川上未映子のレビュー一覧

  • 乳と卵

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    川上未映子は以前にヘヴンという小説は読んだことがあり、その時はえぐい話だなと思うくらいで、特に文体が特徴的だったという印象はなかったのですが、この小説を読むと口語的で大阪弁をそのまま文章に起こした文体がとても特徴的であり、実験的もあり印象に残る。

    内容の方は、豊胸手術を受けることに取り憑かれている母とそんな母親に嫌気がさし言葉を発することを拒否するようになってしまった小学生の娘の関係性の修復というのが主なテーマになっている。

    心はまだまだ子供なのに、体は大人になっていく、思春期特有の不安定な感情をよく表現している。

    親子揃って卵を頭にぶつけて割って、泣きながら会話するというシュールすぎる

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    2026年03月19日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    はじめは段落もかなり少なくて読みにくいと感じてたけど、日常生活の中の細かな独特の描写やリアルな話し言葉での関西弁が頭から離れなくて引き込まれました。
    こんな文章の書き方があるんや!という驚きと本ってほんまに面白いやん!という感激がありました。
    巻子と緑子のやり取りで、ほんまのことゆうて!ほんまのことってなに?ほんなのことなんてないこともある。と言うところは、あぁ二人の言ってること分かる気がするって思いました。
    ほんまのことってほんまに何やろって思うことあるし、大事な人が自分自身を大事にしてないって感じた時、ほんまのこと知りたいし理解したい助けたいって思う。
    夏子の友達の豊胸と化粧の違いのやりと

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    2026年03月18日
  • ヘヴン

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    いじめが壮絶すぎて‥
    自分がそこにいる気持ちになります‥
    早くお母さんに言ってとか、病院の先生に言ってとか
    思春期はなかなか言えないのわかるけど
    抱えこんでたらダメだよね

    コジマとのその後が知りたい!

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    2026年03月17日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    文章、文体がとても好き。
    生きてる中で、うっすら思ってることとかをしっかり言葉で表現してくれた。

    最後の文も大好き。
    .
    いっぱいいっぱいになって、ただこの人のことを好きとしか思われへん感じがすごいわかる。
    聖の言ってること理解できるけど、人の気持ち感情は複雑なの。

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    2026年03月17日
  • きみは赤ちゃん

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    ネタバレ

    出産前に読めて良かった。
    妊娠から1歳のお誕生日までの約2年、こんなに鮮明に言葉に残しておけるものなのか。
    笑えるだけじゃなくて考えさせられることもあって、読んでいて楽しいし学びにもなる。
    大きな愛と強い覚悟で赤ちゃんを迎えたい。

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    2026年03月15日
  • きみは赤ちゃん

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    著者のお子さんが生まれてから1歳を迎えるまでの日々を綴った出産・育児エッセイである。

    読みながら、自分の子どもが生まれた頃の記憶が次々とよみがえった。エコー写真を見て涙が止まらなかった日のこと、仕事を切り上げて病院へ駆けつけた日のこと、何もかもが初めてで発見の連続だった日々。泣き止まない夜に途方に暮れたことも、小さな手を握ったことも、まっすぐ見つめられたことも思い出した。

    苦しくなったり、笑ったり、時には涙ぐみながらページをめくった。

    子育ては永遠に続くようにも思えるが、きっといつか終わりがくる。まだ先のようでいて、きっとあっという間なのだろう。

    読み終えて、二人の我が子の頭をそっと撫

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    2026年03月15日
  • きみは赤ちゃん

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    生まれてくる世界を案じつつも、
    それでも、
    「会うことができて本当にうれしい」
    というひとつのことが、本当の気持ちであると言い切っていて。

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    2026年03月15日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    好きです。文字の海にざざーっと押し出されました。頼りない大人を、知恵のある子どもが利用する。黄美子と花の差は、「社会的責任」の有無、それだけだったのに。とても残酷な話であり、花が我が身かわいさに取った行動を振り返られたことは良かったと思いました。最後に黄美子が花の手を取らなかった理由が私には分からず、なんか良い話風に終わったことは消化不良ですが。黄美子といい、蘭と桃子といい、もうちょっと内面が知りたかったと思います。上っ面だけで、キャラが記号化されていることが残念でした。スピンオフ等での補完を期待します。

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    2026年03月14日
  • 黄色い家(上)

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    貧しい日常に疲れた女性達が共同生活を送る話し。生きていくために犯罪に手を染めていく。花は逃れられない不安に、お金という安心感で対峙する。裏の世界やシノギの場面の描写が、ややぼかされていることで、奥深さやリアリティを感じた。

    上下巻の感想

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    2026年03月14日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

    コジマが、いじめの状況は変わらないのにどんどん強い印象に変わっていくのが不気味だった。自分の解釈で世界を捉えて、現実の苦しさになんとか耐えるためか?目を逸らすには、より強く世界に没入しないといけなかったのかもしれない。だから自分に言い聞かせるように、汚れをお父さんを忘れないための「しるし」とか、いじめに対抗しないのは「美しい弱さ」と何度も訴えていたのかもしれない。その様子を主人公がなんだか受け入れられないのは、置いて行かれるという焦り?か、自分もコジマの世界観に取り込まれてしまうという怖さ?とかかなと思った。百瀬は最初の描写から、後で主人公側になる?と思ったけど、違った。不思議な人だったけど、

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    2026年03月14日
  • 黄色い家(上)

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    生まれつきのどうしようもない環境の中で孤独に必死に考えて生きようとする10代少女の姿は胸にくるものがあった。主人公の花は暗いトンネルの中で光を求めて彷徨い、仲間を得ながらも掴みかけた光が遠のいてまだ抜け出せない。下巻に向けてさらに暗闇に誘われているようで、この先に目が離せずにいる。
    今、すぐ、下巻を読んでます。
    かなり生き様がリアルに描かれていて、臨場感がすごくあります。

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    2026年03月14日
  • ヘヴン

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    風景描写や比喩表現など、文章表現が豊かで読んでいて情景がリアルに感じられ読み始めると時間はかからなかった。激しい感情の動きの文体も緻密で、映像を見ているかのようだった。
    6Bの芯と言われると、不思議とコジマの声が想像できる。残酷なシーンは多いが、綺麗な印象のある本だった。
    一見淡白に見えるが、息子想いな母親の存在も救いだったように思う

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    2026年03月14日
  • ヘヴン

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    すごかった…すごい本だった。

    風景描写というか、主人公たちが見てる景色の描写がすごかった。
    壮絶ないじめをうけて自分が「もの」であるかのような感覚を抱いてる主人公だからこそ、見えてる世界なのかもしれない。

    もう一度読み返したい。

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    2026年03月12日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    音楽のような美しい文章。
    長いセンテンスと短いセンテンス。
    あえてのひらがな使いと平易な漢字。
    独特なリズムで心地良かった。

    フリー校閲者:入江冬子、生きるのに不器用で人と関わるのが苦手。でも孤独を選びとっているわけではなくとても不安定。

    好きになった2回り歳上の三束さん。
    冬子と正反対でアグレッシブな聖。

    誰でも生きていけば傷つくことと遭遇する。
    そこから学び、時を薬として進むしかないのよね。

    そして思い出した!
    息子が小学生時代のママ友…呂律が回らずプツッと突然切れる電話。掛け直すも出ない。。。そんなことが何度か続いたことを。。。

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    2026年03月11日
  • ヘヴン

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    いじめの内容と聞いていたから結構重めかなと期待してたけど、思ったより重くはなかった。ただ、いじめの描写が具体的でそんなこともするの!?って思うこともいじめとして描かれていてその部分は心が痛かった。最後コジマはどうなったのかが書かれていなくて最終的に主人公とコジマの関係が気になる。

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    2026年03月10日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    親にネグレクトされている高校生がたまたま知りあった他人、黄見子と暮らし始める。やがてその他人のスナックで働き始め、知り合いとなった二人の高校生と同棲し始める。この4人は疑似家族のようになり、スナックを手伝うようになる。スナックは好調だが、ある日火災で焼失してしまう。収入源を失ったが、やがて偽造カードを使った詐欺にかかわるようになる。やがてこの疑似家族は破綻してしまう。
    それから全国を転々として短期で仕事を渡るが、何十年もして黄見子が多雨議されたことを知る。
    全体的に救いがない展開だが、主人公はなんとか生存していく。

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    2026年03月09日
  • 黄色い家(下)

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    下巻の後半から引き込まれる
    自分で選んだのか、選ばされたのか。
    自分で選んだと信じたかっただけなのか。

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    2026年03月08日
  • 夏物語

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    黄色い家が面白かったので2作目として夏物語を読みましたが、やはり文体がいい。
    一気に溢れ出した思いを細かく言葉に変えているような勢いのあるページもあり、ゆったりしっとり流れるページもあり、これぞ文学!という感じがして好き。

    あらすじで読んでいた、逢沢との出会いがでで来ないなと感じるくらいの長い長い前半。でも夏子を知るためにも全て必要なエピソードだったのだと感じた。

    この人の作風から、きっとよくあるハッピーエンド!という感じではないだろうと思っていたけれど、読後感は黄色い家と同様にとても良い。

    豊胸と精子提供についてとても知識が増えた。

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    2026年03月06日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    文章が本当に綺麗だなという印象。
    想像しやすかったです。
    今の私の状況にぴったりで、私も前に進めそうな気がしました。

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    2026年03月05日
  • 乳と卵

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    大阪弁の勢いがとにかく小気味いい。
    ほんまに横で喋ってるみたいで、「ああ、こういう女の人いる」と思いながら読んだ。

    生理の描写には驚いた。
    嫌悪じゃない。経験していることだからわかる。
    でも、「そこまで書く?」とは思った。
    血も痛みも湿度も、そのまま出してくる。

    あけすけ。遠慮なし。
    なのに不思議と、核心はするっとかわされている感じもある。

    あんなに喋っているのに、
    本当にいちばん痛いところは、最後まで言葉にしていないような。
    むき出しに見えて、どこかでちゃんと守っている。

    母になること、ならないこと。
    身体を持つこと。
    軽口の延長で話しているようでいて、実はものすごく重たい。

    読後

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    2026年03月03日