川上未映子のレビュー一覧

  • 世界クッキー

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    どれも流れるような滑らかな、人間味があるけれど清潔な、美しい文章のエッセイ。
    不意に現れる「ひらがな」に心奪われ、「言葉」について考えさせられる。
    私が好きなのは「母とクリスマス」「慣れてこそ」。

    MVP:なし

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    2012年11月22日
  • 世界クッキー

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    川上さんの文章は本当に不思議な魅力を持っていて、引きこまれる。この本は形式はバラバラ、中身もバラバラなんだけどそれでも心地よい。
    また、たまにぱらっとめくって読みたくなる、そんな本だった。

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    2012年09月09日
  • 世界クッキー

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    川上さんのエッセイは大好き。日常をこんな言葉で表せるってことはすごいと思う。
    時々はっとさせられる言葉を使ってたりするし。

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    2012年09月03日
  • 世界クッキー

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    独特な語り口で普遍的な感情や違和感を綴っているエッセイ。受賞の言葉群が抜群にかっこいい。「自分は変わってます」感をそんなに出してないのにきらきらと光って見える中毒性の高い文章だ。

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    2012年08月23日
  • 世界クッキー

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    ネタバレ

    オモロマンティック・ボムから遡って購入した「世界クッキー」。
    作中に「うふふ、世界のほうも、クッキーのほうも、ここで隣りあわせになるなんてことは、夢にも思ってなかったはず」とあるように、言葉の遊び心に富んだエッセイ。「わたしの選択」「ホテルの内部」「あなたは、いつか私を見掛ける」「会いたいも、ただの言葉かしら」などがお気に入り。発想自体よりも、その表現や文体、言葉遣いに唸らされて、何度も読み返したくなる。

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    2012年08月19日
  • 世界クッキー

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    エッセーって頭の中にある日常で遊ぶ人が書くものよ。
    って感じ。
    エッセーなら俺でも書けるって思ってるなら一回読んでみるといい。
    自信になるかもしれないし、キッパリ諦めつくかもしれない。

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    2012年07月15日
  • 世界クッキー

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    今まで気になりつつも作品を手に取ったことはなかった川上未映子さん。
    平台に並ぶ新刊文庫のコーナーで、ひときわ目立つラブリィな表紙に目が行って、今回初めてページを開いてみました。

    そしたら「イズミヤ」の文字が目に入り、あ、そうか、大阪の子やったんやな、とそこにあった行を読んでみると、思っていたよりもなんとなく気が合いそうな気がして、買ってみました。

    今回のこの「世界クッキー」は雑誌や新聞に掲載された文章をまとめた本で、話題はいろいろあるのだけれど、特に、「本に関すること」や「言葉や文章に対する気持ち」を書いたものは、とくにおもしろく感じました。

    単語の気持ちになってみたこと?
     確かに、な

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    2012年06月29日
  • 世界クッキー

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    クリスマスの話が特に秀逸。エッセイ集。
    こんな毎日泣いたり怒ったり感じまくるって忙しいなーて思うほどに多感。
    そして読んでて暑くなったり、日陰の湿った感じがしたり、動悸がとまらんって感じやったりめっちゃ伝わる。
    川上未映子は文末の匠。散らかしまくっておきながら(実際には気持ちよく流れている)、すんと収まる感じ。文章読んでるって感じがめきめきする。

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    2012年06月08日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    本の薄さから読みやすいと思ったら、読点だらけで、句点のない文章が本いっぱいに詰まってて、戸惑いました。改行もほぼなし。でも、慣れると頭には情景が浮かぶ不思議な文章です。独身の主人公、豊胸を考えている主人公の姉、しゃべらなくなった姪っ子。これは母娘の物語なのか、女の物語なのか、わからなくなりました。三宅香帆さんは母娘としてあげられていたけれど、意外にさっぱりしてるんですよね、この母娘。卵を頭にぶつけ合うという謎の心理戦(?)は、床掃除がとても心配になりました。芥川賞、ふーむ、不思議。豊胸は怖いです。

    でも、娘は生理を隠そうとしたり、母娘の軋轢があの卵合戦で解消されたとは、なんか納得ができない。

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    2026年06月14日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    モヤモヤとした中で進んで行くストーリー。
    でも、この気持ち、分からなくもない。
    わざと?ひらがなで書いている部分だったり、独特の空気感だったり、読むというよりは、感性を研ぎ澄まして「感じる」本かな。

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    2026年06月13日
  • ヘヴン

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    感想がすごく難しい。刺さる人には刺さるのかしら。

    すべてのものごとには意味があるのだから受け入れるとするコジマと、すべてのものごとは偶然が重なっただけなので嫌なら自分で変えるしかないとする百瀬の考え方、どちらにも納得できる。
    むしろ私は、「嫌なら自分で変えるしかないけど、それでもどうしようもならなかったことはきっと何か意味があること」と思うようにしている。

    但しコジマの思想はあまり理解できない。
    いじめを受け入れるも拒絶するも勝手だが、いくら汚れたままでいることが本人に特別な意味があるからといっても、風呂に入らないことかで周囲に迷惑も不快感も与えているのは事実。それでいて、いじめてくる人間

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    2026年06月03日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ロマンチックだというのは、こういうのをいうのかなと思った。
    冬子はどこか非現実的で、行動も言葉も、考えにも、とても時間を使う。

    甘くもあり、苦くもある冬子の目から見た現実は、「ロマンチック」というのに相応しいのではないかと思う。

    物理的に語られる光も、色々に散りばめられた嘘も、真実も、現実も、やがては冬子のロマンチックになる。

    恋愛小説は久々に読んだけれど、やっぱり苦いものなのだと思った。

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    2026年06月02日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    どちらかと言えば聖寄りの性格なので、大人しくて自分の意見をなかなか口にしない冬子の心情が新鮮だった。
    冬子や他の登場人物からみる聖の印象が分かりやすくて、聖の気持ちも分かりやすかった。聖の、自分達もそうしたいと思ってるくせに堂々としてる人を軽蔑したりするのがイライラする、どうせ今も私があげた下着をつけているんでしょ、みたいなシーン、私も似たような気持ちになった事がある。
    冬子と聖は間反対な性格だけど、2人とも恋愛下手で、痛々しかった。

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    2026年05月31日
  • きみは赤ちゃん

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    授かったからこそ書けるエッセイだなと思った。
    健康体の子供が授かった人、これから出産を控えている方が共感できるエッセイのように感じます。
    私は結婚もしてないし、子供もいるわけじゃないけど
    どうしても、子供ができたからこそ書けるエッセイだなと感じるし、きっとそうなんだと思う。
    生前前検査について「障害がある子供が生まれたら、、」と思っている知人に対する嫌悪感があったと綴っているが、嫌悪感を抱いた作者に嫌悪感を抱きました。
    どうしても1人じゃ生きていけないレベルの子だっているし、時間も労力も金銭的にも想像以上の責任感が問われる部分です。
    今、世間的にも物価の高騰もある中で健康的な子供1人を育てるの

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    2026年05月30日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    人の複雑な部分が詰まった一冊。読んでてずっと苦しい感じがした。
    この表現いいなと思う文章がいくつかあって、心に残った。
    最後の娘については主人公に少し共感できるところがあって、感情移入していただけに最後ひやっとした

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    2026年05月29日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    自分に何もないのは自分で何も選択したことがないから…と自分の恋を動かす選択をする冬子がいじらしい。

    すべてを選択した気になっている人間から人生で2回も「見ててイライラする」と言われてしまう冬子だけど、水野くんも聖もどこかで羨ましいと思っていたんじゃないかな。常識を突っぱねなくても、無理くり選択し続けなくてもそれなりに生きている冬子に嫉妬してたんじゃないかなって思った。

    冬子の気持ちも聖の気持ちも典子や恭子の気持ちもどれもなんとなく共感できて、でもどれも人の嫌な部分を孕んでて、そのリアルさが痛々しかった。

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    2026年05月29日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    人から勧められたままに生きる冬子。
    自分で決めて、行動したい、人まかせというものを
    受けつけられない人間なの、という聖。

    高校の同級生の水野くんは
    「与えられたものを、どれだけ捨てられるかが
    大事だと思うんだ。みんな、退屈と停滞を
    平和とか安心なんかと取り違えてるんだよ。
    だから僕はここを出て、自分で選んだものだけで
    生きるのさ」という。
    水野くんは、聖に似ている。
    そして冬子は、二人ともに
    「君を見てるといらいらする」と言われてしまう。

    冬子のように、ぼうっと生きていることや、
    (少なくとも周りからは楽に見える)
    傷付くことを避けて生きること、
    誰のことも求めず求められもしない生き方は

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    2026年05月27日
  • 黄色い家(下)

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    花は、悪に憧れて染まったわけではなく、純粋でまっすぐなあまり、何にでも染まりやすく、見ていてとても辛い。ここにいていいと言ってくれる人に合わせ続けた結果、倫理観まで悪に染まっていく様子が見ていられなかった。このリアルな侵食されていく描写、川上未映子すごいな、どうやったら描けるんだろうと不思議にも思った。

    たらればばかりが浮かんだ。もし途中で、正しい選択肢を教えてくれる優しい大人がいたら。居場所を見つけてくれる人がいたら。救いの手をどうにか差し伸べられなかったものか。
    途中の花の黄色への執着も怖かった。
    最初は黄美子さんの真似っこで、幸せへの憧れに見えたが、だんだん信仰や呪いへと変貌する。

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    2026年05月24日
  • 黄色い家(上)

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    2000年代の東京の空気感。三茶あたりに住んでいたのでより目に浮かぶ。村上龍みたいな時代の切り取り感?

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    2026年05月22日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    風景描写がとっても綺麗。耳をすませば聞こえるくらいの冷たさ、という表現が特に好き。次の冬は夜中の光を感じながら歩いてみたい。

    静謐、という言葉がよく似合う話だけれども、後半にかけての性的な描写で繊細な膜を張ってた何かが崩れてしまった。

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    2026年05月22日