川上未映子のレビュー一覧

  • きみは赤ちゃん

    Posted by ブクログ

    妊娠出産育児がこれ程大変なものともよく知らずに、20代も後半になっていた。本当に壮絶だ。自分の母親を含む、全ての母親に尊敬の念。それと同時に、自分ごととして考えると、恐怖と不安でいっぱいなのは事実だ。(特に、もし辛い時にパートナーが支えてくれなかったらと思うと震える。)とはいえ、川上さんが【愛】の定義を「すべての人生が、本当に、一度しかないことを理解すること」としているので、子を持つことってそういうことなんだろうなと思う。

    0
    2026年01月01日
  • きみは赤ちゃん

    Posted by ブクログ

    産後の生活から共感の嵐でぐんぐん惹き込まれた。自分の子との日々がまさに言語化されていて、改めて今の生活の幸せを感じることができた。
    言葉で表されると、流れていく時間が手に取れるものになったような気がしてほっとする。
    最後の1歳記念は電車の中でなかったら泣いていた。
    オニへの愛しい気持ち、私も同じように感じてます。いなくならないでほしくて急に悲しくなったり。何があっても私が守ってあげるよ、と口に出してみたり。このこのためなら死ねるって、ものすごく重い言葉だと思っていたけど、全然死ねる(笑)このこの成長を見届けられないことらものすごく淋しいけど、元気でいて欲しい。
    寝不足でつらいときもあるけど、巻

    0
    2025年12月31日
  • ヘヴン

    Posted by ブクログ

    ・まずはしんどい。年末年始でないと読めない本。
    ・いじめる側もいじめられる側も考え方は人によって違う。
    ・辛いことからは逃げるが正解だと思うけれど、逃げ方を知っておくことが重要。

    0
    2026年01月03日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    コロナ禍が舞台になっていて、なんとも言えない鬱屈感、虚しさを色々な立場から描いたもの。
    明確に「これがこうなった」という結論づけるものではないので、少し謎めいた雰囲気があるなと思った。
    1番好きな話は、「あなたの鼻がもう少し高ければ」。美醜の価値観やSNSの莫大な影響力、とても身近に感じた。
    この本を読んで、たくさん書き留めておきたい言葉と出会えた。良くも悪くも、ブレる自分にとても合っている言葉が多かった。

    0
    2025年12月28日
  • すべて真夜中の恋人たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    34歳女性、入江冬子。

    会社を辞めてフリーの校正者で一人頑張っている。前の会社でのこととか、フリーになってからの生活などを背景に、年配の男性、三束さんとの出会いという出来事を中心としてストーリーが進む。

    光りの物理学的な原理のお話が出てきて、

    なんだか考えるけどそうかんたんには理解できそうになく、

    同じ人間でも様々な側面があるだろうし、

    関係の仕方で異なる人間に映るだろうし、

    見えているものと実際はどこまで乖離しているのかは誰にもわからないだろうけれども、

    自分という限界の中で生きているんだなーと思う。



    最後まで読んで、また最初のページに戻ってみる。

    _昼間のおおきな光

    0
    2025年12月31日
  • 乳と卵

    Posted by ブクログ

    旦那が「川上未映子の文章おもしろいよ」とおすすめしてくれた本。

    豊胸手術を切望する母と筆談する娘、彼らを見守る叔母である主人公。
    側から見たら一見毒親にもなりかねない、夜の商売で生計を立てる母親も、娘としては唯一の身内であり、何か自分にはいえない秘密を持っているような相容れない存在であり。
    筆談でしかコミュニケーションを取れないのも言葉で傷つけてしまうことを恐れての結果であり、しかしそれがより溝を生み、互いに本音を言えないままにずるずると日々を重ねている。もどかしい。だけど、初潮や子を産むことへの言い知れぬ恐怖を抱いている娘の若すぎる感性では、まともに大人と向き合うには辛すぎる。私自身も気付

    0
    2025年12月28日
  • きみは赤ちゃん

    Posted by ブクログ

    川上未映子さん…
    他の作品はまだ読んだことがなく、妻夫木聡さんと共演されているサッポロビールのCMで初めてお姿を拝見した。ほうほう…おしゃれで色気があって、少し気の強そうな女性だなという印象が強く残っていた。

    だから本書を開くまえ、きっとおしゃれで軽やかなキラキラ育児生活の日々が綴られているのだろうと少し気後れしていた。
    それでも色んな本屋で探してやっとの思いで手に入れるほど読みたくなったのは、自分が妊娠して、文字だけで書かれた育児エッセイというのは、それもプロの小説家が書いた育児エッセイというのは、意外にも世の中にあまり存在しないと知ったから。
    妊娠中に読みたいと思っていたものの、気後れし

    0
    2025年12月27日
  • ヘヴン

    Posted by ブクログ

    確かな表現力とテンポよく読ませる文章で構成された一冊でした。この要素だけでも充分に読んでよかったと思えるのですが、登場人物たちが考える哲学や主人公の逡巡も大変面白かったです。

    我々が俗に言うところの「ちょっとヤバい(考え方を持った)人」って、まさにコジマのように自分のなかで成立している論理を、特に強く真だと思い込んでしまうところがあるのだと思います。
    その点主人公は、コジマだけでなく、血は繋がっていないけれども自分の側で目線を合わせてくれる母親や、いじめの加害者側である百瀬とも自ら話し合い、その時その時で揺らいでいくだけの強さや環境が整っていたのが印象的でした。

    とはいえ、頭ではそんなふう

    0
    2025年12月24日
  • ヘヴン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何が善で何が悪なのかを考えさせられる、自分の価値観を揺さぶる小説でした。僕にとっては他の人と違っている斜視こそがいじめられる原因だと思っているのに、いじめる側はそんなこと気にしていなくてたまたまターゲットにしただけ、という考えの温度差。この世界の見え方は自分がどうするかによって地獄にも天国にもなる。たった1人の大切な友達コジマが「君のいちばん大事な部分」とまで言ってくれた斜視を手術したことで見えた何もかもが光り輝いている世界は、2人では辿り着けなかったなんでもないしあわせ、「ヘヴン」なんだと思いました。

    0
    2025年12月22日
  • 乳と卵

    Posted by ブクログ

    初めて川上未映子の作品を読んだ。
    読みにくく、少し時間がかかった。

    緑子と巻子の言いあう場面、面白かった。

    ほんまのことなんて、ないこともある。
    印象に残るセリフも良かった。

    0
    2025年12月18日
  • 乳と卵

    Posted by ブクログ

    大阪弁のリズムが心地よくて1ページの文字量の多さのわりに余計な言葉がない。色々とはっきりした答えは示されずに曖昧さが残る作品だけど、その曖昧さが良かった。

    0
    2025年12月09日
  • 夏物語

    Posted by ブクログ

    正直中盤ごろまで主人公、夏子の心の語りの多さにうんざりしてしまう時もあった(彼女が小説家なので仕方ないのだが…)些細なエピソードや会話が案外最後で繋がったので、全部必要だったんだなと納得。卵子凍結は周りでもよく聞くけど精子提供は全然聞かないし、興味深い議題だと思った。夏子の彷徨ったり突っ走ったり爆発するのは何度かドン引きしたが不思議と最後は夏子の今後を応援したくなる、そんなスッキリな読後感が味わえた。

    0
    2025年12月09日
  • 夏物語

    Posted by ブクログ

    650ページもあるし、一ページ一ページ、なんというかな、詩情に溢れる文章が連なっているので、それらを味わっているとなかなか読み進まなかった。
    主人公には、まあ性別も違うし、味方にはなれなかったという感じだけれど、この先頑張って子育てしてくださいと素直に思えた。

    0
    2025年12月06日
  • ヘヴン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     この作品における「いじめ」は、テーマというより一つのモチーフとして扱われているように感じた。いじめが許されないのは当然だが、作者が描こうとしたのは、卑劣で非情な環境に置かれた人間がどのように生き延びようとするのかという、もっと根源的な部分だったのではないかと思う。とはいえ、凄惨ないじめの描写はあまりに辛く、一語一句を丁寧に追うことはできなかった。

     コジマが父との繋がりを絶やすまいとして風呂に入らず、服も洗わない行為が周りに理解されることはない。しかし中学生の少女にとってそれは、理屈を超えた、自分らしく生きようとする精一杯の自己主張なのではないだろうか。

     また、百瀬の無慈悲で過度に冷笑

    0
    2025年12月05日
  • きみは赤ちゃん

    Posted by ブクログ

    自分の妊娠をきっかけに読み始めたけど、内容が濃くなかなか進まない。笑 結局正期産になってしまった。産後クライシスの場面では、さすがの語彙力で女性の脳内ではこういうことが起こるんだなあと、言語化されていることでとても勉強になった。クスッと笑えるところも多かった。ぜひ、世の中のパパになる人にも読んでいただきたい!!
    産後に読むとまた違った気持ちで読めるのかもしれない。とにかくいまは、赤ちゃんに会うのがより楽しみになった。

    ーーー誕生日におめでとうっていうのはきっと、この1年、無事にみんなが一緒に生きることができたっていうことに対するおめでとうで、それはほんとうにすごいことなのだと、そういうかもし

    0
    2025年12月01日
  • 夏物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    たしかに全ての生き物は生まれることを選べないのかもしれない、と思う。
    「生まれたことを肯定したら、わたしはもう一日も、生きていけない」という善の言葉に、引き裂かれたような気持ちになった。

    生きていくことととはなんなのか、間違うことはどこまで許されるのか、生まれてくることはなんなのか、全部分からないけれど、自分自身の人生をなぞらえながら考えを巡らさずにはいられない小説。

    0
    2025年11月26日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

    Posted by ブクログ

    川上未映子さんの文章を初めて読んだけど、こちらに語りかけてくれているような少し口語的なところがすごく心地よかった。
    ひとつひとつは短くて軽やかなんだけど、女性に関する社会の問題提起とか、言葉や考えることの大切さとか、今の自分に刺さる話が多かった。
    なんとなく価値観というか感性が似ているのかも…と恐縮ながら思った。別れるとき思わず泣きそうになってしまう人がいるよね、とか、あ〜〜わかるぅ〜〜となった。
    深く息をするのが大事、は私も経験があって、なんだか私がこれから経験したり考えたりすることを先に経験して教えてくれる女性の先輩のような、そんな存在になりそう。

    0
    2025年11月17日
  • 乳と卵

    Posted by ブクログ

    夏物語と重複している内容。乳首の色にこだわる異常な姉。豊胸手術にとらわれることで、生きる意味を見出している状態。精神障害だろうな、と思いつつ進んでいく物語の日常に圧倒された。

    0
    2025年11月09日
  • ヘヴン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    僕が百瀬の言ってることをなかなか理解できない、受け入れたくないみたいな感情の描写がリアルでよかった。

    「権利があるから、人ってなにかするわけじゃないだろ。したいからするんだろ」

    「欲求が生まれた時点では良いも悪いもない。そして彼らにはその欲求を満たすだけの状況がたまたまあった」

    「自分が思うことと世界のあいだにはそもそも関係がないんだよ。それぞれの価値観のなかにお互いで引きずりこみあって、それぞれがそれぞれで完結してるだけなんだよ」

    権利とか人の気持ち(罪悪感)で善悪を判断する僕、そういった人それぞれの都合に意味づけするのは弱いからであり、世界はシンプルな仕組みでできているしそこに善悪

    0
    2025年11月09日
  • 夏物語

    Posted by ブクログ

    途中の比喩表現やら情景描写やらが複雑でぽかーんでしたが、同じ女性として、なるほど、と思うところも多かったので★4つ。

    0
    2025年11月01日