川上未映子のレビュー一覧
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内気な人の恋
他のサイトのレビューを読んでいると、
主人公に感情移入出来なくてイライラした、
というのが結構あったが、
それは読者が外向的な性格だからだろう。
内向的で人付き合いが苦手な人なら
必ず共感出来る作品。
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Posted by ブクログ
ネタバレ川上さんのエッセー集。タイトルのルーツは、
世界クッキー、なはんて書いてみると「うふふ、世界のほうも、クッキーのほうも、ここで隣り合わせになるなんてことは、夢にも思ってなかったはず」
と、あとがきにあるように、全然別の世界の言葉の出会いと化学反応に文章を書くことの喜びを見出している作者ならでは。
章ごとに、からだのひみつ、ことばのふしぎ、ありがとうございました(文学賞受賞などの際の感謝の言葉)、きせつ、たび、ほんよみ、まいにちいきてる、ときがみえます、と、とても面白いカテゴリー分けになっている。
しょっぱなの「からだのひみつ」から、彼女の独特の感性が爆発。特に、彼女のこだわる「境 -
Posted by ブクログ
殴り書き。ネタバレあり。
苦しい。黄色い家を読み終えて感じたことは、この一言だけでした。世の中の不条理。負の連鎖。お金、貧乏、家庭環境、グレーゾーン。とにかく誰にもどうにもできない。
主人公の花は、障がいギリギリの母親との生活を中学生まで過ごす。その最中に出会った黄美子さんに惹かれて一緒に暮らすことになるが、結局、母親の二の舞というか、ヤングアラーの話しでもあると感じた。金銭面の管理や家事を、母親と暮らしていた期間に主人公がこなしていたし、黄美子さんとの暮らしでも同じことをしていた。
蘭や桃子、映水や琴美の話もそれぞれインパクトのある話や関係ではあったが、あくまで主人公と黄美子さんに焦点を当 -
Posted by ブクログ
面白かった。終盤の勢いがすごくて出張の行きの飛行機で一気に読み切ってしまい出張中の読書計画が崩れました。序盤に想像していた展開や終わり方とは違っていたので再読してみるのも面白そう。
どの小説も多かれ少なかれそういうものだとは思うのだけど、川上さんの小説は登場人物の状況や性格・特性などへの想像力が働く距離にいるのかどうかで印象が大きく変わりそうだなといつも思う。花や黄美子さんの性質や振る舞い、そして生き方などに、共感したり、「そうだよねがんばったね」ってなる人もいれば、「なんでそんなことを…」とか「こんな人いるわけない」と感じる人もいるんだろう。その距離をつくるものは性格・性質でもあるし、あるい -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は30代後半で、フリーライターをやっている。30代後半の時期は周りはみんな誰かと結婚したり子どもを産んでく中で、孤独で生きてる。そんな主人公を見て静かな世界に居ることを感じた。
人が恋に落ちる瞬間を丁寧に書いてあった。常に相手の事を考えてる。そう思った瞬間、自分が恋をしてることに気づく。そんな感じ。それは、10代でも30代でも変わらないことに気づけた。
聖との間における、人間関係や三束さんとの縮まらない距離も恋愛ドラマとかみたいな、急展開もなくゆっくりと進んでいく感じがこの本の儚さを作っていた。
個人的には最後は納得いなかったが、少し余韻が残った。静かな夜に1人で読む本にぴったり。 -
Posted by ブクログ
川上未映子さんの綴る言葉の美しさというか、飾っていないのに端正で引き込まれていく雰囲気が圧倒的に大好きです。
ですが今回は、登場人物の冬子、三束さん、聖の誰にもあまり共感が持てずなかなか読み進めることができませんでした。聖のセリフで「あなただって皮一枚めくったらそのへんのどこにでも転がってるお粗末な欲望でぐちゃぐちゃなくせに、自分がそれをできないからって、ごまかして都合のいい物語をくっつけてうっとりしてるのをみるとむかつくってだけの話よ。」という言葉があるけど、キツイ一言だけどまさに冬子を言い当てていて、というか自分にも当てはまっていて、なかなかグサッとくるセリフでした。
あと、三束さんもよく