川上未映子のレビュー一覧

  • ヘヴン

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    ネタバレ

    評価が難しい小説でした。
    いじめの描写にリアリティがあり過ぎて気持ち悪くなりました。どういう展開になるのか期待しましたが、何かモヤモヤとした結末でした。
    これが川上さんの作風ですね。

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    2026年07月25日
  • 夏物語

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    第一部は貧乏がずっと根底にある物哀しい雰囲気と、お姉ちゃんのいきなりの豊胸手術の話で進んでいって、正直微妙で最後まで読めるか不安になったけど、第二部に入ってからは物語にはまりこんで読むことができた。
    貧乏で大変で辛いこともたくさんあったけど、出てくる女性陣はみんな一生懸命生きていて、優しくて、その優しさが切なくて何度も泣けた。特にお姉ちゃん優しい。「いつでも、お姉ちゃんやで」号泣。
    緑子も反抗期終わって素敵な女性に成長してくれて良かった。
    実際に子どもがいる身としては、お金はあるに越したことはないので、最後せっかくなら貰えるものは貰っとけって思ったけど、まぁ小説なので。主人公たちのこれからの未来が幸せであるよう願いたくなるお話だった。

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    2026年07月21日
  • 黄色い家(上)

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    本屋で何読もうかなーって思って本を探していて、裏表紙の内容紹介で面白そうだったから購入。裏表紙で「人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか」って書いてあったんだけど、上巻で全然そういう感じの話出てこなくて、裏表紙の内容紹介文から期待していた内容とは少し違った。また、裏表紙の紹介文には「孤独な少女の闘いを圧倒的スピード感と緻密な筆で描ききった最高傑作」って書いてあったが、少なくとも上巻においてはスピード感がある作品というよりは、むしろゆっくりした日常みたいな印象が強かった。下巻は今のところ読む予定はないかな。

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    2026年07月20日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

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    なんていうか文章が美人
    一見キラキラしてる妙齢3、40代女性の心の中の虚無をみごとに描いていて、まったく共感はできないけれど、薄暗く乾いた雰囲気はすごく好き

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    2026年07月19日
  • きみは赤ちゃん

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    川上未映子のエッセイって初めて読んだけどこんな感じなのか。題材自体が読者の共感を呼びやすいもの&ラフな文体で読みやすいので人気なのは納得

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    2026年07月09日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    『娘について』が面白かった。
    経済的な豊かさはもちろん精神的な豊かさじゃない。
    育ちは人の料簡を深め、広げるものでもあれば、くびきにもなる。
    完全な生き方なんてないと思わされた。

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    2026年07月05日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    【乳と卵】を読んだ時に
    ビシビシ伝わるのに書き留めておきたいぐらい心に響く言葉があったのに
    ずっと読むことがなかった作家さん
    今回も日常の中にあるであろう怖さを
    ビシビシと私に伝えてきた作品
    だけど、なぜでしょう
    得意ではないのです
    歳を重ねるごとに感じ方や趣味も変わるはず
    また暫く期間をおいて読みたいものだ

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    2026年07月05日
  • きみは赤ちゃん

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    出産のリアル
    「出産を経験した夫婦とは、もともと他人であった2人が、かけがえのない唯一の他者を迎え入れて、さらに完全な他人になっていく、その過程である」

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    2026年07月01日
  • きみは赤ちゃん

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    時系列を追ったリアルな妊娠出産育児エッセー。人から妊娠出産の詳細まで聞く機会はあまりないので、興味深かった。

    作家という特殊な職業だからだろうが、育休どころか産休さえ取らず、夜間授乳しながら働き続けるのは危険だと思った。身体を労ってほしい。。

    川上未映子さんは感受性が豊かすぎて、正直読んでいて気持ちが落ち込んでしまう部分もあった。

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    2026年06月30日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    この、絶対スッキリ解決しないだろうという感じ、文学だわ。芥川だわ、と思いながら読むと、思わぬところから卵が出てきて、ああ、そういう意味での乳と卵なのねと納得したりするのだけど、でもやっぱり解決とはいかなくて、でも仄暗い、小さな台所についた蛍光灯の明かりくらいの明るさの、希望というものが、あたりを包んでいるようなそんな不思議な温かさがあった。

    と、分かりやすいけれど長い不思議なリズムの文章が、読みにくいような、心地いいような、ということで、感想も早速それに引っ張られてしまうのであります。

    個人的には、乳と卵、で、終わらせて欲しかった。2話構成と知らなくて、彼女たちの先の未来の話があるのかと期待してしまった。
    知り合いの親子に重なって、幸せになってほしいとつい願ってしまった彼女たちだったので。

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    2026年06月29日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    老婆として、娘として、少年として、生きながら他人と摩擦を繰り返し。他人は恋人だったり友人だったり肉親だったり親友にも変化する。自分の本心をのぞくのが1番怖いのかもしれぬ

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    2026年06月22日
  • 乳と卵

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    作者の文体がすき。女同士のごちゃごちゃ、どーでもいいけどほっとかれたくない情景が目に浮かぶようだった。面白いというより、3人の人生気になるなぁという感じ。

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    2026年06月20日
  • 乳と卵

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    女性ならではの話が関西弁で勢いよく綴られていく。

    年代によって悩みが異なり、それをお互い隠したがるから、余計に理解できない。そのせいで関係も悪化する。

    似たようなことって周りにも起こりうる。
    そんな時は西武ライオンズの今年のスローガン、「打破」でいこう。本作もそのパワーは負けてないと思う。

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    2026年06月19日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    コロナ禍のお話。
    短編集。
    タイトル通りこわいもの。
    お化けとかそういうのではないけど現実にあるこわいものの話。
    美しい文章だった

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    2026年06月16日
  • 乳と卵

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    すごく生々しかった。
    女性が抱える、女性ならではの悩みが生々しく描かれている。女性は男性よりも身体的な成長が早い。成長に合わせた身体的な変化も特徴的(表現合ってるのかわからんけど)。生理とか胸の成長とか。特に緑子の身体と心のギャップから生まれる疑問や感情に、「ほぇ〜」ってなってた。そらそうよなぁ。自分で自分のこと気持ち悪いって思う時期絶対あるやろうなって思った。
    豊胸を考えてる巻子がホステスっていうのも絶妙。女性の行動心理は男性精神のうえに立ってるんやろか。いくぶん生きにくいやろうな、、って。他人事のような感想超えて、もはやそれを理解しようとまで思えた。最後はハッピーエンドやったと信じてる。緑子話せるようになってよかった。
    もう一つの話は、バッドエンドやろうな。恐らく最後、女は死んだと思う。百貨店と本屋の対比、光の対比、形(本屋と百貨店の鏡)の対比がおもしろかった。思い込みの理想と現実。

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    2026年06月21日
  • ヘヴン

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    2026/6/16
    苛めを受ける中学生男子の物語。
    似た境遇にいるコジマ、苛める側の百瀬、医師、母親との会話からそもそも存在しない問いに存在しない答えを探し続ける主人公が印象的だった。
    確かに色々な対比が散りばめられていて、文章的にとても読みやすい。
    後半で主人公が誰の考え方・生き方を真似るでもなく下した決断に、本文には描かれない主人公の未来の明るさを感じた。

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    2026年06月16日
  • 乳と卵

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    ネタバレ

    本の薄さから読みやすいと思ったら、読点だらけで、句点のない文章が本いっぱいに詰まってて、戸惑いました。改行もほぼなし。でも、慣れると頭には情景が浮かぶ不思議な文章です。独身の主人公、豊胸を考えている主人公の姉、しゃべらなくなった姪っ子。これは母娘の物語なのか、女の物語なのか、わからなくなりました。三宅香帆さんは母娘としてあげられていたけれど、意外にさっぱりしてるんですよね、この母娘。卵を頭にぶつけ合うという謎の心理戦(?)は、床掃除がとても心配になりました。芥川賞、ふーむ、不思議。豊胸は怖いです。

    でも、娘は生理を隠そうとしたり、母娘の軋轢があの卵合戦で解消されたとは、なんか納得ができない。もっと描くべきことがあった気がする。もっと深いドロドロとした感情の応酬があってもよかった気がする。結局、なんで母が豊胸をしたがったのかの理由が明確じゃないんだよね。そこまで知りたかったのかも、私は。

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    2026年06月14日
  • ヘヴン

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    感想がすごく難しい。刺さる人には刺さるのかしら。

    すべてのものごとには意味があるのだから受け入れるとするコジマと、すべてのものごとは偶然が重なっただけなので嫌なら自分で変えるしかないとする百瀬の考え方、どちらにも納得できる。
    むしろ私は、「嫌なら自分で変えるしかないけど、それでもどうしようもならなかったことはきっと何か意味があること」と思うようにしている。

    但しコジマの思想はあまり理解できない。
    いじめを受け入れるも拒絶するも勝手だが、いくら汚れたままでいることが本人に特別な意味があるからといっても、風呂に入らないことかで周囲に迷惑も不快感も与えているのは事実。それでいて、いじめてくる人間たちのことを「大切なことに気づけていない、あの子たちも被害者」などと憐れみを向けているのが鼻につく。もちろん、百瀬の考えで言えば、コジマが汚いことなんていじめの原因ではなく、偶然いじめの対象になった後付けの理由ということにすぎないのだが、原因を作っている側が自己満足するなよと思ってしまった。

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    2026年06月03日
  • 春のこわいもの(新潮文庫)

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    人の複雑な部分が詰まった一冊。読んでてずっと苦しい感じがした。
    この表現いいなと思う文章がいくつかあって、心に残った。
    最後の娘については主人公に少し共感できるところがあって、感情移入していただけに最後ひやっとした

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    2026年05月29日
  • 乳と卵

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    変な小説。
    エピソードトークを喋りかけられてるような、話のその場面に実際にいて脳内を覗いているような、不思議な文章。ふんわりしているので、女性が生まれながらにして背負う重たくしんどい宿命のことをテーマにしても軽快に受け取れる。
    短編の『あなたたちの恋愛は瀕死』が面白い。やるせなさが好き。

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    2026年05月14日