川上未映子のレビュー一覧

  • 愛の夢とか

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    「十三月会談」がよかった。
    重い気持ちにさせられた他の短編の最後に、なんかスッキリとして、雲が晴れたような爽快な気分に。
    ところで、ひらがなで書き綴られるのは、どういう意図だったのか?

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    2023年11月15日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    終盤ヘガティーの話の展開はドキドキする。小学4年生と6年生の子どもたちの憧れに起因する物話。どんどん口語のやりとりが中心に移り変わっていくので、主人公達の隣に佇んで会話を聞いているような気持ちになった。

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    2023年10月04日
  • つまさきティミーのおはなし

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    ふゆじたくできのみをあつめる主人公のリス。勘違いであなにとじこめられてしまう。さて、どうやって脱出するのか。

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    2023年09月20日
  • モペットちゃんのおはなし

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    こねこのモペットちゃん、ねずみとの知恵比べをしますが、ねずみの勝ちですね。
    捕まえたねずみに逃げられてしまったモペットちゃんの姿がとても可愛らしいです。

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    2023年08月17日
  • 愛の夢とか

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    映画『アイスクリームフィーバー』を観る予定があったので、観る前に読みました!

    女性たちの日常の不安や別れなどを中心に描いた短編集なのかな。どの話も上手く言葉にできないけど、ザワザワしたり、色んな感情を揺れ動かされる。
    個人的に、そんなに好きではないタイプの小説ではあったんだけど、所々に散りばめられている文章だったり、台詞に不思議な魅力を感じる一冊だったなぁ。

    「アイスクリーム熱」はたったの9ページしかなくて、映画はどうなるんだろうと思ったけど、映画も良かったです。

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    2023年07月23日
  • きつねのトッドのおはなし

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    ネタバレ

    ピーター・ラビットシリーズ十四巻目ですね。
    ピーターの妹フロプシーと、いとこのベンジャミンのこどもたちの大ピンチを、ベンジャミンとピーターが必死に救出する物語です。

    今までと違って、この物語は、作者のビアトリクスが最初のページで、いやなおはなしと、断っているように、ハラハラの連続で、少し長いお話になっています。
    題名は『きつねのドット』になっていますが、アナグマ・トミーが、ベンジャミンのこどもたちをさらって、食べてしまおうという、恐ろしい話に、きつねのドットとも、仲が悪く復讐の大喧嘩になるという、醜い争いのお話になります。
    小さいお子さんには、ちょっと不向きかな。
    最後には、こどもたちは救出

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    2023年07月21日
  • モペットちゃんのおはなし

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    同じシリーズの他の本と比べて、文字数が少ないです。(=読み聞かせが楽、笑)

    なかなかシュールな猫で、個人的には好きです。
    3歳息子の反応は普通~ということで★3つ。

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    2023年07月20日
  • 愛の夢とか

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    どうしても少しの期待をしてしまう人達。きちんと現実味を帯びつつも、どこか非日常を感じる。

    自分も幽霊なんだな、家を手放せないでいるんだなと、ふと感じて辛くなった。
    でも、何だかんだきちんと収まるところに収まってるので、ちいさな勇気を貰えた気がする。

    『日曜日はどこへ』が私の欲しい青春で、お気に入り。

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    2023年07月13日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    "あこがれ"をテーマに書かれた中編のお話が2話。
    小学生の麦くんとヘガティー。
    2人は同級生の友達同士。
    第1章は4年生の麦くん目線。
    第2章は6年生のヘガティー目線のお話♬

    年上のお姉さんとかに憧れるってなんか分かるな〜。
    小学生から見た高校生や20代のお姉さんって、それはカッコいい"大人"だもんな。

    小学生の2人がドキドキしながらも、勇気を出して行動にうつす姿にこっちまで胸がキュっとしてしまった。
    2人にとってこの経験はすごく大きなものになるだろう。

    小学生の頃の男女のこういう関係ってなんだか懐かしいな〜と思いながら読んだ。
    とても清々しい気持

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    2023年06月06日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

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    タイトルだけで読み始めました。
    勝手な想像にはまったくかすらず不思議体験。
    ミステリーツアーに参加した気分です。

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    2023年05月16日
  • 赤りすナトキンのおはなし

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    ネタバレ

    ピーター・ラビットシリーズの二巻目ですね。
    赤りすのナトキンのいたずらの物語です。
    ナトキンと仲間たちがすんでいる森に、湖があって、そこの島にははふくろうのブラウンじいさまがすんでいます。
    ナトキンたちは、いかだで湖を渡って、ブラウンじいさまの許可を得て、六日間だけ木の実をたくさんいただくのですが、ナトキンだけは、ブラウンじいさまをおちょくって、悪ふざけをします。
    ブラウンじいさまは、あいてにしませんが、さいごの六日目にナトキンのわるふざけが最高潮になって、ついにブラウンじいさまを怒らせてしまいます。
    ビアトリクス・ポターのピーター・ラビットシリーズは、いたずら好きの主人公が痛い目に合うお話し

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    2023年03月10日
  • すべてはあの謎にむかって(新潮文庫)

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    ゆるーく気楽に詠めるエッセイ集。
    一話一話が短いのでスキマ時間に読めるのがいい。
    妙齢の意味を勘違いしていてこの本で気づいた。水泳選手だった母のバタフライ話で笑う。
    他人に言われると気になることで自分をチェックするラグノグラーシエごっこという発想がおもしろい。

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    2023年03月05日
  • 2ひきのわるいねずみのおはなし

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    わるいねずみがしのびこんだのは女の子のドールハウス。ねずみはドールハウスのものをいろいろ破壊する。ドールハウスの持ち主だったらこれはつらい。

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    2023年02月13日
  • きつねのトッドのおはなし

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    ネタバレ

    またまたピーターの妹のフロプシーといとこのベンジャミンのこどもたちがピンチ。こどもたちは生まれたばかりなので、『フロプシーのこどもたち』よりも時系列では前のはなしかな?
    アナグマ・トミーときつねのトッドの対決。こどもたちをさらったのがトミーだし、どちらの味方もしたくはないけど、ドッドよりはトミーに軍配が上がっていてほしいな。
    孫をちゃんと見てなかったバウンサーおじいちゃん、水に流してもらってよかったね。

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    2023年02月08日
  • ピーターラビットのおはなし

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    川上未映子さんの新訳で。ピーターラビットって結構シビアな話だと思う。(おとうさんはパイ姿でしか出てこないし)挿絵がいくつか追加されているらしい。元の版のものは自分の昔の本があるはずだ……

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    2023年01月23日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    気づかなかったけど、読んだことがある本だった。第一章がインパクトあるけど、第二章の方が小学生の彼らの微妙な心の揺れ動きが伝わってきた。

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    2023年01月01日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    小学校6年生の麦くんとヘガティーが、内に抱えるモヤモヤに蹴りをつけて大人へと成長していくお話。
    第一部は麦くんの語りで、スーパーの店員、ミス・アイスサンドイッチに対する彼自身と周囲の意見とのギャップに戸惑い、自分の感覚は間違っているのかと疑問に感じる様子が印象的。
    第二部はヘガティーの語りで展開され、彼女はある日、自分に関する衝撃的な事実を知ってしまう。

    川上未映子作品ならではの口語調で書かれているが、語り手の心情の奥底までこれでもかってくらいの勢いで文章化されていて、文章は難しくないのに内容は重め、というか、考えさせられる内容だった。周囲と自分の考えや感じ方に違和感を感じる麦くんとヘガティ

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    2022年10月21日
  • ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

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    川上未映子さんの言葉選びは美しい。改めてほう、と思わずため息をついてしまうような言い回しの数々に虜になる。

    本作は、彼女と彼女の記憶について、シャンデリア、マリーの愛の証明、ウィステリアと三人の女たちから成る短編小説集。(なんだか最近短編ばかり読んでいる。ほんとはどっぷり長くて素敵な小説に浸りたい)

    登場人物は、ほぼ女性。
    美しい描写に反して、正直なところ内容は読んだ端から抜けてしまった。

    彼女と彼女の記憶については、不気味さを孕みながらも優雅な主人公が美しい。
    シャンデリアでは、自分の力で不自由なく日々を過ごす主人公の、気紛れな虚無感が垣間見えて良かった記憶。
    毎日デパートに通い、ハイ

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    2022年10月02日
  • ベンジャミン・バニーのおはなし

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    川上未映子さんの新訳で。これは昔読んだし、たぶん家にあった気がする。ピーターのいとこベンジャミン・バニーのおはなし。

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    2022年09月21日
  • 赤りすナトキンのおはなし

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    川上未映子さんの新訳のピーターラビットシリーズ。これは昔読んだことがあるような……ないような……。装丁がかわいくてすき。

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    2022年09月21日