川上未映子のレビュー一覧
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これまで村上春樹の作品を読んで感じてたこと、例えば表層的なヘンテコな出来事の下層に通底するものに読者は共感するのだろうだとか、リアリズムにはフィクションやメタファーによってより迫ることができるのだろうだとか、そこらへんの漠然と抱いていた印象が、村上春樹の語る「地下二階」の話やコンラッドの引用などと符合して興味深く思った。
以前、海外の読者とのやりとりで以下のように書いたら、まったくその通りだと同意してくれたことを思い出した。著者と読者、読者と読者は、村上春樹という励まし、肯定で通底していて、それを確信している。
“Shadow” he mentioned in his speech reminds me of his work "Hard-Boiled Wonderland and The End of the World". "Dreamlike realism" is the very expression which explains his works in short. It is "his" realism that makes us readers connect through the bottom and share kind of agreement, even in his realm of dreamlike metaphors.
川上未映子のインタビューは、村上春樹が小澤征爾にしたインタビューくらいいい仕事をしたと思う。 -
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ネタバレピーター・ラビットシリーズの一巻目ですね。
さすがに世界的な絵本の名作ですね。
物語は、いたずらっ子のピーター・ラビットが、お母さんの言いつけをまもらずに、人間のマガレガーおじさんの畑で、おじさんの畑を荒らして、マガレガーおじさんに見つかって大逃走。くたくたになってなんとかお家に帰りつくというものです。
このシリーズは、120年ほど前の初版本を復刻して、当初は使われなかった六枚のビアトリクス・ポターの絵を使用して完全版にされたのと事です。
ピーター・ラビットはその愛らしい姿がキャラクター化して馴染みの深い物になっていますが、原作に触れてちょっと印象が変わりましたが、ビアトリクス・ポターの絵の魅力は時代を越えて愛され続けられる素晴らしさに感銘しました。
このシリーズはすべて読んでふれてみたいですね。
この本でも、お母さんうさぎの(名前はありませんでした)エプロン姿がほんとうにいじらしいくらいです。
新たな出会いで、楽しみがふえましたね。 -
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村上春樹の底の底にまで迫ったインタビュー。
以前読んだ春樹と龍の対談本『ウォーク・ドント・ラン』と比べても、圧倒的に深い。春樹氏のインタビューでこれまでこんなに深く潜ったようなものは読んだことがなかった。村上春樹の地下一階を暴いていると思うし、なんなら地下三階くらいまで行ってそう。
インタビュアーの川上未映子は春樹の大ファンらしく、村上作品に対する愛着、記憶、理解力どれもすごいのだが、何より感心したのは、え!そこまで突っ込んで聞いていいの?というところまで踏み込んでいく川上さんの勇気というか率直さというか。まさに読者が春樹氏に聞きたかったことを代弁してくれている気がする。村上春樹ファンなら楽しめること間違いなし!
『騎士団長殺し』を上梓した前後のインタビューだと思うので同作に対する言及が多めだが、『騎士団長殺し』を未読だった僕でも楽しめた。読むたびに違う発見がありそうな本でした。 -
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めーっちゃ面白かった。
川上さんだからこそインタビューを受けたそうで、かなりグイグイ突っ込んでいて村上さんもタジタジ笑
小説を創作する上でどんな手順を踏んでいるのかすごく気になっていたけどビックリするくらい自由だった。
リアリズムな印象な村上さんだけど、小説を書く際はイタコみたいなものに憑依したりもしくは何かを降ろして?書いているらしい。
その現実と非現実の間の境目に自分の影があるんじゃないかと言っていて、なるほど〜ってか天才すぎて言ってることが訳わからないって笑っちゃった。
だってイデアとメタファーを理解してなくて騎士団長殺しを書いたらしいですよ。
もう川上さん口あんぐりだっただろうな、、、。 -
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2022年の150冊目。
川上未映子さんが、村上春樹さんの井戸に一緒に入ることを試みた対談集。かなり、井戸の深いところまで二人で潜っている、そんな印象だ。
川上さんは鋭くつっこみ、村上さんが楽しそうに真剣に受け答えたり、華麗に受け流したり、そんな展開で、飽きることなく(文庫本だが)437ページの対談を読み切った。
特に、面白かったのは、村上作品に出てくる女性について「男性の自己実現のために、血を流して犠牲になっている」例が多いと言及しているところ。
川上さん、強いなあ笑
「女の人が性的な役割をまっとうしていくだけの存在になってしまうことが多い」とか
「井戸とかに対しては惜しみなく注がれている想像力が女の人との関係性をおいては発揮されていない」とか、けっこう言いたい放題。
それに対する村上さんの受け答えは見ものです。
あと、村上さんから「僕より小説をうまく書ける人というのは、客観的に見てまあ少ない」という発言を引き出した川上さんはインタビュアーとしてすごい!
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麦くんとヘガティー、小学4年生の『ミス・アイスサンドイッチ』と、小学6年生の『苺ジャムから苺をひけば』の中編が2作。いいコンビだなぁ。
二人の姿から、忘れていたたくさんの感情を思い出した。どうして大人になると忘れてしまうんだろう。
あのころは、たしかに世界が変わる瞬間があった。そうしてじょじょに開かれていく世界に、おどろき戸惑い目をみはってきたはずなのに、気づけばこうして開ききった世界にいる。
「大人ってわからないんだよ、わたしたちが何を考えているかとか、何がいやで、どんな気持ちでいるかなんて」というヘガティーの言葉にぐさり。12歳のとき、私もそう思ってたよね。
きらきらとしたイノセントに満ちていて、何度でも読み返したい大好きな一冊です。 -
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川上未映子さんの短編集。
「彼女と彼女の記憶について」
「シャンデリア」
「マリーの愛の証明」
「ウィステリアと三人の女たち」の四編。
田舎町の中学の同窓会に、出欠の返信も出さず当日に突然現れる女優や、思わぬ大金を手にして、デパートで気まぐれに高価な買物をして一日を過ごす女性などを主人公にした物語。
記憶とか、お金とか、愛とか、同じところにとどまることを知らない、曖昧で不確かなものたちについて、独特の言葉で美しい世界を創り出している。
表題作の「ウィステリアと三人の女たち」が良かったです。
向かいに住む主婦が、目の前で壊されつつある大きな家に真夜中に忍び込んで、かつて住んでいたウィステリアという老女の生を体験する。
藤の花びらと、黒いカーディガン姿のウィステリアが、脳裏に焼き付いてしまうほど鮮明に描かれていて、もどかしくて上手く伝えられないような、彼女たちの悲しさや愛の深さ、その表現力が凄すぎて、思わず一気読みしてしまいました。 -
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初・川上未映子さん。
この文体、好きかもしれない…。
黒髪おかっぱ頭のやんちゃ娘ヘガティーと、絵が得意でクラスメイトにあだ名をつける名人の麦くん。
ふたりは学校でそんなに目立つ存在ではないけれど、男の子と女の子の最強小学生コンビなのだ。
低学年の頃、麦くんが気になって仕方がない「ミス・アイスサンドイッチ」のことをちゃんと聞いてくれて、会いたいときには会いにいかなくちゃと背中を押してくれたヘガティー。
六年生になってクラスが離れても、悩みを打ち明けたり、一緒に笑ったり、互いを支え合うかけがえのない存在。
家の近所で起こった出来事や、家族のことや、学校の授業、友達との何気ない会話が小学生そのもので純粋で、思いやりに溢れていて、何だか泣けてくる。
川上未映子さんの感性が弾けてる。
思い返せば、小学校六年間のこの時って最高に輝いてる時間だったのかなと思う。
そして、大人になっても、お互い同じくらいの身長だったこの頃のことを、ずっとずっと覚えていてほしいと思う。 -
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作家、女優、映画監督、映画、タレント……豪華26人が「恋文」を競作!
史上最高の執筆陣が放つ、心を鷲づかみにする名文集。
うわ〜こんな豪華なラヴレターがあるのだろうか
ヾ(✿❛◡❛ฺฺ)♡
人様の恋文を盗み読むなんて…贅沢(◠‿◠。)♡
恋文と言っても多種多様なかたちのお手紙。
作家さんだけが文章が上手いと言うのではなくて、作家さんは勿論のこと、女優、映画監督、落語家、歌人、タレントetc…みんな上手くて短い文体の中に様々な人間模様があり、
その人となりが見えるようで…これって、
ラヴレターなの~(・・?))って思うようなものまで素敵に描かれていました。
先ずは一編目を…いや、最初のお手紙の便りを飾るのは、私の大好きな作家の吉本ばななさんෆ❛ั◡❛ัෆ✩⃛*⁎
吉本ばななさんがお便りを送る相手は、
な、な、なんと、私の敬愛する大島弓子さんではないですか⁉︎
最初から感謝感激(^O^☆♪
吉本ばななさんも同じ思い(おこがましい(・・;)を持たれて大島弓子さんの存在を大切に感じられ、感謝されていたとは⭐︎o(≧▽≦)o
少しこの辺りのレビューからは個人的な気持ちを炸裂してしまうことをお許し下さいm(._.)m
私も是非、大島弓子先生にラブレターを♡♪
私が初めて、大島弓子さんの本に出会ったのは、高校時代、殆ど漫画の本を読んだことがなかった頃、年上の知人のお姉さまから…
「フン あんたは まだ めざめてないわ!」
(後になって分かったんだけど、確か?この
言葉は大島さんの漫画”さよなら女達”に出てくる
セリフ…?それが言いたかったのか⁉︎)
『大島弓子の本を読みなさい!』
と唐突に言われた。
「はぁ〜?誰、その人」
そしてまずは一冊、その方から大島弓子さんの本をお借りした「えっ、漫画だったの?」
と、思ったのも束の間、すごい衝撃を受けました。私を救ってくれた大切な作家さん!
私は大島弓子さんに出会い、どハマりした!
漫画という概念は消滅して、この感性に驚き、私自身が目覚めたかどうかは分からないが、大島弓子さんに完全に目覚めた(*⁰▿⁰*)
思春期の危うい時期に心の拠り所になってくれた。ばななさんが言うように…うんと若いときよりも大人になった今、読み返すと大島弓子さんが描かれた言葉の本当がしみじみと深く感じ入る。
「ありがとう、ありがとう。この世に生まれてきてくれて…」私は吉本ばななさんと全く同じ感情になった(*^^*)
私が初めて知った時から、大島弓子さんは何年も何十年も前から本を描き出版されているのに…時代が違い変わっても、ちっとも古臭く感じない。
ずっと変わらず自分の心に生き続けている。
大島弓子さんの本を読むといつも自分の原点に帰れる気がする。
そして、私の人生の礎になってくれて、
ほんとうにありがとう。(ばななさんと同じ締め方で…σ^_^;)
あ、大島弓子さんの存在を教えてくれた方には多大なる感謝を…。
それから、私が初めて吉本ばななさんの本に出会った時も、まるで、大島弓子さんのように精神世界を描ける稀有な作家さん現る!
と、とても感動した(*´-`)
その吉本ばななさんが大島弓子先生に宛てたラブレターなんて…嬉し過ぎた(*'▽'*)
“ま、ま、落ち着いて…ワタシ(^^;;笑”
それで…本題の感想に戻りますが、
どのラブレターも興味深く拝見して面白く、時に、ゾッと怖く(´-`)女性より男性の方の未練というか、想いが…ちょっと引いてしまう部分もあったけど、うちに秘めたるものを知れた思いがしました。
恥ずかしながら、書き手のご存知ない方もいらっしゃいましたし、書き手の個人的なお付き合いで登場される人物は知らないまでも、知名度のあるスターとおぼしき方の存在も存じ上げない方も多少いらっしゃいました。
とはいえ、その方にとっては大きな存在の方なんだろうなぁと察することは出来ました。
忘れられない思い出や悔いやリベンジする思い、
伝えたい感謝、人それぞれの寄せる思いを感じられて、何だかいい話が聞けたなぁって思いました。
人間臭さも感じられたし、違った印象やそのままの潔さが気持ち良かったり、楽しい時間を読めた本でした。
中江友理さん良かった!壇蜜さんも!
小池真理子のゴマちゃんも愛おしい⁎ˇ◡ˇ⁎
ラストの長塚京三さんのお手紙にもグッときました!う〜ん、どれもどれも捨て難い^^;
それぞれにどの方のお手紙(ラブレター)も良かったし、引用したい言葉も色々あったけど、色んな人からの便りをもらった気持ちで…
心に留めおきます。