川上未映子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「黄色い家」が衝撃だったので川上さんの他の小説をあたっている最中。
冒頭から冬子や聖の性別に確信が持てないときがあった。「聖」って男性でもありそうな名前だし。(読み方は「せい」で良いのかな。)
途中、典子が冬子を「入江くん」って呼んでいて、ますます混乱。冬子は男性だったの?途中で性を変えたの?いや水野くんとの描写を見る限り女性だよね?とか、、、
正直この物語の結末より、そこが気になってしまっている。笑
冬子がアルコール依存症なことが、あまりに自然に描かれていて、そこが怖くもあった。「アルコール依存症=悪」という解釈がそのまま持ち込めず、冬子がお酒を飲むことで三束さんと楽しい時を過ごして自信を -
Posted by ブクログ
率直に、こんなに何も起こらない物語の登場人物を生き生きとさせて、読み手を退屈させない文才が半端ないと思った。
映画化されたら絶対観ようと思うけれど、映像化が難しくないですかねぇ…この人が書く文章だからこそ魅力的だと思うんだけど…。。
なんとなーくふらふらぼんやりしてた不器用なのか器用なのかわからない危なっかしい主人公が、自分の手で何かを選べたり、話せたり、ふと思いついた言葉を書いたりできるようになっててよかった。
光は何かに反射しないと光として認識できないけれど、見えなくても光は確かに存在していて、それを真夜中の恋人として、何か愛しいものとしてるのかな、と解釈しました。
関係性に何か名前 -
Posted by ブクログ
彼女には彼女なりの正義があった。
そして彼には彼なりの正義を見つけた。
「できる」が「しない」を選ぶ事が強さになる。
今その時には無意味な行動かもしれないけど、今後その選択をした自分が正解だと思えるのだろう。
ヘヴンを見なかったことにより、ヘヴンはどん底からの渇望により探し見るものではなく、結果としてそれがヘヴンだと肯定できる場所だったんだな、と。
自分の話をする。
小学生の時に、虐められていた子が居た。
パジャマのような服を着て、鼻水を垂らしている。軽度の知的障害がある子だった。
仮にA子とする。
「A子菌」というものが流行った。
その子自身やその子が触った所にはA子菌があると周り -
Posted by ブクログ
ネタバレこじられた人々のお話
話自体は大きく展開しないが、作者の情景描写のうまさと、主人公たちの心情などを描き楽しみながら読み進めていった
・どんどん主人公がアル中になっている姿が怖かった。途中まで登場人物が触れることなく進んでいるからこその怖さ
・聖さんの語録がとても印象に残る
感情に対して「なにかの引用じゃないか」は、SNSでえた情報や感想を嬉々としてなる我々も強く心当たりがある
・分厚い本を見て「人が人に伝えたいことがこんなにある」
・スプーン1,2杯の液体を体から出すだけでこんなにも変わる
主人公が典子から「入江くん」って呼ばれているのは、伏線かと思ったが違った??
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Posted by ブクログ
かつて一緒に住んだ女性・黄美子の事件記事を見た花が同居していた当時を回顧していく物語。
お金に無頓着でネグレクト気味の母親のもとで育った花。
生きる上で必要な知識というものが世の中にはある。
それを知る機会がないことは大きなハンデで、資本主義の世の中を渡っていくのはとても難しくなると思った。
そんな中、選べる選択肢の中で精一杯頑張って、やっと手に入れたものを何度も失う花の絶望感は計り知れない。
現在から始まるものの、過去同居していた蘭の言動からは、断ち切りたい過去の空気感しかない。
転落のスタートラインに立った上巻のラストに、これからどうなっていくのか、先が気になった。