川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(上)

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    とりあえず上巻の感想です。

    ネットで黄美子さんの事件を見つける冒頭から一挙に緊張感が高まるが、その後、過去を振り返る構成。

    黄美子さんとの出会いが語られる東村山編と、スナックれもんの三軒茶屋編は、実にじっくりと描かれている。

    下巻はこれからなので判らないけれど、恐らく大きな事件が起きるのはこれから。
    まだ何にも起こっていないけど、ジリジリするような日常がよい。
    主人公の花の焦燥感に共感して、こちらまでジリジリヒリヒリしてしまう。

    続きが楽しみです。

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    2026年04月21日
  • ヘヴン

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    凄かった。
    正しさとは。人の数だけ、正しさもある。
    分かってるけれど、百瀬の言い分に歯痒さ、気持ち悪いとまで思ってしまった。
    お母さんが素敵なお母さんで良かった。

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    2026年04月21日
  • 黄色い家(上)

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    病院の待ち時間に読もうと、お出かけのお供に。読み出したら止まらなくなって1日で上巻読破。
    話の筋は全然違うけど、他人同士が身を寄せ合って暮らす感じが小池真理子の「恋」を思い出した。
    家族の呪縛、貧困、そのなかでももがきながら逞しく生きる人たち。登場人物がリアルで物語に一気に引き込まれた。

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    2026年04月21日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠、出産を終えて生後1ヶ月の娘が寝ている合間にちょっとずつ読んだ。
    共感できるところ、できないところ両方あったけど、本当に妊娠・出産の壮絶さと尊さを改めて感じた。

    最後の章、ありがとう1歳を読んで号泣。今大変で辛いこの日常も今だけのかけがえのないもので、永遠に続くと感じていても過ぎてしまえばあっという間。いつか見れなくなってしまった時、あの時もっと見ておけばよかったと懐かしむのだろうか。

    余裕のない毎日だけど、できるだけ娘との日々を大事にしようと感じた。

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    2026年04月19日
  • きみは赤ちゃん

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    ネタバレ

    妊娠から出産、子育てとリアルに綴られた一冊だった。2人目妊娠中の時に読み、1人目妊娠したことや、産後うつになり夫と不仲になったり、保育園に入れる時の気持ちを思い出したりと、共感しながら「みんな同じ思いをしているんだな」と過去の自分を認めることができた。
    帝王切開については自分は経験したことがないので、恐ろしく感じた。改めて、出産は命懸けであると思う。ぜひ男性に読んでもらって、女性の体のことや心の変化を知ってほしい。

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    2026年04月18日
  • きみは赤ちゃん

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    妊婦はもちろんだけど、それ以上に男性に読んで欲しい、推薦図書。共感するところがたくさんあって逆に男性の意見が知りたい。重りをちょっとだけ付けて妊婦体験、とかやるよりよっぽど意味がある。

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    2026年04月15日
  • 乳と卵

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    著者らしい美しい文体の中に葛藤や反目が赤裸々に描写されていてとても良かった。ただ、夏物語をこの前に読んだのは明らかなミス…

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    2026年04月14日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍が迫りくる東京を背景に六話の短編が綴られている。
    感染症によって日常が崩壊する直前の脅威と不穏さが潜んでいた時期が舞台となっているのだが、登場する人物たちは切羽詰まった恐怖感には未だ襲われていなかったのだろうが、無意識ながらも情緒不安定な状態だったような気がした。
    表題の「こわいもの」は身体が震え上がるようなものとは異なり、無意識に心に忍び込んでくる「こわいもの」だと私は理解した。

    登場する人物が考えることや行動は極端な不自然さはなく、誰でもが陥る可能性があるような事柄だと思うのだが、川上未映子さんが描くと何となく不穏さが伝わってくる。
    当たり前と思っていた生活が、当たり前で過ごせな

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    2026年04月14日
  • 黄色い家(下)

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    3人の未成年を中心に、アングラな世界を覗き見るような1冊。夜の世界のぬめりと温かみと独自性を味わえる。知らない世界に潜り込んでしまった。

    登場人物は大人も子供も関係なく、真っ当に生きようと、生き延びようとしているのに、選択肢がないせいで溺れていく様子が妙にリアル。はなちゃんはじめ登場人物はみんなどこか欠けている。選んでいる言動はなにもハートフルじゃないのに、どこか温かみを感じさせる空気の作り方が面白い。どんな世界にも人との関係はあって、それの全てにお金は絡んでいて、お金が絡むと人は変わってしまう。

    終わりについては、そんな生き方をしてきた人がそうなるのか わたしはとても疑問である ここはリ

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    2026年04月14日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍が舞台だけど生きてる人間の怖くて醜い部分が物語の中にしっかり描かれてて、タイトルの春の綺麗なものが全て掻き消されてる感じが良かった!

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    2026年04月11日
  • 黄色い家(上)

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    とりあえず上巻。
    川上さんの作品は読んでいく中で、知らなかったことというか想像すらできずにいたことについて申し訳なさというか罪悪感に近いような痛みや苦みを感じていくことがあるのですが、本作は今のところそれがない。明るい話ではないからずっしりとはくるけれども。男性の身として読む『夏物語』などと違って、本作で描かれるような貧しさというものやその周囲にあるものについては私自身がわりと密接なところで生きてきたからだろうか、などとあれこれ考えながら読んでいます。さて、下巻、物語はどこに向かっていくのか。

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    2026年04月10日
  • きみは赤ちゃん

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    ネタバレ

    今の自分のタイミングで読めてよかった。お母さんがよく言う赤ちゃんだった頃にもう一度戻って子育てしたいと言う言葉を大切に広い心で子育てに臨めたらいいな。でもそれって難しいこともわかった!

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    2026年04月10日
  • ヘヴン

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    すんごいしんどい話だった。
    人間サッカーとかもう吐き気すら感じる。
    百瀬が正しいわけないのに否定しきれない芯のある考えとかコジマの印とか正しさがどんどんわからなくなっていく。
    お母さんの包容力には読者まで安心感で満たされた。僕の斜視が治った後の綺麗な世界にコジマがいたらなぁって悲しくなった。

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    2026年04月07日
  • 黄色い家(下)

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    自分も被る部分、心情が見えて苦しい部分があった。
    花がどこまでも優しい。
    川上さんは心の描写、表現、風景、詐欺のことなどいろんな情報をどこまで経験してここまで書けるのだろう。すごい。

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    2026年04月07日
  • ヘヴン

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    読み進めるうちに、なんだか現実の感覚がふわふわしてくるような、不思議な没入感に引きずり込まれた。

    とにかく、いじめの描写が壮絶。なのに、どこかファンタジーのような、現実離れした静けさを感じるのはなぜだろう。主人公の「僕」が、あまりにひどい現実から自分を切り離して、どこか遠くから自分を眺めているような「俯瞰の視点」のせいかもしれない。

    特に印象に残ったのは、百瀬のニヒリズム。
    「強い者が弱い者を踏みにじるのは、ただの自然現象だ」という彼の理屈は、残酷だけれど、私たちが目を背けている世界の真理を突きつけてくるようで、否定しきれない怖さがあった。

    一方で、唯一の味方だと思っていたコジマの存在。

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    2026年04月05日
  • 黄色い家(下)

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    上巻は花の中で幸せな毎日ばかりでどこか間延びする感じだったけど、下巻に入った途端に壮絶な物語に変わって本当に同じ本を読んでいるのか?と言う感じだった これたぶん、上下巻にしないほうがたくさんの人が読んでくれるんじゃないかな、、、とおもった。下巻の良さに気付かず上巻だけで辞めちゃう人いそう

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    2026年04月02日
  • きみは赤ちゃん

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    最後の、大丈夫!楽しいこといっぱいあるよ!って言葉に励まされました笑
    確かに、子供の頃はこれから楽しいことたくさんあるよー!とか、希望的な言葉をかけられやすかったなと、大人の今だから、たぶん誰かに言って欲しかったんだと思います。

    世の中のお母さん達、本当にすごい。これに尽きます。
    自分はまだ結婚してないし、今後子供ができるのか、産むのか産まないのか何も分からない状態ですが、想像したら怖すぎました笑
    でもほんと、産まないと分からない幸せな瞬間も本当に本当にたくさんあるのだということ、かけがえのない時間のこと、文章にしてくださってありがとうございました。
    私自身もお母さんの赤ちゃんだった頃があっ

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    2026年03月31日
  • 愛の夢とか

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    ネタバレ

    文章のリズムがよく心地よく読めた。7編の短編集で、どれもよかったけど特に十三月怪談が好きだった。ヴァージニアウルフのような詩的な文章で、ちょっと不思議な世界観が好き。現実と霊魂の間で少しずつ記憶やいろいろが失われて薄まっていくけど大切な気持ちだけ残って、そんな様子が一人称視点でつらつらと連なり、読点を多用しひらがなの割合が徐々に多くなっていく文体で表現されていて感覚的なものがよく伝わった。

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    2026年03月31日
  • 夏物語

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    乳と卵のリライトに、その後の重厚な物語が加わった渾身の作品。文章は乳と卵よりこっちの方が断然良いと思った。

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    2026年03月30日
  • 黄色い家(上)

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    上下とも読み終えて。
    海外で翻訳めっちゃされてて大ヒット!にびっくり。
    これは日本のアンダーグラウンドというか、
    社会問題というか…
    心の繊細な描写とか、これこのままの感じ方を翻訳できるの?という感じで、シンプルな驚き。
    登場人物も絞られてて
    ある意味なんとなく予測がつく、という
    意味でとても読みやすい!
    弱きはどこまでいっても大逆転は難しいし
    普通の幸せを得ることも難しいし
    それにすら気づかなければ
    それはそれで幸せなのだし。
    読み終えて、モヤァとはしなかった。
    そうか、そうかそうか、、

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    2026年03月28日