川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(上)

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    こういうノワール小説は柚木麻子のバターを想起させて面白い。冒頭で黄美子という女が捕まった事から始まり花の回想シーンからどのようにしてそうなっていくのかが明らかになっていく構図で引き込まれるようにして読んだ。上巻では40前後の黄美子はまだ穏やかだが、下巻になるにつれて豹変していくのだろうな。登場人物がどれも描写の詳細が素晴らしい。映水の語る話が金の成る木の話が夜の世界に住む人々を的確に現していたのが印象的。花が置かれた環境の中で精一杯生きているのに報われないのは読んでいて少し辛くなる。多分下巻でもっといろんな事件が起こるのだろうなと続きを読みたくなる。

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    以下ネタバレ含む

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    2026年05月24日
  • ヘヴン

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    『ヘブン』に響く、痛みの哲学

    第一章:出会いと「しるし」
    学校という閉ざされた地獄の中で、理由のない「いじめ」を受け続ける「僕」と「コジマ」。二人の出会いは、必然だったのかもしれません。

    コジマは、自分が受ける苦痛を、他者とは違う特別な「しるし」なのだと言いました。痛みをただ恐れるのではなく、傷つくことでしか手に入らない「優しさ」がある。それを気高く「受け入れる」彼女の姿には、圧倒的な「強さ」が宿っていました。
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    第二章:初めての外出、そしてハサミ
    二人だけの初めての外出。現実の苦痛から逃れたあの美術館で、僕たちは確かに「ヘブン」を見ていました。

    僕は、彼女の拠り

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    2026年05月24日
  • 黄色い家(下)

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    [上・下 合わせた感想]
    めちゃくちゃ良かった。ヒリヒリするのに瑞々しくて、自分とはかけ離れた世界のはずなのに、どこか「知ってる」気がしたり。距離感が絶妙な感じがした。素晴らしい物語だった。

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    2026年05月23日
  • 黄色い家(上)

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    [上・下 合わせた感想]
    めちゃくちゃ良かった。ヒリヒリするのに瑞々しくて、自分とはかけ離れた世界のはずなのに、どこか「知ってる」気がしたり。距離感が絶妙な感じがした。素晴らしい物語だった。

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    2026年05月23日
  • 夏物語

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    650ページの小説!
    子供を産むこと、もうけないことに深く切り込む
    作品。
    実際に子どもがいる、いないで読み手の感想や反感
    、共感するしないが別れる作品だと思う。
    善百合子さんの、子どもを産むことは自分の事しか
    考えてない。生まれてくる子どもが全員、生まれてきたことを喜ぶか苦しみしかないと思うのかは、産む親の賭けだという考えも、考えさせられた。

    物語は、大きく2章立てで、1章目は乳と卵の話に
    肉付けしたような感じ
    2章は、念願叶って小説家になった夏子が、独り身の環境なんだけど、子供が欲しい、産まれてくる子供に会いたいという気持ちが芽生えて、色々な人の
    意見を聞いて、悩みながらある決断をするー

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    2026年05月21日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    タイトルや映像化から
    キラキラしているストーリーをイメージしているとギャップを感じるかも
    でもだからこそ自分には物語が刺さる
    主人公は私の中にいる、主人公はわたしだ

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    2026年05月18日
  • 愛の夢とか

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    かなり久しぶりの川上未映子。どうしてか文章のリズム感がいまいち馴染まず読み切るのに時間がかかった。もっと透徹した文章のイメージだったけど、記憶違いかも。

    一番初めの「アイスクリーム熱」の温度感がとても良かった。こういう何かがはじまりそうだけど、結局は何事もなく過ぎ去ってしまった小さな出来事が思い出の欠片としていつまでも胸に残っていたりする。

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    2026年05月16日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    大人の恋ってこんな感じなのかな…とアラサーに入った女は思いました。
    もう読んでるだけで悲しくでもその中でも暖かな物があると感じました

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    2026年05月15日
  • きみは赤ちゃん

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    出産を経験した夫婦とは、もともと他人であったふたりが、かけがえのない唯一の他者を迎え入れて、さらに完全な他人になっていく、その過程である。

    著者が産後クライシスの不眠と出産の後遺症?で精神的にボロボロ、男性というものに対して憎しみが止まらなかった時期に残していたメモの一文らしい。

    結婚している男性としては、この一文にはゾッとするし、一方で確かになとも思わされた。
    結婚は仲のいい恋人の延長で、何があっても言うて他人だしな〜で済ませられることが大半である。
    しかし、出産というイベントを通してわかるのは、二人から生まれた生命への関わり方を通して、どうしたってこの人とは完全には分かり合えないという

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    2026年05月14日
  • 乳と卵

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    母娘もの?ガチでおもろい。
    夏休みの間、姉巻子はその娘緑子とともに、はるばる関西から東京に住まう私のアパートへ泊まりに来ることになっていた。豊胸手術について饒舌に語る巻子、母のその様子に言い得ぬ不安感を覚えている緑子、噛み合わないふたりを観察する私。みたいな話。
    地の文にもわたる関西弁が良すぎてすぐ読み切ってしまった。クライマックスの心情吐露シーンが、内容は本当に辻褄があっているんだけど、ビジュアルを想像するに派手でえらいこっちゃすぎてめちゃくちゃ笑ってしまった。たぶん楽しみ方は間違っている。大人になるとは、とか、ジェンダーとは、みたいな論点があって面白かった。途中で出てきた、ツイッ

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    2026年05月13日
  • 黄色い家(下)

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    ネタバレ

    黄美子さん、やっぱり何かできる人ではなく、悪いこともいいこともできる人ではなく、冤罪に近い形で捕まったのかなと思いました。それをなんともなくやり過ごしてるんだろうなと。苦しいのは花。1人でやり抜いたと言っても過言ではない。誰も花たちが出ていったことを責めない。こういう世界って、そうなのかな。苦しいし最後は涙がでたけれど、読んでよかったと思いました。なかなかこんな本出会えないんじゃないかな。

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    2026年05月12日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    4.8/5.0

    孤独や痛み、寂しさ、そして愛おしさや幸福がここまで眼前に迫ってくるような小説があるのか、と衝撃を受けた。

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    2026年05月10日
  • 黄色い家(下)

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    『黄色い家』 川上未映子

    最後の最後まで食い入るように読んだ。まるで自分が「花」になってしまったかのように布団に丸まりながら読み切ってしまった。最後の方で思い出したかのように好きな箇所に付箋を貼った。
    すごく簡単に人は犯罪に手を染めてしまうんだなあ、でも犯罪ってなんなのだろう。何が悪くて何が正しくて、ずっと変わらない確実なものなんてない気がして。
    出てくる登場人物に、極悪人なんていなかった。
    みんないい人で。
    でもいい人って何?直接暴力を振るったりされなかっただけで、本当はあの中で花は洗脳されていたんじゃないの?
    けど、花も同じようなことしてたよね?
    でもそれって避けられないものだったかもし

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    2026年05月09日
  • きみは赤ちゃん

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    30代の女が読むにはいろいろと食らってしまいそうで、でも気になり積読していてようやく読めた。

    妊娠・出産・育児は壮絶なものだと改めて実感。
    今やSNSが発達し、あらゆる人の出産レポやら育児の愚痴なんかを簡単に読める時代になったけれど、こうして小説家の方が言葉を巧みに使い、一冊の本にまとめられているのを読む方が遥かに読み心地が良いと思う。変に不安にならないし。

    子を持つか・持たないかを悩み、持たないことを現段階では選択した私たち。
    出生前検査の話で改めて川上さん・ご友人の覚悟はすごいな思う。そしてやっぱり、そうだよなと強く納得する。
    そのくらいの覚悟を持てない私は「子を持つ」という選択は出来

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    2026年05月07日
  • きみは赤ちゃん

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    きみは赤ちゃんは赤ちゃんが産まれてからの気持ちとか色々綴られていてすごく共感できる部分があり過ぎていったところは懐かしく、まだこれからのところは参考になるし、いつか何年後に見たときはまた違う気持ちで読めるんだろうなって思う。

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    2026年05月06日
  • すべて真夜中の恋人たち

    購入済み

    好きな芸能人のお勧めの本だったか、何かのきっかけで購入して積んでた本を長期休暇に読んだ。
    純文学を普段読まないこともあり、ずっとモヤモヤしたようなもどかしい気持ちだった。
    同じ年齢のまったく反対の友人への憧れと嫉妬とか、自分の気持ちを伝えず行動に移さない他人への苛立ちとか、共感できる感覚はいくつもあった。

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    2026年05月06日
  • きみは赤ちゃん

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    妊娠から出産、1歳になるまでが書かれている。
    お腹に命が宿って母親になるという心情から丁寧に描かれていて共感することばかりだった。
    私にも9歳と5歳の子供がいるけど、あの時そうだったな〜とか本当それだわとか、わかるわかると思って読んでいたらあっという間だった。クスッと笑えると思いきや自分の当時を思い出して泣けてきたり。辛いも幸せな気持ちもどっちもよみがえった。
    自分の子で言うと上の子は夜泣きがひどくて2歳くらいまでまともに寝れなかったな〜とか、抱っこじゃなきゃ寝ないから夫と朝まで交代しながら長い夜を歌ったりしながら過ごしたな〜とか、離乳食なかなか食べなくて大丈夫なのか心配したな〜とか。何もかも

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    2026年05月06日
  • 黄色い家(下)

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    スナック「れもん」も今まで住んでいた場所も失い、生きるためにどんな方法でも金を得なければいけなくなった花は、カード詐欺に手を染め、金に狂い始める。
    他には味わえない緊張感とともに読む手が止まらなくなります。
    お金のない生活からどうやったら抜け出せるのか、ふつうの人たちがどうしているのかまったくわからないまま、十五歳からの五年間の青春の日々はついに終わりを迎えます。
    真実がどこにあるかなんて誰にもわからないし、無理にわからなくてもいいんだ。
    彼女たちには選択肢などなく、誰かの人生を一方的に非難することなんてできない。
    苦しいけれど、花と黄美子さんとの関係は今となってはハッピーエンドだったのかもし

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    2026年05月05日
  • きみは赤ちゃん

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    妊活中なので、とても参考になった本
    夫にも勧めた。
    本当に健康に生まれてきて、生きていることって奇跡だよなぁと思う。

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    2026年05月04日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    書き出しの一文に惚れて買った。文体がすごく好き。物語は正直あまり覚えてないけど、いい文章であることは間違いない

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    2026年04月30日