川上未映子のレビュー一覧

  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    川上未映子さんの文章を初めて読んだけど、こちらに語りかけてくれているような少し口語的なところがすごく心地よかった。
    ひとつひとつは短くて軽やかなんだけど、女性に関する社会の問題提起とか、言葉や考えることの大切さとか、今の自分に刺さる話が多かった。
    なんとなく価値観というか感性が似ているのかも…と恐縮ながら思った。別れるとき思わず泣きそうになってしまう人がいるよね、とか、あ〜〜わかるぅ〜〜となった。
    深く息をするのが大事、は私も経験があって、なんだか私がこれから経験したり考えたりすることを先に経験して教えてくれる女性の先輩のような、そんな存在になりそう。

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    2025年11月17日
  • きみは赤ちゃん

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    私だけじゃあなかったんだね〜(^^)
    でも、私たちほんとうにがんばったんだよ。
    と思いました。こんなに、パートナーに気持ちを伝えられる川上さんは羨ましいですね。
    私は我慢してたし、今もガマンしてること多い。

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    2025年11月16日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    映画化するの知らなかった()
    主人公を応援するつもりはない(なんならお酒で失敗したことを思い出して辛くなる)けれど、一歩踏み出した人が感じる世界が確実に拓けていく様子(文中で「やらない後悔の方が大きいのはおかしい」旨まで言ってたのに……。)はただ綺麗なものだと思った。
    踏み出した一歩目が上手く行かなかったけど、なんやかんやで踏み込んでくれる友人を得て、自分の好きなものを文字にして自分の外に出せているのから、ハッピーエンドだと思う。

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    2025年11月14日
  • きみは赤ちゃん

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     川上未映子さんの出産・育児エッセイです。出産編(2013年web連載)「できたら、こうなった!」と産後編(書き下ろし)「生んだら、こうなった!」という構成です。
     そういえば、「サッポロ生」のCM「大人エレベーター」で見目麗しい川上さんのお姿発見! 妻夫木さんから「大人とは?」「アイディアが枯渇する恐怖は?」などの質問へ、さらりとカッコよく答える言葉選びに唸ります。本に囲まれた背景もいいです。

     男には到底わからない、女性の心とからだの生理的感覚を、実に瑞々しい言葉で紡ぎ読ませてくれます。切実さを一人ボケ・ツッコミに言い換えて笑わせる表現、「さきどりネガティブさ」と自己分析を裏打ちする?よ

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    2025年11月10日
  • 乳と卵

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    夏物語と重複している内容。乳首の色にこだわる異常な姉。豊胸手術にとらわれることで、生きる意味を見出している状態。精神障害だろうな、と思いつつ進んでいく物語の日常に圧倒された。

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    2025年11月09日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    夏物語に次いで2冊目
    やはり川上さんの文章が好き
    不器用な主人公の心模様が、痛いくらいまっすぐな感情がささる
    映画楽しみ 浅野さんはワイルドすぎないか?と思ってたけど光について話してるところ想像したらいいかも
    p245 好き

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    2025年11月09日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

    僕が百瀬の言ってることをなかなか理解できない、受け入れたくないみたいな感情の描写がリアルでよかった。

    「権利があるから、人ってなにかするわけじゃないだろ。したいからするんだろ」

    「欲求が生まれた時点では良いも悪いもない。そして彼らにはその欲求を満たすだけの状況がたまたまあった」

    「自分が思うことと世界のあいだにはそもそも関係がないんだよ。それぞれの価値観のなかにお互いで引きずりこみあって、それぞれがそれぞれで完結してるだけなんだよ」

    権利とか人の気持ち(罪悪感)で善悪を判断する僕、そういった人それぞれの都合に意味づけするのは弱いからであり、世界はシンプルな仕組みでできているしそこに善悪

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    2025年11月09日
  • きみは赤ちゃん

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    小説は未読。初めて著者の文章を読んだ。病院の待ち時間で一気に一緒に妊娠から出産までを駆け抜けた感じ。

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    2025年11月08日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    すごく不器用なのに、時々すごく大胆な事を言ったり行動したりする冬子さん。

    辛そうな人生を歩んでいるように見えるけど、彼女なりの人生を歩んでいる。

    基準とか価値観とか、私は私なりでいいのだと思えた。

    冬子さんの37年間。この先も読んでみたい。

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    2025年11月08日
  • 夏物語

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    途中の比喩表現やら情景描写やらが複雑でぽかーんでしたが、同じ女性として、なるほど、と思うところも多かったので★4つ。

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    2025年11月01日
  • 夏物語

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    題材とかメッセージ性とかストリートがどうとかの前に、文章がいいんです。
    的なことを、編集者が主人公に言っている場面がある。

    そうなんだよな。
    文章が好きでその作家さんを読むんだよ。
    正直、ストーリー、メッセージ性は別の話。
    読んでいると、なんだか落ち着く、でもワクワクする文章に出会えると嬉しくなる。

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    2025年10月30日
  • きみは赤ちゃん

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    ずっと気になっていたタイトル。妊娠から出産、そして1歳になるまでを書いているエッセイ。妊娠でホルモンが崩れた時どうなるのか。細かく書かれているので、大変勉強になりました。

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    2025年10月30日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠・出産・育児にまつわる壮絶な体験談。時々笑い。ビールのCM、あんなにきれいでかっこいいのにね。だから面白い。

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    2025年10月28日
  • ヘヴン

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    平易でリズム感もあるとても読みやすい文体で、あっという間に読めました。10代の人達に読んでほしい。内面の葛藤や苦悩と世界の理不尽さ。エンタメ小説とは一線を画す小説でした。

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    2025年10月26日
  • きみは赤ちゃん

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    こんなふうに妊娠・出産・育児にまつわる自分の心の機微を言葉にして残せる能力を持っていたら!本当に羨ましいなあ、いいなあという感想。
    もうすぐ2歳になる息子を育てる身として、共感もたくさんあったし、もちろん一人一人違う体験なのでこれはなかったなあ、という照らし合わせもあり。でも妊娠期・そして出産してからの1年間を振り返ると確実に私もかなり感情がアップダウンしたり今までの自分であれば何とも思わなかったことが引っかかったりして、あああれって私だけじゃなかったんだ、、、と1年前の自分を慰めてくれるような素敵なエッセイだった。(今もそんな場面が多々ありますが)
    つわりが酷かったとき、不思議と私も人に会っ

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    2025年10月25日
  • ヘヴン

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    苦しい作品……苦しい!

    救いの物語に進んでいくのかと思えば,どんなに踠いても逃げ出せない現実に収斂されていく生き地獄.
    感想すら,うまく出てこない…….

    いじめられる側の理屈は,感情的に「分かりやすい」.
    でも,いじめる側の圧倒的な「屁理屈」は,「分かりたくないけど,分からされてしまう」.

    「善悪とか関係なく,やりたい事をやるか,やらないか,それだけ.
    その時,それが実行できる環境があるか無いか,それだけ,シンプル」――

    きっと,現実世界でもひどいいじめをする人たちの心理って,そんなものなのかもしれない.
    「いじめているつもりは無かった」って,言い訳でも何でもなくて,本当にそう思ってい

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    2025年10月25日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠・出産を経験した女性なら共感できる部分があるはず。個人的には後半(産後)の方が笑えて面白かった。
    「あんばい」というワードが多い、平仮名が多かったのが印象に残った。

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    2025年10月23日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ☆3.8くらい。

    嫌いじゃないけど、高揚もしない。

    静かな語り口。

    共感したところはあったけど。

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    2025年10月20日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    とにかく大人の恋愛小説が読みたくて読み始めた。
    まず、比喩用言がとても好み。名前のない、文章では見た事のない感情や風景がちゃんと文字になって思い浮かべられた。

    内容について
    最後、聖の言葉をかき消そうとした(嫌だと思った)のは冬子が社会に溶け込み始めていたからなのか。でも、化粧を自分でできないことや貰い物でおしゃれをするのは10代。結局は最後のデートの時はまだ自分の闇の中だったんだろう。
    自分も過去の恋愛を引きずっているけど、思い出す頻度が極端に減っている事、少しずつ思い出せる事が減っている事、いつかこのまま忘れられる気がした。
    またこの本の内容を忘れかけた時に読み直したい。

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    2025年10月19日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    すごく丁寧に書かれているような気がして、長い物語ではないんだけど、読み応えがある。
    というか、しっかり感動できた。
    じんわりと、良い話だなぁ・・・と

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    2025年10月19日