川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家
    善と悪、事実と真実、信じたいこと
    誰が決められるのか
    何も選べない、選ぶことができない、道がそれ以外にない
    そんな状況でも、それでも生きていかなければならないとき
    その選択を誰が責められるのか

    表面的に見れば若い女性を集めて暮らしてる「ヤバイ」人
    でもその人に救われた、掬われた人間が確実にいた
    ...続きを読む
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)
    注! インタビュー本なのでネタバレ設定にしていませんが、内容にかなり触れています。



    年末(2023年のw)、本屋をブラブラしていた時、表紙のフクロウ(あ、みみずく…、ねw)が、なぜかミョーに気に入ってしまって、ついつい衝動買いしちゃった本。
    ちなみに、フクロウとミミズクの違いは、羽毛が耳のよう...続きを読む
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)
    村上春樹さんの作品は最近読んでなくてご無沙汰してたけど、この対談は村上さんのコンセプトとか頭の中をのぞいてる感じがして面白かった。しっかり言語化できていてそれがわかりやすいのと村上さんの感性も伝わってきて読んでいて楽しかった^ ^
  • あこがれ(新潮文庫)
    小学生のヘガティーと麦くんにも、それぞれの悩みがあり、それを乗り越えていく、たくましい元気のでる物語でした。
  • 夏物語
    読めて良かったと思った。

    最初は何を見せられてるのか、よく分からなかったんだけど、話が進んでいくにつれてゆっくりと霧が晴れていく感じがした。特にラストの描写が凄く丁寧に細かく描かれてて、グッときた。泣きそうになった。

    善さんの話も的確で共感できた。善さんには絶対幸せになって欲しい。
  • ヘヴン
    コジマは神様みたいだと思った。
    普通はこんなふうには生きれない。
    弱いまま生きていくことが他の弱い人たちのためになるのか。
    哲学的な課題で溢れてる。
    とても面白かったてす。
  • 黄色い家
    2024/4/16

    黄色い家を作り上げた花。
    一緒に暮らした黄美子さん、蘭、桃子。

    読んでいて胸が押しつぶされそうだった。
    蘭も桃子もすごく身近に感じて苦しかった。
    年代が同じくらいだから、当時の状況もすごく頭に浮かんだ。
    あの頃グレーで生きてた人たちは今どうやって生きているんだろう。
  • 春のこわいもの
    世界的感染症が始まった気配を感じる時期のお話。何だか不安に満ちていたり、孤独さや、不穏さを感じるお話が多かった。個人的には『あなたの鼻がもう少し高ければ』が好き。
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集
    川上未映子さんの小説もエッセイも大好きで、全て網羅している。
    Hanakoに連載された2011〜2022までのエッセイ。
    他のエッセイ本と重なってる部分もあったけれど、やっぱり未映子さん節好きだな。

    同い年で、色々な共通点もあり、誰かに何かを買ってもらうのが苦手で、「欲しいものは自分で稼いで買うこ...続きを読む
  • すべて真夜中の恋人たち
    人生はあくまでも孤独だけれど、誰かとつながりたいという思いや、誰かと触れ合う一瞬の美しさが描かれてます。

    また、女性が日本社会で生きる中で感じる抑圧や、女性同士の間でも価値観の違いがあり上手く連帯出来ない場面など、フェミニズムの視点からも読めるんだろうと思いました。

    川上未映子さんの小説は乳と卵...続きを読む
  • 乳と卵
    うわお、考えさせられるね。なんか、女の人が読むと共感できるかも。ちょっと独特だからね。世界が。うーむ、女の人の欲ってほんっと色々あるよね。うーむ、私の欲はなんなんでしょうか。そう感がさせられるな、って思うた。(。˃ ᵕ ˂ *)(女の人にも限らずですが)
  • 夏物語
    とにかく感動したのは、例えの表現力。肌から伝わる表現と巧みな言語で物語の、夏子の世界に、自分が当然のようにいる感覚を味わえました。とても、上手いなと思いました。
    ただ1人の、割と平凡な人間の生涯を描いてる作品なのに、とんでもなく引き込まれました。
  • 夏物語
    これは、売れない小説家の夏目夏子が、自分の子どもに会いたいと、精子提供により一人で子供を出産することの物語である。
    が、私の心に刺さったのは、そのことではなかった。

    二部に分かれたこの作品の第一部は2008年の夏が舞台。
    第二部は2016~2019年の夏。

    第二部では小説家になった夏子が、なんと...続きを読む
  • 夏物語
    共感というよりはこんな世界や考え方があるのか…と考えさせられることが多かった小説。
    私も私の人生をしっかりと感じて、考えて、生きたいと思わせてくれるお話でした。
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

    村上春樹の解体新書

    村上春樹さんがどのように物語を紡いでいるのか、何を大切にしているのか、どのような手順で推敲しているのか。そういうあらゆる興味深いことを同じ作家の川上未映子さんが余すことなくインタビューし、それを包み隠さず村上春樹さんが答えているという濃厚なインタビュー。

    そしてこのインタビューを通してわかったこと...続きを読む
  • ヘヴン
    14歳。僕と、コジマはひどいイジメにあっていた。もっと早く、親に、そして、教師に言えたら、違っていたかもしれないと思いながら読んだ。そんな二人が歯がゆかった。「耐える二人」。本の中でコジマが「受け入れる」「これには、何らかの意味がある」と言ったけど、違うと思う。絶対的に、いじめる側が悪いんだ。
  • すべて真夜中の恋人たち
    高校生のとき何気なく読んで衝撃をうけて川上未映子という作家の存在を知ったきっかけの本
    なんかわからんけどもこれ読んではじめて自分の人生は始まった気がしてる
    まだ10代の自分には強烈な読書体験だった
    冬子さんがほんとに生きてたらいいなって、今もどっかで聖さんと仲良くしてるといいなーとか考えてた
    自分に...続きを読む
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集
    川上未映子さんの小説はもちろん好きだけどエッセイも大好きなんだ〜〜
    この方の女性に対する優しい眼差しとか言葉を見るたびに自分はここに存在していいんだなっていつも思う。
  • きみは赤ちゃん
    産後、赤ちゃんが大好きになった。と同時に怖いことだらけになった。
    幸せなのに辛い。
    そんな中、圧倒的に共感しながら読んだ本。
    泣いて泣いて泣きまくった。
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集
    川上未映子さん、読んだことないな〜と思って買ってからしばらく経ってたけど、このタイミングで読んでよかったなとおもう、いつもどんな本もそうなんだけど
    一番身近な人生のパイセンって感じでよい!
    「木っ端微塵を求むる心」遺品整理について、考えたことなかったな。。
    子供を産むと、幼少期の追体験ができるという...続きを読む