三浦綾子のレビュー一覧

  • 草のうた

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    誕生から小学校卒業までの記憶を、一本の筋があるストーリーではなく、日記のようなエッセイのような断片的な小話で構成されています。

    よくこんなに覚えているなと感心するほど、細かい逸話がたくさんあり、三浦綾子が性格形成された幼少期の経験と感受性を知る事が出来ます。

    現代の社会ではほとんど経験出来ないような、身近な人の死や、教育や教師に対する思い、戦前戦中戦後を通して経験したお話しはとても勉強になりました。

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    2024年09月04日
  • 三浦綾子 電子全集 新約聖書入門 ―心の糧を求める人へ

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    右手のすることを左手に知らせるな→善行をわざわざ人に知らせて認められたい欲に囚われるなということ。ストーリーの中での人間模様はなかなか胸くそだが、自分の命と他者や外部世界を天秤にかけられたときに、自分はどういう意思決定ができるかを問われているような気もした。

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    2024年06月15日
  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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    旧約聖書の内容を、著者の補足説明を交えながら綴ったもの。ロトはドラクエでしか聞いたことないレベルで尊敬を集める勇者的な存在かと思ったら逆で、人は他者と敬意を持って関わり合わないことには生きていけないことを伝えるための反面教師的ポジションだった。

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    2024年06月13日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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    ★★★ 一度読めば満足

    織田信長の反逆者・明智光秀の娘であり、細川忠興の妻となった、数奇な運命を辿った夫人・細川玉子もといガラシャの一生を綴った物語上巻。ここでは玉子の両親光秀と煕子の結婚から光秀が信長暗殺に関心を向け始めたところまでが語られる。

    玉子の母・煕子は輿入直前で病にかかり、美しかった顔にあばたができてしまう。そのため光秀には煕子と偽って妹を輿入しようとするが、光秀はそれを看破し拒み、醜くなってしまった煕子と結婚する。
    光秀は聡明で思慮深い人物、そして煕子もそれに似つかわしい肝の据わった女性で、これが玉子の物語だとは分かりながらももっと両親のエピソードが見ていたかった。
    対して玉

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    2024年06月05日
  • 続 氷点(下)

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    かなりヤバイ性格の陽子ちゃんの実弟が他人の人生をダメにするまでに至り、陽子ちゃんが流氷を観ながら「原罪」や「許し」を「絶対的な存在」である「神」に啓示されるまでのお話。

    最後は前面にキリスト教が押し出され、その点に関しては陽子ちゃんがそれで良いのならどうぞ…という感じ。
    何に救いを見出すかは人それぞれなので…。
    ただ、絶対的な「神」を信じること(「神」の存在を受け入れること)でこれまでの数々の苦悩が救われるというのは、ちょっと良い子ちゃん過ぎるお話かな。

    人の心の安寧というのは、何かしら既に出来上がっているものに寄ったほうが楽であることは事実だと思う。
    自由のなかで自己選択と自己責任の繰り

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    2024年03月17日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    かなりヤバイ性格の陽子ちゃんの実弟が他人の人生をダメにするまでに至り、陽子ちゃんが流氷を観ながら「原罪」や「許し」を「絶対的な存在」である「神」に啓示されるまでのお話。

    最後は前面にキリスト教が押し出され、その点に関しては陽子ちゃんがそれで良いのならどうぞ…という感じ。
    何に救いを見出すかは人それぞれなので…。
    ただ、絶対的な「神」を信じること(「神」の存在を受け入れること)でこれまでの数々の苦悩が救われるというのは、ちょっと良い子ちゃん過ぎるお話かな。

    人の心の安寧というのは、何かしら既に出来上がっているものに寄ったほうが楽であることは事実だと思う。
    自由のなかで自己選択と自己責任の繰り

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    2024年03月17日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    著者の自伝小説。

    教師時代からお話は始まるが、綾子氏も熱心な教師であったことが覗える。
    折しも時代は戦中、戦後の動乱期。そんななか、敗戦した日本はアメリカの指示の元、綾子氏が教えていた国定教科書の至る所に墨を入れ、修正させる場面がある。

    生徒は黙々と墨をすり、修正箇所に黒く修正をいれる。その姿を見るに絶えず、“わたしはもう教壇に立つ資格はない。近い将来に一日も早く、教師をやめよう”とある。

    ここに時代背景を感じるが、それ以上に綾子氏の意思の硬さに驚きを隠しきれない。

    自身が情熱を傾けていた七年間は何だったのか?日本が間違っていたのか、もしくはアメリカがおかしいのか?一体何が正しいのか?

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    2024年02月28日
  • 三浦綾子 電子全集 泉への招待―真の慰めを求めて

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    キリスト教を崇拝する方々は、この本に書かれているような考えを皆お持ちなのであれば、素晴らしい宗教ではないかと思いました。なかなかそのようにならないところが人間の弱さなのかもしれません。

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    2024年02月15日
  • 泉への招待~真の慰めを求めて~

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    キリスト教を崇拝する方々は、この本に書かれているような考えを皆お持ちなのであれば、素晴らしい宗教ではないかと思いました。なかなかそのようにならないところが人間の弱さなのかもしれません。

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    2024年02月15日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    ドロドロな人間関係
    医者の啓造と妻の夏枝
    夏枝が啓造の同僚(性格終わってる)といるときに3歳の娘を殺されてブチギレた啓造が娘を殺した男の娘(陽子)を夏枝に育てさせようとする

    みんな登場人物自分勝手なのがリアル

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    2023年12月22日
  • 続 氷点(上)

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    ドロドロな人間関係
    医者の啓造と妻の夏枝
    夏枝が啓造の同僚(性格終わってる)といるときに3歳の娘を殺されてブチギレた啓造が娘を殺した男の娘(陽子)を夏枝に育てさせようとする

    みんな登場人物自分勝手なのがリアル

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    2023年12月22日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    主人公の一生を見たお話だった
    どんな出会いにも意味はあるし、人との関わりを大切に、誠実に向き合うことがいつかの自分を助けてくれるのかもしれない

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    2023年12月18日
  • 三浦綾子 電子全集 嵐吹く時も(上)

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    北海道の雑貨店の娘、志津代が主人公の物語。明治末期から大正時代の風習、人々の考え方が表立って興味深い。2023.12.10

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    2023年12月10日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    〈この直後東京から、ペンフレンドの木村美和子さんが訪ねて来られた。 彼女は物理学者で、わたしたちと同じキリスト者だった。 北大でひらかれた学会に出席のため札幌に来、その足を旭川まで伸ばしてくださったのだ。 わたしが土地を借りたことを告げると、そこを見せてくれと彼女は言った。 言われるままに、 わたしは案内した。 彼女はわたしの土地の前に立ち、 真実こめて祈ってくれた。 「三浦さんご夫妻が、 この土地 で、 神の栄光を現わすことができますように。 神様どうかお二人を御祝福ください」 今も彼女の真実な祈り が、時折り耳に鮮かに甦えることがある。 この祈りは、わたしの生涯忘れることのできない祈りの一

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    2023年10月18日
  • 三浦綾子 電子全集 光あるうちに ―道ありき 第三部 信仰入門編

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    本作を読んでみた理由は、詩人である星野富弘さんがエッセイの中で三浦さんのことを語っていて興味を感じたから。

    人間の生きること、罪、本当の優しさなど、考えさせられることが多かった。
    普通に生活していれば、自分たちは罪を犯していないと思っている。
    だが、泥棒に入られて自殺する人は多くはないのに、誰かに悪口を言われて自殺してしまう人はたくさんいる。
    つまり、悪口を言っている時点で、僕らはみんな罪人なのだ。法律上で罪はなくても、誰かに精神的ダメージを与えることで罪をうんでいる。

    本作の中盤以降は、キリスト教についてのことが多く書かれている。少しマニアックで難しいなと感じたため、気になるところだけ読

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    2023年10月03日
  • 三浦綾子 電子全集 雨はあした晴れるだろう

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    やや凡庸。しかし、性善説を貫く姿勢は真摯でとても聖(きよ)らかだ。
    最後に収録されている『茨の蔭に』は、漱石『こころ』の続編とも、アンチテーゼともいえる作品だと思った。

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    2023年09月17日
  • 雨はあした晴れるだろう

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    やや凡庸。しかし、性善説を貫く姿勢は真摯でとても聖(きよ)らかだ。
    最後に収録されている『茨の蔭に』は、漱石『こころ』の続編とも、アンチテーゼともいえる作品だと思った。

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    2023年09月17日
  • 続 氷点(下)

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    氷点がとてもよくて、続・氷点(上)もハラハラしながら読み続け、楽しみだった最終巻の「続・氷点(下)」でずっこけ。辰子の人格が大好きだったので、滅多に登場しなくなってつまらなくなった。南京大虐殺が真実だったかの様な嘘が書かれた箇所で一挙に覚めた。日本軍はそんな野蛮な事はしておりません。最後まで陽子に振り回されて、ハッピーエンドを期待してたのに、納得いかない締めくくりだった。最後の章はキリスト教信仰バイブルですな。

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    2023年09月14日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    氷点がとてもよくて、続・氷点(上)もハラハラしながら読み続け、楽しみだった最終巻の「続・氷点(下)」でずっこけ。辰子の人格が大好きだったので、滅多に登場しなくなってつまらなくなった。南京大虐殺が真実だったかの様な嘘が書かれた箇所で一挙に覚めた。日本軍はそんな野蛮な事はしておりません。最後まで陽子に振り回されて、ハッピーエンドを期待してたのに、納得いかない締めくくりだった。最後の章はキリスト教信仰バイブルですな。

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    2023年09月14日
  • 病めるときも

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    短編集。
    頼む、、次こそ幸せになってくれ…と思いながら読み続けた。

    「愛」が難しい。
    どんなことになっても愛し続けるっていうのは、難しいんだなって思う。
    これを耐えると幸せになるの??とかを考えてしまう。。
    難しかった。。

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    2023年08月31日