川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(上)

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    冒頭で、この小説のオチと思われる、とある女性に関する事件について示唆があるものの、上巻では事件そのものについては全く触れられない。
    主人公がその女性と出会い、どのような人生を送ってきたかが淡々と描かれる。
    上巻のみでは物足りなさが残るが、下巻に期待!

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    2026年02月20日
  • ヘヴン

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    きつい。

    暴力もそうだけど、
    主人公とコジマの優しさと強さと、
    ちゃんと弱いところ。
    全部が痛い。

    加害側の、わかるようなわからんような
    いじめを正当化する発言とか理屈みたいなのも
    もやもやするし気持ちが悪い。
    あとからじっくり分解するとツッコミどころ満載なんだけど、その場ではよくわからんけど正解っぽい謎理論を用いて相手を言い負かすことができるタイプの気持ち悪いやつ、百瀬。

    主人公が治療を考え始めて
    前に進んだ?
    大事な物の変化?
    によりコジマとの距離が決定的になるのがつらい。

    コジマには主人公に匹敵する、
    もしくはそれ以上の存在感があった。
    だからこそ最後はただ
    コジマが幸せであって

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    2026年02月18日
  • ヘヴン

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    ネタバレ


    斜視でなにもかもがぼんやりと二重に見える。「ロンパリ」と呼ばれ、二ノ宮を中心に、クラスの男子からいじめを受けている。

    二ノ宮
    クラスの中心的な存在。学年でスポーツが一番できて、成績も優秀で、誰が見てもきれいだと思うような男性な顔つきをしている。僕をいじめるリーダー格。

    僕の母

    コジマ
    僕と同じクラスの女子。女子たちに苛められている。

    百瀬
    中学で一緒になった生徒。僕と同じクラス。二ノ宮とおなじくらい勉強のできる生徒。二ノ宮と同じグループ。

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    2026年02月16日
  • ヘヴン

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    哲学的!!10代の思考としてはとても深い。
    こんなにも過酷で狭い世界に身を置かなければならない2人、読んでいてツライ。
    だからこそ彼らの価値観は狭く、そして深くなりやすく、アイデンティティの形成に大きな影響を及ぼす。
    僕の斜視→手術後の視野の拡大は、価値観や未来の展望を感じさせてくれて、ラストは読んでるこっちが救われた。お母さん、あなたがお母さんでよかった。涙
    コジマの話は宗教的にすら感じる部分があって、それぐらいの解釈をしていないと自分を保てなかった、彼女なりの自己防衛だったのかな。

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    2026年02月13日
  • 黄色い家(上)

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    ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った「花」。彼女と二人の少女たちと、疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る・・・・・。人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか。読売文学賞受賞作!

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    2026年02月13日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    正直何も起きない話ではある。
    登場人物は語り手の女性とその姉、そして姉の娘−−つまり語り手の姪である緑子。
    思春期女子特有の二次性徴の気持ち悪さや自分を産んだ親や繁殖そのものに対する嫌悪感、「こんなしんどい世なら生まれてきたくなかった」みたいな感情が自分にもあったことを思い出しつつ、語り手と同世代の自分はもうそれらに慣れっこになってしまっていて、いつからか生理が来たり性的なものに触れたりちょっと嫌なことがあったくらいではなんとも思わないように鈍麻していたのだなというのを語り手を通して自覚する。
    これといって大きな見せ場はなく、緑子が母に我慢ならなくなって廃棄予定の卵を自分の頭にぶつける奇行に走

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    2026年02月13日
  • 黄色い家(上)

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    下巻こそがこの作品の見どころで、そのための仕方ない序章だと理解していても頁が進まない。ようやく興味が湧いてきた頃に終わるけど、続きを過度に期待しないようにと自分に言い聞かせる上巻。

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    2026年02月11日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    知人と思しき人の逮捕からの過去の話が長すぎ。
    下巻に移る前に終わると思いきや全然終わんなかった。下巻からも多少続きそう。
    多分あのお金も母の彼が奪ったんじゃなくて、母が奪ったんだろうな。
    更に花を見つけてお金の無心にくるんだけど嘘くさいな。
    下巻どうなるんだろうな?

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    2026年02月10日
  • きみは赤ちゃん

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    ほっこりしたし、勉強になった。育児の大変さや夫婦関係の変化を知った。知りたくないところもあったけど、、、。笑 男側に見て欲しい一冊

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    2026年02月12日
  • 愛の夢とか

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    なかなか、何を言いたいのか理解するのが難しい話が多かった。
    面白かったのはお花畑自身と十三月怪談。
    十三月怪談は若い夫婦の話。妻が若くして亡くなるのだけど、その後の展開が結局どうなるの?と思いました。
    夜寝る前に読んだのでちょっと怖かった。
    死後の世界は多分あるんだろうなとか好きな人が不幸だと辛いなど色々考える話だった。

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    2026年02月07日
  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
    彼女と二人の少女たちと疑似家族のように暮らしていた20年前軒を句が蘇る。
    人はなぜ金に狂い、罪を犯すのか。

    主人公の花が監禁事件のニュースが昔一緒に過ごした知人女性と知り、そこから回想シーンに入ります。
    上巻では花の幼少期の苦しい時期から母の知り合いの黄美子と出会い人生が急展開していく場面です。
    文化住宅と呼ばれる古い住居で水商売の母と二人暮らしをしている花だが建物の物珍しさや内気な性格もあり学生時代は暗い日々を送っていた。
    母の水商売仲間が行き来する家で出会った黄美子と過ごした夏の日々が花にとっては輝かしい毎日だった。
    しかしある日忽

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    2026年02月06日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    「あなたの鼻がもう少し高ければ」
    実際、ギャラ飲みするための面接ってあるのかなと思った。ズタボロに言われた面接の後で生まれたトヨとマリリンの関わりが平和で、ずっとこのままの世界でいてくれと思った。

    「ブルー・インク」
    書いてしまうと残ってしまうから怖いという感覚はすごく共感した。私も日記が苦手で、自分の感情が文字として残って誰かに見られると思うと怖くて書けない。

    「娘について」
    表向きであからさまに攻撃するわけではなくて、悪気はないんだよっていえるくらいの範疇でコソコソ相手を裏切っているところにモヤモヤした。家庭環境が真逆で、ぬるま湯に浸かっているような野心のない友達に苛々するところはわか

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    2026年02月06日
  • ヘヴン

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    いじめられてる同士の仲だがコジマのいじめに対する考え方と僕の考え方の対比、百瀬の善と悪に対する考え方、僕との議論する場面すごくよかった

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    2026年02月06日
  • 乳と卵

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    まくし立てるような読点で紡がれる長い一文が、大阪弁のテンポ感を想起させる文章。小説を読んでいると言えども、女性たちのかしましさを感じる口語文。
    巻子や緑子、夏子の女としての焦りや考えはどこか共感を覚えつつも自分の読解力のなさで咀嚼しきれず、、もう少し年齢を深めた際に再読してみたい

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    2026年01月31日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    川上未映子が好き、読んでてああこんな感じだったって思った

    短編集、満足感のあるものに巡り合うことあんまないよね
    最後の話の終わりかけの不穏な感じは良かった

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    2026年01月29日
  • 夏物語

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    生まれること。生むこと。生む機能を持って生まれるということ。「女」であることは夏の暑熱のようにぴったり肌に貼り付いて、意識しようとしまいと、女の人生は「女であること」から自由にはならない。その息苦しさの果てに広がる、夏空のような開放感が強く印象に残る。

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    2026年01月25日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    ・あなたの鼻がもう少し高ければ
    ・娘について
    がおもしろかった。
    全体的に暗い印象。
    あと「美人が書いてんだろうな~」という空気感がある。文章から美が滲み出ている感じ。美への解像度が高いというか、美しさを知ってるというか。私はいまイメージでものを言ってますよ。

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    2026年01月23日
  • 夏物語

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    母と子、そして生殖を巡る物語でした。
    幼い頃に母と祖母を続けて亡くした主人公の夏子は、姉と助け合って大阪で暮らしてきた。その後、東京で一人暮らしをしながら作家をしているのだが、37歳になって自分の子どもに「出会いたい」と思うようになる。しかし、夏子はセックスが苦痛で以前の恋人と別れており、恋人や配偶者を得ることには諦めがある。そんな中、AIDのことを知りAIDで子どもを産めないかと考えるようになる。
    独身子なし、シングルマザー、AIDで産まれた人、反出生主義…夏子は様々な人たちの思いを聞き、どうして自分は子どもが欲しいのかと考える…。
    親のエゴではない命はない…というのは、その通りで。AIDで

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    2026年01月20日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

    主人公のもつ斜視は、友人のコジマにとっては、自分たちの世界への拒否のシンボルだったけど、彼にとってはただのスティグマだった。だとしても、全肯定されることで、自分を客観的に見られるようになったことは彼に撮って大きかったと思う。主人公が最後に選んだのは、斜視を治療することだったけど、コジマを失ったからできた選択だったのか、どうなんだろう。視野が矯正されたあとの初めての世界、解像度が上がって、空気まできらめくような描写が美しい。

    このあと、彼はどういう人間になるんだろうか。家族と転校して、新しいコミュニティにうまく馴染んでいけるのか、あるいは不登校気味ながら学校に残って少し遠巻きにされながら卒業す

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    2026年01月15日
  • 乳と卵

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    良い意味で読みづらい
    全ての文章に言葉に文字に引っ掛かりがあってそれをひとつひとつ触りながらでないと読めないような
    詩みたい
    知らないのに夏の日の団地の質感や温度や匂いがあってすごい

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    2026年01月10日