川上未映子のレビュー一覧

  • 愛の夢とか

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    はじめて川上未映子を読んだけれど、読んですぐに、ア〜〜〜〜これはすきな系の文章だ〜〜〜〜〜って気がついて、最後のページまで浸ることができた。五臓六腑にしみわたる。すきな系の文章に出会えるってあんまりないから、この読書はしあわせ体験だったな。最高。ちょっと変というか、ずれてるというか、地に足つかない感じの人たちのお話で、全体的に現実感がうすい。「愛の夢とか」っていうのは収録作品のタイトルのひとつだけど、ぜんぶ夢なお話みたいだった。いい夢なのか悪い夢なのかっていうのはさておき。読み終わったあとによかったなーって思ったんだけど、なにがどうよかったのかうまく言葉にできない。おもいがけず川上未映子の文章

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    2026年08月15日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠、出産、子育てについてのエッセイ。
    夫にわかってもらえない体調の辛さとか、メンタルの波とかめちゃくちゃ共感する部分が多かった。
    一番共感したのは子どもを産んだ時に感じる、愛しい、かわいい、以上に怖いという感情。子どもの存在がこわいのではなく命のはかなさ、もろさ、を感じて涙が溢れてくるということ。面白くてぐんぐん読めちゃうけど途中泣けてくるので外で読む時は注意。

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    2026年08月14日
  • ヘヴン

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    ネタバレ


    虐められている少年と少女のお話。
    なんで、こんなにも酷いいじめの小説が世に出ているのに、いじめは無くならないんだろう。
    こんな小説を読んだら、誰もが悲しい気持ちになるはずなのに。

    そもそも、いじめをする側の人間は、本など読まない下等な生き物なのだろうか。

    本を読むことと、人に共感できることは、残念ながらイコールじゃない。
    本を読んでも、人を傷つける人はいる。
    逆に、ほとんど本を読まなくても、人の痛みに敏感な人もいる。

    いじめって、個人の「性格の悪さ」だけじゃなくて、集団の空気とか、力関係とか、「自分が標的になりたくない」という恐怖とか、そういうものが絡み合って起きるから。
    だからこそ、

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    2026年08月12日
  • きみは赤ちゃん

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    ネタバレ

    高校生くらいまでは、自分が結婚して子どもを産んで…ということに疑いはなかったけど、大学を経て教育関係の仕事に就いてからは、「結婚も子どもも、自分には無理やなあ。」と思うようになった。収入のこと、健康のこと、生活のこと、政治のこと、いろいろひっくるめた世界のことを考えるとそもそもこの世に生命を生み出す責任を負う覚悟はないなと。でも最近、一生一緒に暮らして行けたらいいなと思えるもう5年以上付き合っているパートナーとの結婚の未来が見えた途端、職場や友人の妊娠が心のど真ん中に腰を下ろした。自分の気持ちに書くと、どれだけ子どもが欲しくなっても、引き返せることではないのだから自分のために、子どものために産

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    2026年08月12日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    冬子さんの感情が光の描写とあいまって文字だけでなく映像で浮かび上がった、冬子さんとは反対に近い聖との数々の会話が印象的

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    2026年08月09日
  • ヘヴン

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    作中で 「なぜ傍観するのか?」という切実な問いかけに対して 淡々と そして非情に語られる「無関心の理由 無関心でいることの正当性」は 一見 荒唐無稽で支離滅裂であるように感じられ、不快感を煽られるが、よくよく考えてみれば そこで語られるのは 彼らを取り巻く大人の社会 =私たちの生きる現実社会において 有形無形の暴力がはびこる理由、そして それらの暴力が糾弾されず むしろ容認され続ける理由にも聞こえてくる。そこに おぞましさがある。ハッピーエンドとはならず決して 後味のいい小説と言えないが 心にずっしりと残る、そしてそのずっしりをいつまでも留めておきたいと感じる作品。

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    2026年08月08日
  • ヘヴン

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    物語もさることながら、情景や心象の描写がとても印象的だった。あの年頃だったときの、確かにここにいるが靄に包まれて先が見えない感じを思い起こした。それは恐怖でもあり、未来へ少しずつ向かっている感覚でもあった気がする。自分の過去の心象風景を掘り起こしてくれた大切な作品になった。

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    2026年08月08日
  • きみは赤ちゃん

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    評判が良すぎて手を出していなかったエッセイ。もっと早く読めばよかった。10年以上前に出ているのに当時の最先端を求めたことと考え方が先進的だからか古さを感じなかった。出産編、産後編とどちらも教科書にしたほうがいいんじゃないかというくらい知らないことばかりで知るべきことばかり。文体も軽くて読みやすく、説教臭くなく、深刻なエピソードもつい笑いながら読むことができた。言語化してくれて出版してくれてありがとうございます。

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    2026年08月06日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    三束さんが冬子に恋愛感情を持っていたかはわからないけど、二人の空間が心地良かったのは確かだと思う。嘘をついていたのは仕事のことだけなのか、それとももっと大きな何かだったのか。その”見えない部分”も含めて、この作品は最後まで答えを明かさない。そういう意味でも『すべて真夜中の恋人たち』というタイトルなのかなと思った。

    三束さんに出会ったおかげで光や色の見え方を知って、冬子は人を見る目も少し変わったんじゃないかな。
    私も、その人が一番輝ける光の当て方で接することができる人になりたいと思った。

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    2026年08月06日
  • きみは赤ちゃん

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    ネタバレ

    現在7ヶ月の子どもを育てている私。妊娠中のこと、そして出産後のこと。言葉にするのが難しい、言語化できないその時々の感情をうまく表現してくれたような本で、共感の連続だった。
    場面場面ごとの描写に、我が子とのその場面が思い出されて、泣いためっちゃ泣いた。
    保育園に入れる時にきっと作者と同じ思いをするだろうから、そのときもう一回読みたいな。

    MEMO
    p100:もし第二子妊娠したら旦那に読ませたい。もっとお腹の子と私に興味を持てというページ。
    p230:疲れた時に読みかえしたい。育児が始まってもこれまで通り家事仕事を頑張らなくてもいい
    p301:今何もできない自分に焦った時に読みかえしたい。この時

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    2026年08月01日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    共感するところが多かった。
    無意識的に呼吸が浅くなっているのに気づいたら、深く、しっかりと息をしよう。

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    2026年07月31日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    夏物語が出産シーンで終わるのは、夏目夏子の物語があそこで終わりを迎え、以降は一人の母の物語になるからだろうと思った。この作家さんの生々しく、いきなり畳み掛けるような表現が好きだ。それまでの文章がどれだけ長く感じても、胸が締め付けられ臨場感溢れその最中に自分がいるのだと錯覚する瞬間があるだけで、良い映画と出会った時のような感動を覚えてしまう。
    善百合子という美しい名前が忘れられない。

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    2026年07月30日
  • ヘヴン

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    くらった。 この世界に長く居てはいけないと心が縮んで一気読み。百瀬との会話シーンは呼吸が止まった。忘れることなんてできなさそう。美しさが残酷

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    2026年07月28日
  • 乳と卵

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    『夏物語』を読むのに読み直した。
    ちちとらん。
    音だけだと父と乱かなぁ。
    男っぽい響きのタイトル。
    父と蘭(名前)とかもあり?
    だけど実際は乳と卵。
    豊胸と生理、母娘関係。
    初めて読んだ時、さほど面白くはなかったきがしたのだけど、今読むと面白かった。
    落ち着いて人に興味を持つきになれば持てる様にでもなったのだろうか。

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    2026年07月26日
  • きみは赤ちゃん

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    子を愛おしく思う気持ち、共感しすぎて泣きながら読みました。現在7ヶ月の娘との毎日、もっともっと大切にしたい。子への気持ちと、妊娠出産〜子育て中のモヤモヤ、明快に言語化されていて、自分の思いが整理されたような気持ちになります。

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    2026年07月23日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    1人の女性の人生を追体験し、自分の持っていなかった価値観に触れることができた。
    自分の人生もなかなかの人生だよな、と思うが、それでも、人生に対して希望を持つことができる自分がいる。それがただ、ありがたいな、と思った。今まで自分にもいろんなことがあったけど、「とは言えど、人生って捨てたもんじゃない」と思う。でも、
    本当に、心の底から、人生を、自分を、肯定できない人もいるんだよな、と、頭の中ではわかってはいたけど、なんとなく曖昧にしていた部分がハッキリとなったと言うか、
    世の中キレイゴトばかりでは厳しいということもあるという事実を、心の奥でそう思えたというか、「そういう人もいるんだよな」と静かに思

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    2026年07月17日
  • きみは赤ちゃん

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    おすすめされているのを見て読んでみた。10年以上前の本であるが、今でも通じる部分が多く、また変わった部分も感じられて興味深かった。全体的に軽快な文調でサクサク読めた。9ヶ月の子育て中だが、出産前に読んでおきたかったなと思う。出産を控えた友人に薦めたい。

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    2026年07月15日
  • 黄色い家(下)

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    好きな作家さん。

    たまに文章が宝石に見えたり、そんなに思わなくていいよって言いたくなるくらい主人公を考えさせ、悩ませ、壊しちゃう所に川上未映子さんらしさを感じてます!

    ちゃんと「黄色い家」にも、スピード感のある常軌を逸したヒステリック発言や、考えすぎて自分自身も何か1つは絶対共感しちゃうネガティブ思考など、この人にしか出せない唯一無二な要素がたくさんありました!(途中ちゃっかり共感してしまい辛すぎました、、)

    ちなみに川上未映子さんの作品は、辛い、苦しい、もう読んでられないって途中はなるんですが、最後は忘れたようにふっとその嫌な感情が消えるんですよ。ホントに。綺麗サッパリ。

    多分その作

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    2026年07月12日
  • ヘヴン

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    単行本に続いて、文庫本で再読しました。

    主人公の「僕」は中学2年生で、ある日、ふで箱の鉛筆と鉛筆のあいだに小さく折りたたまれて入っていた紙に、シャープペンシルで「私たちは仲間です」と書かれたメッセージを受け取ります。
    主人公の「僕」は、斜視が原因でクラスの男子生徒たちから、日常的に暴力を伴うイジメを受けていました。その後も机の中に差出人不明の手紙は届き、そこに書かれた文章も少しずつ長くなって、次第に机の中に手紙があるかどうか確かめるのが「僕」の習慣になっていきました。

    ある日、「会いたいです」という手紙が届き、これもイジメのひとつで誰かが待ち構えているのではないかと不安を抱きつつ、待ち合わ

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    2026年07月11日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠7ヶ月の時に読んだ。日常をすごくリアルに書いてあり、読んでいて共感する点も多かった。また笑ってしまうような表現によりとても読みやすい。赤ちゃんに会えるのが楽しみになった。産後にもまた読んでみたいなと思う本。

    中でも好きだったフレーズや内容
    p155:わたしはきみに会うために生まれてきたんじゃないかと思うくらいに、きみに会えて本当にうれしい。
    p277:赤ちゃんと過ごしてきた時間を分かり合えるのは世界中で旦那、たったひとりなのだ
    p283:誕生日おめでとうっていうのはきっと、この一年無事にみんなが一緒に生きることができたっていうことに対するおめでとう、そして来年も同じようにみんなでこの日を

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    2026年07月07日