川上未映子のレビュー一覧

  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    のらりくらりとした師匠と優秀な弟子の対談みたいな、2人のやり取りが絶妙。

    村上春樹の読者は内的な読書を求めてるとか、壁抜けの話とか、今まで村上さんの小説を読みながら感じていた感覚が言語化されていくのが面白い。本人の言葉だから納得感もある。

    女性の描かれ方について聞くところは、川上さんのストレートな質問がスリリングで、でも村上春樹小説の理解者としての部分も聞き手として見えてきて、絶妙なバランス感覚で面白かった。

    最終章、小説の書き進め方を数字のメモを見返しながら話していくところは、ものづくり論としても興味深かった。「書き飛ばし」のくだりとか。

    村上春樹さんの本も川上未映子さんの本ももう一度読みたくなったし、なにより村上春樹のことも川上未映子のことも好きになった。そんな本でした。

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    2022年01月16日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    騎士団長殺しの政策秘話が聞けて良かった。
    文章力とは読みやすさを追求していく事である。心に響く語り手とは謙虚であり誠実なんだと痛感した。
    読みやすくて心地よい二人の対談に癒された。

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    2021年12月03日
  • ラヴレターズ

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    吉本ばななさんのラブレターが好きだった
    愛って本当に人それぞれで尊い
    誰かが誰かを大切に思う感情だけじゃなくて、憎しみとか痛みもひっくるめて愛だな

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    2021年09月21日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    村上春樹さんにとって小説とは何なのか、について、川上未映子さんが質問攻めにしている本でした。

    村上さんは、読みやすい文体を大事にされてること、物語にメッセージや意味を込めたり伝えたりしようとはしてないこと、自我に関する悩み(やその解決)という次元で書いてはいないこと、それよりもっと、無意識(深層心理?)に近い領域で物語をかいていること、読み方は読者に委ねていること、などがわかりました。

    川上さんの質問が鋭く熱心なのに対する村上さんの脱力加減というか自然体加減がすごい。面白かった。言及される作品も読みたい気持ちになった。

    村上さんが人として謙虚だが小説家としてはプロ意識・自信に満ちてるところも読んでて楽しい理由かもと思った。

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    2021年09月05日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    作品全体に暗喩の雰囲気が漂う村上春樹がよもやプラトンについて明るくないどころか洞窟の比喩も知らないとは、、、、。
    徒然に、ある種、語感だけでメタファーとイデアを持ち込んで騎士団長殺しを執筆していると考えると身震い。作品を読むたびにこの人物が象徴しているものはなんなのかなあ、わかんないなあとか思ってたけどそんなこと考える必要もないんだな。
    「もやっとした総合的なものを読者がもやっと総合的に受け入れるからこそ、それぞれ自分なりの意味を見出すことができるんです。」

    わかりやすいステートメントではなく、善き物語としての小説、それもわりかし長い小説という形で発信を続けていく村上春樹の作品を今後も追い続けていきたいと感じた。

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    2021年09月01日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    対談である。そして、その作品として「騎士団殺し」があげられている。自分は未読なので、内容を理解できないと思われた。あとで機会があれば読み直したい。

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    2024年07月22日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

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    4編からなる短編集。急に金持ちになった私がデパートのシャンデリアの下敷きになって死ぬ夢想をしながらデパートで毎日デパートで買い物する「シャンデリア」の虚無感が良かった。

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    2021年08月12日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

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    美しく、どこか神秘的で、でも残酷で
    シャンデリア、川上未映子さんの書くデパート毎回エグくてグロくて煌びやかで最高です。

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    2021年05月18日
  • ラヴレターズ

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    p29 「頭の裏、みせられたら。上手ににこぼさずに文学を並べられたら、喉の奥を見せあいっこして残った言葉をピンセットで摘みたいな。」

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    2020年12月28日
  • 世界クッキー

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    ネタバレ

    世界クッキー
    (和書)2010年03月29日 19:26
    川上 未映子 文藝春秋 2009年11月13日


    川上未映子が朝日新聞のファッション関係の欄に書いているの読んだことがあり(記憶が正しければ)、今回この本を読んでみようと思いました。論理的な構築の仕方が面白く感じるところが色々ありました。

    次は小説を読んでみようと思います。

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    2020年09月25日
  • ラヴレターズ

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    ラブレターってとても甘くて幸福なものだと思ってる。色んな愛や感情を愛を覗き見させてくれてありがとう。温かい。

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    2020年03月06日
  • すべてはあの謎にむかって(新潮文庫)

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    目から鱗な様々な視点を、面白おかしく紹介してくれる様なエッセイ。
    最後まで飽きることなく読めました。

    黙読をするのに、頭の中で音声にしてから読む人とそうじゃない人の2種類になるという話、
    自分は何の違和感もなく前者だったけどもそれだけじゃないんだということを知って率直に驚きました。

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    2019年06月03日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    皆さんのレビューが良かったこともあるが、表紙の絵に惹かれて購入。
    右の男の子が麦くんで、左の女の子がヘガティー。
    二人が4年生と時の短いお話と、6年生になってからの少し長いお話。
    この作者、初めて読んだけど、台詞がパン、パン、パン、パン、パン、パンと繋がって行く文章のリズムは結構好き。

    サンドイッチ売り場の人に対する麦くんの、不思議な気持ち。それがどんな気持ちなのか自分でも分からない不思議な気持ちってあるよね。
    ミス・アイスサンドイッチと初めて話が出来た後、色んなものを眺めながら、ぼろぼろにはがれた白い線の上を歩いて行く描写が切ないな。

    ヘガティーが偶然知った父の秘密。見知らぬ姉の存在は、これもまた自分が思わぬ方向へあっちへこっちへ心を揺らす。
    これだけでなく、良く分からないけどそんな気持ちになってしなうようなことが、大人になるに連れだんだん増えてきて、そこを通り過ぎることで、ちょっとずつ大人になっていく。
    見知らぬ姉を訪ねて行ったひとつのイベントを越え、父や母への思いを新たにしたヘガティーが、自分とともにある世界のあらゆる人やモノの在り様に気がつき直す姿に心洗われる。

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    2023年03月31日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    未読既読入り交じっていたけれど、男性作家が選ぶ作品とはやはり色が違って面白い。くすっと笑ってしまえるあたり、やはり太宰の魅力。

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    2018年02月11日
  • 世界クッキー

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    17/08/10 (60)
    8月で60冊目。あと40冊。のこのこがんばろー
    川上未映子氏のエッセイ。これで何冊目になるんだっけな。あいかわらず言葉のチョイス、感性にとことん痺れます。ずっとずっとこの人のエッセイは追いかけ続けたい。
    桜にそわそわぞわぞわしてしまうとことか、夜空に勇気をもらうとことか、なんだかすごく共感してしまって。

    P141
    頭のなかにある記憶はそれがどんなに素晴らしくても、誰にも見せることができないのだな。

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    2017年08月12日
  • すべてはあの謎にむかって(新潮文庫)

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    ‪川上未映子のエッセイ集。『すべて真夜中の恋人たち』で繊細な言語感覚に打ちのめされたのだけど、意外と“こっち側”の人間なんじゃ?と思えてくる親近感。『いつか風呂敷をたたむ手』に書かれた世界の存在の話が刺さった。日常の一見すると何でもない事を拾って広げる感性がやっぱり凄いんだろうな。‬

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    2017年06月17日
  • すべてはあの謎にむかって(新潮文庫)

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    著者の頭の中は言葉で溢れている。
    他人の頭(心?)の中を覗きみるようで楽しい。
    共感する部分も多々あるし。
    そして、私もいつのまにか”そうやんなぁ””まじかなわんわ”と大阪弁になっているのだった。←この言いまわしも。
    美人だしスタイル良さそうだし、作家として地位も確立しているのに、意外にもネガティヴ思考なんだね。
    まぁ、そこが好きなんだけど。

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    2017年06月06日
  • すべてはあの謎にむかって(新潮文庫)

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    思想がフラットで読みやすいエッセイです。川上作品はあまり読んでいませんが、エッセイからは柔らかい思考のプチ哲学者という印象を持ちました。思索の果てに一周して戻って来たような咀嚼されつくした思想は、半周あたりをバリバリ思考中という血気盛んなエッセイよりも気楽で自分に合っています。文章も、ずるずると長い独特の言葉遊びが、慣れてくると癖になりました。小説ともども、今後も読むのが楽しみです。面白かった。

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    2017年06月01日
  • 世界クッキー

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    ネタバレ

    目に見えるものすべてに心身が反応してしまうような、感受性が強く、実に繊細でありながらも、それでいて、公平に何かを達観しているような大らかな世界観。川上未映子さんらしさがいっぱい「言葉」で表現されていてとても好き。

    「母とクリスマス」「母の熱」がじーんときた。

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    2016年06月28日
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

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    お目当と言えばおきゃんな未映子がおきゃんな美登利をどう描くか興味津々だった「たけくらべ」、しかしながらやはり原作が原作だけに大きく崩すわけにもいかず無難にまとめたかなの印象。
    などと偉そうに言うものの実は私自身ガラスの仮面版たけくらべしか読んでおらずマヤの演技が「こんな美登利見たことない!」と絶賛されても「どんな美登利?」程度のものでしかなかったのだ。
    水仙の造花が切ないしっとりした悲恋の物語を堪能した上での初くらべ、しっくりくるのは亜弓さんではなくやはりマヤだと思うのですが…そうですよね、月影センセw

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    2016年02月10日