あらすじ
作家、女優、映画監督、映画、タレント……豪華26人が「恋文」を競作!
史上最高の執筆陣が放つ、心を鷲づかみにする名文集
あなたはラヴレターを書いたことがありますか?
恋心ほどやっかいで愛しいものはない。
かつての同級生、年齢の離れた伯父、昔自分を弄んだ男、
はたまたオンビニエンスストアなど、贈り先は多種多様。
史上最高の執筆陣による、他の追随を許さない異色の恋文アンソロジー!
〈アンソロジー執筆者 以下、掲載順〉
吉本ばなな 川上未映子 二階堂ふみ 西川美和 壇蜜 小池真理子
横尾忠則 山本容子 俵万智 桐野夏生 小島慶子 姫野カオルコ
山中千尋 松尾スズキ 加藤千恵 松田青子 村田沙耶香
春風亭一之輔 砂田麻美 中江有里 島田雅彦 岩下尚史
高樹のぶ子 皆川博子 橋本治 長塚京三
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
圧倒的に西川美和のラヴレターが良すぎる
いろんな人の本気のラヴレター(実在する人宛て)を覗き見できるため、若干の背徳感がある。
「なんだかんだあったけどまあそこそこにいい感じでぼちぼちお互いやっていこうね〜」というメッセージを、それぞれが添い遂げるパートナーだったり、二度と合わない初恋の人だったり、恨み怨みの愛人だったりに向けているのがおもしろい。山あり谷ありの人生を追体験している気分だった。
西川美和のラヴレターは、宛先の相手の印象が、こちらの中でジェットコースターみたいに乱高下するからなかなか像が定まらないんだけど、最後はそこに落ち着くのか〜って感じだった。あつあつの肉まんを食べ終わった直後みたいな感覚になった。
喉のあたりには温かい空気が留まり、身体の重心あたりにぎゅっと中身が詰まっているあの感じ
いいきぶん