川上未映子のレビュー一覧

  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    しずかななにかが追い立ててくるようなこわさ。まさにパンデミックの中、身動きできない家の中から感じていたザワザワそのものが文字を、文を成しているような。なぜこれがこわいのか、きっと自分の人生を振り返るとわかる。

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    2025年04月28日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    「青かける青」
    「あなたの鼻がもう少し高ければ」
    「花瓶」
    「淋しくなったら電話をかけて」
    「ブルー・インク」
    「娘について」

    世界がどうなるかわからなかったパンデミックの淵、きれいな悪意に満ちている六篇。
    うとうと、夢と現のあわいで眠るようにしながら読みおえた。

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    2025年04月28日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    蔓延する感染病。

    無くなってしまった日常。

    続いていく日常。

    それまでの当たり前がなくなったことで、
    それまで気付かなかった孤独が浮き彫りになったところも
    あったのかもしれない。

    そんなことを考えさせられるような短編集でした。

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    2025年04月27日
  • 愛の夢とか

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    絶対に女性にしか思い浮かばないような表現や言葉がすらすらと出てきて、それが抽象的な比喩なはずなのに生々しいとすら感じた。
    まさに詩のような文章を書く人だなと改めて感じられる短編集だった。
    初めて作家さんで気に入って買った本です
    (1冊目は「すべて真夜中の恋人たち」でした)

    最後の2篇は夢中になれたけど、その他は私にはあまり合わなかったのでマイナス1に。

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    2025年04月26日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    どこにしまい込んだかも忘れていた罪悪感を不意に見つけてしまった瞬間。息苦しく希望ひとつ探す気にもならない未来への不安と、そんな将来にまだどこか期待をしてしまう自分の醜悪さに嫌悪を覚える。行き場のない心のモヤを宙に浮いた掴みどころのない文章で描かれるオムニバス短編。
    頭から離れそうにもしつこく渦巻き続ける独特の魅力でした。

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    2025年04月21日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    しばらく
    読書から遠ざかって、遠ざかって

    世界の片隅で、
    仕事に追われて、を言い訳に
    無気力に勝てず…、が理由で…

    そんな、
    クッタクタの日々を何とか乗り越えて、
    こえて
    手に取った本書。

    この人の言葉には、
    嘘がないと言うか
    表裏がないと言うか
    体の芯から出てくる感じが「ビッシバッシ」と
    響いて、伝わってくる。
    好きですな。

    かっこつけてない



    カッコいいんだよなぁ


    2011から2022までの11年間に渡るロングスパンのエッセイ集。
    著者が35歳くらいから46歳頃かな
    いわゆるアラフォー時代

    小説の合間に書かれたであろうエッセイたち。

    小説の書かれた時代に合わせて、

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    2025年04月20日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    10月ごろ読み終わったはずなのに、なぜか登録してなかった。
    おもしろかったはず!
    心に残った文章もあったのに忘れちゃった。
    また読まないと。

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    2025年04月06日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    川上未映子さんの小説は読んだことがないのだけど、初めてエッセイ集を手に取ってみた。読者へ語りかけるような文体で、するすると入り込んでくるような感覚。ジェンダーに関する話題もちょこちょこ書かれてるけれど、10年近くたってもこの国はちっとも変わらないよな..と軽く絶望したりもしつつ。1篇ずつが短いので、夜寝る前に毎日少しずつ読むのも良さそう。これをきっかけに小説も読んでみたいと思った。

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    2025年04月02日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    「たとえ元気がなくたって、笑顔でなくたって、強くなくたって、穏やかにいられること。なんとなく、思いついたときにでも、深く、しっかり息をしてみること。そのあとのことは、そのあとやってくるものに、まかせるような、穏やかさで」

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    2025年03月30日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    親戚のちょっと年上のお姉さんが優しく話しかけてくれるているようなエッセイ。

    何より、川上未映子さんってこんなエッセイ書かれるのかー!という発見でまた一段と作家さんのことを好きになる。

    ときどき、あなたはどう?と語りかけてくれるから、自分の中のいろんな気持ちや思いを言葉に直して考えるきっかけにもなった。

    雑誌の読者に向けたものだから語り口的にもそう感じるのかもしれないけど、とにかく温かく包み込んでくれる。
    ひとつひとつが短くて読みやすいし、懐かしい人と久しぶりにゆっくり話して心がじんわり温かくなるような、そんな読後感でとっても好きです。

    サイン会に来て涙が溢れてしまった女の子に対するエー

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    2025年03月10日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    川上さんの小説を多く読んでいる訳ではないので偉そうに言えないのだけど、エッセイという性質からか、音楽的な文章だな、という印象を抱いた。
    小説よりももっと自由度が高くて、自らのリズムに気ままに言葉を乗せている感じ。
    (放埒な文章という訳ではない、断じてない)
    詩的、というよりもっと音楽的で何なら歌みたいとさえ思える。

    脳細胞がシャキシャキ動くのを感じる。
    川上さんの言葉の、表も裏もぜんぶ読み取って吸収したいという欲求が、脳細胞の働きを活発にしている気がする。


    なんというか、作家という仕事は、言葉に対するセンスとか感受性の豊かさとかが大事なのだと思うけど、さらに物事や思考をどこまでも深く掘り

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    2025年03月10日
  • かえるのジェレミーのおはなし

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    カエルの1日の話だったが、なかなか緩急があって面白かった。特に、魚に食べられそうになったあと、急いで水面に上がってくる時の様子をソーダーに喩えているのが面白かった。

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    2025年03月08日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    女性として生きてると感じる怒りや違和感に共感しておもしろかった。わたしも言葉にして、考えていきます。

    お気に入りの話
    ・別れのリトマス試験紙
    ・自分のために生きる時間①、②
    ・三ヶ月だけ
    ・わたしは二度、結婚している
    ・遠くなる、大事なできごと
    ・おかしな話
    ・主人などいない
    ・かけがえのない味方
    ・その女子力に用はない
    ・それは有限と無限のあいだで
    ・それは問題、大問題

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    2025年03月02日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    はじめはお酒を飲んで人に会いに行く冬子の行動に少し引いた目で読んでいましたが、読み進めるうちに彼女の臆病さを理解すると、彼女なりの勇気の出し方なのかなと思いながら読み進めることができました。
    周囲の人達が感情を揺れ動かしたり、見た目や環境がかわったりしている中で、冬子だけが何も変わらないまま、変えないまま34年間生きてきた。そして冬子なりにお酒を飲んでみたり、講義を受けてみようとしたり、なにかを変えてみなくちゃいけないと思った焦りのような感情は、私もふと感じることがあるので少し共感しました。
    34歳と58歳、25も離れた2人の穏やかな時間は恋の駆け引きとか、恋人になりたいとか、そういった刺激や

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    2026年02月01日
  • 愛の夢とか

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    Dear 川上未映子様,
    時々貴女がわからなくなります。貴女は普段から曖昧模糊を基調とした表現をなされるのに、時折見せるその抽象から具体への鋭角な、鋭利な刃物を喉に突きつけられたかのような、まるでいつもの本当の自分を、ある特定の人物に本音を語らせるように物語の人物に己の側面を仮託するように鋭い指摘をする人物を用意されます。今回でいうと『お花畑自身』に出てくる家を買った女性や『ヘヴン』でいう百瀬のことを言っているのですよ。彼女ら彼らが言うことは、間違っていても決して全否定できない世の中みたいな核心があります。ガツンとくるものがあります。あえてスマブラで言わせてもらえるなら、普段カービィの貴女が時

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    2025年01月31日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    すらすらと楽しく読めた。
    村上さんの熱心な読者であり自身も作家である川上さんの問いは、情熱的・具体的・切実でありながら楽しそうだ。質問と回答というより、二人がかりで一つの答えを求めて分け入っていくような。

    村上さんのファンとしてはこういうものを読むことには少々躊躇いもあったが(個人対個人の体験でなくなってしまうような気がして)、普段は一人で好きなように見ている美術館を、学芸員さんと一緒に巡るような……自分を遥かに上回るオタク(失敬)の話を聞く楽しさもあった。

    心に残ったフレーズは「信用取引」、「悪しき物語/開かれた・善き物語」。

    「騎士団長殺し」を読み返したくなった。免色さんってやっぱり

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    2024年12月01日
  • 愛の夢とか

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    「ひとはつよくて、いきていくことをつづけてゆくだけのかろうじてのつよさがあれば、そのうちいきているひとがだれか、だれかがきっと、またちからをくれて、ちからをきっとくれるだろう、いきていれば、いきているだれかが」

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    2024年11月29日
  • こねこのトムのおはなし

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    「ピーターラビット」シリーズの一つ。お母さん猫のタビタ・トウィチットは、3匹のおチビたちをお行儀よく見えるよう着飾りますが、やんちゃ盛りの子どもたちはちょっと目を離しただけで大はしゃぎ。大人の思惑なんかお構いなしで台無しにしちゃう子猫たちが、(お母さん猫の苦労にも共感しつつ)、とても微笑ましい作品です。

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    2024年11月01日
  • 愛の夢とか

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    川上未映子の作品を初めて読んだ。
    あー、すごく好きだ。大好きだ。
    特にアイスクリーム熱がたまらない。
    よくわからないけど、どうしてもどうしても愛おしい人って、生きているうちに出会う。そして、その人はよくわからない人だから、さよならも言わずにどこか遠くへ行ってしまう。そんなことを私はよく知ってる。だからとても響いた。

    それぞれの異なる愛の形が描かれた短編集だったと思う。愛のカタチって一つじゃないから。
    表題作『愛の夢とか』で、お互いの名前を呼び合うところも本当に素敵で心に残った。

    いい短編、いい作家さんに出会えてとても嬉しい。
    また読みます。

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    2024年10月19日
  • アプリイ・ダプリイのわらべうた

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    ピーター・ラビットシリーズの二十二作目ですね。
     ねずみのアプリィ・ダプリィが、とあるお家の戸棚にしのびこむと、そこには……?
     ビアトリクス・ポターによる、わらべうたの数々。ピーターの妹カトンテールたど、シリーズでおなじみの動物たちを楽しくリズミカルな文で描きます。

      アプリィ・ダプリィ
      ちっちゃな ねずみ
      だれかの おうちの
      だれかの とだなへ
      さあさあ おでかけ

      だれかの とだな
      いいもの ばっかり
    ケーキに チーズ ジャム ビスケット
     ーーねずみが むちゅうに
      なるものばっかり!

      アプリィ・ダプリィ
      なんでも みつける
      めざとい おめめ

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    2024年10月11日