川上未映子のレビュー一覧
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下巻も一気読みである。上巻で主人公たちはよりどころであったスナック「れもん」を失う。そこからは生活費を稼ぐため、背に腹は代えられぬと、どんどん裏社会の仕事に手を染めていく。そのスピード感ある展開と高まる閉塞感は、幻想的な夢物語のようですらある。
主人公が仲間に対して背負う責任感が苦しい。私もどちらかというとこういう思考にはまりがちで視野が狭くなるタイプなので、他人事のようには読めなかった。少ししっかりしているばかりに、すこし状況理解力があるばかりに、女たちが生活していくうえでの大黒柱を担い、司令塔になり、教育係にもなり、よかれと思って行動しているのになぜか少しずつ自分たちの首が絞まっていき、 -
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ネタバレ15歳の出会いが主人公 花の運命を変えていく。
文化住宅に母と暮らしていた花。
飲み屋で働いていた母は殆ど家におらず
時々母の知り合いや友人がその文化住宅に泊まりに来ていた。
花が15の夏休みに吉川黄美子という女性が来ていて
その出会いが花の運命を変えることになる。
暮らしぶりから貧困生活だったので
お金に対する執着や家を出たいという思いがあった。
黄美子さんと共に、人生を変える覚悟を決めた花。
そこでの人との出会いは、ますます花のお金への執着を加速していく。
より所だった場所を失うまでの上巻。
こんなにもつらい現実があるのか。。。という感想。
何かを得ると なくしてしまう花の運命。。
その -
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すごい物語だと思ったけど、なんか思っていたのとは違うお話しだった。
上巻の初めに黄美子さんが同居していた若い女の子を監禁して暴行した罪で裁判を受けてる記事を花が見つけるところから始まる。
そして花たちが黄美子さんと蘭と桃子と過ごした10代後半から20歳位までの話しに進んでいくんだけど、ずっと黄美子さんがカリスマで若い子を手懐けて犯罪に巻き込む感じのクライムサスペンスだと思っていた。
読んでいくうちにアレなんか違うなと(^^;;
面白いし、読みやすいし、先も気になるんだけど、どうみても今よりも悪い状態になる先しかないのがわかるので読み進めるのが苦しかった。
芦沢央さんの『汚れた手をそこで -
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読んでいて苦しかった。
主人公がお金を稼いで生きるのに必死で
ふと周りを見渡した時に、
真っ当に会社に勤めればいいっていうのはわかるけど、みんなどうやってそっち側にいく権利を手に入れたの?って
リアルだなと思った。
生まれついたときから育った環境がまともでなければ、当然学校で上手くやれるはずもなく
進学できないので働くしかなく、
働いても知的な能力がない場合は働き続けることができず
知的な能力っていうのは遺伝だったりするから、それは連鎖することが多く
仕方ないから悪いことして稼ぐしかなかったり、夜のお仕事しかできることがなかったり
真っ当な側からすれば努力不足なんだけど、
その努力ができ -
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ネタバレ聖は目の端をかく癖があって、三束さんは瞼に傷があって、目に関する共通した特徴が面白いなと思った。冬子に「目をかけている」ということなのかななんて思いつつ、冬子もまた三束さんと最後に会った日、目に「跡」をつけているのはそれだけ三束さんを思っていたということなのか。
冬子を「モノ」のように見る水野くんや典子のような存在がいたりもして、人の視線がすごくテーマになってる作品だなと思った。
恋をして傷ついて、時々思い出しながら時々泣いて、ゆっくり忘れていく失恋の痛みを冬子と一緒に思い出して切なくなった。三束さんが嘘をついていたとしても、それを向き合って冬子に伝えれば冬子は受け入れたんじゃないかと思う。三