川上未映子のレビュー一覧

  • 黄色い家(上)

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    ネタバレ

    初川上未映子だと思っていたけれど、2冊目。
    読んでいる間中、柚木麻子の『BUTTER』の表紙を思い浮かべていた。
    事件はなかなか起きないと思いながらもあっという間に読み終えたが、最後の火事になるところで理由も原因もわからないのに衝撃を受けた。あまりに衝撃だったのか、寝落ちしたら知り合いの家が火事になって知人が焼け出された夢を見た(笑)。
    下巻を買ってくる。

    p230
    「だいたいのことは、ぜんぶ調子の問題だよ。理由とか、本当はどうとか、そういうの誰もいらないんだよ。調子に乗ってるやつといると、自分までうまくいってるように感じるだろ、気分がよくなって、ぜんぶうまくいってるように思える。みんなそれ

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    2026年02月02日
  • ヘヴン

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    一気読み。特に後半、苛める側と苛められる側の本音のやりとりの会話がすごい。善悪の価値観や人の本質など単純に規定できないところなど考えさせてられる。

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    2026年02月01日
  • ヘヴン

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    イジメの描写が凄惨で読むのが辛くなるが、僕、コジマ、百瀬、二ノ宮達、それぞれの視点からグイグイ引き込まれて、いっきに読み進んだ
    従うとは?強さ弱さとは?について考えさせられる
    僕とコジマの密かな交流が、いつか二ノ宮達にバレて酷い目にあうだろうとヒヤヒヤしながらも、その交流がなければ心も体も死んでいただろう
    読者としての辛くてやりきれない気持ちは義理母との関係に救われる
    コジマのしるしへのこだわりや、その後は気になるが、ラストシーンの輝く景色が僕の未来を照らすヘヴンなんだと感じた

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    2026年01月25日
  • ヘヴン

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    なんでもない最後の並木道がヘヴンだったんだろうな。にしてもイジメの描写が辛すぎるんだよなーーーーーーーー

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    2026年01月21日
  • 乳と卵

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    意図的に変わった文体でかかれているため読みにくかったですが、短いのでなんとか最後まで読むと、面白かったし読後の余韻もありました。この文体だからこそ面白いのかも。

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    2026年01月15日
  • 夏物語

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    5年前に買ってから一度も読んでおらず、今読むべきかもと感じ、読み始めた。
    知人から感想や内容などざっくり聞いていたが、全く別の話だったため知人にがっくりきた。(感想は人それぞれだが、知人はこの本を利用し反出生主義を強要してきた為)

    私自身主人公と重なる部分が多かった為、読んでる最中にかなり苦しんだが20代のうちに読んで良かったと本当に思う。

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    2026年01月09日
  • ヘヴン

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    _好きなシーン
    ・"みんな好き勝手言うけど、あなたの話しか聞かないから"
    安心感 抱擁感 安堵感 信頼感

    ・"言いたいことがあれば何でも言って、言いたくないことは言わなくていい。"

    普段から母親に感謝の気持ちがあるのに、昔から上手く親とコミュニケーションが取れない自分の申し訳なさと不甲斐なさ、情けなさが込み上げた。
    頭の中で感謝と情けなさを伝えたら号泣した。進路のことだって一緒に考えてくれる姿勢にじんわりした。就職を決めないといけない自分の心の柔らかい所がお湯に包まれた感覚になった。

    最後のくじら公園のシーンは斜視による幻覚を見てるのか、寝てしま

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    2026年01月04日
  • 黄色い家(下)

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    主人公と同年代なので当時の空気感やXのくだりはとても
    懐かしく映像として想像しやすかった。
    自分達の時代、あからさまに貧乏な子はいたし、主人公達ほどでは無いが違法に金を稼ぐ連中はいた。

    時代背景や周りの情景が想像しやすく、上巻は不穏な空気を纏いながらもあまり物語が進まなかったが、下巻からどんどん転がって行く様に進むので読むのが止まらなかった。

    物語としてとても楽しめました。アンメルツヨコヨコ

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    2026年03月01日
  • 乳と卵

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    思考回路をそのまま写し取ったような文体で、まっすぐ進まない。ああでもない、こうでもない、これかもしれないし違うかもしれない、否定して、また戻って、ぐにゃぐにゃと澱んでいく感じがある。
    読点ばかりで、句点が少ない。
    区切りが少なく、息切れする感じさえある。正直、読みやすいとは言えない。でも、それがこの作品を引き立てていると思った。
    今回、感想を書くのは結構困難であった。ひとまず、自分なりの見解をまとめておく。


    本作の中で、巻子の「どうしても豊胸したい」という願望が強く引っかかる。自分のためだと言い切ろうとするけれど、それは本当に自分の欲望なのか、それとも見られることを前提に内面化してきた価値

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    2026年01月03日
  • ヘヴン

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    ・まずはしんどい。年末年始でないと読めない本。
    ・いじめる側もいじめられる側も考え方は人によって違う。
    ・辛いことからは逃げるが正解だと思うけれど、逃げ方を知っておくことが重要。

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    2026年01月03日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍が舞台になっていて、なんとも言えない鬱屈感、虚しさを色々な立場から描いたもの。
    明確に「これがこうなった」という結論づけるものではないので、少し謎めいた雰囲気があるなと思った。
    1番好きな話は、「あなたの鼻がもう少し高ければ」。美醜の価値観やSNSの莫大な影響力、とても身近に感じた。
    この本を読んで、たくさん書き留めておきたい言葉と出会えた。良くも悪くも、ブレる自分にとても合っている言葉が多かった。

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    2025年12月28日
  • 乳と卵

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    旦那が「川上未映子の文章おもしろいよ」とおすすめしてくれた本。

    豊胸手術を切望する母と筆談する娘、彼らを見守る叔母である主人公。
    側から見たら一見毒親にもなりかねない、夜の商売で生計を立てる母親も、娘としては唯一の身内であり、何か自分にはいえない秘密を持っているような相容れない存在であり。
    筆談でしかコミュニケーションを取れないのも言葉で傷つけてしまうことを恐れての結果であり、しかしそれがより溝を生み、互いに本音を言えないままにずるずると日々を重ねている。もどかしい。だけど、初潮や子を産むことへの言い知れぬ恐怖を抱いている娘の若すぎる感性では、まともに大人と向き合うには辛すぎる。私自身も気付

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    2025年12月28日
  • 乳と卵

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    初めて川上未映子の作品を読んだ。
    読みにくく、少し時間がかかった。

    緑子と巻子の言いあう場面、面白かった。

    ほんまのことなんて、ないこともある。
    印象に残るセリフも良かった。

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    2025年12月18日
  • 乳と卵

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    大阪弁のリズムが心地よくて1ページの文字量の多さのわりに余計な言葉がない。色々とはっきりした答えは示されずに曖昧さが残る作品だけど、その曖昧さが良かった。

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    2025年12月09日
  • 夏物語

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    正直中盤ごろまで主人公、夏子の心の語りの多さにうんざりしてしまう時もあった(彼女が小説家なので仕方ないのだが…)些細なエピソードや会話が案外最後で繋がったので、全部必要だったんだなと納得。卵子凍結は周りでもよく聞くけど精子提供は全然聞かないし、興味深い議題だと思った。夏子の彷徨ったり突っ走ったり爆発するのは何度かドン引きしたが不思議と最後は夏子の今後を応援したくなる、そんなスッキリな読後感が味わえた。

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    2025年12月09日
  • 夏物語

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    650ページもあるし、一ページ一ページ、なんというかな、詩情に溢れる文章が連なっているので、それらを味わっているとなかなか読み進まなかった。
    主人公には、まあ性別も違うし、味方にはなれなかったという感じだけれど、この先頑張って子育てしてくださいと素直に思えた。

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    2025年12月06日
  • 夏物語

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    ネタバレ

    たしかに全ての生き物は生まれることを選べないのかもしれない、と思う。
    「生まれたことを肯定したら、わたしはもう一日も、生きていけない」という善の言葉に、引き裂かれたような気持ちになった。

    生きていくことととはなんなのか、間違うことはどこまで許されるのか、生まれてくることはなんなのか、全部分からないけれど、自分自身の人生をなぞらえながら考えを巡らさずにはいられない小説。

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    2025年11月26日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    川上未映子さんの文章を初めて読んだけど、こちらに語りかけてくれているような少し口語的なところがすごく心地よかった。
    ひとつひとつは短くて軽やかなんだけど、女性に関する社会の問題提起とか、言葉や考えることの大切さとか、今の自分に刺さる話が多かった。
    なんとなく価値観というか感性が似ているのかも…と恐縮ながら思った。別れるとき思わず泣きそうになってしまう人がいるよね、とか、あ〜〜わかるぅ〜〜となった。
    深く息をするのが大事、は私も経験があって、なんだか私がこれから経験したり考えたりすることを先に経験して教えてくれる女性の先輩のような、そんな存在になりそう。

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    2025年11月17日
  • 深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集

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    乳と卵、夏物語からハマって読み続けている川上未映子。これは雑誌Hanakoに掲載されたエッセイ集。何気ない日常や思いなど川上さんの考えに触れる一葉で、私はとても好きでした。片思いしている人の声を聞くみたいな気持ちで読んでいて、知らなかったアートや考え方にも触れられて、様々な事を考えさせられたり、自分の知らなかった気持ちに気付けたりしました。これを読んで彼女のInstagramも見てみたりして、やっぱり好きだなぁと思いました。
    デビューした頃は全く興味がなくて読んでみたいとも思わなかったけれど、どこでどんな出会いをするかで自分にとって大切な本や作家になりうる、また書き続けて欲しいと思います。

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    2025年10月06日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    意外にも読んだことがない川上未映子。最初は短編から入りたいと思い手に取った本作。春のゆらめきのような怖いものかなというイメージで読み初めて気づく。春とは、あの年の春のことか。

    すなわち、コロナ発生から間もないあの春、それがどんなもので生活をどのように変えてゆくものなのかまだ誰もわかっていなかったあの2020年の3月-4月。

    海外で沢山の方々がなくなり始めるも、まだ緊急事態宣言が出されていないころ。うっすら不穏な予感が充満しているけれども自分事になってない、あのふわふわした時期。

    その期間を舞台に、6つの短編が収められてる。いずれも感染症が主題ではないが、あのまだ何も知らなかった頃の日常を

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    2025年09月16日