川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(上)

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    昔一緒に暮らしていた女の人が少女の監禁で逮捕された事件から振り返る自分も同じような暮らしをしていた過去

    所謂、毒親なのだろうけど
    そんな生活からの脱却にしても、必ずしも安心できるものではない

    詳細な感想は下巻でまとめて

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    2026年05月25日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    人はなぜ、どのように水商売や裏社会に落ちていくのかというのがすごくリアルに描かれているなと感じます。
    主人公はすごく働き者で、真面目にコツコツ貯まったお金が、自分の親や身の回りの人のせいでなくなっていくのが、何とも切ないです。
    最終章では貯めたお金もなくなり、職場であるお店も燃えてしまったところで終わったので、ついにこれからやばい仕事に手をつけるのか…?というところです。続きが気になります。

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    2026年05月24日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    村上春樹ファンである小説家川上未映子が、村上春樹本人と対談したものを収録。熱狂的なファンのため、川上は細かい内容まで質問して、村上は質問に答える。なかでも『国境の南、太陽の西』、『アフターダーク』のような長編と短編に中間に位置する作品は、世間的にはあまり評価されていないと対談で言及されているが、川上はそのような作品こそ、村上作品の核なるものが詰まっていると指摘した点が印象的。また女性ファンの立場として、村上春樹の女性描写に若干の不満を募らせており、それに対して、村上が答えに窮してなんとか答えるところも、ある種の緊張感があって興味深かった。

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    2026年05月23日
  • 乳と卵

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    『乳と卵』 川上未映子

    「ほんだら生まなんだらよかったやん、お母さんの人生は、あたしを生まなんだらよかったやんか、みんなが生まれてこんかったら、なんも問題はないように思える、うれしいも悲しいも、何もかもがもとからないのだもの。」

    多様性が叫ばれる時代に生まれた。
    いつのまにかテレビのコンプラはすごく厳しくなって、昔のように父親が笑いながら「これ見ぃ」っていう顔が見れなくなった。
    整形は悪ではなくて、同性を好きになってもおかしくなくて、離婚も悲しくて悪いものではない。
    そうとでも言わないと、なんだか、疎外感を覚えてしまう。そんな時代。

    この作品もそうなのかな、と最初は思った。
    だけどもっと、「多様性」を正しいと思わなくて良くて、リベラルで良くて、なんというか、私らしく居ていいのかなって。

    私はそのように受け止めた作品です。

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    2026年05月13日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    怖かった……特に最後の「娘について」がとても怖かった……。
    普通に生きている(つもりの)彼女のうちにある悪意が一気に芽吹くその様が何とも言えない。
    ラスト、彼女と彼女の関係がそれでも続くのだということ(続かせようとしてしまうこと)が、苦くて滑稽で、でも生きてくってそうだよねって納得する部分もあって、いやぁ痛いなぁ。

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    2026年05月12日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍描写がありますが、あまりその時代背景の違和感は気にならず楽しんで読むことができました。
    人が考えている本音と、そばの人がうけとっていること、感じていることはだいぶ違くて、奇妙なすれ違いがあるなと思いました。それがすごく面白いです。怖くはないです。
    他の本もまた読んでみたいです

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    2026年05月06日
  • 黄色い家(上)

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    主人公の伊藤花は、小さなネット記事で監禁・傷害事件に関する事件を見つけ、吉川黄美子という名前に思い当たる。
    今から二十年くらい前、まだ若かった頃の数年間を家族のように一緒に過ごした人だった。
    加藤蘭と玉森桃子、あの時一緒に暮らしていた二人は今どうしているのか。
    あの頃の記憶が一気に蘇る…。
    元々母のホステス仲間だった黄美子さんと二人でスナック「れもん」を開店し、二十歳と偽って働き始め、同じような境遇の人たちが集まって、働いても働いても一生貧乏で、自分が育ってきたあたりまえの生活とはものすごくかけ離れていて、自分が知りえない世界を目の当たりにして震えが止まらない。
    川上未映子さんの筆致が猛スピードで私たちに畳みかけてきて圧倒されます。
    親って何だろう。
    気がついたらこんな場所でこんなことになっていて、考えても仕方なくなってくる。
    彼女たちの行く末は…。

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    2026年05月05日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍で世界中が混沌とした不安と恐怖に埋もれていた頃のお話。6つの短編集。
    それぞれ全く異なるシチュエーションで人間関係も違うのに、それぞれのお話に抱く印象は白い深い靄のような闇。
    病棟から出られない孤独、他人の悪意が自分に向けられた時の嫌な汗と喉の渇き、心臓の鼓動の早さ、生と性、自分の中の悪魔。
    あの頃、世界の時間が歪んだ時、それぞれの出来事が不穏で心に影を落とすような引っ掛かりのあるお話たちでした。

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    2026年04月27日
  • 愛の夢とか

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    溶けそうな夢たち。
    不思議な読後感が残って、ふとあれってどうなったんだろうとか、何気なく忘れられないお話たち。
    ふわふわと夢の中みたいに惹き込まれます
    とてもすきな感覚を持ちました

    十三月怪談
    どうなったの、会えたのかな?
    すべて夢のように語らい、ふたりともたのしく幸せに終われるといいな。

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    2026年04月26日
  • 黄色い家(上)

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    とりあえず上巻の感想です。

    ネットで黄美子さんの事件を見つける冒頭から一挙に緊張感が高まるが、その後、過去を振り返る構成。

    黄美子さんとの出会いが語られる東村山編と、スナックれもんの三軒茶屋編は、実にじっくりと描かれている。

    下巻はこれからなので判らないけれど、恐らく大きな事件が起きるのはこれから。
    まだ何にも起こっていないけど、ジリジリするような日常がよい。
    主人公の花の焦燥感に共感して、こちらまでジリジリヒリヒリしてしまう。

    続きが楽しみです。

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    2026年04月21日
  • 黄色い家(上)

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    病院の待ち時間に読もうと、お出かけのお供に。読み出したら止まらなくなって1日で上巻読破。
    話の筋は全然違うけど、他人同士が身を寄せ合って暮らす感じが小池真理子の「恋」を思い出した。
    家族の呪縛、貧困、そのなかでももがきながら逞しく生きる人たち。登場人物がリアルで物語に一気に引き込まれた。

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    2026年04月21日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍が迫りくる東京を背景に六話の短編が綴られている。
    感染症によって日常が崩壊する直前の脅威と不穏さが潜んでいた時期が舞台となっているのだが、登場する人物たちは切羽詰まった恐怖感には未だ襲われていなかったのだろうが、無意識ながらも情緒不安定な状態だったような気がした。
    表題の「こわいもの」は身体が震え上がるようなものとは異なり、無意識に心に忍び込んでくる「こわいもの」だと私は理解した。

    登場する人物が考えることや行動は極端な不自然さはなく、誰でもが陥る可能性があるような事柄だと思うのだが、川上未映子さんが描くと何となく不穏さが伝わってくる。
    当たり前と思っていた生活が、当たり前で過ごせなくなったのがコロナ禍だ。
    人々の心の明暗が抉り出され、冷静な考えと行動が吹っ飛んでしまった時期だった。
    この各短編の登場人物も、本人は冷静に行動しているつもりなのだろうが、何気に不穏さを含んでいる。
    「黄色い家」しか読んでいないのだが、川上未映子さんの作風は現実と摩訶不思議な境目を描くことに秀でている作家さんのように思える。

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    2026年04月14日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍が舞台だけど生きてる人間の怖くて醜い部分が物語の中にしっかり描かれてて、タイトルの春の綺麗なものが全て掻き消されてる感じが良かった!

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    2026年04月11日
  • 黄色い家(上)

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    とりあえず上巻。
    川上さんの作品は読んでいく中で、知らなかったことというか想像すらできずにいたことについて申し訳なさというか罪悪感に近いような痛みや苦みを感じていくことがあるのですが、本作は今のところそれがない。明るい話ではないからずっしりとはくるけれども。男性の身として読む『夏物語』などと違って、本作で描かれるような貧しさというものやその周囲にあるものについては私自身がわりと密接なところで生きてきたからだろうか、などとあれこれ考えながら読んでいます。さて、下巻、物語はどこに向かっていくのか。

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    2026年04月10日
  • 愛の夢とか

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    ネタバレ

    文章のリズムがよく心地よく読めた。7編の短編集で、どれもよかったけど特に十三月怪談が好きだった。ヴァージニアウルフのような詩的な文章で、ちょっと不思議な世界観が好き。現実と霊魂の間で少しずつ記憶やいろいろが失われて薄まっていくけど大切な気持ちだけ残って、そんな様子が一人称視点でつらつらと連なり、読点を多用しひらがなの割合が徐々に多くなっていく文体で表現されていて感覚的なものがよく伝わった。

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    2026年03月31日
  • 黄色い家(上)

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    上下とも読み終えて。
    海外で翻訳めっちゃされてて大ヒット!にびっくり。
    これは日本のアンダーグラウンドというか、
    社会問題というか…
    心の繊細な描写とか、これこのままの感じ方を翻訳できるの?という感じで、シンプルな驚き。
    登場人物も絞られてて
    ある意味なんとなく予測がつく、という
    意味でとても読みやすい!
    弱きはどこまでいっても大逆転は難しいし
    普通の幸せを得ることも難しいし
    それにすら気づかなければ
    それはそれで幸せなのだし。
    読み終えて、モヤァとはしなかった。
    そうか、そうかそうか、、

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    2026年03月28日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    川上未映子作品を読んでいると、いろんなことを考えさせてくれるところが好き。女性としての私、社会人としての私、そして将来母や妻になるかもしれない私、などなど。それをあらゆる観点から多角的に読むことができる。日常だと「考えすぎやろ」とか言われるようなことを、つぶさに拾い上げてくれるところが好き。

    特に今回は、恋愛リトマス紙が好き。(笑)

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    2026年03月26日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    世界の暗さは私たちが生きる世界と何も変わらないのに川上さんが書く言葉によって綺麗なものになっているのがずるいと思った。でも読み終わって本を閉じたあと視界に見えるものの動き一つ一つが繊細なもののように見えた。読後感を味わいたい人にぜひ。

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    2026年03月21日
  • 黄色い家(上)

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    上下巻ってなんとなく手をつけにくかったけど、あまりにも本屋で目につくから買ってみた。おもしろい、けど、下巻がいますぐに読みたい!ってほどではなかったな〜。。ただ序章に漂っていた黄美子のやばさとか、なんで全員バラバラになったのかとか、は気になるから下巻も読もうと思う。

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    2026年03月20日
  • 黄色い家(上)

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    貧しい日常に疲れた女性達が共同生活を送る話し。生きていくために犯罪に手を染めていく。花は逃れられない不安に、お金という安心感で対峙する。裏の世界やシノギの場面の描写が、ややぼかされていることで、奥深さやリアリティを感じた。

    上下巻の感想

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    2026年03月14日