川上未映子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「あなたの鼻がもう少し高ければ」
実際、ギャラ飲みするための面接ってあるのかなと思った。ズタボロに言われた面接の後で生まれたトヨとマリリンの関わりが平和で、ずっとこのままの世界でいてくれと思った。
「ブルー・インク」
書いてしまうと残ってしまうから怖いという感覚はすごく共感した。私も日記が苦手で、自分の感情が文字として残って誰かに見られると思うと怖くて書けない。
「娘について」
表向きであからさまに攻撃するわけではなくて、悪気はないんだよっていえるくらいの範疇でコソコソ相手を裏切っているところにモヤモヤした。家庭環境が真逆で、ぬるま湯に浸かっているような野心のない友達に苛々するところはわか -
購入済み
女性なら一度は考えたことがあるであろう「子供を産むこと」について書かれた小説。高評価を得ているとのことで購入しましたが、書かれていることはどこか他人事で、何処かの記事を引っ張ってきただけのもののような感じがしてしまいました。乳と卵がとても感情的な作品だっただけに、その続編とのギャップが大きかったです。
-
Posted by ブクログ
ネタバレなんとなく会社で周囲に馴染めなかった冬子、ご縁があり個人で校正の仕事をこなす中で聖と出会う。
(この時点で強い主体性がある訳では無いと示唆されてるなと思い返した。)
三束さんとの出会いはドラマ的ではなかった。カルチャーセンターにいく勇気を得るためお酒を飲んだ冬子。ここから少しアルコールで得られる感覚の鈍りに頼りがちになる。
喫茶店で頻度は少ないが三束さんと会うようになる。
物理の本、光の不思議な話、ピアノ子守唄が入っているCDなど三束さんから頂いたものも沢山あるにもかかわらず、冬子の胸に残るのは話している時に見ていたであろう三束の手や目の皺などばかり。この時点で既に冬子は三束に惹かれていたのだ -
Posted by ブクログ
女たちの、誰にも話すことはないだろうというような出来事や記憶や考えをフィルム越しで見ているような短編集だった。
古い海外の映画を見ているような……舞台は日本で、現代なのに不思議な感覚だった。
最初の短編が刺さりすぎてしまい、その後の物語に入り込みきることができないまま、
大きなシャンデリア、深い森の湖、藤の花と、見ている景色が移り変わっていく。
それでも、ふと集中力が途切れると、西日が当たる小さな部屋と少女の記憶まで巻き戻されてしまう。それくらい衝撃的だった。
美しい文章の裏側でこの物語は何を示しているんだろう、何を感じとることができれば私は納得してこの本を閉じることが出来るのかな、と考え