三浦綾子のレビュー一覧
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複数巻を平行読破。三浦綾子の最後の長編だったのね。
北海道綴方教育連盟事件に巻き込まれた竜太。わけもわからず退職届を書かされ、見張りがついたまま釈放される。しかし、留置所移送の際にお互い留置中の坂部先生に出会ったことから、気持ちを強くする。その後徴兵で満州に渡り、数々の出会いと偶然が彼を救っていく…。
戦争で、軍隊の記述だから読みにくいかなーと思っていたが、全くそんなことはなく、流れるように読めていくのが三浦綾子。小難しい記述もなければ、血なまぐさい表記もない。
流石に長編小説の女王だけあって、キャラクター設定及び心の拠り所、考え方というものがしっかりあり、あまり増えはしないが、登場人物 -
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複数巻を平行読破、そういや清張を読んでた気がする。それはさておき、長編小説の女王、三浦綾子も行っとこかということで。
昭和の初め、質屋の長男として生まれた竜太は、小学校4年からの担任であった坂部先生の人間性に打たれ、教師を目指す。元々成績優秀であった竜太は、トントン拍子に師範学校を卒業し、炭鉱の町の教師になるが、折しも日本が戦争に突入していく中、教育の難しさに直面していく。
元々、北海道で戦中起こった事件をモチーフにしており、緻密な取材から、全く違和感のない設定担っていることに加え、大河ドラマ風の作品を書かせたら第一人者の三浦綾子であるので、滞りなくストーリーを追うことができる。こういう才 -
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旧約はユダヤ教で,新約はキリスト教。そう思っていた。でも,この本のまえがきに,「旧約とは,神が人に対してなされた旧い契約,新約とは,新しい契約のこと」で「新・旧あわせて聖書だ」とあった。まずはここで,認識を新たにし,読み始めた。
一番,印象に残ったのは,ヨブ記。多数の財産も自分の10人の子女も一日に奪われた。そんな中にあっても,彼は「わたしは裸で母の胎を出た。また裸でかしこへ帰ろう。主が与え,主が取られたのだ。主のみ名はほむべきかな」と神に祈って言う。信じがたい言葉だ。でも,そんなヨブがなぜ病にまでおかされなくてはならないのか・・・。今度は聖書を読んで考えたい。 -
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親が子に多くを期待してはいけない。吉野弘の詩『奈々子へ』のようだ。子どもに過剰な期待をすることは親子関係をゆがめることになる。神から預かった子という認識はなかなかできないけど。
学校を卒業したということが独学できるということ。ということは学校の仕事は独学できるように学び方を教えるということだ。
一緒に景色を楽しんでくれる運転手さんの存在。これはうれしい。自分の論理を振り回すことより,相手の目線で楽しむことができる人。こういう人になりたい。
自分の親が実の親でないことがわかった時,「わがまま言ってすまなかった。」と思えるみどり鮨の店主。一度そのひと味ちがうという鮨を食べてみたい。
誰に叱られても