川上未映子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今まで気になりつつも作品を手に取ったことはなかった川上未映子さん。
平台に並ぶ新刊文庫のコーナーで、ひときわ目立つラブリィな表紙に目が行って、今回初めてページを開いてみました。
そしたら「イズミヤ」の文字が目に入り、あ、そうか、大阪の子やったんやな、とそこにあった行を読んでみると、思っていたよりもなんとなく気が合いそうな気がして、買ってみました。
今回のこの「世界クッキー」は雑誌や新聞に掲載された文章をまとめた本で、話題はいろいろあるのだけれど、特に、「本に関すること」や「言葉や文章に対する気持ち」を書いたものは、とくにおもしろく感じました。
単語の気持ちになってみたこと?
確かに、な -
Posted by ブクログ
百瀬とのやりとりに、心底腹が立つしこの人話通じないなって感じなんだけど、道徳的な面からみるとそう思うのだあって、言ってること自体は間違ってないのが余計に腹立たしい。 二ノ宮にも同じくらいムカつくけど。
全体的にいじめ描写が多くて読んでて相当辛くなる。でもやっぱ未映子好きだなーって思う。
僕とコジマの関係性っていうのは、お互いいじめられた者同士、仲間だ支え合っていこうみたいな感じ。手紙のやり取りやお出かけとかを重ねて辛いながらも強くなっていく様はいいんだけど、だんだん2人の認識にもズレが生じて…
コジマは、そうした状況を受け入れるしか無いみたいな感じで百瀬に近いのかな?いじめる側と同じ考えにな -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わったら出る一言目は「うーん」だった
それは良い意味でも悪い意味でもない
恋をしている人の感情を大胆に書かれていて
恋を忘れてしまった私からするとなんだか久しぶりの感覚を教えてくれる教科書みたいでよかった
三束さんは何を考えていたのだろう、
私も冬子みたいに考えたけれど何も分からなかった
三束さんはずっと大人な人だと思っていたけれど、
ちゃんと人間らしいところもあって
それは年齢が「愛」においては関係ないことを表しているみたいだった
誰かを愛するということ、こんなにも辛いのだな
辛くて、だから苦しくて、それでも朝の光かいつもより輝くように見える
そんな情景まで思い出せるような な本 -
Posted by ブクログ
いじめはダメだやっぱり。百瀬の理論は、理論的には正しいし同意。たまたまなんだ全部。ただ、規模を大きくしただけでそこまで機械的に動けない人間の要素を除外してるし、それぞれの解釈を集合させないといけない時に倫理観が試されると思う。つまり、机上の空論で都合が良すぎる。もっと人と人、人と集合はままならない世界観に放り込まれていると感じた。コジマの耐えるべきが正しいはどこか「夜と霧」を思い出した。2人が手紙を交わし合いながらお互いが関係性を深めていく過程で、痛みの象徴を共有し合い、残すことに、痛みに価値を据えている有様は自分にもよくわかる。ラストシーンのコジマの自己を削った狂ったような美しさ、主人公の斜