川上未映子のレビュー一覧
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ネタバレピーターラビットの絵本6巻目ですね。
小さな女の子ルーシーは、とてもいい子なのですが、いつもハンカチをなくしてしまいます。
この日も、ハンカチを三枚とエプロンをなくしてしまいまた。ルーシーは泣きながらさがします。
ピーターラビットの仲間たちに、さがしものを見なかったたずねて歩きます。
たずね歩いて、山のなかにのぼっていきました。すると大きな岩のしたにドアを見つけます。
ドアの中から、歌っているではありませんか!
ルーシーは思いきってドアをあけました。
なんとそこには、おばさんのせんたくやさんがいました。
ルーシーのハンカチは見つかるかな?
このお話は、とても楽しい物語にな -
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『六年間』という期間を区切った場合に、あなたはどの時代のことを思うでしょうか?
私たちの人生は一日一日の積み重ねが一週間、一ヶ月、そして一年という一つのまとまりとして積み重なっていきます。昨日と今日、そして明日と考える中にそこに大きな切れ目というものは本来的にはないはずです。しかし、実際には入学・卒業、就職・退職といった事象によって日々は区切られていきます。
そのような区切りを意識した中に、『六年間』といった期間を思い浮かべると、そこには、多くの人が小学校時代を思い浮かべるのではないでしょうか?ランドセルを背負っての登校、黒板を向いて友達と受ける授業、そして悪巧み?な放課後…とこのレビュ -
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ネタバレコロナ禍のせいか、ライフステージが変わりやすい年齢のせいか、ここ3年ほどで人との付き合い方がかなり変わった。
これまでは仲良くする人を選ぶ時に、正直にいうとメリット・デメリットを頭に浮かべて決めていた。
でも今は、「この人と今一緒にいたいか。話したいか」を軸にするようになった。
「誰にどう思われるか」「こうした方が得だ、評価される」という考えではなく、「自分がそうしたい」という気持ちをなるべく優先させたい。
■引用
・わたしたちはとにかく忘れてしまう生き物だから「今」で繋がっていないと、すぐに見えなくなってしまう。あっけないほどに忘れてしまう。だから大切な人とはできるだけ一緒に「今」を過ごす -
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難しい話もあったけど
やっぱり綺麗な表現をされる方で読み終わって世界が違って見えた。
また色の違う短編集で汲み取りきれない作品もあったけど2つの作品がすごく好きでそれについて言及したい。
「愛の夢とか」
なんだかんだで私にとって身近なピアノが題材。
何歳になってもどんな状況でも自分が決めてやり遂げたいって決めたことに向かって努力することって本当に美しいことなんだと客観的に思えた。
同時に、音楽はそれだけ人の心を動かす何かがあるんだとも感じた。
読み終わってすごくピアノが弾きたくなったな。
「十三月怪談」
この状況でこの作品に出会えたことは運命だったのかな。
年始の色々で今生きていられること -
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ネタバレ予想以上に川上未映子が突っ込んだインタビューをしていて、かなり読み応えがあった。
あの村上春樹が、作品や過去に受けたインタビューで答えた内容との矛盾?を川上から指摘され、ややたじろぐ様な場面もあり、読んでいる方がハラハラ。それでも飄々と村上節でかわしていく?様子はさすがだなと。だけど終始和やかな雰囲気で、2人の信頼関係がこちらまで伝わってきて、作家として人間としてリスペクトし合っているのがめちゃくちゃ伝わってくる。
さすがというか、とにかくインタビューの内容が濃い。かなり勉強になりました。
家に例えると、その人の普段の生活や考えてることを1階とすると、日本の近代文学は地下一階を扱っていて、村上 -
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ネタバレ「あこがれ」が小さな冒険につながっていくふたつのお話。第一章は小学四年生の麦くんのお話で、第二章は六年生になった麦くんの親友の女の子、ヘガティーが主人公のお話です。
このさき、ネタバレありです。というより、今回はネタバレばかりです。読んだことのない方には「てんでなんのことやら」かもしれませんが、あしからず。
海外文学ぽい感じを試したのかなあと最初は思った第一章。ストーリーからの感想などの、本来メインともいうべき感想からは離れたようなことを言うことになります。
主人公・麦彦のおばあちゃんの人となりが感じられるところがよかったです。人間の老化は避けられません。でも、まだ十分に動けていた過 -
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ネタバレ川上さんの短編集は初めてで、すごく、よい意味で、みぞみぞした気持ちになった。
あと、アイスクリーム熱から始まり、十三月怪談に終わる短編の並び方がよかった。
(一番好きだったのは十三月怪談。)
アイスクリーム熱の始まりが、とてもすき。
まず冷たいこと、それから甘いこと。
日曜日はどこへ、は、冷静と情熱のあいだを思わず連想したけど、やはり川上さん、現実味があるね。胸がぎゅっとなった。
いちご畑、お花畑自身は、わたしの中ではなんというか、ホラーに近い感覚なんやけど、なんと表現したらよいかわからないホラーで、今の私の語彙力だと、うまく、言葉が選べない。ほんとうに、読み終わったらみぞみぞするかんじ -
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ネタバレピーター・ラビットシリーズですね。
16作目になります。
この作品はちょっと怖いお話になります。
子猫のトムが、なんとネズミのサミュエルに食べられそうになるのです。さぁ~どうしましょう?
イギリスのお話には、マザーグースのようにとても恐ろしいブラックユーモアの伝統があります。
ビアトリクス・ポターさんも、メルヘンながら、いたずらっ子にはそれなりのリスクを背負わせます。
日本の小さなお子さんには、ちょっとドキドキが強いかな。
日本の昔話でも、鬼ババや、うわばみ、カッパ、妖怪、魔物など恐ろしいものが登場します。
お母さんやお父さんが、しっかり子供を守る気持ちを伝える手だてになりますね。
この -
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ネタバレ『ピーター・ラビット』シリーズの十巻目ですね。
ピーターの妹のフロプシーは、いとこのベンジャミン・バーニーと結婚して、六匹の子どもをさずかり、子育て中。
ある時、ベンジャミンは子どもたちをつれて、ピーターの畑にいきます。
ピーターも結婚していて、キャベツ畑を作っていました。
残念ながら、ベンジャミン親子に、分けてあげるキャベツがありません。
しかたがないので、マグレガーおじさんのごみすて場にやってきました。さいわいな事に、花が咲いてしまったレタスがすててありました。
たべるのに もんだいはありません。おなかいっぱいに たべて おひるねをしてしまいました。
すると、そこにマグレガーおじさんがや -
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いたばしボローニャ絵本館にて、原書と2つの訳を比べ読み。
こちらの新訳は、原書に極力忠実でありつつ、若干今っぽい訳という印象を持った。原書へのリスペクトを感じた点は2つ。まず、原作の絵を省略せずにすべて載せていること。そして、原書同様1文がページをまたぐ構成になっていること。この構成は、次のページが気になってどんどんめくりたくなる効果があると思う。(旧訳では文がページをまたいでいない。)
今っぽいと感じた点は、文末が「だけれども。」など、文としては中途半端な終わり方になっている箇所が複数あること。カジュアルで話し言葉のような印象を受けた。
一つ気になった表現としては、ピーターが野菜を食べすぎて -