川上未映子のレビュー一覧
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きつい。
暴力もそうだけど、
主人公とコジマの優しさと強さと、
ちゃんと弱いところ。
全部が痛い。
加害側の、わかるようなわからんような
いじめを正当化する発言とか理屈みたいなのも
もやもやするし気持ちが悪い。
あとからじっくり分解するとツッコミどころ満載なんだけど、その場ではよくわからんけど正解っぽい謎理論を用いて相手を言い負かすことができるタイプの気持ち悪いやつ、百瀬。
主人公が治療を考え始めて
前に進んだ?
大事な物の変化?
によりコジマとの距離が決定的になるのがつらい。
コジマには主人公に匹敵する、
もしくはそれ以上の存在感があった。
だからこそ最後はただ
コジマが幸せであって -
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ネタバレ正直何も起きない話ではある。
登場人物は語り手の女性とその姉、そして姉の娘−−つまり語り手の姪である緑子。
思春期女子特有の二次性徴の気持ち悪さや自分を産んだ親や繁殖そのものに対する嫌悪感、「こんなしんどい世なら生まれてきたくなかった」みたいな感情が自分にもあったことを思い出しつつ、語り手と同世代の自分はもうそれらに慣れっこになってしまっていて、いつからか生理が来たり性的なものに触れたりちょっと嫌なことがあったくらいではなんとも思わないように鈍麻していたのだなというのを語り手を通して自覚する。
これといって大きな見せ場はなく、緑子が母に我慢ならなくなって廃棄予定の卵を自分の頭にぶつける奇行に走 -
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ネタバレニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
彼女と二人の少女たちと疑似家族のように暮らしていた20年前軒を句が蘇る。
人はなぜ金に狂い、罪を犯すのか。
主人公の花が監禁事件のニュースが昔一緒に過ごした知人女性と知り、そこから回想シーンに入ります。
上巻では花の幼少期の苦しい時期から母の知り合いの黄美子と出会い人生が急展開していく場面です。
文化住宅と呼ばれる古い住居で水商売の母と二人暮らしをしている花だが建物の物珍しさや内気な性格もあり学生時代は暗い日々を送っていた。
母の水商売仲間が行き来する家で出会った黄美子と過ごした夏の日々が花にとっては輝かしい毎日だった。
しかしある日忽 -
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「あなたの鼻がもう少し高ければ」
実際、ギャラ飲みするための面接ってあるのかなと思った。ズタボロに言われた面接の後で生まれたトヨとマリリンの関わりが平和で、ずっとこのままの世界でいてくれと思った。
「ブルー・インク」
書いてしまうと残ってしまうから怖いという感覚はすごく共感した。私も日記が苦手で、自分の感情が文字として残って誰かに見られると思うと怖くて書けない。
「娘について」
表向きであからさまに攻撃するわけではなくて、悪気はないんだよっていえるくらいの範疇でコソコソ相手を裏切っているところにモヤモヤした。家庭環境が真逆で、ぬるま湯に浸かっているような野心のない友達に苛々するところはわか -
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母と子、そして生殖を巡る物語でした。
幼い頃に母と祖母を続けて亡くした主人公の夏子は、姉と助け合って大阪で暮らしてきた。その後、東京で一人暮らしをしながら作家をしているのだが、37歳になって自分の子どもに「出会いたい」と思うようになる。しかし、夏子はセックスが苦痛で以前の恋人と別れており、恋人や配偶者を得ることには諦めがある。そんな中、AIDのことを知りAIDで子どもを産めないかと考えるようになる。
独身子なし、シングルマザー、AIDで産まれた人、反出生主義…夏子は様々な人たちの思いを聞き、どうして自分は子どもが欲しいのかと考える…。
親のエゴではない命はない…というのは、その通りで。AIDで -
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ネタバレ主人公のもつ斜視は、友人のコジマにとっては、自分たちの世界への拒否のシンボルだったけど、彼にとってはただのスティグマだった。だとしても、全肯定されることで、自分を客観的に見られるようになったことは彼に撮って大きかったと思う。主人公が最後に選んだのは、斜視を治療することだったけど、コジマを失ったからできた選択だったのか、どうなんだろう。視野が矯正されたあとの初めての世界、解像度が上がって、空気まできらめくような描写が美しい。
このあと、彼はどういう人間になるんだろうか。家族と転校して、新しいコミュニティにうまく馴染んでいけるのか、あるいは不登校気味ながら学校に残って少し遠巻きにされながら卒業す