川上未映子のレビュー一覧

  • ヘヴン

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    川上さん作品2作目。
    やっぱり読みやすく、面白くてやめられなくて、1日で読んだ。
    切なくて苦しい描写の中に、ホッとするような、キラキラと光る素敵な空気が出てきて。
    シャガールの絵が作中に出て来たのも、良かった。
    分かりやすいハッピーエンドじゃない感じがリアルだった。

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    2026年05月21日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    序盤は主人公の冬子に全く共感できずなかなか進まなかったけれど、文章や風景描写の綺麗さもあり読み進めていくうち、過去の恋愛で傷つくのが怖くて相手と深く関わることができなかった自分を思い出して苦しくなった。

    冬子とは対極な性格に描かれている聖にも全く共感はできなかったし、終盤の喧嘩のシーンでの発言についても言い方やタイミングはどうかと思ったが、聖の台詞からは、人と関わる中で自分を守るために一歩踏み込めない私自身を顧みるきっかけをもらったと思う。

    すきな人のありとあらゆる細かいことを覚えていたり、気がつくとその人のことを考えていたり、相手をもっと知りたいと思ったりする心情描写には恋愛の苦しさ、切

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    2026年05月19日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    冬子も聖もわたしは苦手なタイプ。自分の意見を言わない子も、考えていることをそのまま言葉にするタイプの人も。出てくる人達を誰1人、私は愛せなかった。水野くんも。
    汚い人間だけどそれを隠して生活していくことの何が悪いのかな。我が身がかわいいのはみんなそうなんだからね。

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    2026年05月17日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    夜の雰囲気、三束さんを静かに想う気持ちなどとっても素敵だったんだけど、聖があんまりにも無理だった...。
    女のというか人間のいやのとこ全部詰まってたな

    冬子を見てて
    自分に自信を持つこと、自分以外の何か(酒や三束さんなど)に自分を委ねすぎないことがやはり大切だなと。

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    2026年05月17日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    言葉の表現が素敵だった本
    文章から、相手への好意が伝わってきてすごかった
    ただ、物語の内容としては大きな変化はなく、フレーズに特化した本だなぁと。物語大好き派としては物足りない感じ。もう少し人生経験した後に読むとまた違うのかな?

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    2026年05月16日
  • ヘヴン

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    いじめに遭っている中学生男女の話。むずくて不快感強い。
    斜視をもつ僕はクラスの男子グループからいじめを受けている。ある日差出人不明の手紙の指示に従って公園を訪れると、そこには同クラスの女子グループからいじめを受けているコジマがいた。
    再婚後にできた母がいいキャラしてる。最後に安心したけど、途中はしんどいしどうしようもなくてきつい。議論の内容が卑近なもので難しく、私には合わなかった。でも川上未映子作品とあって文章が読みやすく、活字を追うには楽しかった。

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    2026年05月15日
  • 乳と卵

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    変な小説。
    エピソードトークを喋りかけられてるような、話のその場面に実際にいて脳内を覗いているような、不思議な文章。ふんわりしているので、女性が生まれながらにして背負う重たくしんどい宿命のことをテーマにしても軽快に受け取れる。
    短編の『あなたたちの恋愛は瀕死』が面白い。やるせなさが好き。

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    2026年05月14日
  • 乳と卵

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    少し難しく、登場人物の感情がとりとめもなく書かれていて読みづらい点もありましたが面白かったです。緑子のやるせなさに共感できました。

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    2026年05月12日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    物語を読み進めていくと、コロナ禍のあの時のあの感じが蘇ってくる。あの時私は地元を離れて地方に住んでて緊急事態宣言下でも働く側で、世の中に平等なんてないんだなって、職業や環境によって誰かが線引きした中の外側の人間で内側に入れなかった溢れた側の人間なんだなって、なんか捻くれてたな。そんなあの時の気持ちも思い出させてくれた作品でした。
    一つ一つの話は何度も読み返しながら読み進めて、どの物語も最後には読者の想像にお任せします。みたいな感じの終わり方で、これが地獄なのか、これが恐怖なのかって感じました。

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    2026年05月10日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    3周回ってまた村上春樹に興味が湧いてきた。
    良書。



    ようこそ、村上さんの井戸へ――川上未映子はそう語り始める。少年期の記憶、意識と無意識、「地下二階」に降りること、フェミニズム、世界的名声、比喩や文体、日々の創作の秘密、そして死後のこと……。初期エッセイから最新長編まで、すべての作品と資料を精読し、「村上春樹」の最深部に鋭く迫る。十代から村上文学の愛読者だった作家の計13時間に及ぶ、比類なき超ロングインタビュー!

    はじめに 川上未映子
    第一章 優れたパーカッショニストは、一番大事な音を叩かない
    朗読会の思い出/「語りかけ」の変化/キャビネットの存在/「人称」をめぐって/登場人物、囚わ

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    2026年05月08日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ


    主人公が、思ったよりお酒に頼ってしまってて、
    それでもはっきりしないような雰囲気がわたしは
    苦手でした。

    でも、そういうところをはっきり言ってくれる聖と
    終盤本音で喧嘩したところがよかった。

    あと、冬や夜中の情景が思い浮かぶ文章が
    すごくキレイでした。

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    2026年05月07日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    校閲という仕事を知らず、興味深く読んだ。

    冬子の、自分の意見をあまり言わない受け身なところは、自分と重なる部分もある。そして友人にも似たタイプもいる。自分の意見に同調してくれるのは心地よいこと。けど「あなたの意見は?」とむずがゆく思うこともある。
    小説のようにそういう冬子タイプの人を「イライラする」と感じる人もいるのだろう。でもあなたが一緒にいることを「選んだ」のでしょ、心地いいんでしょ、とも思う。

    冬子は「流された」と言っているが、聖のすすめで会社を辞めてフリーランスになったことは、「選んだ」ことだと思う。仕事や何かを変えることをしたくても踏み切れない人だってたくさんいるはず。

    恋愛部

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    2026年05月07日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    2026.05.10再読。
    大学4年生で初めて読んだ時ほどの感動はなかった。それは当時の自分の一番の悩みが人間関係で、この本を冬子の成長物語だと捉えていたから。もう今の私は自分の気持ちを相手にはっきり伝えられるし、学生時代のような狭くて濃い人間関係にもう属していない。それより三束さんとのパートに焦点を当てて読んでいたから、終わり方に驚いた。

    冬子が三束さんに、なぜ自分が毎回酒を飲んで会っていることについて何も聞かなかったか尋ねた時、「人には、いろんな事情があると思うので」と言ったところに、大人の恋愛の(三束さんに恋愛感情があったとは思わないが)醍醐味だなと思った。なんでも相手のことを知りたく

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    2026年05月10日
  • 夏物語

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    全編にわたって状況描写がすごく細かくて、よくこんなに描けるなぁ、リアルに想像できるなぁと思った。
    主人公の夏子の感情は、もちろん上下はあるんだけどどこか1歩引いているというかゆっくりして感じられる。
    確かに子供を産む/産みたいという時に子供が不幸/病気になるかもしれない、とか子供のことをあんまり考えないし、それって賭けではあるなぁと思った。
    第1章はあまりにも描写細かい中で、割と暗くて重めな前提情報の話が多いので面白いのか?とおもってしまったが、第2章からはスピードアップする。

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    2026年05月06日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    目に見えないモヤモヤ〜っとしてしまうような感情や距離感の描き方が絶妙だったなあと思いました。

    〝恋愛〟に境界線はないような気もしますが、冬子と三束さんとの関係は、年齢差のせいか、私はつい親や子世代を思い浮かべてしまい、恋愛モードに入りにくかったかな?

    また、冬子の「日本酒入り魔法瓶」や登場人物たちの言動に、頭では〝常識〟って、通じる範囲が限定されるし、流動的なもの、と理解しつつも、なんとなく違和感がこみあげてきて、自分の中にある同調圧力や価値観の捉え方をどこか試されているような、居心地の悪さを感じながら読んでいた気がします。

    終盤、まるで、夢や酔いから醒めるように、一気に現実へ引き戻され

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    2026年05月08日
  • 愛の夢とか

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    短編集。最後の物語では、死んだ奥さんが天国や地獄に行けず、生前の家を彷徨いながら夫と別の女性の新生活を見て苦しんでいた。しかしそれは妻の勘違いで、実際には夫は妻の死後も彼女のことを想い続け、前向きに生きていた。

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    2026年05月03日
  • ヘヴン

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    鬱々としたいじめの描写が長く続く。あまりに可哀想で、伏線が回収され、虐める側に何らかの天誅が下ることを期待しつつ読み進めてもいじめは終わらない。最後に少しだけ救われるが、それまでの苦難に十分には見合ったとは思えずもどかしさが残った。

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    2026年05月03日
  • ヘヴン

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    「ヘヴン」とは何か。
    僕が最後に見た景色、それがヘヴン?
    コジマのヘヴンは?

    虐めなんて甘い言葉で済ましてはいけない。
    描写がリアルすぎて何度も辛くて本を閉じては読むの繰り返しで、読み切るのに時間がかかった。
    虐めから鬱状態になり希死念慮が湧き立つまでのストーリーが流れるように自然で、同じく希死念慮のある自分も引きづり込まれそうになった。
    虐めももちろん悪だけど、そこにも意味があるというコジマの考えは、僕を虐めから逃さない鎖のようにも思えた。

    世界で翻訳されてるようだけど、あの繊細な言葉はそのまま綺麗に伝わるのかな?なんて疑問を抱いてしまった。

    とにかく重くてしんどい。

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    2026年05月02日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    ネタバレ

    最初の方あまり物語に集中できてなくて、気付いたら主人公が昼からお酒を飲み、魔法瓶に日本酒を入れて外に持ち運ぶほどのアル中になっていてびっくりした
    自分のなかにある三束さんへの想いを自覚することの恐れや、一度自覚してしまうとダムが決壊したかのように自分のなかにとめどない感情や欲望が溢れてくる主人公の感情の揺れみたいなところはかなり共感できてしまってしんどかった
    主人公のキャラクターや振る舞いを思うとそういう人間のサンドバックにされがちなのも納得だけど、それでもこの小説のなかで冬子の人生に関わってくる女は最初に仕事を紹介した元同僚?の女も含め、どいつもこいつも強くて、冬子と会話をしているようで実際

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    2026年05月01日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    思春期に入った女の子が、体の変化に戸惑い嫌悪し、自分のこころは体という入れ物に入ってるだけと感じている。一方、シングルで育てている母親もなぜか豊胸手術をしようと企てる。ままならない境遇を、この体がもっとこうだったら違う人生になるかもと期待してか。それにしても、この娘が賢い。声を発しなくなったのはなぜか。読後感がよい。母子に幸あれ!

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    2026年04月30日