川上未映子のレビュー一覧

  • 世界クッキー

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    ネタバレ

    オモロマンティック・ボムから遡って購入した「世界クッキー」。
    作中に「うふふ、世界のほうも、クッキーのほうも、ここで隣りあわせになるなんてことは、夢にも思ってなかったはず」とあるように、言葉の遊び心に富んだエッセイ。「わたしの選択」「ホテルの内部」「あなたは、いつか私を見掛ける」「会いたいも、ただの言葉かしら」などがお気に入り。発想自体よりも、その表現や文体、言葉遣いに唸らされて、何度も読み返したくなる。

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    2012年08月19日
  • 世界クッキー

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    エッセーって頭の中にある日常で遊ぶ人が書くものよ。
    って感じ。
    エッセーなら俺でも書けるって思ってるなら一回読んでみるといい。
    自信になるかもしれないし、キッパリ諦めつくかもしれない。

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    2012年07月15日
  • 世界クッキー

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    今まで気になりつつも作品を手に取ったことはなかった川上未映子さん。
    平台に並ぶ新刊文庫のコーナーで、ひときわ目立つラブリィな表紙に目が行って、今回初めてページを開いてみました。

    そしたら「イズミヤ」の文字が目に入り、あ、そうか、大阪の子やったんやな、とそこにあった行を読んでみると、思っていたよりもなんとなく気が合いそうな気がして、買ってみました。

    今回のこの「世界クッキー」は雑誌や新聞に掲載された文章をまとめた本で、話題はいろいろあるのだけれど、特に、「本に関すること」や「言葉や文章に対する気持ち」を書いたものは、とくにおもしろく感じました。

    単語の気持ちになってみたこと?
     確かに、な

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    2012年06月29日
  • 世界クッキー

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    クリスマスの話が特に秀逸。エッセイ集。
    こんな毎日泣いたり怒ったり感じまくるって忙しいなーて思うほどに多感。
    そして読んでて暑くなったり、日陰の湿った感じがしたり、動悸がとまらんって感じやったりめっちゃ伝わる。
    川上未映子は文末の匠。散らかしまくっておきながら(実際には気持ちよく流れている)、すんと収まる感じ。文章読んでるって感じがめきめきする。

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    2012年06月08日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    表現がほんとうにいい。特にラストの子どもが生まれる描写は非常に鳥肌がたった。情景描写もずっと良かった。
    第一部は、女性の身体感覚みたいな話で、正直あまり理解できなかった。僕が男性だから、というのもあるとは思うけどもっと理解したさはある。乳と卵も読もうと思う。
    第二部は、相澤さんが出てきてから良かったと思う。善さんが喋るパートが川上未映子らしいなあと。どうまとまってるのかは正直あんまりわかんなかったから影響は受けなそうっていうか、長く心に残るような気はしないけどすごいあったかい文章に浸る感覚が後半は味わえてとても良かった。

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    2026年04月12日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    とてもロマンチックな題名。光に関する描写がとても綺麗で美しく感じた。主人公の冬子の孤独感と生き方、辛さ寂しさが真夜中とリンクする感じかな。自由奔放で自らの進むべき道を切り拓くような友人、聖と何も選べない流されるままにしか生きれない冬子の心の葛藤を描くことでより冬子の人間が伝わってくる。三束さんのことを好きなのに好きと言えない冬子。最後まで目が離せまんでした。

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    2026年04月12日
  • 黄色い家(上)

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    序章と最後が面白かった。
    女子同士の会話が本当に話してるようでリアルだった。
    中盤のブルセラがどうとか韓国人がどうとかには興味持てなかった。
    続きが気になる終わり方だったから下巻に期待します。

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    2026年04月07日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナが蔓延し、生活が一変したあの春にまつわる物語を連ねた短編集。

    全話に通じて対話が少なく主人公の心情を丁寧に描写していることと終始不穏な空気が漂っていることが印象的であった。

    心理描写に関しては"不安"や"恐れ"などといった一言でも通じる感情を様々な比喩表現を用いてこれでもかというほど深掘りっているのが印象的だった。
    心理描写ももちろんだか、傍から見た言動に関しても「この人はこういう感情なんだろうな」と読者が一目で分かるような表現が秀逸であった。

    作品の空気感に関しては暗い話が多く、何かが起きる結末でないことが不穏な空気感を作り出していた。起き

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    2026年04月03日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    最近本を読んでいて、小説家の書く恋愛は人間的で、自身とは全く違う静かな感情のものが多いと感じる。この小説に書かれてる恋愛もそう。欲望にまみれた恋愛ではなく、もっと深い心情での恋愛。理解はできない表現が多いけど、なんとなく楽しめた、そんな一冊。

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    2026年04月02日
  • 黄色い家(下)

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    そこまでハマらなくて、読み終わるのにすごい時間かかっちゃった
    何が幸せで、何が正しいのか、読者である私にもわからなくなってしまって、もし自分だったらどう考えるだろうとか、とにかくぐちゃぐちゃの最後だった。

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    2026年03月29日
  • 乳と卵

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    私も10代前半で「女性になること」への抵抗感を感じていた。初潮が来ると赤飯を炊くという慣習も意味わからなかったし、身体の変化にもついていけなかった。そのときうまく言葉にできなかった苦しさが、緑子の一言ひとことに詰められていた。正直決して読みやすい小説ではなかったが、その読みにくさこそが、今まで誰も正しく表現できなかった、女であることの苦しい感情たちを見事に表現していた。

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    2026年03月29日
  • 愛の夢とか

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    淡々と話が進んでいく中で、考えさせられるというか人の心の奥深くに存在している闇みたいなやつに気付かされる作品だった。
    ただ、改行も少なく本当に淡々と話が進むため、ちょっと読みづらかった。

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    2026年03月28日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    冬子と聖、私とあなたみたいな。
    周りに1人はいるような、何を考えているのかわからない言葉少ないあの人や、自身いっぱい自分語りが出来るあの子、描くのが上手くてイライラした。そして分かり合って一緒にいられる2人は、真逆でも相性が良いのだと思った。
    冬子と三束さんがお互いを知り合う場面の会話がなんだかとっても懐かしくて泣きそうになった。あるよねこんなキラキラした瞬間、相手を知ることって理解しようとすることってこんなに素敵なものだったよね。

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    2026年03月28日
  • ヘヴン

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    やっと読み終えた。3/5 (実際に2.7と近い)
    この本は私には合わなかったと思うけど、一番近い例えとしては、歯医者に行くような気分だった。本当は行きたくないけど、重要だと分かっているから行く。実際に行ってみると、ほとんどの間は不快な気分が続くし、フッ素の味は少なくともマシな方だ。終わってみると、行くことの重要性に気づき、その価値を認めるようになる。でも、それでもやっぱり歯医者が好きになれないという事実は変わらない。

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    2026年03月27日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    読んでいる間ずっと、痰が絡み続けてるような鼻水が落ちて来たときのような、そういう粘液状のものが喉にまとわりついてるいるような気持ち悪さがあった。文章の向こう側に見える景色はすごく透明感があって綺麗なのに、登場人物も、人間関係も、起こることも全てが気持ち悪かった。なのに読んでしまう。
    前に、高瀬隼子さんの「おいしいごはんが食べられますように」を読んだ時に感じた不快感に近いかもしれない。あちらも人間の内面の醜さとか醜悪さをすごく上手く書いていて、こちらの著書はどちらかというと人間の弱さとか甘えとか、身近にいたらそっと距離をとりたくなる類の嫌な感じを書くのがとても上手いと思った。
    自分の中にもあるそ

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    2026年03月26日
  • 愛の夢とか

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    「お花畑自身」が1番引き込まれた。
    「アイスクリーム熱」も、まずまず。
    あとはちょっと読み終えるのに苦労した…!

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    2026年03月24日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    どの話も掴みきれないまま終わったという感じ。川上さんの本は初めて読んだけど、なんか、初めての感じ。
    明快なストーリー、なるほどという結末が得られない感じ。
    文章の美しさを感じとる作品なのだとしたらわたしにはまだ難しい作品だったかも。

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    2026年03月24日
  • 乳と卵

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    なんだか不思議な感覚がじんわりくる小説でした。

    言葉での表現があまり得意でなく、良く観察し、独特の感性で物事を感じとるタイプの人たち。
    芸術的なセンスが強くて、真っ直ぐな心を持ってるから世の中を上手く泳ぎことが苦手でちょっと生きづらそうな遺伝子を持つ人たちかな。って思いました。
    若い緑子は思春期に入りこれから色々と戸惑うだろう。
    でも卵かぶり事件で母子の絆が再確認されたのかな。
    このシーンは笑えてしまった。どこの家庭でもありそうな思春期の子とのぶつかり合い。それをこの家族は殴り合いや、言い合いではなく、卵かぶりでしたのだなあ
    彼らは本当に個性的で平和的で、独特の魅力を持つ人たちだ。

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    2026年03月23日
  • 黄色い家(下)

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    「れもん」がなくなってから、生きていくため、居場所を守るために必死になる花。

    居場所を必死に作っていかなければならない人がいる一方で、それが自然と作られている環境にいる人はそのことに気が付かない。

    怒涛の展開に花の頭の中が考えに埋め尽くされていく様が文字数で表現されていて、苦しくなるほど。人は考えが止まらない時ってこうやって頭の中が文字で埋め尽くされるのかもしれない。

    逆に黄美子さんの思考や心は見えなくて、器のような人。黄色い家を離れてからも記憶は薄れつつずっと何かに縛られていた花は、またそんな黄美子さんに会うことでようやくそれを手放せたのかも。

    登場人物の感情や状況の切迫感を文体等で

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    2026年03月20日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

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    川上未映子さんが描く女の話は、繊細で美しく、そして一途の不穏が漂う感じが本当に素敵だなと思う。ウィステリア〜も良かったけど、シャンデリアの虚しさが蔓延る雰囲気も好きだった。ブランド品を買えても満たされない心の寂しさよ。

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    2026年03月20日