川上未映子のレビュー一覧

  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

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    川上未映子訳の「たけくらべ」に興味があった。川上未映子訳に対して賛否あるようだが、これはこれで良いのではないかと思う。

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    2020年05月18日
  • ラブソングに飽きたら

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    今旬な女性作家たちが競演したアンソロジー。加藤千恵、山内マリコ、青山七恵、吉川トリコなど大好きな作家さんがたっくさん。お気に入りは山内マリコ。この人の小説はしばらく読み続けていきたい。

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    2015年06月19日
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

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    やっと読み終わった。長かった!!!
    樋口一葉の『たけくらべ』
    夏目漱石の『三四郎』
    森鴎外の『青年』
    たけくらべは、川上未映子氏の現代語訳版です。初めて読んだ気がします。
    あまりにもおっさんが読むには時期を逸しているようで、あまりにも幼いころの話でありそういう感受性は失われていることを認識しました。
    三四郎と青年は続けて読むと、非常によく似ており
    その雰囲気や情緒が感じられ面白かったと思います。
    本当に忘れていたのですが、『青年』は昔昔、大学の1年か
    2年の時に読んだことがあることを思い出しました。
    その時は、自分の年代とあっていたこともあって
    とても感銘を受けたことを思い出しました。その時の
    自分の人と群れる感じに対しての嫌悪感や、男女の
    関係にての正義感や、潔癖な感じ(本当はその
    ころでもずぶずぶだったのですが)。社会や
    大人に対しての反発や恐れなんかをもっていたこと
    を今再度読んで思い出しました。
    その時の感覚は懐かしく、恥ずかしく思いました。

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    2015年03月22日
  • 世界クッキー

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    ―――ああ、ここには文字しかないではないか―――

    芥川賞をとると親戚が増えたり、
    マンションのエレベータで甥っこを笑わすためにお尻丸出ししてたら、一階でエレベータを待つ住人たちにモニタリングされてたり。。

    川上さんの文体はエッセイでこそ本領を発揮する。

    「世界クッキー」
    というタイトルはよく言ったもので
    「脈絡もなければ調子もちがう、でこぼことした文章のあれこれは
    わたしがじっさいにクッキーなど作ってみたら、こんな具合になるに違いない」
    ということらしい。(完全引用ではございやせん)

    川上さんは、酔っぱらった時の奇行がおもしろい。
    床に置かれた鍋に水、乾麺の散らばりを発見した朝
    それは絨毯の赤いお花柄をガスコンロと勘違いし、どうしてもラーメンが食べたくて、耐え切れず乾麺をかじった形跡ということだったらしい。
    かわいそう。

    センチメンタルな酔っぱらいエピソードの一節が「わかるわかる」だったので下記に引用する

    ―――ずっと前は、確かに同じこの指で同じように同じ番号に電話をかけてやくそくしたり、笑ったり下らない話したりしてたのになあ。何時間も、何年も。時間が動いてゆくこと、これっていったい何だろうと、もうどうしようもないそんなことを思いながら、過去にも現在にも置き去りにされた気持ちになる。―――

    長嶋有の小説をいっぱい読みたいと思うように
    川上さんのエッセイをいっぱい読みたい。

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    2013年03月23日
  • 世界クッキー

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    ただの日常も、川上未映子の目を通り、文章になると違ったものになるのが楽しい。語り口調であったり、詩であったり、独特の文章がいい。好きな一文があったりして手元に置きたい一冊。

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    2013年01月31日
  • 世界クッキー

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    どれも流れるような滑らかな、人間味があるけれど清潔な、美しい文章のエッセイ。
    不意に現れる「ひらがな」に心奪われ、「言葉」について考えさせられる。
    私が好きなのは「母とクリスマス」「慣れてこそ」。

    MVP:なし

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    2012年11月22日
  • 世界クッキー

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    川上さんの文章は本当に不思議な魅力を持っていて、引きこまれる。この本は形式はバラバラ、中身もバラバラなんだけどそれでも心地よい。
    また、たまにぱらっとめくって読みたくなる、そんな本だった。

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    2012年09月09日
  • 世界クッキー

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    川上さんのエッセイは大好き。日常をこんな言葉で表せるってことはすごいと思う。
    時々はっとさせられる言葉を使ってたりするし。

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    2012年09月03日
  • 世界クッキー

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    独特な語り口で普遍的な感情や違和感を綴っているエッセイ。受賞の言葉群が抜群にかっこいい。「自分は変わってます」感をそんなに出してないのにきらきらと光って見える中毒性の高い文章だ。

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    2012年08月23日
  • 世界クッキー

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    ネタバレ

    オモロマンティック・ボムから遡って購入した「世界クッキー」。
    作中に「うふふ、世界のほうも、クッキーのほうも、ここで隣りあわせになるなんてことは、夢にも思ってなかったはず」とあるように、言葉の遊び心に富んだエッセイ。「わたしの選択」「ホテルの内部」「あなたは、いつか私を見掛ける」「会いたいも、ただの言葉かしら」などがお気に入り。発想自体よりも、その表現や文体、言葉遣いに唸らされて、何度も読み返したくなる。

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    2012年08月19日
  • 世界クッキー

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    エッセーって頭の中にある日常で遊ぶ人が書くものよ。
    って感じ。
    エッセーなら俺でも書けるって思ってるなら一回読んでみるといい。
    自信になるかもしれないし、キッパリ諦めつくかもしれない。

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    2012年07月15日
  • 世界クッキー

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    今まで気になりつつも作品を手に取ったことはなかった川上未映子さん。
    平台に並ぶ新刊文庫のコーナーで、ひときわ目立つラブリィな表紙に目が行って、今回初めてページを開いてみました。

    そしたら「イズミヤ」の文字が目に入り、あ、そうか、大阪の子やったんやな、とそこにあった行を読んでみると、思っていたよりもなんとなく気が合いそうな気がして、買ってみました。

    今回のこの「世界クッキー」は雑誌や新聞に掲載された文章をまとめた本で、話題はいろいろあるのだけれど、特に、「本に関すること」や「言葉や文章に対する気持ち」を書いたものは、とくにおもしろく感じました。

    単語の気持ちになってみたこと?
     確かに、ないな・・・・
    本棚には本しかなくて、物語は残っても、人は残らない。
     そうやね。
    背表紙がお墓のように見えてくる?
     そりゃ大変や!

    あらためて言われなければ気がつかないようなことを囁かれるような、はっとするような、そんな小気味のよい感情。
    一冊を通してそんな気分になる本でした。

    友達とおしゃべりしたくなるような時、「なんでもいいからしゃべって」みたいな何を求めるでもない気分のときに、本棚から取り出して読みそうな気がします。

    川上さん独特の関西弁まじりの書きことば、句読点が少なめの文章から(それで前は苦手だと思ったのだったっけ)、声は聞いたことないのだけれど、ラジオで流れてくる朗読に耳を傾けているような、そんな印象のする本です。

    「文庫本のためのあとがき」で、いい人やな~、と思いました。
    作者さんが読者のことをこんな風に気遣ってくれる、というのもあんまりないことのような気がして、やさしい人だなあ、と思います。
    背表紙の作品紹介に「きらきらしい58篇」と書いてあるのですが、
    きらきらしい、っていい言葉だな。
    きらきらしい毎日、意識したらきっとまわりの何もかも、違ってくる。

    自分のまわりにあるきらきらしいものを、視線を変えれば、もっとつかまえられそうな気にさせてくれます。

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    2012年06月29日
  • 世界クッキー

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    クリスマスの話が特に秀逸。エッセイ集。
    こんな毎日泣いたり怒ったり感じまくるって忙しいなーて思うほどに多感。
    そして読んでて暑くなったり、日陰の湿った感じがしたり、動悸がとまらんって感じやったりめっちゃ伝わる。
    川上未映子は文末の匠。散らかしまくっておきながら(実際には気持ちよく流れている)、すんと収まる感じ。文章読んでるって感じがめきめきする。

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    2012年06月08日
  • 夏物語

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    第一部は長くあまり響かないし面白くないのでダラダラ読んでて、第二部に入ったら一気に読み進めた。特に第二部ははっきりとテーマが見えるし考えながら読んでいた。最後は意外というか急にドラマチックな展開に感じてふーんという感じで終わったかな。

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    2026年09月27日
  • きみは赤ちゃん

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    まわりに子育て中の友達も増えたし、何も知らずにいるのはよくないな〜と、妊娠・出産、子育て当事者の苦労を知っておくに越したことはないので読んでみた。個人差があるといってしまえばそれまでだけど、壮絶な日々のうえに幸せが成り立っているかもという可能性は、ちゃんと頭に入れておかなくてはね。デリケートな問題だからこそ無知は怖いし、自分の無意識の発言で追い詰めてしまったりしたらやだもんな〜。

    妊娠中や子育て中、きっと想像以上に孤独なんだろうなと思った。旦那さんと二人の子どもとはいえ、やはり男性・女性で役割が違ってしまうのは事実。なんというか本当に、社会の構造上しかたない部分はあるけどやるせないよね、と。

    ほかにも色々思うことがあった。読んでよかったし、男女問わずこれは読んでおいたほうがよさそうな。

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    2026年09月25日
  • 黄色い家(上)

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    星3.5

    有名な作品なので、ずっと気になってたんですが、
    なかなか手を付けられず。
    今回、やっと読むことができました。

    結構読みづらかったです。
    一文が長いんですよね。
    自分的には、この手の小説は苦手かな。

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    2026年09月24日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    「真夜中は、なぜこんなにもキレイなんだろうと思う」。
    わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校閲の仕事をする、そんな日々の中で三束さんにであった…。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷いすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。
    ***

    とにかく言葉や情景の描き方が美しく、その世界観にうっとりと魅了された。
    その美しさとは対照的に、
    物語が進むにつれて少しずつ雲行きがあやしくなっていく。

    主人公の冬子に感情移入して、心もとなくて胸がぎゅっと苦しくなった。
    そして聖の言葉の強さ、その裏に見え隠れする嫉妬心や強烈な孤独感。
    「周りの同世代と比べて、私のこの人生は正解なのかな?」という不安と、
    「これが私の選んだ人生だ」と自分を奮い立たせているような気持ち…。
    30代以降の女性なら、きっと一度は感じたことのある切実な揺らぎだと思う。

    最後は分かりやすい完全なハッピーエンドとは言えないけど、
    それぞれ幸せに向かって歩んでいってほしいと、
    静かに見守りたくなるようなラストだった。

    大切な友人に「私はいつだってあなたの味方だよ」と
    そっと贈りたくなるような、優しく静かな余韻の残る一冊。

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    2026年09月23日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    『あなたの鼻がもう少し高ければ』
    その痛さわかると思いながら読んだ。『春のこわいもの』という題そのもののストーリー。

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    2026年09月23日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナで騒がれてた時期の
    春を舞台にした一冊。

    ずーーーっと不穏
    全体的に息が詰まる。

    感染症の蔓延が収束を見せない渦中
    制御不能な人間の野性が描かれることで
    むしろ真に恐ろしいのは後者なのだと
    突きつけられた心地がした。

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    2026年09月22日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    初めての川上未映子さん作品でした。
    どんなジャンル?とかはよく分からずに読んだんですが本に関わる主人公の話でもあったので好きな雰囲気でした。痛い感情もあったけれど。
    とてもとても静かなんだけれど、心に大きな余韻が残る感じだった。それは、真夜中の色、というか、空気、いやそれが光なんだろうか。

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    2026年09月18日