あらすじ
作家、女優、映画監督、映画、タレント……豪華26人が「恋文」を競作!
史上最高の執筆陣が放つ、心を鷲づかみにする名文集
あなたはラヴレターを書いたことがありますか?
恋心ほどやっかいで愛しいものはない。
かつての同級生、年齢の離れた伯父、昔自分を弄んだ男、
はたまたオンビニエンスストアなど、贈り先は多種多様。
史上最高の執筆陣による、他の追随を許さない異色の恋文アンソロジー!
〈アンソロジー執筆者 以下、掲載順〉
吉本ばなな 川上未映子 二階堂ふみ 西川美和 壇蜜 小池真理子
横尾忠則 山本容子 俵万智 桐野夏生 小島慶子 姫野カオルコ
山中千尋 松尾スズキ 加藤千恵 松田青子 村田沙耶香
春風亭一之輔 砂田麻美 中江有里 島田雅彦 岩下尚史
高樹のぶ子 皆川博子 橋本治 長塚京三
感情タグBEST3
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「そして今の彼に対して私は何の気持ちも持っていないんだけれど、ただひとつ「ありがとう」と言いたい。私の心の中のいちばんきれいなものをみんな集めて、草に浮かぶ朝つゆのように、ただきれいなところだけを抽出して、そう言いたい。」p15 吉本ばなな
吉本ばななさん、姫野カオルコさん、壇蜜さん、小池真理子さん
が良かった。
Posted by ブクログ
作家、女優、映画監督、映画、タレント……豪華26人が「恋文」を競作!
史上最高の執筆陣が放つ、心を鷲づかみにする名文集。
うわ〜こんな豪華なラヴレターがあるのだろうか
ヾ(✿❛◡❛ฺฺ)♡
人様の恋文を盗み読むなんて…贅沢(◠‿◠。)♡
恋文と言っても多種多様なかたちのお手紙。
作家さんだけが文章が上手いと言うのではなくて、作家さんは勿論のこと、女優、映画監督、落語家、歌人、タレントetc…みんな上手くて短い文体の中に様々な人間模様があり、
その人となりが見えるようで…これって、
ラヴレターなの~(・・?))って思うようなものまで素敵に描かれていました。
先ずは一編目を…いや、最初のお手紙の便りを飾るのは、私の大好きな作家の吉本ばななさんෆ❛ั◡❛ัෆ✩⃛*⁎
吉本ばななさんがお便りを送る相手は、
な、な、なんと、私の敬愛する大島弓子さんではないですか⁉︎
最初から感謝感激(^O^☆♪
吉本ばななさんも同じ思い(おこがましい(・・;)を持たれて大島弓子さんの存在を大切に感じられ、感謝されていたとは⭐︎o(≧▽≦)o
少しこの辺りのレビューからは個人的な気持ちを炸裂してしまうことをお許し下さいm(._.)m
私も是非、大島弓子先生にラブレターを♡♪
私が初めて、大島弓子さんの本に出会ったのは、高校時代、殆ど漫画の本を読んだことがなかった頃、年上の知人のお姉さまから…
「フン あんたは まだ めざめてないわ!」
(後になって分かったんだけど、確か?この
言葉は大島さんの漫画”さよなら女達”に出てくる
セリフ…?それが言いたかったのか⁉︎)
『大島弓子の本を読みなさい!』
と唐突に言われた。
「はぁ〜?誰、その人」
そしてまずは一冊、その方から大島弓子さんの本をお借りした「えっ、漫画だったの?」
と、思ったのも束の間、すごい衝撃を受けました。私を救ってくれた大切な作家さん!
私は大島弓子さんに出会い、どハマりした!
漫画という概念は消滅して、この感性に驚き、私自身が目覚めたかどうかは分からないが、大島弓子さんに完全に目覚めた(*⁰▿⁰*)
思春期の危うい時期に心の拠り所になってくれた。ばななさんが言うように…うんと若いときよりも大人になった今、読み返すと大島弓子さんが描かれた言葉の本当がしみじみと深く感じ入る。
「ありがとう、ありがとう。この世に生まれてきてくれて…」私は吉本ばななさんと全く同じ感情になった(*^^*)
私が初めて知った時から、大島弓子さんは何年も何十年も前から本を描き出版されているのに…時代が違い変わっても、ちっとも古臭く感じない。
ずっと変わらず自分の心に生き続けている。
大島弓子さんの本を読むといつも自分の原点に帰れる気がする。
そして、私の人生の礎になってくれて、
ほんとうにありがとう。(ばななさんと同じ締め方で…σ^_^;)
あ、大島弓子さんの存在を教えてくれた方には多大なる感謝を…。
それから、私が初めて吉本ばななさんの本に出会った時も、まるで、大島弓子さんのように精神世界を描ける稀有な作家さん現る!
と、とても感動した(*´-`)
その吉本ばななさんが大島弓子先生に宛てたラブレターなんて…嬉し過ぎた(*'▽'*)
“ま、ま、落ち着いて…ワタシ(^^;;笑”
それで…本題の感想に戻りますが、
どのラブレターも興味深く拝見して面白く、時に、ゾッと怖く(´-`)女性より男性の方の未練というか、想いが…ちょっと引いてしまう部分もあったけど、うちに秘めたるものを知れた思いがしました。
恥ずかしながら、書き手のご存知ない方もいらっしゃいましたし、書き手の個人的なお付き合いで登場される人物は知らないまでも、知名度のあるスターとおぼしき方の存在も存じ上げない方も多少いらっしゃいました。
とはいえ、その方にとっては大きな存在の方なんだろうなぁと察することは出来ました。
忘れられない思い出や悔いやリベンジする思い、
伝えたい感謝、人それぞれの寄せる思いを感じられて、何だかいい話が聞けたなぁって思いました。
人間臭さも感じられたし、違った印象やそのままの潔さが気持ち良かったり、楽しい時間を読めた本でした。
中江友理さん良かった!壇蜜さんも!
小池真理子のゴマちゃんも愛おしい⁎ˇ◡ˇ⁎
ラストの長塚京三さんのお手紙にもグッときました!う〜ん、どれもどれも捨て難い^^;
それぞれにどの方のお手紙(ラブレター)も良かったし、引用したい言葉も色々あったけど、色んな人からの便りをもらった気持ちで…
心に留めおきます。
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ラブレターと聞いて。
一番に頭に浮かぶのは好きな異性に対しての手紙。
と、いうことではないんだよって、それを教えてくれる色んな人の恋文を集めた一冊。
相手は好きな人にだけじゃなくて、恋する手紙、って広いんだなーと。
色んな生き方をされた方々の文章は、ステキで繊細で、ほのかに甘く、更に切なくて不思議という、いっぱい違う気持ちにさせられました。
でもでも。
読み終わって一番に思った事は。
メールやSNSなど直接的で一対一で、ある意味まっすぐ直線的に対人関係が可能になってきた最近。
きっと。
ラブレターを「書いて渡す」ということは、どんどんなくなってて、データでは残ることはあっても、物理的な「恋の淡い気持ち」が、こんな形で残ることは、メチャクチャ貴重になっていくんだろうな?
そんなことを読んだ後、想ってしまい、少しだけ時代の流れを感じたりした、そんな時間になりました。
恋文はなくならないかもですが、伝え方は変わっていく。
普遍的に「手書き」で綴りたいですね!
(思い込みなんでしょうけど。笑)
Posted by ブクログ
5/30
ラブレターだけだと感情移入が難しかったけどそれぞれグッとくるものがあった
「それでも私は仕事から帰ってきて家に灯りが付いているのを見ると足取りが軽くなってしまうのよ。」
1度永遠の愛を誓った人とずっと同じ気持ちを持って生きていくことは不可能なのかな。同じじゃなくても大切に思う気持ちは変わらずに持っていたらそれでいいのかな
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圧倒的に西川美和のラヴレターが良すぎる
いろんな人の本気のラヴレター(実在する人宛て)を覗き見できるため、若干の背徳感がある。
「なんだかんだあったけどまあそこそこにいい感じでぼちぼちお互いやっていこうね〜」というメッセージを、それぞれが添い遂げるパートナーだったり、二度と合わない初恋の人だったり、恨み怨みの愛人だったりに向けているのがおもしろい。山あり谷ありの人生を追体験している気分だった。
西川美和のラヴレターは、宛先の相手の印象が、こちらの中でジェットコースターみたいに乱高下するからなかなか像が定まらないんだけど、最後はそこに落ち着くのか〜って感じだった。あつあつの肉まんを食べ終わった直後みたいな感覚になった。
喉のあたりには温かい空気が留まり、身体の重心あたりにぎゅっと中身が詰まっているあの感じ
いいきぶん
Posted by ブクログ
作家や俳優などの著名人が、いろいろな相手に対してラブレターを
書くというコンセプトの作品集。
ラブレターを出す相手が、必ずしも人ないし生き物とは限らない
ところが、このラブレター集の面白いところで、
素直なラブレターもあれば、作家ならではな小説を書いてるような
ノンフィクションなの?と思うのもあったり、
まさに、この人と言えばという独特な愛のカタチのラブレターも良かった。
松尾スズキさんのとある女優への思いを綴ったラブレターは、
同じ職業としての思いを綴っていて、感動しました。
一部文体が読みにくいのもありましたが、概ね、他人の書くラブレターを
のぞき見る感じもあって、楽しめました。
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大御所によるラブレターのアンソロジー。失恋した時におすすめしたい本。
俵万智さん、吉本ばななさん、壇蜜さんが特に響いた。『心に墓を建てる』という表現や、吉本さんの清らかな恋愛の瑞々しさも響いた。
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好きな人だけチョイスして読みました。
初っ端の吉本ばななさんのを読んでたら何がどうなってかわからないけど高校のとき一時期気になっていた彼のことを思い出して仕方なくなって自分でもその人に向けてラヴレターを書くまでの始末(自分の携帯の中だけに留めとくよ)
本当に人を好きになるって大事な感覚よね。
Posted by ブクログ
吉本ばななさんのラブレターが好きだった
愛って本当に人それぞれで尊い
誰かが誰かを大切に思う感情だけじゃなくて、憎しみとか痛みもひっくるめて愛だな
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ラヴレターアンソロジー。想う相手に宛て文を練る。いいなあー。
「恋ってどのようなところから判断するのか。肝心なのは一緒にいたいと思うことさ。」大島弓子「いたい棘いたくない棘」作中、会話のくだり。読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
吉本ばななさん、西川美和さん、小池真理子さん、岩下尚史さんの作品が好きでした。
吉本ばななさんの一節は、あまりに素敵で手帳に書き写した。
「…ほんとうに心から、彼が幸せであることを、健康であることを、あらゆる災厄が彼とご家族を避けて通っていくことを、なにかすばらしいものに護られていることを、祈ります。」