川上未映子のレビュー一覧

  • 愛の夢とか

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    ネタバレ

    文章のリズムがよく心地よく読めた。7編の短編集で、どれもよかったけど特に十三月怪談が好きだった。ヴァージニアウルフのような詩的な文章で、ちょっと不思議な世界観が好き。現実と霊魂の間で少しずつ記憶やいろいろが失われて薄まっていくけど大切な気持ちだけ残って、そんな様子が一人称視点でつらつらと連なり、読点を多用しひらがなの割合が徐々に多くなっていく文体で表現されていて感覚的なものがよく伝わった。

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    2026年03月31日
  • 夏物語

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    乳と卵のリライトに、その後の重厚な物語が加わった渾身の作品。文章は乳と卵よりこっちの方が断然良いと思った。

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    2026年03月30日
  • 黄色い家(上)

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    上下とも読み終えて。
    海外で翻訳めっちゃされてて大ヒット!にびっくり。
    これは日本のアンダーグラウンドというか、
    社会問題というか…
    心の繊細な描写とか、これこのままの感じ方を翻訳できるの?という感じで、シンプルな驚き。
    登場人物も絞られてて
    ある意味なんとなく予測がつく、という
    意味でとても読みやすい!
    弱きはどこまでいっても大逆転は難しいし
    普通の幸せを得ることも難しいし
    それにすら気づかなければ
    それはそれで幸せなのだし。
    読み終えて、モヤァとはしなかった。
    そうか、そうかそうか、、

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    2026年03月28日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    女性の人生についてふんわり思っていたことが、かなり細かく描かれていた。

    反出生主義。私自身も、鬱になった時、
    こんなに辛い思いをするなら、消えたい。これからも辛いまま生きなければならないことは明らかで、明るい未来が見えない。だけど、自死は嫌だ。家族を悲しませ、想像できない痛みに自ら向かって行く勇気もない。だから、そもそも生まれなかったら1番良かった。と思ったのだった。
    同時に、不妊治療は本当にエゴでしかないという考えを持った。自然の摂理ならともかく、不自然な形を取ってまで、不要なお金や他人の労力をかけてまで、将来私みたいに苦しむかもしれない子供を産むなんて。今、実際、苦しんでいる子供がいるの

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    2026年03月29日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    川上未映子作品を読んでいると、いろんなことを考えさせてくれるところが好き。女性としての私、社会人としての私、そして将来母や妻になるかもしれない私、などなど。それをあらゆる観点から多角的に読むことができる。日常だと「考えすぎやろ」とか言われるようなことを、つぶさに拾い上げてくれるところが好き。

    特に今回は、恋愛リトマス紙が好き。(笑)

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    2026年03月26日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    縁子が玉子を自分に向かって叩きつける場面が印象的でした。なぜ川上さんは、縁子が自分に叩きつけるものに玉子を選んだのか、理由があるようで考えてしまいます。縁子は自身の体内にある卵子について、「かきむしりたい」「ぶち破りたい」と日記に書いており、玉子はそのように縁子が厄介に扱った卵子と関連があるような気がします。その一方で、作中では「玉子」と「卵」で表記を変えていたりして、やっぱりなんの関係もなかったのかな、、、?と思ってしまい、謎のままです。

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    2026年03月23日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    世界の暗さは私たちが生きる世界と何も変わらないのに川上さんが書く言葉によって綺麗なものになっているのがずるいと思った。でも読み終わって本を閉じたあと視界に見えるものの動き一つ一つが繊細なもののように見えた。読後感を味わいたい人にぜひ。

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    2026年03月21日
  • 黄色い家(上)

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    上下巻ってなんとなく手をつけにくかったけど、あまりにも本屋で目につくから買ってみた。おもしろい、けど、下巻がいますぐに読みたい!ってほどではなかったな〜。。ただ序章に漂っていた黄美子のやばさとか、なんで全員バラバラになったのかとか、は気になるから下巻も読もうと思う。

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    2026年03月20日
  • 黄色い家(上)

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    貧しい日常に疲れた女性達が共同生活を送る話し。生きていくために犯罪に手を染めていく。花は逃れられない不安に、お金という安心感で対峙する。裏の世界やシノギの場面の描写が、ややぼかされていることで、奥深さやリアリティを感じた。

    上下巻の感想

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    2026年03月14日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

    コジマが、いじめの状況は変わらないのに
    どんどん強い印象に変わっていくのが不気味だった。
    自分の解釈で世界を捉えて、現実の苦しさになんとか
    耐えるためか?目を逸らすには、より強く世界に
    没入しないといけなかったのかもしれない。
    だから自分に言い聞かせるように、
    汚れをお父さんを忘れないための「しるし」とか、
    いじめに対抗しないのは「美しい弱さ」と何度も
    訴えていたのかもしれない。その様子を主人公が
    なんだか受け入れられないのは、
    置いて行かれるという焦り?か、
    自分もコジマの世界観に取り込まれてしまうという怖さ?
    とかかなと思った。
    百瀬は最初の描写から、後で主人公側になるか、
    と思ったけど、

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    2026年03月14日
  • 黄色い家(上)

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    生まれつきのどうしようもない環境の中で孤独に必死に考えて生きようとする10代少女の姿は胸にくるものがあった。主人公の花は暗いトンネルの中で光を求めて彷徨い、仲間を得ながらも掴みかけた光が遠のいてまだ抜け出せない。下巻に向けてさらに暗闇に誘われているようで、この先に目が離せずにいる。
    今、すぐ、下巻を読んでます。
    かなり生き様がリアルに描かれていて、臨場感がすごくあります。

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    2026年03月14日
  • 夏物語

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    黄色い家が面白かったので2作目として夏物語を読みましたが、やはり文体がいい。
    一気に溢れ出した思いを細かく言葉に変えているような勢いのあるページもあり、ゆったりしっとり流れるページもあり、これぞ文学!という感じがして好き。

    あらすじで読んでいた、逢沢との出会いがでで来ないなと感じるくらいの長い長い前半。でも夏子を知るためにも全て必要なエピソードだったのだと感じた。

    この人の作風から、きっとよくあるハッピーエンド!という感じではないだろうと思っていたけれど、読後感は黄色い家と同様にとても良い。

    豊胸と精子提供についてとても知識が増えた。

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    2026年03月06日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    心の描写が美しくて、読んでいて楽しかった。特に2番目のヘガティー視点の話がよかった。この作者は「乳と卵」しか読んでなかったので、今回で印象がだいぶ変わった

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    2026年02月08日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍が舞台になっていて、なんとも言えない鬱屈感、虚しさを色々な立場から描いたもの。
    明確に「これがこうなった」という結論づけるものではないので、少し謎めいた雰囲気があるなと思った。
    1番好きな話は、「あなたの鼻がもう少し高ければ」。美醜の価値観やSNSの莫大な影響力、とても身近に感じた。
    この本を読んで、たくさん書き留めておきたい言葉と出会えた。良くも悪くも、ブレる自分にとても合っている言葉が多かった。

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    2025年12月28日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    川上未映子さんの文章を初めて読んだけど、こちらに語りかけてくれているような少し口語的なところがすごく心地よかった。
    ひとつひとつは短くて軽やかなんだけど、女性に関する社会の問題提起とか、言葉や考えることの大切さとか、今の自分に刺さる話が多かった。
    なんとなく価値観というか感性が似ているのかも…と恐縮ながら思った。別れるとき思わず泣きそうになってしまう人がいるよね、とか、あ〜〜わかるぅ〜〜となった。
    深く息をするのが大事、は私も経験があって、なんだか私がこれから経験したり考えたりすることを先に経験して教えてくれる女性の先輩のような、そんな存在になりそう。

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    2025年11月17日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    すごく丁寧に書かれているような気がして、長い物語ではないんだけど、読み応えがある。
    というか、しっかり感動できた。
    じんわりと、良い話だなぁ・・・と

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    2026年08月02日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    乳と卵、夏物語からハマって読み続けている川上未映子。これは雑誌Hanakoに掲載されたエッセイ集。何気ない日常や思いなど川上さんの考えに触れる一葉で、私はとても好きでした。片思いしている人の声を聞くみたいな気持ちで読んでいて、知らなかったアートや考え方にも触れられて、様々な事を考えさせられたり、自分の知らなかった気持ちに気付けたりしました。これを読んで彼女のInstagramも見てみたりして、やっぱり好きだなぁと思いました。
    デビューした頃は全く興味がなくて読んでみたいとも思わなかったけれど、どこでどんな出会いをするかで自分にとって大切な本や作家になりうる、また書き続けて欲しいと思います。

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    2025年10月06日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    女性としての人生の先輩と、日常的なあれこれから社会のあり方まで幅広く、でも飾らない言葉でさらっと語りかけてくれるようで読みやすかったし、自分が迷ったり困った時助けてくれそうな話もたくさんあった

    三ヶ月だけ、と、かけがえのない味方 はなかでも印象深くて、この先実践的に私を守ってくれると思う

    あと、そのときケアが生まれた も

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    2025年09月15日
  • 愛の夢とか

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    十三月怪談、あたかも自分の身に起きたような喪失感が読後、感傷だった。ひらがなが多いのは幽霊自身ふわふわとした存在だから?

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    2025年09月07日
  • ヘヴン

    匿名

    購入済み

    胸が痛い。体も心も傷つけられて、それでも我慢しなくちゃいけないなんて事はない!虐めを通じて強く結びついた2人。お互いが心の支えになれた時もあっただろうけれど。虐めを耐えてる自分達がとてつもなく強くて優しい人だなんて、そんな考え方は寂し過ぎる。何もかも放り出していいんだよ。と、彼と彼女に何度も語りかけるました。容姿が良くても頭が良くても、人の痛みが分からずに残酷な人間はいる。その行為が醜いとも考えない頭が空っぽの奴ら。そんな奴らの相手になる事なんてない!

    #切ない

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    2025年08月05日