無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
信仰を通して命をかけて信念を貫いたガラシャ夫人の生涯を描いた著者初の歴史小説。
細川忠興に嫁いだ、明智光秀の娘・玉子は、光秀が信長を討ったことから逆賊の娘となってしまう。しかし、忠興は玉子を離縁せず、幽閉する。子を死産させてしまった玉子はその身の上を嘆くが、侍女から聞くキリスト教に興味を抱いていく。そして、秀吉のキリスト教禁令発布下、玉子は忠興の許しを得ずに、三男とともに受洗。洗礼名をガラシャとするが……。人間としての自我にめざめていた玉子(後のガラシャ夫人)を通して、女性が人間らしく生きることの意味を問う著者初の歴史小説。
「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」を収録!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
上下巻ともに学びの多い本でした。
明智光秀、ガラシャ夫人の気品はさることながら、やっぱり人間の価値は、見目形や社会的地位などで測れるものでないと思いました。そんなものはすぐに崩れ去るつまらないものと思えました。
(ちょうど住まいを探しているタイミングでしたが、この本に影響されて、あばら家でも良いのだ、とさえ思ったりしました笑)
人間、優しさと謙遜なんですね。そのとおりだと思いました。今のわたしに全く欠けているものでした(笑)
(ガラシャ夫人は見目形も美しいのに、)そこにたのまない生き方が、かっこよかったです。辞世の句も潔く、女性らしい品格がありながら、精神的にはある意味、男性よりも男らしくて、あの時代では本当に稀有な精神の持主だったと思いました。なかなかこの境地には辿り着けないと思いますが、やっぱり信仰の力なんですかね‥?
ストーリーとしては、上巻で、戦国時代の面白さ(仁義?)に一気に惹き込まれました。
明智光秀のセリフに、感動の連続でした。
「戦は人を殺せば勝ちというものではない」って、戦国時代に出る言葉ですかね、いいセリフが多すぎました。
下巻は、玉子を通して、キリストの精神が沁みました。
特に、「苦難を喜び 感謝します という 祈り」は目から鱗でした。
これまでは、自分が望むものを祈るばかりでしたが、
自分の思う通りにしたい、という考え自体がおこがましいのかな、と思いました。
自分は強欲で不満ばかり言って、なんとわがままな人間かと、よく分かりました。
困難に直面したときは嘆き悲しむよりも、デウス様のプレゼントと思っておけば良いのですかね。(ひどく浅い解釈で(笑))メンタル的には救われそうです(笑)
たくさんあって書ききれませんが、【解説】に書かれていること(人間らしさの保ち方)も含めて、今後の生活に生きる本でした。
下巻の私の中の主人公は初之助です。
初之助のまっすぐで、欲のない忠義の心に何度も心を打たれました。
Posted by ブクログ
感動した。
戦国時代、戦いに明け暮れる男同様、女も大変な時代であったと思うが、細川ガラシャほど、波瀾万丈、そして気高く生きた女性は他にいただろうか?父、明智光秀の謀反による実家の消滅後、生きていくことの方が辛かっただろうと思う。あとがきにあったように、ガラシャの死を持って、徳川方が結束を強め関ヶ原の戦いの勝利をもたらせたという点で、ガラシャは、歴史を変えた人物の一人と言えるであろう。
三浦綾子さんの文章は、池波正太郎氏の文章のように、人間の生き様をわかりやすく丁寧に描いており、気持ちよく読める。
個人主義が強い現代において、若い人達にぜひ読んで欲しい一冊である。
Posted by ブクログ
★★★★★ フルプライス出せる!
細川ガラシャの伝記という以上に、人生の道標ともなる作品だった。
味土野での孤独、そして夫と再会してからも味わう寂寥感に、玉子は既存の価値観を疑うようになる。
幸せを他人に求めていたら、その人が自分の意にそぐわぬ言動をした際に自分を保てなくなる。だから自分の中にその基準を求めなければならないというのは、現代でも全く変わらないところだと思った。ガラシャはそれを信仰に求めたが、別に信仰でなくてもいい。ただ危機に陥った時にどう行動すればいいのか、その判断の基準を一つ持っておけば良いだけなのだという教えを感じた。
一つ筋の通った人は強い。秀吉に襲われそうになった際の咄嗟の判断は痛快だった。またガラシャの最期は、あの悲しくも華々しい有終は信仰いや彼女の人生全てをかけなければなし得なかったものだろう。
Posted by ブクログ
ガラシャのキリスト教への傾倒がひたむき過ぎて、その描写が下巻の半分以上を占めてるんじゃないかってぐらい諄かったのでちょっとげんなりしてしまった。物語は急変直下で信長から秀吉、そして天下分け目の合戦へとガラシャが混沌の時代に翻弄され、女身としての口惜しさは上巻からずっと口にしており、しかし洗礼を受け、”御神のおぼしめすままに”を受け入れたあとの清々しさ。これがガラシャの真骨頂、時代を作った女傑の一人と謳われることになる。戦国時代、男は戦に出兵して死に、女は嫁いで死ぬ。哀れな時代であったからこそ、その悲しみや恋しさを詠まれ数多くの歌が生まれたんだろうなと思う。下巻は多くの歌が綴られており、今まであまり興味がなかったが感慨深く何度も読み直してしまった。
ラスト、思わず落涙してしまった。史実であったかどうかはさておき、笛がことりと焼け跡にたたずんでいる風景を想像した。
Posted by ブクログ
とても惹かれた。
こういう戦国時代の話って戦いや殺し合い、疑い合いがあって読むのが辛い部分もあるのだけれど、だからこそ人間ってなんで生きているんだろうと自分の運命を振り返ることも多かったのかも。
ガラシャの場合、彼女の落ち度は何もないのに、戦国の世であるからこそ、その時々の時勢や時代の流れに逆らえない。
文章がうまいからか、玉子の運命の一つ一つがやるせなく、何度怒りを覚えたかわからない。
夫の忠興はやっぱり好きにはなれない…。
いいところもあったのだが、客観的に見て夫としては傍若無人過ぎやしませんか?
それでも、最後の玉子との別れにはグッときた。
玉子はもともと気丈だし、聡い女性だけれども、たくさんのものを失いすぎていた…キリストという信仰を得た後は、流されるだけであった運命から、ゼウスに捧げる人生ってを得た。
神を信仰することって、日本ではカルト的なイメージが強すぎるので怪しく思うところもどうしてもある。
でも、戦乱の世に生きる人々が神に仕えることで幸福感を得ることができたとすれば、信仰の力は偉大だと思う。
やっぱり人って、何か信じていないと生きていけないのではないか。
そういう意味では、織田信長も秀吉も家康も、誰かを疑い自分しか信じられない状況だったわけで、幸福ってなんだろうって考えさせられる。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小学館電子全集 特別限定無料版 『三浦綾子 電子全集 塩狩峠』
試し読み
小説・文芸
小学館電子全集 特別限定無料版 『三浦綾子 電子全集 氷点』
試し読み
小説・文芸