川上未映子のレビュー一覧

  • 世界クッキー

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    今まで気になりつつも作品を手に取ったことはなかった川上未映子さん。
    平台に並ぶ新刊文庫のコーナーで、ひときわ目立つラブリィな表紙に目が行って、今回初めてページを開いてみました。

    そしたら「イズミヤ」の文字が目に入り、あ、そうか、大阪の子やったんやな、とそこにあった行を読んでみると、思っていたよりもなんとなく気が合いそうな気がして、買ってみました。

    今回のこの「世界クッキー」は雑誌や新聞に掲載された文章をまとめた本で、話題はいろいろあるのだけれど、特に、「本に関すること」や「言葉や文章に対する気持ち」を書いたものは、とくにおもしろく感じました。

    単語の気持ちになってみたこと?
     確かに、な

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    2012年06月29日
  • 世界クッキー

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    クリスマスの話が特に秀逸。エッセイ集。
    こんな毎日泣いたり怒ったり感じまくるって忙しいなーて思うほどに多感。
    そして読んでて暑くなったり、日陰の湿った感じがしたり、動悸がとまらんって感じやったりめっちゃ伝わる。
    川上未映子は文末の匠。散らかしまくっておきながら(実際には気持ちよく流れている)、すんと収まる感じ。文章読んでるって感じがめきめきする。

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    2012年06月08日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    繊細でいて生々しい、美しさと醜さを綺麗に納めたような小説だった。
    全体的に冗長なのが主人公そのものを表しているようで、時折目を背けたくなった。

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    2026年02月21日
  • 黄色い家(上)

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    冒頭で、この小説のオチと思われる、とある女性に関する事件について示唆があるものの、上巻では事件そのものについては全く触れられない。
    主人公がその女性と出会い、どのような人生を送ってきたかが淡々と描かれる。
    上巻のみでは物足りなさが残るが、下巻に期待!

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    2026年02月20日
  • 黄色い家(下)

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    17歳の夏、「黄色い家」に集まった女たちの共同生活。まっとうに稼ぐすべを持たない「花」たちは危険な”シノギ”を繰り返し働くが、次第に追い詰められていく。圧巻のクライム・サスペンス!

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    2026年02月19日
  • ヘヴン

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    きつい。

    暴力もそうだけど、
    主人公とコジマの優しさと強さと、
    ちゃんと弱いところ。
    全部が痛い。

    加害側の、わかるようなわからんような
    いじめを正当化する発言とか理屈みたいなのも
    もやもやするし気持ちが悪い。
    あとからじっくり分解するとツッコミどころ満載なんだけど、その場ではよくわからんけど正解っぽい謎理論を用いて相手を言い負かすことができるタイプの気持ち悪いやつ、百瀬。

    主人公が治療を考え始めて
    前に進んだ?
    大事な物の変化?
    によりコジマとの距離が決定的になるのがつらい。

    コジマには主人公に匹敵する、
    もしくはそれ以上の存在感があった。
    だからこそ最後はただ
    コジマが幸せであって

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    2026年02月18日
  • ヘヴン

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    ネタバレ


    斜視でなにもかもがぼんやりと二重に見える。「ロンパリ」と呼ばれ、二ノ宮を中心に、クラスの男子からいじめを受けている。

    二ノ宮
    クラスの中心的な存在。学年でスポーツが一番できて、成績も優秀で、誰が見てもきれいだと思うような男性な顔つきをしている。僕をいじめるリーダー格。

    僕の母

    コジマ
    僕と同じクラスの女子。女子たちに苛められている。

    百瀬
    中学で一緒になった生徒。僕と同じクラス。二ノ宮とおなじくらい勉強のできる生徒。二ノ宮と同じグループ。

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    2026年02月16日
  • ヘヴン

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    哲学的!!10代の思考としてはとても深い。
    こんなにも過酷で狭い世界に身を置かなければならない2人、読んでいてツライ。
    だからこそ彼らの価値観は狭く、そして深くなりやすく、アイデンティティの形成に大きな影響を及ぼす。
    僕の斜視→手術後の視野の拡大は、価値観や未来の展望を感じさせてくれて、ラストは読んでるこっちが救われた。お母さん、あなたがお母さんでよかった。涙
    コジマの話は宗教的にすら感じる部分があって、それぐらいの解釈をしていないと自分を保てなかった、彼女なりの自己防衛だったのかな。

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    2026年02月13日
  • 黄色い家(上)

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    ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った「花」。彼女と二人の少女たちと、疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る・・・・・。人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか。読売文学賞受賞作!

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    2026年02月13日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    正直何も起きない話ではある。
    登場人物は語り手の女性とその姉、そして姉の娘−−つまり語り手の姪である緑子。
    思春期女子特有の二次性徴の気持ち悪さや自分を産んだ親や繁殖そのものに対する嫌悪感、「こんなしんどい世なら生まれてきたくなかった」みたいな感情が自分にもあったことを思い出しつつ、語り手と同世代の自分はもうそれらに慣れっこになってしまっていて、いつからか生理が来たり性的なものに触れたりちょっと嫌なことがあったくらいではなんとも思わないように鈍麻していたのだなというのを語り手を通して自覚する。
    これといって大きな見せ場はなく、緑子が母に我慢ならなくなって廃棄予定の卵を自分の頭にぶつける奇行に走

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    2026年02月13日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    いくらお金が無いからと言って犯罪に手出しますか?
    終盤に過去の話から現代に戻って結局何故に監禁暴行して捕まったのか分かんなかった。
    でも花たちは警察にマークされることもなく何事も無く終わったんだよね。仲間内で揉め事はあったけど。
    せめて全員捕まれよ。逃げおおせるなよ。いくら小説とはいえ甘くないか?
    悪いことをすれば絶対捕まるって教わってきたんだけどな。

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    2026年02月13日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    大学時代に教養科目の近代文学の講義で、同著者の『乳と卵』を選んで期末試験に解答した。そこから、同じ講義を受けていた友人がこの本を読んで、おすすめされたんだかどうだったかは覚えていないけれど、その時に僕も一回読んだ。

    話題になっていたので、ふと思い出して、本棚から引っ張り出して読んだ。枕元で読んでいたら、3ヶ月もかかってしまった。

    --

    わたしは自分の意思で何かを選んで、それを実現させたことがあっただろうか。何もなかった。だからわたしはいまこうして、ひとりで、ここにいるのだ。
    (中略)
    目のまえのことをただ言われるままにこなしているだけのことで何かをしているつもりになって、そんなふうに、い

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    2026年02月12日
  • 黄色い家(上)

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    下巻こそがこの作品の見どころで、そのための仕方ない序章だと理解していても頁が進まない。ようやく興味が湧いてきた頃に終わるけど、続きを過度に期待しないようにと自分に言い聞かせる上巻。

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    2026年02月11日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    知人と思しき人の逮捕からの過去の話が長すぎ。
    下巻に移る前に終わると思いきや全然終わんなかった。下巻からも多少続きそう。
    多分あのお金も母の彼が奪ったんじゃなくて、母が奪ったんだろうな。
    更に花を見つけてお金の無心にくるんだけど嘘くさいな。
    下巻どうなるんだろうな?

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    2026年02月10日
  • 黄色い家(下)

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    上巻から打って変わって暗い内容が多め。だが現実をまじまじと見せつけられ、暗い気持ちになりながらも生活していくことの大切さ、仕事を頑張ろうとどことなく感じられた。

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    2026年02月09日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    初の川上さんの作品。
    言葉とか、全体の雰囲気は文学的って感じた。お堅めな文学賞とかで好かれる系統と言ったらいいのかな。
    大きな進展のない話だけど読みやすかったのは川上さんの力なんだろうな。

    ただ個人的に主人公のことを好きになれなかった。
    冬子は自分には自分がないと思っているんだろうけど、考えることを放棄しているだけというか、苦手って決めつけて自分からは動こうとしない。何をするにも緊張するのはまだわかるけど、それをお酒に頼ってなんとかするのは人としてどうなのかと思ってしまう、、。
    よっぽど聖のほうが人間味があって好き。
    まさに「自称サバサバ系女子」って感じだけど、人からどう思われるかよりも、自

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    2026年02月08日
  • きみは赤ちゃん

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    ほっこりしたし、勉強になった。育児の大変さや夫婦関係の変化を知った。知りたくないところもあったけど、、、。笑 男側に見て欲しい一冊

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    2026年02月12日
  • 愛の夢とか

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    なかなか、何を言いたいのか理解するのが難しい話が多かった。
    面白かったのはお花畑自身と十三月怪談。
    十三月怪談は若い夫婦の話。妻が若くして亡くなるのだけど、その後の展開が結局どうなるの?と思いました。
    夜寝る前に読んだのでちょっと怖かった。
    死後の世界は多分あるんだろうなとか好きな人が不幸だと辛いなど色々考える話だった。

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    2026年02月07日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
    彼女と二人の少女たちと疑似家族のように暮らしていた20年前軒を句が蘇る。
    人はなぜ金に狂い、罪を犯すのか。

    主人公の花が監禁事件のニュースが昔一緒に過ごした知人女性と知り、そこから回想シーンに入ります。
    上巻では花の幼少期の苦しい時期から母の知り合いの黄美子と出会い人生が急展開していく場面です。
    文化住宅と呼ばれる古い住居で水商売の母と二人暮らしをしている花だが建物の物珍しさや内気な性格もあり学生時代は暗い日々を送っていた。
    母の水商売仲間が行き来する家で出会った黄美子と過ごした夏の日々が花にとっては輝かしい毎日だった。
    しかしある日忽

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    2026年02月06日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    「あなたの鼻がもう少し高ければ」
    実際、ギャラ飲みするための面接ってあるのかなと思った。ズタボロに言われた面接の後で生まれたトヨとマリリンの関わりが平和で、ずっとこのままの世界でいてくれと思った。

    「ブルー・インク」
    書いてしまうと残ってしまうから怖いという感覚はすごく共感した。私も日記が苦手で、自分の感情が文字として残って誰かに見られると思うと怖くて書けない。

    「娘について」
    表向きであからさまに攻撃するわけではなくて、悪気はないんだよっていえるくらいの範疇でコソコソ相手を裏切っているところにモヤモヤした。家庭環境が真逆で、ぬるま湯に浸かっているような野心のない友達に苛々するところはわか

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    2026年02月06日