川上未映子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレピーター・ラビットシリーズ十四巻目ですね。
ピーターの妹フロプシーと、いとこのベンジャミンのこどもたちの大ピンチを、ベンジャミンとピーターが必死に救出する物語です。
今までと違って、この物語は、作者のビアトリクスが最初のページで、いやなおはなしと、断っているように、ハラハラの連続で、少し長いお話になっています。
題名は『きつねのドット』になっていますが、アナグマ・トミーが、ベンジャミンのこどもたちをさらって、食べてしまおうという、恐ろしい話に、きつねのドットとも、仲が悪く復讐の大喧嘩になるという、醜い争いのお話になります。
小さいお子さんには、ちょっと不向きかな。
最後には、こどもたちは救出 -
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Posted by ブクログ
"あこがれ"をテーマに書かれた中編のお話が2話。
小学生の麦くんとヘガティー。
2人は同級生の友達同士。
第1章は4年生の麦くん目線。
第2章は6年生のヘガティー目線のお話♬
年上のお姉さんとかに憧れるってなんか分かるな〜。
小学生から見た高校生や20代のお姉さんって、それはカッコいい"大人"だもんな。
小学生の2人がドキドキしながらも、勇気を出して行動にうつす姿にこっちまで胸がキュっとしてしまった。
2人にとってこの経験はすごく大きなものになるだろう。
小学生の頃の男女のこういう関係ってなんだか懐かしいな〜と思いながら読んだ。
とても清々しい気持 -
Posted by ブクログ
ネタバレピーター・ラビットシリーズの二巻目ですね。
赤りすのナトキンのいたずらの物語です。
ナトキンと仲間たちがすんでいる森に、湖があって、そこの島にははふくろうのブラウンじいさまがすんでいます。
ナトキンたちは、いかだで湖を渡って、ブラウンじいさまの許可を得て、六日間だけ木の実をたくさんいただくのですが、ナトキンだけは、ブラウンじいさまをおちょくって、悪ふざけをします。
ブラウンじいさまは、あいてにしませんが、さいごの六日目にナトキンのわるふざけが最高潮になって、ついにブラウンじいさまを怒らせてしまいます。
ビアトリクス・ポターのピーター・ラビットシリーズは、いたずら好きの主人公が痛い目に合うお話し -
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Posted by ブクログ
小学校6年生の麦くんとヘガティーが、内に抱えるモヤモヤに蹴りをつけて大人へと成長していくお話。
第一部は麦くんの語りで、スーパーの店員、ミス・アイスサンドイッチに対する彼自身と周囲の意見とのギャップに戸惑い、自分の感覚は間違っているのかと疑問に感じる様子が印象的。
第二部はヘガティーの語りで展開され、彼女はある日、自分に関する衝撃的な事実を知ってしまう。
川上未映子作品ならではの口語調で書かれているが、語り手の心情の奥底までこれでもかってくらいの勢いで文章化されていて、文章は難しくないのに内容は重め、というか、考えさせられる内容だった。周囲と自分の考えや感じ方に違和感を感じる麦くんとヘガティ -
Posted by ブクログ
川上未映子さんの言葉選びは美しい。改めてほう、と思わずため息をついてしまうような言い回しの数々に虜になる。
本作は、彼女と彼女の記憶について、シャンデリア、マリーの愛の証明、ウィステリアと三人の女たちから成る短編小説集。(なんだか最近短編ばかり読んでいる。ほんとはどっぷり長くて素敵な小説に浸りたい)
登場人物は、ほぼ女性。
美しい描写に反して、正直なところ内容は読んだ端から抜けてしまった。
彼女と彼女の記憶については、不気味さを孕みながらも優雅な主人公が美しい。
シャンデリアでは、自分の力で不自由なく日々を過ごす主人公の、気紛れな虚無感が垣間見えて良かった記憶。
毎日デパートに通い、ハイ -
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