川上未映子のレビュー一覧

  • すべて真夜中の恋人たち

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    久しぶりにこういった恋愛ものを読んだが、若い頃は憧れを感じたり切なさが身に沁みたが、年をとってから読むとどこかで「甘えるな」と思ってしまう。
    仕事、家事、育児、介護など毎日の中では自分を殺してやらなくてはならないことが多々ある中で、センチメンタルに浸かっているだけの主人公に「甘えるな」と言いたくなってしまった。
    聖に非常に近い感覚。でも読みやすく面白いと思う。
    以下、好きなフレーズ

    あなたが自分の本当の気持ちを吹き受けて、自分で行動を起こしてそれで断られて玉砕してそんなドロドロの顔して帰ってきたって言うなら、私すごいと思うわよ。すごく頑張ったと思うもの。でも結局傷つくのが怖いのか何なのか知ら

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    2025年12月31日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    納得いかない終わり方。
    そして主人公冬子の行動、聖の言葉にとてもむずむずした。仕事上仲は良いが、根本的に合わない何かが2人の距離を近づけようとしていない感じ。
    そして三束さんは誠実そうな人だったのに約束を破って嘘をついて姿を消したのも納得できない!!

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    2025年12月28日
  • 乳と卵

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    正直に言うと、文体には少し読みにくさを感じた。読点で文章を繋ぎすぎている印象があり、思考や感情が途切れないまま流れ込んでくるため、読む側としては息継ぎがしにくい。その点は意図的なのだろうが、個人的には合わない部分でもあった。

    また、物語は母と娘の関係の拗れを、妹であり叔母という立場の主人公の視点から描いている。さらにその主人公自身が感情の起伏をあまり表に出さず、物事を冷静に分析するタイプであるため、読者は二重三重に俯瞰した位置から物語を見ることになる。その構造が、感情移入のしづらさに繋がっているように感じた。

    それでも、巻子と緑子の親子関係において、夫であり父親の存在が不在であること、そし

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    2025年12月27日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    ずっとどんよりしていた、、最後友情が壊れんかったことは意外で、まぁ良かった。その友達のことはずっと、なんやこいつ!と思いながら読んでたけど

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    2025年12月23日
  • ヘヴン

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    中学2年生の主人公の《僕》と同級生の女の子の《コジマ》。2人の共通点は、いじめられっ子。
    ある日、「私たちは仲間です。」
    差出人不明の手紙を受け取ったことがきっかけで、2人はこっそりと文通をするようになる。

    毎日のように続く、凄惨ないじめの内容は、正直目を背けたくなった。

    その中で、2人は、いじめを受けている自分たちの存在意義を共有しあっていたのだ。

    そして、後半、いじめグループの中の1人である百瀬に、《僕》が、「なぜいじめるのか。」と対峙するシーンがある。百瀬は、ただ自分たちの欲求を満たすものが、たまたまそこにあっただけ。だからやった。ということだろうか。

    反対に、《僕》もその状況を

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    2025年12月22日
  • 乳と卵

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    独特の感性
    大阪弁の会話で微妙なニュアンスを表して、ずらずらど書き並べられた文章が面白い。間に緑子のノートの文が挟まれ、視点が切替わり、より情景が浮かぶ。

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    2025年12月22日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    村上春樹という巨人に川上未映子がせまっていた。文章を書くということを極めたいということ。ストイックで規則正しい生活で待つ。そして常識人でもある。そりゃマラソンもするなと納得。思いの外楽しめた。過去の自分の作品覚えてないとか。川上未映子のほうが詳しい。ふたりの今後の文章に興味がもっとでた。

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    2025年12月15日
  • 夏物語

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    小説だけどエッセイのような取り留めのなさのある本。
    脅威の652ページ。
    ページ数は多かったけどそこまで苦痛に感じませんでした。
    物語は2部方式になっており、1部は主人公である夏子の姉の巻子と、その娘の緑子が夏子のもとに滞在しにやってくる話。
    2部はこの話の本筋とも言える内容で、夏子が自分の子供を欲するように考えてAID(第三者からの精子提供を受けて行う人工授精)を検討する話。

    テーマ自体は重い話でしたが、私個人としてはテーマとは異なる本質的な話(ちょこちょこ出てくる)が好きで、川上未映子さんの他の著書を読んでみたくなりました。
    以下、気に入った文章。

    3.おっぱいは誰のもの
    p77きれい

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    2025年12月14日
  • 乳と卵

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    タイトルから想像してた内容とだいぶ違った。
    もっと女女してる内容かと思ってた。上っ面の苦悩を性と交える小綺麗な話を想像してた。
    好き嫌い分かれると思うけど、川上未映子の文章には心の普段触れないようにしてるところをゆっくりとしかし確実に抉るような力はあると思う。
    オープンエンドなのがこれまたリアリティを増してる。結局何がなんだったのか、どうなったかは分からない。
    作品としてみるとモヤモヤするかもしれないけど、現実でも結局自我の思い込みと感想でしか世界を見てなくて、理解した気になっているだけ。
    他人の本当の事なんて分かりっこない。
    ということを、改めて気付かされた小説でした。

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    2025年12月10日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    緑子の、本当は幼い、傷つきやすい、母を思うけど上手く接することの出来ない、思春期差し掛かった女の子特有の不安定な感じが痛々しかった。でもかわいいな、と思った。
    3人の登場人物だけで、これだけ短い物語の中で、しかしわりとわかりやすく起承転結があり、最後はなんか良かったな、ハッピーエンドなんだろうなと思わせてくれる。もうひとつの収録作品も読んでみて、物事の本質的な部分や人の心の機微を抽出して、言葉にとらわれずに描き出すのが上手な作家さんなんだと感じた。
    「身体」がひとつのテーマで、それをどう受け入れていくのか、自分自身とどう結び付けて位置づけていくのかって、人間考え続けるとキリがないし、しかし特に

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    2025年12月09日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    こんなに不器用に生きている人がいるのだなと思う反面、
    あ、なんか自分みたいだな、、とも思う。

    作者の
    言葉のチョイスがとてもよい。好き

    ふれているとは
    これ以上近づけないということでもある
    みたいな表現があって
    ああ、なにこの感じ!!とブックマークしたくなった。

    もう一回戻ってみよう

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    2025年12月07日
  • 乳と卵

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    一文が長く、句点でいくつもつながっているため、意図的な演出なのかもしれないが読みづらさを感じた。
    緑子は身体の成長に心が追いつかない。
    大人になることを拒み、人の生殖そのものにも嫌悪感を抱いている。
    一方で母の巻子は豊胸を望んでおり、緑子はそれを自分の存在そのものを否定されたかのように受け止めてしまう。

    この作品には、女性であるからこその思いや感覚が描かれている。
    ただ、あまりに独特な感性で綴られているため、私には深く入り込むことができず、魅力を十分につかみきれなかったのが残念だった。

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    2025年12月02日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    入江冬子にはあまり共感できなかったし周りにいないけど、描写が詳細でそういう人もいるんだなと思った。アル中はまじかと思った
    みつつかさんよく平然と嘘つけたな
    怖い!
    聖が真逆で気持ちよかった

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    2025年12月01日
  • 夏物語

    cnm

    購入済み

    女性なら一度は考えたことがあるであろう「子供を産むこと」について書かれた小説。高評価を得ているとのことで購入しましたが、書かれていることはどこか他人事で、何処かの記事を引っ張ってきただけのもののような感じがしてしまいました。乳と卵がとても感情的な作品だっただけに、その続編とのギャップが大きかったです。

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    2025年12月01日
  • ヘヴン

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    すべて真夜中の恋人たちもこの本も暗いなあと思ったけど引き込まれて読まされた。特に最後の方は集中して一気に読んで寝不足、、ロンパリという蔑称を初めて知りました。

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    2025年11月30日
  • 乳と卵

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    乳と卵、その名の如く、この母娘の歪な精神状態な感じで「おかしいよね」が第一印象だった。

    関西弁混じりの独特な文体が迫力を増して短いのもあり一気読みした。なんとも言えない精神?感受性の違いに圧倒されっぱなしだった。おかしくない?この感覚……そう思うことすらおかしさを感じた小説だった。

    うーむ面白いんだか、苦しいんだか、狂おしいんだか、胸の話が突き刺さる……。文体も話も苦しかった。笑笑読み終わって目を思わず瞑った。何故か自分でもわからなかった笑。

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    2025年11月30日
  • ヘヴン

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    特に誰にも感情移入できなかった。
    各人によって受け止めが違う、みんなと一緒の空気の力は考えないといけないな

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    2025年11月29日
  • 夏物語

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    何のために人は生むのか。生みたいと思う女性の本能は、自分勝手なわがままではないのか。男の 3秒の快感のために、60年の苦労を背負わせていいのか? などと考え始めると、ほどなく人類滅亡なので、とりあえず何も考えずに性的欲求、母性本能のおもむくままに種を存続させていただきたい今日このごろではあるのだが、AID (Artificial Insemination with Donor's Semen; 夫以外の第三者から提供された精子を用いる非配偶者間人工授精)の問題を絡めつつ、38歳という出産を考えると微妙な年齢の女性の想いを「乳と卵」のあの濃密な筆致で描く。前半はその「乳と卵」の焼き直

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    2025年11月24日
  • ヘヴン

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    ネタバレ

    前半長いけど後半が興味深い。

    特に興味深かったのは百瀬のいじめている人間は悪い良いではなく欲求に従ってるだけ、それができる状況だっただけ。など加害者側の行動心理みたいなものが解像度高く描かれているのが興味深く面白かった。
    いじめの加害者と被害者の考え方の乖離みたいなものも理解できてよかった。
    百瀬の考え方を読むだけでも私にとって読む価値のあった本だったと思った。

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    2025年11月20日
  • 乳と卵

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    緑子は、お母さんの「豊胸したい」という言葉が「あんたを産まなきゃよかった、産む前の体に戻したい」という意味に聞こえるんだよね。

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    2025年11月18日