川上未映子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
川上未映子氏のブッカー賞最終候補作品。
「夏物語」「きみは赤ちゃん」のあと読んだため振り幅というか高低差はなかなかデカかった。
壮絶な苛めがテーマだが、根底にあるのは「世界感」や「価値観」。百瀬の認識が苛める側の真理ならコジマの認識も苛められる側の真理。
読んでいる途中は息苦しさを覚える。”僕”とコジマが夏休みに美術館に赴く平和で幸福な描写はそのあと訪れる残酷な悲劇を予感させ、最後の壮絶な出来事はコジマが必然として受け入れ耐え忍んできた「世界」が残酷な事実を突きつけ、キャパシティを超過し負の達観が訪れる。
苛めに対してはカタルシスのないまま終焉を迎えるが、「斜視」がある意味キーワードとなり、二 -
Posted by ブクログ
主人公の伊藤花は、小さなネット記事で監禁・傷害事件に関する事件を見つけ、吉川黄美子という名前に思い当たる。
今から二十年くらい前、まだ若かった頃の数年間を家族のように一緒に過ごした人だった。
加藤蘭と玉森桃子、あの時一緒に暮らしていた二人は今どうしているのか。
あの頃の記憶が一気に蘇る…。
元々母のホステス仲間だった黄美子さんと二人でスナック「れもん」を開店し、二十歳と偽って働き始め、同じような境遇の人たちが集まって、働いても働いても一生貧乏で、自分が育ってきたあたりまえの生活とはものすごくかけ離れていて、自分が知りえない世界を目の当たりにして震えが止まらない。
川上未映子さんの筆致が猛スピー -
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ネタバレめっちゃ読むのが辛かった
苛めの本ってどんなものかな?って思っていたより辛い
主人公はチョーク飲まされたり人間サッカーで鼻かは血が出て腫れてしまったり公園で無理矢理服を脱がされてパンツ一丁にさせられてたり、そしてコジマは主人公の虐められ仲間のコジマは臭いと汚い理由だけで女子だけで虐められる!
そして広瀬曰く虐められるのはたまたま
そして広瀬は救世主だと思ったけど二ノ宮と一緒の人だった、、
広瀬はこんなことはなんの意味もない、こんなことしなくてもおなじってわかってるけど二ノ宮に逆えないってことだよね、、次は自分がやられるって心のどこかに思ってる、、
ちょっと復讐劇はあってもよかったと思う!でも最 -
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殴り書き。ネタバレあり。
苦しい。黄色い家を読み終えて感じたことは、この一言だけでした。世の中の不条理。負の連鎖。お金、貧乏、家庭環境、グレーゾーン。とにかく誰にもどうにもできない。
主人公の花は、障がいギリギリの母親との生活を中学生まで過ごす。その最中に出会った黄美子さんに惹かれて一緒に暮らすことになるが、結局、母親の二の舞というか、ヤングアラーの話しでもあると感じた。金銭面の管理や家事を、母親と暮らしていた期間に主人公がこなしていたし、黄美子さんとの暮らしでも同じことをしていた。
蘭や桃子、映水や琴美の話もそれぞれインパクトのある話や関係ではあったが、あくまで主人公と黄美子さんに焦点を当 -
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面白かった。終盤の勢いがすごくて出張の行きの飛行機で一気に読み切ってしまい出張中の読書計画が崩れました。序盤に想像していた展開や終わり方とは違っていたので再読してみるのも面白そう。
どの小説も多かれ少なかれそういうものだとは思うのだけど、川上さんの小説は登場人物の状況や性格・特性などへの想像力が働く距離にいるのかどうかで印象が大きく変わりそうだなといつも思う。花や黄美子さんの性質や振る舞い、そして生き方などに、共感したり、「そうだよねがんばったね」ってなる人もいれば、「なんでそんなことを…」とか「こんな人いるわけない」と感じる人もいるんだろう。その距離をつくるものは性格・性質でもあるし、あるい -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻も1日で一気読み。
なんというか、悲しいお話だったと思う。発達障害の境界線ギリギリかアウトな母親との貧乏生活を抜け出すために、母親の知り合いの女の人についていって東京でどんどんダークな犯罪の方向へ転落していく主人公、花。みんな、たぶん悪い人はいなくて、ただひたすら生きようとしていただけ。主人公が幼かった頃は気づけなかったけど、親との生活を捨ててついて行った女の人も、発達障害か自閉症かなにかしら大人としては大事なものが欠けている黄美子さん。
幼少時代から母親からの愛に飢えていた主人公は、結局貯めたお金を母親の借金に充ててしまったり、せっかく過去を清算してなしにしたはずなのに、黄美子さんに会い