川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(下)

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    琴美がカラオケで「想い出がいっぱい」を歌う描写がされてから、物語の終わりまでずっと頭の中でその音楽が流れていました。

    自分たちの"幸せ"が何かもわからない未成年の少女3人が、"幸せ"を求め生きて行く。

    彼女たちはもちろん答えは持っていないし、ヒントをくれる人もいない。自分で自分の道を切り拓くのはこんなにも難しいのかと改めて思った。

    自分だったらどうするか、とか自分だったらどう関われるか、みたいな視点を小説を読むときに持っているが、自分の物理的な力はもちろん、育んできた考え方ではどうにもできない大きな渦に少女たちが呑み込まれていく、それがひたすらにど

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    2026年04月12日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    ひとつの事柄も見る人、見る立場によって全く違うものになる。それは実像であり虚像である。そう感じた作品でした。読み進めるごとに苦しく、体力を消耗するのに、文字を追うスピードは減速しない。
    読んでよかった作品でした。

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    2026年04月10日
  • きみは赤ちゃん

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    育児中の知り合い数名がおすすめしていたので読んだ。
    わたしが妊娠・出産中に感じてたつらかったことを全部代弁してくれててLOVE。
    あとあべちゃんこと夫が阿部和重で驚くなどした。

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    2026年04月10日
  • 黄色い家(下)

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    お金があったら幸せかって、言われたらうんと答えるのだろう。人生って綺麗事じゃ幸せになれないし。

    いつも楽天的な黄美子さん
    お金で繋がってきたヴイヴイさん
    頼りになる映水さん
    大好きだった琴美さん

    お金で多くの人が繋がってきた、はな
    お金があるから繋がるし、ないから繋がった人もいる。
    なんだかんだ、人はお金で繋がるのだなと思う。
    だから、お金が幸せを持ってくるは合っているよねと思う

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    2026年04月08日
  • きみは赤ちゃん

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    作者が妊娠してから、子供が1歳を迎えるまでのエッセイ。
    出産2ヶ月前に読んだ。

    妊娠初期〜8ヶ月のすでにわたしも体験した期間は
    めちゃくちゃ共感しながら読み進めた。
    エアロビ強制は結構特殊な産院?と思った。

    他の人の体験談を読んでる時もそうだけど、
    みんなそれぞれの大変さがあって、なんとか乗り越えているんだなと勇気と安心をもらえた。

    出産を控えたいま、
    出産痛くないかな耐えられるかな
    授乳ってしんどいって聞くけど耐えられるかな
    仕事復帰したいけど子育てとの両立できるかな
    心配性で完璧主義なわたしは思い詰めそうだな大丈夫かな
    みたいな心配が頭を占めてるけど
    きっと乗り越えられるし、ほほえま

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    2026年04月06日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    「なぜ親のエゴで子供を産むことが許されるのか」という問題提起が重たかった。自分や自分の親、そのまた親も、皆生まれたくて生まれてきたわけじゃないと考えると、不思議な気持ちになった。読むのが苦しい所もあったが、希望を感じられる終わり方で良かった。

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    2026年04月05日
  • きみは赤ちゃん

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    飛行機のなかで読んでいるっていうのに、吹き出してしまうわ、泣けてきてしまうわで、ほんとに勘弁してほしい。でもこれは書いてもらったことに感謝しなければ。ある意味ごく普通の出産・子育てなのだが、作家の観察眼をとおしてみるとこの解像度の高さよ

    自分ちに赤ちゃんがいた頃を思いだして少し反省してしまいました。あべちゃんはえらい

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    2026年04月04日
  • きみは赤ちゃん

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    旦那への感情や我が子のあるある等、共感できる事がたくさん!
    妊娠中から読んでおきたかった…
    我が子がとても愛おしく感じる一冊。
    育児に疲れる度に読みたい。

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    2026年04月02日
  • 黄色い家(下)

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    一気読みしてしまった。家庭環境と教育がどれだけ大切かを感じた。親次第で子供の人生はある程度決まってしまうのではないか。頑張り方が分からない、周りの子たちのような家庭を知らない、花は必死にもがいて生きているはずなのに、気がつけばがんじがらめになっていて苦しくなった。一方で、犯罪に手を染める人たちの心情として、やはり自分とその周りが最優先で、「被害者」の苦しみを想像することはできないのだなと思った。花だってお金を取られてるけど,その何倍も人のお金に手をつけてるのも事実。これは続編希望!!

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    2026年03月30日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    静かで胸がじんわりする物語だった。
    川上未映子さんの描く情景はなんでこんなに胸を打つんだろうか。同じ女性だからだろうか。
    私とは生き方も環境も違うのに、でもなぜだか彼女の考えていることを私も考えたことがあるし、わかるのだ。
    はじめと最後で、彼女の置かれた環境はほとんど変わってない、なのに彼女自身が少しだけ、でもとても大事な部分において変わったことがよくわかる。変わったという表現もなんか違う、もっと適切な言い方で表したい。
    この本のことを軽く扱いたくない、この本を読んで感じたことを大切にしたい、冬子の生き方や存在ひとつひとつを大切に思える、そんなような気持ちになる読後感だった。

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    2026年03月29日
  • きみは赤ちゃん

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    とても良い本でした^ ^
    女性の読者が多いんだろうけど、男の方に読んでいただきたい。
    産後メンタルのつらいのとか、ホルモンバランスの変化で悩んだりすること、こうやって言葉に表すの難しくてもやもやしてることばかりだったのに、言葉で表現されてて、しかも他の人の感情がわたしと同じなんだ!って、そうそうーと思いながら心が救われる感じすらしました。
    赤ちゃん生まれてきてくれてありがとう、あと家の旦那さん方はもっと理解しろ!という気持ちでいっぱいになり、みんな頑張ってると読んで安堵もできた素晴らしい一冊でした。

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    2026年03月29日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    辛いよ…
    生まれは誰にも決めることができない。全ては運。
    誰か花やその周りの人を救えないのか…


    キミコさんは、ラスト、痴呆になっていたのかな。
    キミコさんは生まれつき何かを持っているように感じたけど、更に酷くなっていた。

    母も、呆気なくいってしまった。
    後悔に苛まれた花がみてて辛い。

    桃子が始終腹立たしかったけど、桃子も桃子で追い詰められてたんだろうな。家庭では居場所がなくて、妹と比べられて劣等感も感じていて、収入源も犯罪だし。だとしても大金盗むのはまずいし警戒心無さすぎるし、、花も一度頑張って貯めたお金を盗られたからね、、

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    2026年03月29日
  • 乳と卵

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    なんか夏物語読んでたけどこれ読んでなかったかもとか思って買ったけど絶対どっかで読んでた、か持ってた、文体が本当に好きでずっとするする読める、けど最後飛行機の中で読んで涙止まらなくて変な感じの耳を持って着陸した。

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    2026年03月27日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    恋愛小説は好んで読む方ではないですが、とても心に残る作品でした。恋愛部分もそうですが、人の孤独というものがとても綺麗に表現されていて、そして文章に透明さを感じるのはこの作者さんだからなのでしょうか。はじめてましての川上未映子さんです。第一冊目印象、結構好きです。
    本書に登場する女性陣、冬子にも、聖にも、恭子さんにも、典子にも、共感ができるところがあります。もっと楽に生きたいなぁと思ってしまいます。先が知りたくてずっと文字を追っていたらあっという間に読み終えてしまいました。ドラマチックなラストにはならなかったですが、それが良かったのかなとも思います。また、時間を置いてもう一度読みたい作品かもと今

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    2026年03月27日
  • 黄色い家(下)

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    何と言ったらいいか。
    久々に没頭して引き込まれた。
    こんなはずじゃなかった、どこかで引き返せたのか。
    正当化し続けることで生きていけることもあるのか。
    その世界にはその世界の人間同士の特殊な絆があって、それぞれに守りたいものがあって、でも普通の世界には戻れない。
    引き返したい時にはもう遅い。
    最後はそれを受け入れていくしかなかったのか。
    どこで歯車が狂ったのか。それでも大切な人には変わりない、どうしようもない自分の人生に必要な人だった。

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    2026年03月27日
  • 愛の夢とか

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    短編集。短中編くらいのものもある。
    どれもそれぞれ別の女性が主人公でそれぞれの人生なんだなと思うが、どこかお花のイメージが共通してある感じがした、
    好きなもので作り上げた家を引き払うことになり、でも未練が残って戻ってきてしまい、特に思い入れが強かった庭に埋めてもらう「お花畑自身」や、心配性の妻が早くに亡くなってしまった仲睦まじい夫婦のその後(とその感覚)を描いた「十三月怪談」など、軽やかで飄々ともしているけれどテーマとして重みもあるものが印象的だった。

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    2026年03月27日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠期にも一度読み、出産3ヶ月経った今改めて読み返した。妊娠から出産にかけて自分が感じていた子供に対するこのかけがえのないじんわりとした思い、そして絶対に失いたくないというある種の恐怖のような気持ちも含めて、うまく言葉にできないところを全部代弁してもらったかのような。とくに、最後から2番目の章では、子供に対するたまらない思い、一瞬の煌めきを丁寧に繊細に描かれていて涙が止まらなくなった。すべてのおかあたんに捧げたい最高のエッセイ。

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    2026年03月26日
  • 黄色い家(下)

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    下巻も一気読みだった。
    お金、お金、お金。
    お金に依存しすぎてしまった。
    人に、依存してしまった。
    お金を簡単に稼ぐことを知ってしまった。
    でもそうでもしないと生きていけなかった。
    主人公である花は、必死で生きていた。
    花がやっていたことは犯罪であり、決して許されることではないけれど、どうしてこうなってしまったのか。
    花にはこれしかなかった。
    これしかないと思ってしまった。
    みんなはどうやって普通に稼ぐことを教えてくれるのだろう?知ることが出来るのだろう?
    普通とは、なんなのだろう。
    お金を稼ぐことの大変さを仲間に共有したくて、でもわかってもらえないイライラが爆発し、どんどん花がどん底へ落ちて

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    2026年03月24日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    随分昔に読んだ記憶が再読。なんて美しい本なんだろう。言葉が雪みたいにキラキラしてる。

    聖は「好き」を妥協してきたんじゃないかなと思った。全て好きと思い込んで全て手にしてきたけど、その中に本当の好きはなかったのではと。
    そして冬子が見ている聖が冬子にとっては全てであり、他人が聖に下した評価は気にしなくていいよなとも思った。

    典子が言った「私の人生の登場人物じゃないから話したんだよ」というセリフがとてもとても嫌で。言わなくていい事すぎるだろと。その反面心にブッ刺さってる自分もいて複雑な心境。

    二度と会えない人の幸せも不幸せも祈らず、ただひたすらに思い出す夜もある。苦い薬もいつか優しい薬になる

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    2026年03月24日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    (上)に続き読みました!
    展開が一気に動いて黄色い家(上)で謎だった部分が解明されていきました。
    苦労して貯めたお金を2回も失ったり働き口が無くなった花は黄美子さん、蘭、桃子と4人で一緒に住む為に必要なお金を稼ぐ為に犯罪に手を出してしまい心が痛みます。
    生まれた環境が全てではないですが主人公の生い立ちはとても辛いですね…
    お金が無いという事がいかにして人を狂わすのか、人間の醜い部分が露わになっていて後半は常にもやもやしてしまいました。

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    2026年03月22日