川上未映子のレビュー一覧

  • 夏物語

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    題材とかメッセージ性とかストリートがどうとかの前に、文章がいいんです。
    的なことを、編集者が主人公に言っている場面がある。

    そうなんだよな。
    文章が好きでその作家さんを読むんだよ。
    正直、ストーリー、メッセージ性は別の話。
    読んでいると、なんだか落ち着く、でもワクワクする文章に出会えると嬉しくなる。

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    2025年10月30日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    乳と卵、夏物語からハマって読み続けている川上未映子。これは雑誌Hanakoに掲載されたエッセイ集。何気ない日常や思いなど川上さんの考えに触れる一葉で、私はとても好きでした。片思いしている人の声を聞くみたいな気持ちで読んでいて、知らなかったアートや考え方にも触れられて、様々な事を考えさせられたり、自分の知らなかった気持ちに気付けたりしました。これを読んで彼女のInstagramも見てみたりして、やっぱり好きだなぁと思いました。
    デビューした頃は全く興味がなくて読んでみたいとも思わなかったけれど、どこでどんな出会いをするかで自分にとって大切な本や作家になりうる、また書き続けて欲しいと思います。

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    2025年10月06日
  • 乳と卵

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    すごく言葉が多い小説。言葉は言の葉と書くのだけれどだとしたら、秋のイチョウの木のしたに立って、落ち葉を浴び続けているようです。

    緑子の独白ノートとでも言うべきものが、すごく切ないというか、胸をギュッとさせる。
    もどかしい、やるせない、焦燥感が凝縮されていると思うのです。
    私は多感な男子だったので、はっきりとしたことは言えないのですけど。

    なので、女性目線だともっと感じるものがあるのではないでしょうか。
    男性目線で小説を書く村上龍氏と対称的な女性作家さんと思います。
    こうやって、男性、女性と書くのはもはやよろしくないのかとか、思いつつ。

    最近、ビールのCMに川上未映子さんがで出ますけど、ス

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    2025年10月03日
  • 夏物語

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    「世界が絶賛する最高傑作! 米TIME誌 ベスト10」の帯が目に入り、じゃあ、読んでみるか…それくらいの気持ちで手に取ったのだけれど、こんな内容だったなんて‼︎ 全く思いもしなかった‼︎
    個人的にいろいろと思うことはあったけれども、一番気になるのは、この本、男性が読んだらどんな感想をもつのかしら?

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    2025年10月03日
  • 乳と卵

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    深く考えたくないような人々の恥部を、口語混じりの独特で軽快な文体で魅せられました。
    時折ある景色と心情が目合い、溶け合っていくような文は、美しさもあり歪さを感じさせて心に残りました。
    登場人物は、どんな人でも持ちえる無意識の欲求の様なものに取り憑かれ、陶酔した様子には切ったら血が滲むような膿んだ生々しさがあり、最後の絶叫に心揺さぶられました。

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    2025年10月05日
  • 夏物語

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    5年くらい前から気になっていてようやく読んだ。
    やっぱり本にもタイミングってあるんだと思う、今読めて良かった。
    私は子どもを持たないって気持ちが、ほとんどはっきり固まってることに気づいた。
    産むも産まないも正解はないんだよな。

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    2025年10月01日
  • 乳と卵

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     女性の生と性を見つめた作品。ある意味では女性しか描けない作品だと思う。
     大阪の母の巻子と娘の緑子が、東京の妹夏子の家に滞在する。
    緑子は、母と半年前から口を聞かず、ノートに字を書いてコミュニケーションをとる筆談だった。そのことを夏子が聞くが、やはりノートに書いて答える。字はしっかりしている。
     巻子は、現在40歳てまえで、緑子が生まれてすぐに離婚し、シングルマザーで、大阪の京橋のホステス。なぜか、豊胸に興味を持ち、20近くのパンフレットを集める。

     巻子は、なぜ豊胸したいのか?がよくわからないので、夏子と論争する。大阪弁でまくしたてる巻子の話にテンポが実にいい。巻子にとって、容貌が劣化し

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    2025年09月28日
  • 乳と卵

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    4.2/5.0

    自分は男だから、若干置いてけぼりをくらう部分もあったけど、女性の儚さ、迷いや逡巡が柔らかく切り取られていると感じた。

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    2025年09月25日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    乳と卵を読んだので、夏物語も読んでみたくなり、読んだ。

    電車に乗って、知らない街を見た時にここに立つことはないんだろうなと自分も結構思うことあるなーとか、夏子の感情に共感できることがたくさんあったから、確かにと思いながら読んだ。

    大人のエゴでなんとなく子供を作り、家庭を作り、幸せですみたいなのって結構あるなぁ〜と思った。子供は親を選べないし、子供ができたからにはそれ相応の覚悟が必要だよなと思った。僕の周りにも親のエゴで子供を作って親が子供を振り回しているみたいな構図の家は一定数いて、誰も産んでくれなんて頼んでないし、産まれなかったらよかったと思う人ってこの世の中にたくさんいるんだろうなと思

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    2025年09月26日
  • 乳と卵

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    散文だけでなく詩文もものする川上未映子の芥川賞受賞作で、「比類のない痛快な日本語」とは文藝春秋社の惹句。その独特な文体は一人称ナレーターの夏子のもので、それに姪の緑子のノートが混ざる構成は普通ではないが、や、決っして読み難いものではないけれども、胸にコンプレックスを持ってあり豊胸手術を考える姉 巻子やら、初潮を迎えて筆談以外で口をきかへん緑子やら、生理の様子を淡々と語る夏子、やら、女の心と身体を濃密に描写して読ませる。

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    2025年09月20日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    意外にも読んだことがない川上未映子。最初は短編から入りたいと思い手に取った本作。春のゆらめきのような怖いものかなというイメージで読み初めて気づく。春とは、あの年の春のことか。

    すなわち、コロナ発生から間もないあの春、それがどんなもので生活をどのように変えてゆくものなのかまだ誰もわかっていなかったあの2020年の3月-4月。

    海外で沢山の方々がなくなり始めるも、まだ緊急事態宣言が出されていないころ。うっすら不穏な予感が充満しているけれども自分事になってない、あのふわふわした時期。

    その期間を舞台に、6つの短編が収められてる。いずれも感染症が主題ではないが、あのまだ何も知らなかった頃の日常を

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    2025年09月16日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    女性としての人生の先輩と、日常的なあれこれから社会のあり方まで幅広く、でも飾らない言葉でさらっと語りかけてくれるようで読みやすかったし、自分が迷ったり困った時助けてくれそうな話もたくさんあった

    三ヶ月だけ、と、かけがえのない味方 はなかでも印象深くて、この先実践的に私を守ってくれると思う

    あと、そのときケアが生まれた も

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    2025年09月15日
  • 愛の夢とか

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    十三月怪談、あたかも自分の身に起きたような喪失感が読後、感傷だった。ひらがなが多いのは幽霊自身ふわふわとした存在だから?

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    2025年09月07日
  • ヘヴン

    匿名

    購入済み

    胸が痛い。体も心も傷つけられて、それでも我慢しなくちゃいけないなんて事はない!虐めを通じて強く結びついた2人。お互いが心の支えになれた時もあっただろうけれど。虐めを耐えてる自分達がとてつもなく強くて優しい人だなんて、そんな考え方は寂し過ぎる。何もかも放り出していいんだよ。と、彼と彼女に何度も語りかけるました。容姿が良くても頭が良くても、人の痛みが分からずに残酷な人間はいる。その行為が醜いとも考えない頭が空っぽの奴ら。そんな奴らの相手になる事なんてない!

    #切ない

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    2025年08月05日
  • ラヴレターズ

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    5/30
    ラブレターだけだと感情移入が難しかったけどそれぞれグッとくるものがあった
    「それでも私は仕事から帰ってきて家に灯りが付いているのを見ると足取りが軽くなってしまうのよ。」
    1度永遠の愛を誓った人とずっと同じ気持ちを持って生きていくことは不可能なのかな。同じじゃなくても大切に思う気持ちは変わらずに持っていたらそれでいいのかな

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    2025年07月03日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    少し前に読んだ「騎士団長殺し」
    に関する対談多め
    意外にシャーマンチックな所が
    ある人なんだな〜と思った
    もしくは煙に巻いているのか?
    普通は小説やエッセイより
    対談の方が読みやすいけど...今回は逆!
    いつもの村上文体と違うので
    なんだかちょっと読みづらかった

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    2025年06月14日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    まずこの小説は、何か劇的なことが起こったり、何か特殊な人が登場するわけではない。私の、あなたの隣に存在しているかもしれない人々。もしくは私達自身かもしれない。無自覚の悪意や、ちょっとした意地悪。身に覚えがあるからこそ読んでいて背筋がヒヤリとする。

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    2025年05月30日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    娘について、を読んだとき、どこか共感できてしまうような気がして空恐ろしさがつま先から鳩尾まですうっと広がってくるような気にさせられる。
    フィクションなら着地はこうなるんだろうと予測しながら読むのに、そうはならない。そのもやもやがかえってリアル。

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    2025年05月29日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    わたがしみたいに柔らかいのに、触れた瞬間どろりと溶けてしまうような春の不穏さを味わえる短編集。

    「青かける青」の美しい文章に打ちのめされたあと「あなたの鼻がもう少し高ければ」でスーッと肝が冷えた気分に……。「ブルー・インク」はほのかに村上春樹の風味。

    春のほのぼのした心地良さの中に身の毛がよだつゾクりとしたちぐはぐさがあり、夢中で一気読みしました。

    「あなたの鼻がもう少し高ければ」が一番お気に入り。どこにでもいる若い女の子のどこにでもありえる日常。現代を生きる若い女の子の心情の生々しさは、もはや物語ではなく現実だった。

    SNSの幻惑的な世界に魅了され、小さいスマホ画面から大きな夢を見る

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    2025年07月21日
  • 愛の夢とか

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    川上未映子さんはどの話しも独特な雰囲気とテンポがあり、そのリズムにはまると最後、沼におちます。

    生活の中のまばゆい光も痛みの重さもどちらも存在し、白昼夢のような空気に包まれたかと思いきや、急に現実に戻されるような緩急のある短編集。「愛の夢とか」は物語自体が芸術に昇華されているように感じた。

    「十三月怪談」が一番印象的。強い想いや願い、川上未映子さんの魂が宿った筆力に胸がいっぱいになりました。

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    2025年07月30日