川上未映子のレビュー一覧

  • 春のこわいもの(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ・あなたの鼻がもう少し高ければ
    ・娘について
    がおもしろかった。
    全体的に暗い印象。
    あと「美人が書いてんだろうな~」という空気感がある。文章から美が滲み出ている感じ。美への解像度が高いというか、美しさを知ってるというか。私はいまイメージでものを言ってますよ。

    0
    2026年01月23日
  • 夏物語

    Posted by ブクログ

    母と子、そして生殖を巡る物語でした。
    幼い頃に母と祖母を続けて亡くした主人公の夏子は、姉と助け合って大阪で暮らしてきた。その後、東京で一人暮らしをしながら作家をしているのだが、37歳になって自分の子どもに「出会いたい」と思うようになる。しかし、夏子はセックスが苦痛で以前の恋人と別れており、恋人や配偶者を得ることには諦めがある。そんな中、AIDのことを知りAIDで子どもを産めないかと考えるようになる。
    独身子なし、シングルマザー、AIDで産まれた人、反出生主義…夏子は様々な人たちの思いを聞き、どうして自分は子どもが欲しいのかと考える…。
    親のエゴではない命はない…というのは、その通りで。AIDで

    0
    2026年01月20日
  • 夏物語

    Posted by ブクログ

    エレナフェッランテ推薦の女性作家小説リストにあったことがきっかけで読んだ。貧困やジェンダー、作家として作品を書くこと、出産に関する選択など、色んな要素のある長編作。久々の日本の小説なので長くても読みやすかった。
    彼女ほどの貧困も葛藤もなく好きな人と結婚、妊娠、という人生を歩んできたので、違いを見つめるような気持ちで読み進めた。存在しないほうがよかった、そんなことを思わせる社会ではいけないよな。

    0
    2026年01月05日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    村上春樹という巨人に川上未映子がせまっていた。文章を書くということを極めたいということ。ストイックで規則正しい生活で待つ。そして常識人でもある。そりゃマラソンもするなと納得。思いの外楽しめた。過去の自分の作品覚えてないとか。川上未映子のほうが詳しい。ふたりの今後の文章に興味がもっとでた。

    0
    2025年12月15日
  • 夏物語

    cnm

    購入済み

    女性なら一度は考えたことがあるであろう「子供を産むこと」について書かれた小説。高評価を得ているとのことで購入しましたが、書かれていることはどこか他人事で、何処かの記事を引っ張ってきただけのもののような感じがしてしまいました。乳と卵がとても感情的な作品だっただけに、その続編とのギャップが大きかったです。

    0
    2025年12月01日
  • 乳と卵

    Posted by ブクログ

    ふわふわでいてどろどろな、女の一部をゆっくり咀嚼して飲み込んだような読後感。独特な文体と浮遊感のあるストーリーで、女の奇妙で歪な部分を丸ごと食わされたかのようだった。

    女は女を嫌うのに結局はどこまでも女なのだと思わされた。

    0
    2026年04月05日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    川上未映子さん初読み。
    読んでいる間、ずっと胸がざわざわしていた。
    得体の知れない違和感、不気味さ?があった。
    内容がよく分からないというか、難しくて、
    でも表現力がすごいのはひしひしと伝わってくるので、私にはまだ早かったか……と思った。
    書かれている春は、コロナ禍の春。
    あの頃の鬱憤とか得体の知れないウイルスに怯えていた気持ちを思い出した。

    「娘について」が一番印象に残って、こわかった。
    人間の醜さが生々しかった

    0
    2025年10月01日
  • 愛の夢とか

    Posted by ブクログ

    十三月怪談、とてもよかった。死ぬってこういう感じなのかなと思って、また会えてよかったねって思えました。

    0
    2025年09月17日
  • すべて真夜中の恋人たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんとなく会社で周囲に馴染めなかった冬子、ご縁があり個人で校正の仕事をこなす中で聖と出会う。
    (この時点で強い主体性がある訳では無いと示唆されてるなと思い返した。)
    三束さんとの出会いはドラマ的ではなかった。カルチャーセンターにいく勇気を得るためお酒を飲んだ冬子。ここから少しアルコールで得られる感覚の鈍りに頼りがちになる。
    喫茶店で頻度は少ないが三束さんと会うようになる。
    物理の本、光の不思議な話、ピアノ子守唄が入っているCDなど三束さんから頂いたものも沢山あるにもかかわらず、冬子の胸に残るのは話している時に見ていたであろう三束の手や目の皺などばかり。この時点で既に冬子は三束に惹かれていたのだ

    0
    2026年06月22日
  • 愛の夢とか

    Posted by ブクログ

    短編集だけど一つ一つのお話に入り込んで読めたので、すぐに次のお話に頭が切り替えられなくて3日かけて読んだ。特に表題作の「愛の夢とか」が好きで、実際に読みながら愛の夢を4回聴いた。繊細で神経質なところもある女性のいいところも悪いところも全部描写された1冊で、作者独特の文章のテンポ感が心地よかった。

    0
    2025年08月27日
  • すべて真夜中の恋人たち

    Posted by ブクログ

    未映子節。恋愛は儚いものといいたいのはわかった。そのうえで、いいものだといいたいのか怖いものだといいたいのか。多量飲酒が見せた夢とでもいいたいのか。なんか解釈にモヤモヤするのと、タバコが映像作品からも紙作品からもみるみる消えつつある昨今、こんなにお酒が登場する作品って大丈夫なのだろうか。お友だちの存在の意味も私にはようわからず。

    0
    2026年06月05日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「彼女と彼女の記憶について」有名人になってから参加した同窓会で、小学生の頃に一緒に遊んだ記憶のある子が30歳で餓死していた。餓死の真相が分からないところがリアル。もう1人女性が一緒に餓死していたという要素も少し不気味だった。
    「シャンデリア」お金の無常さとか命の価値とか色々考えさせられた。

    0
    2025年08月30日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    コロナ禍を舞台にして春の不穏な雰囲気をそのままに色んな題材を織り込んだ6つの短編集。タイトルの通り春の怖いもの、短編に登場する主人公がどれも登場する相手役に少し妙な怖さを感じてるのは秀逸かも。

    黄色い家を読んで面白くてこの著者の短編も手にしたけど、面白さは黄色い家の方が面白かった。まあ本ごとに色が違うからこの短編集はコレでいいのかな?どうなんだろう?期待していたこともあり少し普通だった。

    でもちょっと貧乏や影のあるキャラの描き方はとても秀逸でした。

    特に気になったのは◉あなたの鼻がもう少し高ければの整形にまつわる面接のやり取りは面白かった。
    最後の◉娘についての、よしえと見砂の対比線のキ

    0
    2025年08月13日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    女たちの、誰にも話すことはないだろうというような出来事や記憶や考えをフィルム越しで見ているような短編集だった。
    古い海外の映画を見ているような……舞台は日本で、現代なのに不思議な感覚だった。

    最初の短編が刺さりすぎてしまい、その後の物語に入り込みきることができないまま、
    大きなシャンデリア、深い森の湖、藤の花と、見ている景色が移り変わっていく。
    それでも、ふと集中力が途切れると、西日が当たる小さな部屋と少女の記憶まで巻き戻されてしまう。それくらい衝撃的だった。

    美しい文章の裏側でこの物語は何を示しているんだろう、何を感じとることができれば私は納得してこの本を閉じることが出来るのかな、と考え

    0
    2025年07月11日
  • 愛の夢とか

    Posted by ブクログ

    表題作「愛の夢とか」は、わりと抒情性重視の作品なのかなと思った。薔薇の花びらに触れているみたいな手ざわりの文章。しっとりとしたベルベットみたいで、確かな厚みがあって。心地よい空気に酔ってしまった。

    で、ほかの作品もそういう抒情性を全面に押し出した感じなのかと思いきや違ったテイストだなあと。
    どちらかというと「乳と卵」みたいな系統で、文章のリズムで読ませる的な印象だと思った。

    0
    2025年07月01日
  • あこがれ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    洋画を読んでいるような感覚。群れない2人がかっこよかった。思春期真っ最中ながらも悶々とするのではなく行動に移していってるのが立派すぎる。

    0
    2025年06月20日
  • 愛の夢とか

    Posted by ブクログ

    よく理解できない話しばかりなんだけど「十三月怪談」の死んでしまった時子が「生きている人を救うのは、救えるのは生きている人間。大事な人がいるなら生きていなければならないんだ」と言う言葉、本当にそうだと思う。

    0
    2025年05月08日
  • あこがれ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    周りに見える景色を羅列していくことで、沈黙を表現できる。
    どうでもよい具体的な考え、会話を書く。目が大きい人は視界の黒枠も広がるのだろうか。とか
    川上さんの文章はやっぱり好き。ヘヴンより百倍明るいが女子リーダーとか麦くんの母の謎の仕事とか、少し影もある。

    アルパチーノ(^^)/~~

    第一章
    ミスアイスサンドイッチ 小4 麦くん
    ぼくはスーパーのサンドイッチ屋のミスアイスサンドイッチが気になり、彼女の絵をたくさん描く。クラスの女子がミスの顔を整形だと笑っていてざらり。友達のヘガティーと会いにいくとミスは辞める予定だと言う。最後にぼくが絵をプレゼントすると喜び、結婚する予定だと言った。その日ミ

    0
    2025年05月01日
  • 愛の夢とか

    Posted by ブクログ

    全てのストーリーに共通しているのが、夢と現実の間。夢は希望的な夢じゃなくて寝てる時の夢。
    実際にそんな描写から始まる話もある。
    タイトルの話とお花畑自身、十三月怪談が印象的。ひとつ分からすぎる話もあったした。
    区切りがなく、だーーっとページに文字が並ぶ感じ。難しい言葉はあまりないが何度も読まないと読んでも、理解しづらい文章あり。
    好みの分かれる本だけど、私は星3だけどこの人の本を読みたくなる。
    最後の話はこれまでになく、感動的なラストで珍しく深い愛情の物語だった。死んだら、こんな風になのか?死んでから、こうやって会いたい人と会えたら幸せ。

    0
    2025年03月25日
  • 愛の夢とか

    Posted by ブクログ

     全体的な感想として、怖かった。寂しくなった。
     とくに最後の『十三怪談』は、時子の感情から漢字が少なくなって、ひらがなが多くなってくると寂しさが募ってきた。
     そして、潤一のパートになり新たな寂しさが畳み掛けられた。
     終わり方の好みはあるかと思うが、これはこれで良いのかな、いや好みではないか。

    0
    2025年03月23日