川上未映子のレビュー一覧

  • すべて真夜中の恋人たち

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    暗く、静止した物語。しかし欠片ほどの光が美しい文体で描かれている。
    物語に通底する主人公の「弱さ」は、程度の差こそあれ自分にも共通するものであるが故、読み進めることに辛さ生じる箇所も多々あった。
    ただ、ストーリーテリングそのものよりも、美しい文体と精緻な心象描写により作品に納得感を与える筆者の手腕に圧倒されながらあっという間に読み終えた。

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    2026年08月13日
  • 黄色い家(下)

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    あっち側とこっち側を隔てるものはなんなのだろう。
    今で言うところの闇バイトで稼ぐ、ということなんだろうけど、すごく壮絶。罪の意識が重い人、軽い人、わからない人。誰でもがちょっとしたことであっち側へ行ってしまう気がして、とても怖い。

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    2026年08月13日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    優しくてドロドロしていて冷たくて心地よい本
    明るさはないけれど真っ黒じゃなくて紺っぽいイメージ
    今このタイミングで読めてよかったと思う
    刺さる文がいくつも

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    2026年08月12日
  • 黄色い家(下)

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    いつになっても誰も何も救われない。正しくはないが間違ってもいない、と言う表現。でも結局救われない。キミコに対する憐憫。

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    2026年08月10日
  • きみは赤ちゃん

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    ネタバレ

    妊娠初期です。
    読んでよかった。

    妊娠中、出産、育児のあれこれが、いち体験記ですが、わかります。
    特に夫への感情の予習ができてよかった。
    夫に育児をしてもらう時に申し訳ないとか、ありがとうと言ってるのって何とか?
    来るであろう夫への苛々に対して少しは客観的に付き合えるかな。

    夫に本を薦めましたがまだそんな気分ではないみたい。

    ほか出産時のあれこれ、子どもへの愛情や、母乳の痛さなど、、
    漠然と不安!な出産後までをちょっとイメージができた!

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    2026年08月09日
  • ヘヴン

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    テーマがテーマだけに「ずっと手元においておきたい本」とはならなかったけど、やっぱり""人""の描き方が素晴らしいなと思った。容赦ないけど。

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    2026年08月09日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    みな孤独を抱えていて、それを受け入れられなかったり、受け入れたり、正当化したりして生きていて、それでもやっぱり人と繋がりたい気持ちがあって、どこかに光を求めていて。
    自分は全く冬子ほど閉じた人間でないと思いながらも、読むうちに共感して、ヘブンに続いてこの方独特の繊細な表現に心が揺さぶられてしまった

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    2026年08月08日
  • きみは赤ちゃん

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    息子オニくんを妊娠してから1歳までの日々を描いたエッセイ集。
    最初はところどころ、不妊の人は読めないだろうな、という部分があった。
    妊娠してからの日々、出産、出産してからの日々が時系列で書かれているので没入しやすかった。
    命ってすごい、と思うのと同時に子どもを持つって壮絶だなあと思った。

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    2026年08月06日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    貯めた大金が呆気なく消える経験を未成年のうちに2回も経験するって辛い
    母親の彼氏に盗まれた分と母親の借金の肩代わりした分。
    母親から連絡があった時点でまたお金がなくなると察して読んでるちゃんと腹立った

    タイタニックを見て夢の中にレオナルドディカプリオが出てきたときの「自分で決めた人生を生きる人間なんか、この世にいないってことだよ。」残酷だなと思った

    裕福でも子供に尽くすのではなく自分の飾りとしか思わない親もいるし、まともに働かず子供に頼る親もいる
    どんなに離れても血縁はそう簡単に切れないんだとズーンとする気持ち

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    2026年08月06日
  • きみは赤ちゃん

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    作家・川上未映子さんの出産・育児エッセイ。妊娠発覚から1歳になるまでを赤裸々に綴った一冊。そうそう、そうだった!と自分の育児を振り返りながらの読書でした。
    作家さんだけあって、感性や表現力や着目点などがさすがです。喜びも大変さも試練も盛りだくさん。感情の振れ幅も半端ない。
    振り返れば幸せな時間だったなぁと思うのだけど、日々のあれこれは大変ではあったよね。
    妊娠中のつわりのつらさ、新生児時期の授乳・おしめ替え・寝かしつけのエンドレスループと自分の細切れ睡眠の日々。
    その時はこの日々が永遠に続く気がしたけど、赤ちゃんは確実に成長していくのよね。赤ちゃんの時期は案外短い。成長は喜びでありちょっとの寂しさもあり。
    そう、子育てはずっと一抹の寂しさと隣り合わせ。子どもはどんどん自分から離れていくからね。喜ばしいことではあるんだけど。
    あと産後クライシスの話が興味深かった。今思うとそうだったんだなと。パートナーに対する感情の揺れ。あれはホルモンの影響もあったのかも。
    とにかく色々思い出して、新生児の頃のアルバムを引っ張り出したほど。やっぱり今見ると幸せしかないね。
    このエッセイを育児まっただ中で読めていたら面白かっただろうなと思いました。

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    2026年08月02日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    緑子が怒るシーン、胸がギュッてなった泣
    家庭環境に恵まれない母子の話で暗くなっちゃいそうなんだけど、緑子の無邪気で面白い日記が挟まることで緩和されてたし微笑ましさすら感じられた。卵割るシーンは、滑稽なんだけど、生まれてこなきゃよかった、みたいな感情とリンクしてる感じがして少し苦しくなった。。

    2個目の話、面白すぎる笑

    川上未映子さん、女性ならではの感情とかを書くのが上手な方だな〜

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    2026年08月01日
  • ヘヴン

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    個性や生い立ちを自分らしさと考えたり、いじめの理由と考えたり、若さゆえの葛藤が丁寧に描かれていてよかった。
    人生には数々の選択肢があって、自分には考えつかない提案をしてくれる周囲の人もいる。
    主人公はいじめっ子に反撃する選択は取れなかったが、斜視の手術を受ける決断はできた。
    ただそれだけなのだろう。

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    2026年08月01日
  • 乳と卵

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    パキッとした対立構造と、思考の流れをそのまんま書き記したような関西弁の文体とのアンバランス感が何とも不思議な体験。玉子割りというなんらかの儀式性を帯びたイベントを経て緑子は成長したのだろうか。だとすれば巻子の方は?豊胸手術はどうするのだろう。モチーフとして豆乳が出てくるが、あまりエピソードとして膨らまずに、読者を突き放すばかりだ。

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    2026年07月31日
  • 乳と卵

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    あえて整理せず、頭の中の思考のログをそのまま反映させたような文章。読みづらいのに読み進めてしまう不思議な魅力があった。

    女性としての体を取り戻したいという衝動は、欲求とか下心とかではなく、もう制御の効かない動物としての本能に近いものなのかなと感じた。
    あらゆるものに関して「ほんまのこと」は意外と存在していなくて、普段の自分の行動も、大切にしている拘りも、理由づけがされないまま出力されている。









    P.S.
    どこかの記事で読んだか動画で見たか忘れたが、椎名林檎の作品について
    「椎名林檎の本質は女じゃないと理解できない。男がいくら考察を重ねようが研究しようが、女という性の根源の体現者である椎名林檎の作品を男が根元から体感するのは不可能だ(意訳)」
    的なことをおっしゃっている方がいた。
    『乳と卵』もそういう作品のひとつなのかもしれない。私がいくらこれを読み返そうがどれだけ調べ上げようが、真にこの作品を理解することはできないかもしれない。悔しいけれど。

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    2026年07月30日
  • ヘヴン

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    とても面白かった。川上未映子さんの著書ははじめて読んだけど、ちゃんとものを考えてる人が書いた感じがしてとても良かった。

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    2026年07月30日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    川上未映子さん制覇!!!

    あこがれもよかった!
    麦くんいいやつすぎ!てかベガティも麦くんも小学生とは思えないくらい大人っぽいな

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    2026年07月24日
  • 黄色い家(下)

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    下巻は上巻よりもあっという間に読めた。

    仕事も暮らしも精神もどんどん苦しく、窮屈になる。
    人一倍責任感の強い主人公の頭はどんどん黄色に支配されて、おかしくなっていく。

    でも汚い手段で手に入れたお金は表の世界では使えないし、一度裏の世界に染まってしまうと、責任感の強い人ほどそこから這い出るのは難しい。
    性格が良くても頭を使うのが苦手な人は、性格が悪くて頭を使うのが得意な人に利用されて使い捨てられる。

    主人公が、あんなに大切だった黄美子さんや仲間、自分の罪を忘れたのは自分の精神を守るための防衛本能で、この物語に共感できる体験なんて何一つしていないのに、なんだかすごく分かるなあと感じた。

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    2026年07月24日
  • 黄色い家(上)

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    面白かった。
    上下巻の長さを感じさせない疾走感がある。

    上巻は、決して楽ではない生活の中でも共に生きられる仲間を見つけ、自分達でお金を稼いで自由を手に入れる青春篇といったところ。

    「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る(石川啄木)」
    が読みながらずっと頭をループしていた。

    切ない。

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    2026年07月24日
  • 黄色い家(下)

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    なんというか、、とても不気味だけどリアリティのある本。人は自分の見たいように世界を見るんだなと気づかされた。

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    2026年07月23日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    黄美子さんが結局何なのかがわからなかった。
    途中からぼーっとしてる描写が多く、存在感があるようなないような。でも花にとっては大切な必要な存在だったことが終盤の展開からもわかる。
    20年後くらいの犯罪の記事から再開し、一緒に来ないか?と言うくらいだから。 花は何とかしてあげたかったのか?そうすることで罪の意識だったりから少しでも解放されたかったのか。

    花のキレ具合が面白い。

    カード不正などで金を稼ぐ。燃えて無くなってしまった「れもん」をまたやりたいとお金を貯めるが、悪い稼ぎ方だ。それでもお金が必要。

    蘭、桃子、琴美、映水
    琴美さん魅力的だった。

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    2026年07月20日