川上未映子のレビュー一覧

  • 乳と卵

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    2008年に芥川賞を受賞した「乳と卵」を約10年経ってリメイクしたものが「夏物語』で、私はそちらを先に読んでいたので、内容はわかっていたけど、今回の方が読みやすかった。
    評価が完全に二分する作品らしいけど、私は好きだ。
    感想にはならないが、
    わたしたち女の思考ってこうなんだ。ぐるぐるとめどなく頭の中のおしゃべりは続くよ。

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    2026年05月27日
  • 黄色い家(下)

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    ネグレクト気味な母子家庭の少女のサバイバルノワール小説
    スナックで働く母の友人だという黄美子に伊藤花が出会い、惹かれ、共に暮らした数年間のお話

    冒頭で40代の花は、黄美子が起こした少女障害監禁の事件をニュースで知る
    当時一緒に暮らしていた欄に連絡を取り、自分も同じ状況にあった事の回想

    ある日、いつの間にか家で隣に寝ていた黄美子
    母からはネグレクト気味で、学校ではいじめられている花にとって黄美子の醸し出す雰囲気は自らの生活の清涼剤
    しかし、黄美子は冷蔵庫を食材でいっぱいにして出ていってしまう
    そして、高校生になった花は黄美子と再会する
    家を出て黄美子と同居し、スナック「れもん」を始める二人

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    2026年05月26日
  • 黄色い家(上)

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    昔一緒に暮らしていた女の人が少女の監禁で逮捕された事件から振り返る自分も同じような暮らしをしていた過去

    所謂、毒親なのだろうけど
    そんな生活からの脱却にしても、必ずしも安心できるものではない

    詳細な感想は下巻でまとめて

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    2026年05月25日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    人はなぜ、どのように水商売や裏社会に落ちていくのかというのがすごくリアルに描かれているなと感じます。
    主人公はすごく働き者で、真面目にコツコツ貯まったお金が、自分の親や身の回りの人のせいでなくなっていくのが、何とも切ないです。
    最終章では貯めたお金もなくなり、職場であるお店も燃えてしまったところで終わったので、ついにこれからやばい仕事に手をつけるのか…?というところです。続きが気になります。

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    2026年05月24日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    村上春樹ファンである小説家川上未映子が、村上春樹本人と対談したものを収録。熱狂的なファンのため、川上は細かい内容まで質問して、村上は質問に答える。なかでも『国境の南、太陽の西』、『アフターダーク』のような長編と短編に中間に位置する作品は、世間的にはあまり評価されていないと対談で言及されているが、川上はそのような作品こそ、村上作品の核なるものが詰まっていると指摘した点が印象的。また女性ファンの立場として、村上春樹の女性描写に若干の不満を募らせており、それに対して、村上が答えに窮してなんとか答えるところも、ある種の緊張感があって興味深かった。

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    2026年05月23日
  • 黄色い家(下)

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    闇バイでためたお金で幸せになれますか?
    お金がすべてでしょうか?
    人は生まてから不平等だな。子供は親を選べない
    主人が平穏な日常を過ごせるのだろうか?

    いま自分が置かれた立場から色々考えさせられた本でした

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    2026年05月15日
  • きみは赤ちゃん

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    心がほっこり温まった。
    妊活中で今後の不安もあるけど妊娠・出産を客観的に見て、自分にもこんな日が来たらかけがえのない時間を大切にしたいとと思った。

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    2026年05月14日
  • 乳と卵

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    『乳と卵』 川上未映子

    「ほんだら生まなんだらよかったやん、お母さんの人生は、あたしを生まなんだらよかったやんか、みんなが生まれてこんかったら、なんも問題はないように思える、うれしいも悲しいも、何もかもがもとからないのだもの。」

    多様性が叫ばれる時代に生まれた。
    いつのまにかテレビのコンプラはすごく厳しくなって、昔のように父親が笑いながら「これ見ぃ」っていう顔が見れなくなった。
    整形は悪ではなくて、同性を好きになってもおかしくなくて、離婚も悲しくて悪いものではない。
    そうとでも言わないと、なんだか、疎外感を覚えてしまう。そんな時代。

    この作品もそうなのかな、と最初は思った。
    だけどもっと

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    2026年05月13日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    ニュースの記事で、黄美子が監禁・傷害事件で裁判にかけられたことを知った花。それを契機に、彼女らに蘭と桃子を加えた四人で擬似家族のように生活していた記憶が蘇る。冒頭のような状況に至るまでに何があったのか、花の回顧録。

    お金は、買えるものしか買えない。
    ほとんどの物はお金で変えるが、買えないものが欲しい時、人はどうするのだろう。買えないものがほしくならないようにするための仕込みが、幼少期になされるのだろうと思った。子どもと呼ばれる時代に、親の庇護下にあたりまえのようにいられるうちに、挑戦も失敗も、不遜な態度も無茶な甘えも、一生分吐き出して大人になれなかった花は、なるべくしてこの結末を迎えたのだと

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    2026年05月13日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    怖かった……特に最後の「娘について」がとても怖かった……。
    普通に生きている(つもりの)彼女のうちにある悪意が一気に芽吹くその様が何とも言えない。
    ラスト、彼女と彼女の関係がそれでも続くのだということ(続かせようとしてしまうこと)が、苦くて滑稽で、でも生きてくってそうだよねって納得する部分もあって、いやぁ痛いなぁ。

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    2026年05月12日
  • 黄色い家(下)

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    若くして闇バイトのような犯罪に手を染めざるを得ない状況となってしまった主人公とその仲間たちが共に必死に生き抜いた日々を追体験するような感覚で読み進めることができる作品。

    登場人物たちの感情の表現が素晴らしく、その時感じたであろう、悲しい、悔しい、辛いといった感情がありありと表現されていて、自分の中にそのまま雪崩れ込んでくるような、そんな力強い表現力を感じた。

    貧困や格差など重いテーマを扱っているため読むのにはエネルギーが必要だが、間違いなく傑作だった。

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    2026年05月11日
  • ヘヴン

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    川上未映子氏のブッカー賞最終候補作品。
    「夏物語」「きみは赤ちゃん」のあと読んだため振り幅というか高低差はなかなかデカかった。
    壮絶な苛めがテーマだが、根底にあるのは「世界感」や「価値観」。百瀬の認識が苛める側の真理ならコジマの認識も苛められる側の真理。
    読んでいる途中は息苦しさを覚える。”僕”とコジマが夏休みに美術館に赴く平和で幸福な描写はそのあと訪れる残酷な悲劇を予感させ、最後の壮絶な出来事はコジマが必然として受け入れ耐え忍んできた「世界」が残酷な事実を突きつけ、キャパシティを超過し負の達観が訪れる。
    苛めに対してはカタルシスのないまま終焉を迎えるが、「斜視」がある意味キーワードとなり、二

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    2026年05月07日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍描写がありますが、あまりその時代背景の違和感は気にならず楽しんで読むことができました。
    人が考えている本音と、そばの人がうけとっていること、感じていることはだいぶ違くて、奇妙なすれ違いがあるなと思いました。それがすごく面白いです。怖くはないです。
    他の本もまた読んでみたいです

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    2026年05月06日
  • きみは赤ちゃん

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    うちの妻が妊娠したこともあって本屋で見つけて買ってみた。妊娠から出産、子育てまでの完全お母さん目線の話、おもろかった

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    2026年05月06日
  • 黄色い家(上)

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    主人公の伊藤花は、小さなネット記事で監禁・傷害事件に関する事件を見つけ、吉川黄美子という名前に思い当たる。
    今から二十年くらい前、まだ若かった頃の数年間を家族のように一緒に過ごした人だった。
    加藤蘭と玉森桃子、あの時一緒に暮らしていた二人は今どうしているのか。
    あの頃の記憶が一気に蘇る…。
    元々母のホステス仲間だった黄美子さんと二人でスナック「れもん」を開店し、二十歳と偽って働き始め、同じような境遇の人たちが集まって、働いても働いても一生貧乏で、自分が育ってきたあたりまえの生活とはものすごくかけ離れていて、自分が知りえない世界を目の当たりにして震えが止まらない。
    川上未映子さんの筆致が猛スピー

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    2026年05月05日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

    めっちゃ読むのが辛かった
    苛めの本ってどんなものかな?って思っていたより辛い
    主人公はチョーク飲まされたり人間サッカーで鼻かは血が出て腫れてしまったり公園で無理矢理服を脱がされてパンツ一丁にさせられてたり、そしてコジマは主人公の虐められ仲間のコジマは臭いと汚い理由だけで女子だけで虐められる!
    そして広瀬曰く虐められるのはたまたま
    そして広瀬は救世主だと思ったけど二ノ宮と一緒の人だった、、
    広瀬はこんなことはなんの意味もない、こんなことしなくてもおなじってわかってるけど二ノ宮に逆えないってことだよね、、次は自分がやられるって心のどこかに思ってる、、
    ちょっと復讐劇はあってもよかったと思う!でも最

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    2026年05月04日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠6-7ヶ月の時に本屋で見つけて購入。
    「父とはなにか、男とはなにか」の章。何となくの世間の雰囲気を鋭く表現している所が、刺さった。他の作品も読みたくなった。
    出産して、子育てを経験してからまた読みたい。

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    2026年05月03日
  • 黄色い家(下)

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    殴り書き。ネタバレあり。

    苦しい。黄色い家を読み終えて感じたことは、この一言だけでした。世の中の不条理。負の連鎖。お金、貧乏、家庭環境、グレーゾーン。とにかく誰にもどうにもできない。
    主人公の花は、障がいギリギリの母親との生活を中学生まで過ごす。その最中に出会った黄美子さんに惹かれて一緒に暮らすことになるが、結局、母親の二の舞というか、ヤングアラーの話しでもあると感じた。金銭面の管理や家事を、母親と暮らしていた期間に主人公がこなしていたし、黄美子さんとの暮らしでも同じことをしていた。
    蘭や桃子、映水や琴美の話もそれぞれインパクトのある話や関係ではあったが、あくまで主人公と黄美子さんに焦点を当

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    2026年05月01日
  • きみは赤ちゃん

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    子供達が赤ちゃんだった頃を思い出します。
    未映子さんと同じように、赤ちゃんの頃のことは子供は覚えていないだろうけど、私が全部覚えているよと思っていました。
    読みながら思い出したこともたくさんありましたが、残念ながら覚えていられなかったこともたくさんありそうです。
    大変だったけど大事な宝物の時間、デジタル化して全部見られたらいいのに。

    下の子がもう2年生なので、ママ〜と寄ってきてくれるのは今日が最後かも!体温や匂いやぷにぷにほっぺを全部吸ってやるー!と毎日思いながら過ごしています。

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    2026年04月29日
  • 黄色い家(下)

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    面白かった。終盤の勢いがすごくて出張の行きの飛行機で一気に読み切ってしまい出張中の読書計画が崩れました。序盤に想像していた展開や終わり方とは違っていたので再読してみるのも面白そう。
    どの小説も多かれ少なかれそういうものだとは思うのだけど、川上さんの小説は登場人物の状況や性格・特性などへの想像力が働く距離にいるのかどうかで印象が大きく変わりそうだなといつも思う。花や黄美子さんの性質や振る舞い、そして生き方などに、共感したり、「そうだよねがんばったね」ってなる人もいれば、「なんでそんなことを…」とか「こんな人いるわけない」と感じる人もいるんだろう。その距離をつくるものは性格・性質でもあるし、あるい

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    2026年04月29日