あらすじ
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トム、モペット、ミトンは、いつも元気な子猫のきょうだい。ところが、モペットとミトンが怯えています。家の中で、こわい生きものを見たというのです。そのころトムの前には、大きなねずみが2ひき。なんとトムを食べようと、襲いかかってきました!
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Posted by ブクログ
ピーター・ラビットシリーズですね。
16作目になります。
この作品はちょっと怖いお話になります。
子猫のトムが、なんとネズミのサミュエルに食べられそうになるのです。さぁ~どうしましょう?
イギリスのお話には、マザーグースのようにとても恐ろしいブラックユーモアの伝統があります。
ビアトリクス・ポターさんも、メルヘンながら、いたずらっ子にはそれなりのリスクを背負わせます。
日本の小さなお子さんには、ちょっとドキドキが強いかな。
日本の昔話でも、鬼ババや、うわばみ、カッパ、妖怪、魔物など恐ろしいものが登場します。
お母さんやお父さんが、しっかり子供を守る気持ちを伝える手だてになりますね。
この物語でも、トムのお母さんのタビタさんは必死にトムを探して救出します。
川上未映子さんの訳は、そんなやり取りをユーモアを交えながら、柔らかく描き出しています。
今まで読んだ、ピーター・ラビットシリーズで一番長いお話でした。