川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(下)

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    面白かった。引き込まれすぎて読んでいる間は鬱々とした気持ちで家事もままならない程ボーッとしてしまった。
    「幸せな人間っていうのは、たしかにいるんだよ。金があるから、仕事があるからじゃない。考えないから幸せなんだ。」帯にもなったこのセリフがグッときた。よいクライマックスでした。

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    2025年12月28日
  • きみは赤ちゃん

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    凄まじい本を読んだ。
    性別関係なく、全人類が読むべきだと思った。
    無関係の他人であるわたしでも、わたしの生まれた時を想像して泣いた。母はこんな気持ちだったのかと思い、また泣いた。
    この感想を書きながら、また泣きそうになっている。

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    2025年12月28日
  • 愛の夢とか

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    十三月会談を読んで、時子の感覚のように過ごしているわたしは、もしかして死んでいるのかな?と意味もなく辺りをキョロキョロ見回した。

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    2025年12月27日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    冬子の真っ直ぐな気持ちがあまりにも痛々しくて切なくて泣いてしまった。
    聖、恭子など周りのキャラが意地悪でなんだか腹が立った。聖が冬子のデート終わりにかけた言葉が最悪すぎるて。
    ガラケー、喫茶店での時間などなんだか懐かしい雰囲気が素敵。
    人肌恋しいこの時期にこそ読むべき小説。空気が透き通って薄い冬の寂しさを感じさせてくれる。

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    2025年12月27日
  • 黄色い家(上)

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    まさに私の知らない世界。今まで自分はいかに恵まれてきたか。そういったことを感じずにいられなかった。主人公の花が恵まれない環境の中で懸命に働いて仲間と頑張る青春小説。そんな側面もあるけれど、その頑張りを無に帰すような絶望的な出来事が続く。世の中に搾取され、選択肢を与えられない人たちの絶望。これを読んでいわゆる「悪事」を何の背景も踏まえずに悪事だと言い切れるだろうか。言えない。頑張り屋さんの主人公は下巻でどうなってしまうんだろう…世の中はあんまりに非情だ

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    2025年12月27日
  • きみは赤ちゃん

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    川上未映子さん…
    他の作品はまだ読んだことがなく、妻夫木聡さんと共演されているサッポロビールのCMで初めてお姿を拝見した。ほうほう…おしゃれで色気があって、少し気の強そうな女性だなという印象が強く残っていた。

    だから本書を開くまえ、きっとおしゃれで軽やかなキラキラ育児生活の日々が綴られているのだろうと少し気後れしていた。
    それでも色んな本屋で探してやっとの思いで手に入れるほど読みたくなったのは、自分が妊娠して、文字だけで書かれた育児エッセイというのは、それもプロの小説家が書いた育児エッセイというのは、意外にも世の中にあまり存在しないと知ったから。
    妊娠中に読みたいと思っていたものの、気後れし

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    2025年12月27日
  • ヘヴン

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    リアリティないじめの描写。
    いじめた側は、何もなかったように人生を過ごしていくんだろうな…
    いじめられた側は、死ぬまでその記憶は消えない。決して…

    コジマは、その後どのようになったのか?1か月前に読み終えたのにずっと頭のなかにこびりついています。苦しいが読むべき小説です。

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    2025年12月26日
  • きみは赤ちゃん

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    川上未映子は自分の妻かな、川上未映子は自分かなと思うこともあった。かけがえのない今を楽しんで生きていきたいと思う。

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    2025年12月24日
  • 黄色い家(下)

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    「黄色い家 上」で築き上げたものがあったからこそ下巻では興味を強く惹き付けられて読むことができました。
    上巻でしっかり話の根幹が頭の中に入っていたからこそ下巻の良さが引き立てられたと感じております。

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    2025年12月24日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    救いのない、ではどうすればよいのかもわからない顛末。

    黄美子さんとはどういう存在なのか。
    世間で虐げられる危うさを持つ弱者であることは間違いない、けど同じような境遇に立つ弱者のそばにいることができる。意図しない優しさで他人を掬い取ることができる力があるように思われる。徐々に少しずつ削れていくように、存在が希薄になっていく描写がいたたまれない。

    エンタメ性も兼ね備え、お金とはという命題に挑む。
    お金に踊らされないように、お金なんてただの紙といえるのはある一定以上の恵まれた階級の詭弁なのかもしれないと惑う。夢や希望を持つことも許されないジュブナイルな展開に心穿たれる。

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    2025年12月22日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    発売当時話題となって気になっていた本作の文庫化。

    読み始める前に想像していたマインドコントロールによる監禁事件みたいな題材とは異なる。ジェットコースターのような浮き沈みのなか奈落へ急降下という場面での上巻エンド。

    では下巻へ。

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    2025年12月22日
  • きみは赤ちゃん

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    産後10か月の時期に読んだ。妊娠が分かってから今に至るまでのあっという間に過ぎ去った日々を、この本はありありと思い出させてくれた。ほかほかした幸せな気持ちになれる。

    産後、子どもの順調な成長を願い、この先起こりうる危険や困難を想像して不安になり、涙がでることは私にもあった。その部分は特に共感した。

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    2025年12月21日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠、出産、子育てに対する不安が募った。
    妻が出産後、とにかく寝る時間を確保できるようにしたいと思った。

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    2025年12月21日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠35週頃の妻におすすめされて読んだ本
    妊婦の方だけじゃなく、男性にもお勧めです。

    妊娠してからの悪阻や、身体的変化、精神的変化など側から見てるだけでは決してわからないことが見事に言語化されていました。
    (恐らく多くの妊婦さんはここまで言語化できないのと、目まぐるしい生活を過ごす中で忘れていくことも多いでしょう)

    出産後はホルモンバランスの変化などで通常とは異なる精神状態になることもあるので、予め知っておいてよかったと思いました。
    また、全体的におもしろおかしく書いてくれているので、スラスラ読めました。
    生まれてくる子どもに早く会いたくなった。

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    2025年12月18日
  • 黄色い家(下)

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    おもしろかった。
    境遇は違うが、主人公のお金への執着や安心感や不安、自立心はわかるところがある。
    肉まんのくだりは残念。

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    2025年12月18日
  • きみは赤ちゃん

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    出産から最後まで嗚咽しながら一気に読んでしまった…

    子供は2歳になり、お腹の中には2人目でつわり中。

    ちょっとうっすら忘れてしまっていた記憶、つわり仕事子育て家事旦那との関係で重なるしんどさ、めちゃくちゃ久しぶりにできた自分の時間を使う本としては最高でした。

    まだ頭が混沌としているけど、やっぱり今を楽しみたい!みんな頑張ってる!

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    2025年12月15日
  • 夏物語

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    むっっちゃよかった!

    すんごい、小説を読んだ…
    本を読み続けて本当に良かった…!と思えるぐらい、素晴らしかった
    川上未映子さん、初めて読んだ、今まで読んでこなかったことを後悔
    600ページ超の作品で、ひたすら主人公の思考がつらつら〜と書かれているけれど、ぐんぐん引き込まれる。主人公の頭の中を丸々見せられているような文章が、良かった
    重いテーマで、何が正解かわからないけど、正しく悩み考え切ること、が大切だと思いました

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    2025年12月14日
  • きみは赤ちゃん

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    友人の妊娠をきっかけに読んだ本。

    妊娠出産、育児をしていく中で母親が内面で何を思っているのか、何にモヤモヤしているのか本当によく言語化されていたと思う。

    これから母親になる予定の人はもちろん、
    最近子供が産まれて妻にめちゃくちゃ邪険に扱われたり、謎に八つ当たりされたりで、散々な目にあっているなんていう男性にも読んでほしい。

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    2025年12月14日
  • 黄色い家(上)

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    想像してた話しとちょっと違うけど
    とても面白くて一気に読んでしまった。
    花ちゃんが悪人じゃないことに救われる。

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    2025年12月12日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    機械が発展し古典的な犯罪が取り残され、段々追い詰められていく様子に、西部劇映画の明日に向かって撃て!を、栄枯盛衰の日々を過ごしたのち何も残らず、時間だけが過ぎていく、でも少しだけ希望のようなものも見えたラストに北野武のキッズリターンを思い浮かべた。
    琴美さんとのカラオケのところはとても綺麗だった。黄色い家が崩壊していく中、蘭と桃子はやっぱり持っている側というか居場所がありなんとかなる側で、花と黄美子さんはなんとかならない側で、花のお母さんもなんとかならない側で、そこの断絶が残酷だと思った。花のお母さんが72000円を残していたのも心に残った。
    人生、レールの上を走れている時は大丈夫だけど、一旦

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    2025年12月12日