気持ちってやっぱりいいなと思うし、その気持ちが人を動かす力にも驚かされる。
川上さんの言葉選びがとにかく素敵で、優しくてゆっくり紡がれる文章が心地よかった。静か -
Posted by ブクログ
はじめて川上未映子を読んだけれど、読んですぐに、ア〜〜〜〜これはすきな系の文章だ〜〜〜〜〜って気がついて、最後のページまで浸ることができた。五臓六腑にしみわたる。すきな系の文章に出会えるってあんまりないから、この読書はしあわせ体験だったな。最高。ちょっと変というか、ずれてるというか、地に足つかない感じの人たちのお話で、全体的に現実感がうすい。「愛の夢とか」っていうのは収録作品のタイトルのひとつだけど、ぜんぶ夢なお話みたいだった。いい夢なのか悪い夢なのかっていうのはさておき。読み終わったあとによかったなーって思ったんだけど、なにがどうよかったのかうまく言葉にできない。おもいがけず川上未映子の文章
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ネタバレ
虐められている少年と少女のお話。
なんで、こんなにも酷いいじめの小説が世に出ているのに、いじめは無くならないんだろう。
こんな小説を読んだら、誰もが悲しい気持ちになるはずなのに。
そもそも、いじめをする側の人間は、本など読まない下等な生き物なのだろうか。
本を読むことと、人に共感できることは、残念ながらイコールじゃない。
本を読んでも、人を傷つける人はいる。
逆に、ほとんど本を読まなくても、人の痛みに敏感な人もいる。
いじめって、個人の「性格の悪さ」だけじゃなくて、集団の空気とか、力関係とか、「自分が標的になりたくない」という恐怖とか、そういうものが絡み合って起きるから。
だからこそ、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校生くらいまでは、自分が結婚して子どもを産んで…ということに疑いはなかったけど、大学を経て教育関係の仕事に就いてからは、「結婚も子どもも、自分には無理やなあ。」と思うようになった。収入のこと、健康のこと、生活のこと、政治のこと、いろいろひっくるめた世界のことを考えるとそもそもこの世に生命を生み出す責任を負う覚悟はないなと。でも最近、一生一緒に暮らして行けたらいいなと思えるもう5年以上付き合っているパートナーとの結婚の未来が見えた途端、職場や友人の妊娠が心のど真ん中に腰を下ろした。自分の気持ちに書くと、どれだけ子どもが欲しくなっても、引き返せることではないのだから自分のために、子どものために産
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作中で 「なぜ傍観するのか?」という切実な問いかけに対して 淡々と そして非情に語られる「無関心の理由 無関心でいることの正当性」は 一見 荒唐無稽で支離滅裂であるように感じられ、不快感を煽られるが、よくよく考えてみれば そこで語られるのは 彼らを取り巻く大人の社会 =私たちの生きる現実社会において 有形無形の暴力がはびこる理由、そして それらの暴力が糾弾されず むしろ容認され続ける理由にも聞こえてくる。そこに おぞましさがある。ハッピーエンドとはならず決して 後味のいい小説と言えないが 心にずっしりと残る、そしてそのずっしりをいつまでも留めておきたいと感じる作品。
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ネタバレ現在7ヶ月の子どもを育てている私。妊娠中のこと、そして出産後のこと。言葉にするのが難しい、言語化できないその時々の感情をうまく表現してくれたような本で、共感の連続だった。
場面場面ごとの描写に、我が子とのその場面が思い出されて、泣いためっちゃ泣いた。
保育園に入れる時にきっと作者と同じ思いをするだろうから、そのときもう一回読みたいな。
MEMO
p100:もし第二子妊娠したら旦那に読ませたい。もっとお腹の子と私に興味を持てというページ。
p230:疲れた時に読みかえしたい。育児が始まってもこれまで通り家事仕事を頑張らなくてもいい
p301:今何もできない自分に焦った時に読みかえしたい。この時