川上未映子のレビュー一覧

  • すべて真夜中の恋人たち

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    すごく不器用なのに、時々すごく大胆な事を言ったり行動したりする冬子さん。

    辛そうな人生を歩んでいるように見えるけど、彼女なりの人生を歩んでいる。

    基準とか価値観とか、私は私なりでいいのだと思えた。

    冬子さんの37年間。この先も読んでみたい。

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    2025年11月08日
  • 夏物語

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    途中の比喩表現やら情景描写やらが複雑でぽかーんでしたが、同じ女性として、なるほど、と思うところも多かったので★4つ。

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    2025年11月01日
  • 夏物語

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    題材とかメッセージ性とかストリートがどうとかの前に、文章がいいんです。
    的なことを、編集者が主人公に言っている場面がある。

    そうなんだよな。
    文章が好きでその作家さんを読むんだよ。
    正直、ストーリー、メッセージ性は別の話。
    読んでいると、なんだか落ち着く、でもワクワクする文章に出会えると嬉しくなる。

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    2025年10月30日
  • きみは赤ちゃん

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    ずっと気になっていたタイトル。妊娠から出産、そして1歳になるまでを書いているエッセイ。妊娠でホルモンが崩れた時どうなるのか。細かく書かれているので、大変勉強になりました。

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    2025年10月30日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠・出産・育児にまつわる壮絶な体験談。時々笑い。ビールのCM、あんなにきれいでかっこいいのにね。だから面白い。

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    2025年10月28日
  • ヘヴン

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    平易でリズム感もあるとても読みやすい文体で、あっという間に読めました。10代の人達に読んでほしい。内面の葛藤や苦悩と世界の理不尽さ。エンタメ小説とは一線を画す小説でした。

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    2025年10月26日
  • きみは赤ちゃん

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    こんなふうに妊娠・出産・育児にまつわる自分の心の機微を言葉にして残せる能力を持っていたら!本当に羨ましいなあ、いいなあという感想。
    もうすぐ2歳になる息子を育てる身として、共感もたくさんあったし、もちろん一人一人違う体験なのでこれはなかったなあ、という照らし合わせもあり。でも妊娠期・そして出産してからの1年間を振り返ると確実に私もかなり感情がアップダウンしたり今までの自分であれば何とも思わなかったことが引っかかったりして、あああれって私だけじゃなかったんだ、、、と1年前の自分を慰めてくれるような素敵なエッセイだった。(今もそんな場面が多々ありますが)
    つわりが酷かったとき、不思議と私も人に会っ

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    2025年10月25日
  • ヘヴン

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    苦しい作品……苦しい!

    救いの物語に進んでいくのかと思えば,どんなに踠いても逃げ出せない現実に収斂されていく生き地獄.
    感想すら,うまく出てこない…….

    いじめられる側の理屈は,感情的に「分かりやすい」.
    でも,いじめる側の圧倒的な「屁理屈」は,「分かりたくないけど,分からされてしまう」.

    「善悪とか関係なく,やりたい事をやるか,やらないか,それだけ.
    その時,それが実行できる環境があるか無いか,それだけ,シンプル」――

    きっと,現実世界でもひどいいじめをする人たちの心理って,そんなものなのかもしれない.
    「いじめているつもりは無かった」って,言い訳でも何でもなくて,本当にそう思ってい

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    2025年10月25日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠・出産を経験した女性なら共感できる部分があるはず。個人的には後半(産後)の方が笑えて面白かった。
    「あんばい」というワードが多い、平仮名が多かったのが印象に残った。

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    2025年10月23日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ☆3.8くらい。

    嫌いじゃないけど、高揚もしない。

    静かな語り口。

    共感したところはあったけど。

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    2025年10月20日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    とにかく大人の恋愛小説が読みたくて読み始めた。
    まず、比喩用言がとても好み。名前のない、文章では見た事のない感情や風景がちゃんと文字になって思い浮かべられた。

    内容について
    最後、聖の言葉をかき消そうとした(嫌だと思った)のは冬子が社会に溶け込み始めていたからなのか。でも、化粧を自分でできないことや貰い物でおしゃれをするのは10代。結局は最後のデートの時はまだ自分の闇の中だったんだろう。
    自分も過去の恋愛を引きずっているけど、思い出す頻度が極端に減っている事、少しずつ思い出せる事が減っている事、いつかこのまま忘れられる気がした。
    またこの本の内容を忘れかけた時に読み直したい。

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    2025年10月19日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    すごく丁寧に書かれているような気がして、長い物語ではないんだけど、読み応えがある。
    というか、しっかり感動できた。
    じんわりと、良い話だなぁ・・・と

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    2025年10月19日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    それなりに面白かった。
    ストーリーは大きな展開などはないが、主人公の心情などがとても繊細に細かく描写されていて、それに共感する部分が多かったので読みやすかった。

    あまりにもピュアで繊細で、なんだか懐かしい気持ちになった。
    ある人にとってはなんとでもないようなことも、その人にとっては難しく、大きな出来事で。
    光の話が所々に引用されていたが、それもこの物語の儚さを助長していて、綺麗に感じた。
    主人公やその他の人物のその後をなんとなく想像して、幸せに暮らしていたらいいなって思わされるような物語だった。

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    2025年10月13日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    都会の真夜中、校閲者の冬子が出会う三束さん。静かな描写の中で揺れる心や孤独感、淡い期待と不安が丁寧に綴られ、日常の何気ない瞬間が“光”となって響きます。川上未映子ならではの繊細な文体は読後に深い余韻を残し、恋愛小説を超えた群像劇としても楽しめる一方、派手な展開を求める人にはやや物足りなさも。キャラクター同士の距離感や内面の葛藤がリアルに描かれ、大人の共感を誘う名作です。静かな夜に寄り添いたい時にぜひ。

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    2025年10月11日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    外に出る色が吸収されなかった光の色みたいに、私たちが外に出して皆に見せているのは自分には適合しない異分子みたいなものなのかもしれない。
    本当はこんなこと言いたくないし。やりたくない。
    そう思えば思うほど色は濃く出てしまう。

    主人公の冬子は全部を吸収しているせいか本当に透明で色がなかった。そんな冬子をみてイライラする聖たちの気持ちは少し分かる。

    光の分子はいつか吸収されて無くなってしまう。あんなにそこにあったはずの体温や音もいつかは思い出せなくなってしまう。

    それでも、真夜中の光は絶対にそこにあって、キラキラと漂っている。

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    2025年10月10日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    人は誰しも自分の中に弱さを持っている。それを隠すために洋服で着飾ったり、化粧で自分を強く見せたりする人もいる。しかしそれは、その弱さを克服したことにはならない。その弱さと共存する自分だけの生き方を見つけることが重要なのだと思う。

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    2025年10月09日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    乳と卵、夏物語からハマって読み続けている川上未映子。これは雑誌Hanakoに掲載されたエッセイ集。何気ない日常や思いなど川上さんの考えに触れる一葉で、私はとても好きでした。片思いしている人の声を聞くみたいな気持ちで読んでいて、知らなかったアートや考え方にも触れられて、様々な事を考えさせられたり、自分の知らなかった気持ちに気付けたりしました。これを読んで彼女のInstagramも見てみたりして、やっぱり好きだなぁと思いました。
    デビューした頃は全く興味がなくて読んでみたいとも思わなかったけれど、どこでどんな出会いをするかで自分にとって大切な本や作家になりうる、また書き続けて欲しいと思います。

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    2025年10月06日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

    いじめの話なので、すごく重いシーンが続く。
    でもテーマは深い。

    コジマには愛と赦しがある。でも「しるし」という目に見えるものに、ものすごくこだわっているのが印象的だ。

    それに対して主人公の僕は、愛も赦しもまだわからない。だからコジマが尊く見える。でも僕は「しるし」にこだわってるわけではない。その共通点がなくなっても気持ちは変わらない。
    ここが最後に決定的な違いになった。

    目に見えるものにこだわりすぎなかったからこそ、世界が美しいことに気づけた僕。

    なんとも奥が深い物語だった。

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    2025年10月03日
  • 乳と卵

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    すごく言葉が多い小説。言葉は言の葉と書くのだけれどだとしたら、秋のイチョウの木のしたに立って、落ち葉を浴び続けているようです。

    緑子の独白ノートとでも言うべきものが、すごく切ないというか、胸をギュッとさせる。
    もどかしい、やるせない、焦燥感が凝縮されていると思うのです。
    私は多感な男子だったので、はっきりとしたことは言えないのですけど。

    なので、女性目線だともっと感じるものがあるのではないでしょうか。
    男性目線で小説を書く村上龍氏と対称的な女性作家さんと思います。
    こうやって、男性、女性と書くのはもはやよろしくないのかとか、思いつつ。

    最近、ビールのCMに川上未映子さんがで出ますけど、ス

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    2025年10月03日
  • 夏物語

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    「世界が絶賛する最高傑作! 米TIME誌 ベスト10」の帯が目に入り、じゃあ、読んでみるか…それくらいの気持ちで手に取ったのだけれど、こんな内容だったなんて‼︎ 全く思いもしなかった‼︎
    個人的にいろいろと思うことはあったけれども、一番気になるのは、この本、男性が読んだらどんな感想をもつのかしら?

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    2025年10月03日