三浦綾子のレビュー一覧
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懐かしい1冊。
私は中学生の時、全寮生の学校だった。
同じ部屋だった中3の先輩が、良い本だからと押し付ける様に貸してくれた。私はまだ中1だった。今考えると、よく読み切ったと思う。
主人公は、列車の運転手。そして、桁外れな意志の持ち主だった。それが、彼を
大変な行動へと・・・・
・・・・何と言い表わすのがふさわしいのだろうか。このままだと、悲惨な大事故になってしまうと判ったからといっても、彼の精神力は並大抵ではないと思う。
・・・・これから待っていたであろう未来は彼の頭を掠めなかったのだろうか。
そんなはずはない。
もしも、彼があのような行動を起こさなかったら、列車はどうなっていたのだろう。や -
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懐かしい1冊。
私は中学生の時、全寮生の学校だった。
同じ部屋だった中3の先輩が、良い本だからと押し付ける様に貸してくれた。私はまだ中1だった。今考えると、よく読み切ったと思う。
主人公は、列車の運転手。そして、桁外れな意志の持ち主だった。それが、彼を
大変な行動へと・・・・
・・・・何と言い表わすのがふさわしいのだろうか。このままだと、悲惨な大事故になってしまうと判ったからといっても、彼の精神力は並大抵ではないと思う。
・・・・これから待っていたであろう未来は彼の頭を掠めなかったのだろうか。
そんなはずはない。
もしも、彼があのような行動を起こさなかったら、列車はどうなっていたのだろう。や -
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ネタバレ今まさに、NHK大河「麒麟がくる」(明智光秀)OA中。 戦国の世は刺激が多くて、歴史フリークの心をつかんでやまない。一国の主とはいえ、少しも安らぐことのない国盗り合戦。下剋上、猜疑心、裏切り、寝返り、人質…混乱の真っただ中に生きた明智光秀の娘、細川忠興の妻細川玉子の物語だ。
「麒麟…」の中でも明智光秀はまっすぐで心温かい人として描かれているが、実際にそうだったんでしょうね。庶民からの信頼も厚い。土地を愛し、家族を愛し、それだけに自分が大切に築き上げた近江と丹波の土地を信長から召し上げられた悔しさは如何ばかりか。
天下人になるような人物は、信長にしろ秀吉にしろ家康にしろ、役に立つ者は利用し、 -
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日本の鎖国時代、船が遭難して危うく助かり外国を見てしまった船乗りや漁師はたくさんいたのだろう。
ジョン万次郎は有名だが、この小説の主人公音吉も世界を見てしまったために日本に帰れなくなってしまう不幸を味わった。実話だそうである。
地球を一周するように世界を見てしまうのはそもそも太平洋を1年2ヵ月も漂流し、北アメリカに着いてしまったからだ。
14人居た乗組員たちも3人となってしまう過酷な漂流、流れ着いた北アメリカもインデアンの住むところで奴隷にされてしまう辛い経験の後、イギリスの商社に助けられた。
しかし簡単には帰国できないのである。すなわち鎖国の日本、イギリスが日本との通商を望む思惑、な -
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日本の鎖国時代、船が遭難して危うく助かり外国を見てしまった船乗りや漁師はたくさんいたのだろう。
ジョン万次郎は有名だが、この小説の主人公音吉も世界を見てしまったために日本に帰れなくなってしまう不幸を味わった。実話だそうである。
地球を一周するように世界を見てしまうのはそもそも太平洋を1年2ヵ月も漂流し、北アメリカに着いてしまったからだ。
14人居た乗組員たちも3人となってしまう過酷な漂流、流れ着いた北アメリカもインデアンの住むところで奴隷にされてしまう辛い経験の後、イギリスの商社に助けられた。
しかし簡単には帰国できないのである。すなわち鎖国の日本、イギリスが日本との通商を望む思惑、な -
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不幸だと思った時に 降りかかる困難や苦悩は、その人の行いの善悪とは関係無い。
1970年代の小説であり、また舞台が火山噴火の時期からして1920年代だろうか、このため、古臭いところはある。家族の在り方や経済主義の否定など、耳が痛い箇所も少なくない。
しかし、おそらく最も大きなテーマである文頭の一文については、情報社会で化学が発達した今も、誤認している人が少なくないだろう。正しいことをした者が報われるわけではなく、悪い者が必ず裁かれるわけではない。自然災害などその際たる物だ。良い事を行うのは、報われるためではない。強いて言えば、自分のためだ。 -
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三浦綾子氏の自叙伝三部作の第二部。本作品は処女作『氷点』が朝日新聞小説の大賞を受賞するまでを描き、主に三浦綾子氏と夫である光世氏との旭川での生活が描かれている。
信仰に生きて穏やかに慎ましやかに日々を送る2人の姿が印象的だ。夫婦とも長く病に臥しており光世氏35歳、綾子氏37歳での晩婚であったが、ゆえに平穏な日常に感謝する姿が意味合いを帯びてくる。綾子氏自身はとても社交的で自身で雑貨店を開業し成功させる当時の女性像とは一線を画すほど活動的な方であったようだが、13年という病そして大切な人々との別れと聖書との出会いが「生きる」ことの真剣さを綾子氏にもたらしたのであろう。光世氏が度々語る「神が与え -
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『氷点』『塩狩峠』で知られる三浦綾子氏の自伝小説。本作品を読む前は綾子氏を職業作家と思っていたが、彼女を見舞った幾多の試練に対して誠実にそして前向きに向き合う姿が印象的だ。
肺結核を患い13年間床に臥すとはどのような思いであっただろうか。しかも敗戦による教師生活の喪失感を抱えながら。しかし綾子氏にはその日常の暗さを感じない。一時的な2重婚を抱えながらやや退廃的に生きる彼女が、前川正そしてキリスト教と出会い聖書と信仰を心の肝に置くことで人間的な成長と深みを増していく姿が印象的だ。
本作は三部作の第一部で、夫である三浦光世と出会い結婚するまでを描いた作品であるが、困難のうちに生きる人間の輝きと