川上未映子のレビュー一覧

  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    読んだことのある作品もそうでない作品もあったけれど全体を通して楽しかった。
    やっぱり太宰治が好きだなぁと。

    女生徒、恥は読んだことのあった作品。好きな作品は何度読んでも楽しめるし、何度だって読みたくなる。
    そのうちまた読みたい。

    古典風、秋風記。今回初めて読んだ作品の中ではこの2篇が私の中でベスト。2度、3度と読み込んでいきたい。

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    2017年07月13日
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

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    2016/10/22
    たけくらべ

    これまで、樋口一葉がなぜお札に載っているのか不思議だった、という以前に気にもとめてこなかったのだけれど、たけくらべ、面白すぎて一気読み。文体が軽快でリズミカル。読んでて気持ちがいい。そして何より、思春期の登場人物の心の内を表す文章は秀逸で、それはもうかゆくてかゆくてたまらない背中をピンポイントでさすってもらったかのように、私の胸にストンと落ちた。今回は川上未映子さん訳で楽しんだが、また違う翻訳でも読んでみたい。

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    2016年10月22日
  • 世界クッキー

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    ネタバレ

    川上さんのエッセー集。タイトルのルーツは、

     世界クッキー、なはんて書いてみると「うふふ、世界のほうも、クッキーのほうも、ここで隣り合わせになるなんてことは、夢にも思ってなかったはず」

    と、あとがきにあるように、全然別の世界の言葉の出会いと化学反応に文章を書くことの喜びを見出している作者ならでは。

     章ごとに、からだのひみつ、ことばのふしぎ、ありがとうございました(文学賞受賞などの際の感謝の言葉)、きせつ、たび、ほんよみ、まいにちいきてる、ときがみえます、と、とても面白いカテゴリー分けになっている。

     しょっぱなの「からだのひみつ」から、彼女の独特の感性が爆発。特に、彼女のこだわる「境

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    2013年07月01日
  • 世界クッキー

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    川上未映子さんのエッセイ集は3冊目、どれも好きだけれどこれが一番好き。この人の言葉のリズムと相性がいいのかなと思う。「夜のなかに見えるもの」が一番好き。

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    2013年05月29日
  • 世界クッキー

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    川上未映子。語り口調で日々の何気無い事象をその独特な視点で捉える。もう話し方というか、そのシュールさというかなんか好きな文でした。燃える顔そして失われたお尻、や境目が気になってあたりがほぅ。と読み読みしてた。

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    2013年01月05日
  • 乳と卵

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    去年の今頃、男性である私の乳房が膨らみ、痛みを伴うしこりが生じた。乳がんを疑いパニックになりかけたが、乳腺内科で薬の副作用による女性化乳房と診断された。
    ごく最近無事完治したものの、普段から自分より相手の乳房のことばかり考えてきた人間にとって、「女性らしい外見」としてシンボリックな膨らんだ乳房を自らが持つことは想像以上の違和感とストレスを覚える経験だった。

    本作の登場人物である、豊胸手術を受けようとする母親と初潮が来て生命を育める身体になることを恐れる娘。それぞれ女性の外側と内側のシンボルの存在を象徴する彼女たちの関係性は、終盤の「玉子のシーン」で変化する。それが「女性である」ということ、ま

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    2026年03月23日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠・出産にまつわるエッセイ、どんなもんだろうと優しい表紙に惹かれつい購入。読んでみて、私が妊娠・出産にまつわるエッセイを書いたらこう書いただろうと強く共感するほど「わかる」の連続だった。
    ぎゃくに、男性がこれを読んでも「わからない」のだろうなとも。けれどこれを読んで「わかった気」にはなってほしい、少しだけ。
    あちこちにあるフレーズが、ホルモンバランスに乗っ取られ目バキバキになっている女にしか書けない凄みを持っており、そうだそうだ、言ってやれ言ってやれと眠っていた何かが目覚めそうだった笑

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    2026年03月22日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    生まれ育った環境ゆえに貧困に喘ぎ、生きていくためにもがくが抜け出せない人達の話。あるいは、表面的な事実と、実際に渦中にあった人の認識とは、人それぞれの認識によって全く異なるという話。あるいは、善悪はさておき一生懸命にがむしゃらに生きている花が、その懸命さゆえに孤立していく話。あるいは、幼い辛い時期にしあわせの片鱗を見せてくれた黄美子さんを敬愛しつつも、「黄美子さんはわたしがいないと生きていけない」と依存しとらわれ、その生活を守るために(花にとってはその生活だけが「しあわせ」と同義であったのだろう)、土壺に嵌る話。

    色々な人達が登場し色々な側面のある物語。各々の認識がそれぞれ当人にとっての「真

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    2026年03月21日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    世界の暗さは私たちが生きる世界と何も変わらないのに川上さんが書く言葉によって綺麗なものになっているのがずるいと思った。でも読み終わって本を閉じたあと視界に見えるものの動き一つ一つが繊細なもののように見えた。読後感を味わいたい人にぜひ。

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    2026年03月21日
  • 黄色い家(上)

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    上下巻ってなんとなく手をつけにくかったけど、あまりにも本屋で目につくから買ってみた。おもしろい、けど、下巻がいますぐに読みたい!ってほどではなかったな〜。。ただ序章に漂っていた黄美子のやばさとか、なんで全員バラバラになったのかとか、は気になるから下巻も読もうと思う。

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    2026年03月20日
  • きみは赤ちゃん

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    産後のためすっごく共感!
    特に旦那の話はすごくわかるっっ!!!
    世のお父さんに読んで欲しい...

    育児は本当に楽しいこともたくさんあるけど
    それ以上に大変なことたくさんあって。
    子どもは産んだら終わりじゃなくて
    そっからがスタートだよなーと
    あらためて最近考えます。
    この一瞬一瞬 子どもと過ごせる毎日
    大事にしていかななーと思います。

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    2026年03月20日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    恋愛小説として読む人も多いと思いますが、私は主体性と社交性が乏しい冬子が自分なりに〝苦手〟なことへ小さく踏み出してゆく物語なのかなと感じました。

    冬子と三束さんの関係も「えっ、これ恋愛?」と首を傾げるような曖昧さ?
    三束さんは成り行きで会っていただけで、気づけばただならぬ流れになり、ふと我に返って後退りしたのかな、そんなふうに想像しました。

    終盤で人物像が覆され、ロマンチックな夢(酔い)から醒め、一気に現実に引き戻されるようなラストは、どこかブラックユーモア的で苦笑い。
    不思議な余韻が残りました。

    特に印象に残ったのは、冬子の「日本酒入り魔法瓶」と、知人たちとの後味の悪い会話の数々。そこ

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    2026年03月21日
  • 乳と卵

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    川上未映子は以前にヘヴンという小説は読んだことがあり、その時はえぐい話だなと思うくらいで、特に文体が特徴的だったという印象はなかったのですが、この小説を読むと口語的で大阪弁をそのまま文章に起こした文体がとても特徴的であり、実験的もあり印象に残る。

    内容の方は、豊胸手術を受けることに取り憑かれている母とそんな母親に嫌気がさし言葉を発することを拒否するようになってしまった小学生の娘の関係性の修復というのが主なテーマになっている。

    心はまだまだ子供なのに、体は大人になっていく、思春期特有の不安定な感情をよく表現している。

    親子揃って卵を頭にぶつけて割って、泣きながら会話するというシュールすぎる

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    2026年03月19日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    はじめは段落もかなり少なくて読みにくいと感じてたけど、日常生活の中の細かな独特の描写やリアルな話し言葉での関西弁が頭から離れなくて引き込まれました。
    こんな文章の書き方があるんや!という驚きと本ってほんまに面白いやん!という感激がありました。
    巻子と緑子のやり取りで、ほんまのことゆうて!ほんまのことってなに?ほんなのことなんてないこともある。と言うところは、あぁ二人の言ってること分かる気がするって思いました。
    ほんまのことってほんまに何やろって思うことあるし、大事な人が自分自身を大事にしてないって感じた時、ほんまのこと知りたいし理解したい助けたいって思う。
    夏子の友達の豊胸と化粧の違いのやりと

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    2026年03月18日
  • ヘヴン

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    いじめが壮絶すぎて‥
    自分がそこにいる気持ちになります‥
    早くお母さんに言ってとか、病院の先生に言ってとか
    思春期はなかなか言えないのわかるけど
    抱えこんでたらダメだよね

    コジマとのその後が知りたい!

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    2026年03月17日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    文章、文体がとても好き。
    生きてる中で、うっすら思ってることとかをしっかり言葉で表現してくれた。

    最後の文も大好き。
    .
    いっぱいいっぱいになって、ただこの人のことを好きとしか思われへん感じがすごいわかる。
    聖の言ってること理解できるけど、人の気持ち感情は複雑なの。

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    2026年03月17日
  • きみは赤ちゃん

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    ネタバレ

    出産前に読めて良かった。
    妊娠から1歳のお誕生日までの約2年、こんなに鮮明に言葉に残しておけるものなのか。
    笑えるだけじゃなくて考えさせられることもあって、読んでいて楽しいし学びにもなる。
    大きな愛と強い覚悟で赤ちゃんを迎えたい。

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    2026年03月15日
  • きみは赤ちゃん

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    著者のお子さんが生まれてから1歳を迎えるまでの日々を綴った出産・育児エッセイである。

    読みながら、自分の子どもが生まれた頃の記憶が次々とよみがえった。エコー写真を見て涙が止まらなかった日のこと、仕事を切り上げて病院へ駆けつけた日のこと、何もかもが初めてで発見の連続だった日々。泣き止まない夜に途方に暮れたことも、小さな手を握ったことも、まっすぐ見つめられたことも思い出した。

    苦しくなったり、笑ったり、時には涙ぐみながらページをめくった。

    子育ては永遠に続くようにも思えるが、きっといつか終わりがくる。まだ先のようでいて、きっとあっという間なのだろう。

    読み終えて、二人の我が子の頭をそっと撫

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    2026年03月15日
  • きみは赤ちゃん

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    生まれてくる世界を案じつつも、
    それでも、
    「会うことができて本当にうれしい」
    というひとつのことが、本当の気持ちであると言い切っていて。

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    2026年03月15日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    好きです。文字の海にざざーっと押し出されました。頼りない大人を、知恵のある子どもが利用する。黄美子と花の差は、「社会的責任」の有無、それだけだったのに。とても残酷な話であり、花が我が身かわいさに取った行動を振り返られたことは良かったと思いました。最後に黄美子が花の手を取らなかった理由が私には分からず、なんか良い話風に終わったことは消化不良ですが。黄美子といい、蘭と桃子といい、もうちょっと内面が知りたかったと思います。上っ面だけで、キャラが記号化されていることが残念でした。スピンオフ等での補完を期待します。

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    2026年03月14日