川上未映子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
序盤は主人公の冬子に全く共感できずなかなか進まなかったけれど、文章や風景描写の綺麗さもあり読み進めていくうち、過去の恋愛で傷つくのが怖くて相手と深く関わることができなかった自分を思い出して苦しくなった。
冬子とは対極な性格に描かれている聖にも全く共感はできなかったし、終盤の喧嘩のシーンでの発言についても言い方やタイミングはどうかと思ったが、聖の台詞からは、人と関わる中で自分を守るために一歩踏み込めない私自身を顧みるきっかけをもらったと思う。
すきな人のありとあらゆる細かいことを覚えていたり、気がつくとその人のことを考えていたり、相手をもっと知りたいと思ったりする心情描写には恋愛の苦しさ、切 -
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ネタバレ3周回ってまた村上春樹に興味が湧いてきた。
良書。
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ようこそ、村上さんの井戸へ――川上未映子はそう語り始める。少年期の記憶、意識と無意識、「地下二階」に降りること、フェミニズム、世界的名声、比喩や文体、日々の創作の秘密、そして死後のこと……。初期エッセイから最新長編まで、すべての作品と資料を精読し、「村上春樹」の最深部に鋭く迫る。十代から村上文学の愛読者だった作家の計13時間に及ぶ、比類なき超ロングインタビュー!
はじめに 川上未映子
第一章 優れたパーカッショニストは、一番大事な音を叩かない
朗読会の思い出/「語りかけ」の変化/キャビネットの存在/「人称」をめぐって/登場人物、囚わ -
Posted by ブクログ
「ヘヴン」とは何か。
僕が最後に見た景色、それがヘヴン?
コジマのヘヴンは?
虐めなんて甘い言葉で済ましてはいけない。
描写がリアルすぎて何度も辛くて本を閉じては読むの繰り返しで、読み切るのに時間がかかった。
虐めから鬱状態になり希死念慮が湧き立つまでのストーリーが流れるように自然で、同じく希死念慮のある自分も引きづり込まれそうになった。
虐めももちろん悪だけど、そこにも意味があるというコジマの考えは、僕を虐めから逃さない鎖のようにも思えた。
世界で翻訳されてるようだけど、あの繊細な言葉はそのまま綺麗に伝わるのかな?なんて疑問を抱いてしまった。
とにかく重くてしんどい。 -
Posted by ブクログ
思春期の心と体の揺れ、いじめと言う社会問題を通して、「善悪とは何か」「生きるとは何か」を問いかけてくる作品だったような気がします。
いじめの描写は正直かなり辛いものもあり、現実はもっと酷いのではないかと思うと、苦しくなることもありました。
そんな中で、いじめる側である百瀬の言い分に、自分が完全には反論できなかったことも辛かったです。そこに、この作品の怖さがあるのではないかと感じました。
一方で、どこまでもブレずに自分の価値を信じ続けるコジマや、淡々とした中でも主人公に寄り添う母親に、救いのようなものを見出しました。
読み終えたあとも、簡単には答えの出ない問いが残り続けるような作品でした -
Posted by ブクログ
ネタバレ重かった………………読むのにとても時間が掛かった。。
ずっと辛いし、希死念慮が膨らんで鬱状態が加速していく描写は本当に生々しくて、新卒期の摩耗しきった己と重なる部分もあって、わかるなあ、と思いながら読んでた。
元々ショッキングな描写には耐性があるつもりでいたけど、それも年々ダメになってて、主人公が二ノ宮たちに人間サッカーとかいう惨たらしい暴力に晒されるところで貧血になって一時中断した。。
生々しい活字に体調崩すのは、中山七里『連続殺人鬼カエル男』と平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』以来かもしれない。
ノストラダムスの予言、とかいう、自分が生まれるずっと前に流行ったらしいワードか -
Posted by ブクログ
読んでいて感じたのは、「こうなるしかない」という諦念に近い確信だった。
未成年での飲酒やスナック勤務、血縁ではない人々との同居、明らかな違法行為の人間関係。表面的には自由にも見える環境の中で、実際には選択肢がほとんど存在しない。守ってくれる大人も、安定した生活も、引き返すための基盤もない。あるのは、その場に適応するしかない状況だけだ。
さらに残酷なのは、ようやく積み上げたものが徹底的に破壊されることだ。自分で稼いだお金は盗まれ、次には母親に奪われる。外からの搾取だけでなく、内側からも奪われることで、信じられるものそのものが失われていく。
本来なら拠り所になるはずの家族が、最も人を削る存在になっ