川上未映子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
産後の生活から共感の嵐でぐんぐん惹き込まれた。自分の子との日々がまさに言語化されていて、改めて今の生活の幸せを感じることができた。
言葉で表されると、流れていく時間が手に取れるものになったような気がしてほっとする。
最後の1歳記念は電車の中でなかったら泣いていた。
オニへの愛しい気持ち、私も同じように感じてます。いなくならないでほしくて急に悲しくなったり。何があっても私が守ってあげるよ、と口に出してみたり。このこのためなら死ねるって、ものすごく重い言葉だと思っていたけど、全然死ねる(笑)このこの成長を見届けられないことらものすごく淋しいけど、元気でいて欲しい。
寝不足でつらいときもあるけど、巻 -
Posted by ブクログ
ネタバレ34歳女性、入江冬子。
会社を辞めてフリーの校正者で一人頑張っている。前の会社でのこととか、フリーになってからの生活などを背景に、年配の男性、三束さんとの出会いという出来事を中心としてストーリーが進む。
光りの物理学的な原理のお話が出てきて、
なんだか考えるけどそうかんたんには理解できそうになく、
同じ人間でも様々な側面があるだろうし、
関係の仕方で異なる人間に映るだろうし、
見えているものと実際はどこまで乖離しているのかは誰にもわからないだろうけれども、
自分という限界の中で生きているんだなーと思う。
‥
最後まで読んで、また最初のページに戻ってみる。
_昼間のおおきな光 -
Posted by ブクログ
旦那が「川上未映子の文章おもしろいよ」とおすすめしてくれた本。
豊胸手術を切望する母と筆談する娘、彼らを見守る叔母である主人公。
側から見たら一見毒親にもなりかねない、夜の商売で生計を立てる母親も、娘としては唯一の身内であり、何か自分にはいえない秘密を持っているような相容れない存在であり。
筆談でしかコミュニケーションを取れないのも言葉で傷つけてしまうことを恐れての結果であり、しかしそれがより溝を生み、互いに本音を言えないままにずるずると日々を重ねている。もどかしい。だけど、初潮や子を産むことへの言い知れぬ恐怖を抱いている娘の若すぎる感性では、まともに大人と向き合うには辛すぎる。私自身も気付 -
Posted by ブクログ
川上未映子さん…
他の作品はまだ読んだことがなく、妻夫木聡さんと共演されているサッポロビールのCMで初めてお姿を拝見した。ほうほう…おしゃれで色気があって、少し気の強そうな女性だなという印象が強く残っていた。
だから本書を開くまえ、きっとおしゃれで軽やかなキラキラ育児生活の日々が綴られているのだろうと少し気後れしていた。
それでも色んな本屋で探してやっとの思いで手に入れるほど読みたくなったのは、自分が妊娠して、文字だけで書かれた育児エッセイというのは、それもプロの小説家が書いた育児エッセイというのは、意外にも世の中にあまり存在しないと知ったから。
妊娠中に読みたいと思っていたものの、気後れし -
Posted by ブクログ
確かな表現力とテンポよく読ませる文章で構成された一冊でした。この要素だけでも充分に読んでよかったと思えるのですが、登場人物たちが考える哲学や主人公の逡巡も大変面白かったです。
我々が俗に言うところの「ちょっとヤバい(考え方を持った)人」って、まさにコジマのように自分のなかで成立している論理を、特に強く真だと思い込んでしまうところがあるのだと思います。
その点主人公は、コジマだけでなく、血は繋がっていないけれども自分の側で目線を合わせてくれる母親や、いじめの加害者側である百瀬とも自ら話し合い、その時その時で揺らいでいくだけの強さや環境が整っていたのが印象的でした。
とはいえ、頭ではそんなふう