三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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    細川ガラシャ夫人…名前とキリシタンだったということしか知らず読み始めました。
    前半部分であるこの上巻は、ガラシャ夫人というよりは父の明智光秀の話が大半だったと感じました。光秀と妻の煕子の出会いから結婚、織田信長との関係、もちろんガラシャこと玉含む子供たちや家臣の話。どれも興味深く読みました。
    戦国時代の戦の過酷さや信長の残忍さには眉を顰めました。
    個人的には信長も光秀も嫌いです。きっと光秀は聡過ぎたのでしょう。信長は誰も信用出来ない残念な人。全然関係ないけど土方歳三さんがこの時代に生きてれば…とも思いました。

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    2023年02月19日
  • イエス・キリストの生涯

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    キリストの生涯をキリストに関わる絵画と三浦綾子のエッセイで辿っていく。

    三浦綾子さんの文章からは、背筋がピシッと伸びており、どこか気高さのようなものを感じた。

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    2023年02月12日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    ネタバレ

    読後に知ったが、フィクションだった時点で少し興覚め。
    ただ同時に、三浦氏の遺書的な作品ということも知り、キリスト教をお仕着せするようなこともなく、氏が読者に伝えたかったことは純粋にこういうことだったのかなぁと思いながらどんどん読み進められた。

    内容としては連載小説ゆえ仕方ない面もあるが、同じ記述の繰り返しが多く、全体としても冗長過ぎるきらいがあった。

    細かいところでは、木下先生が校長の意向に背きつつ数年間も左遷されなかったのは無理がある(戦前だったら、親が政治家でもない限りあんな真似は出来ないはず)。

    また逆に、タコ部屋から逃げてきた金が、どういう形で朝鮮に帰ったのかが描かれていないことに不満が残る。
    ※下巻であれほどまでに重要な役割をするのだから…

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    2023年02月01日
  • あのポプラの上が空 新装版

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     札幌の医者家族のドラマを通して、家族観、男女観、宗教観に問題提起。昭和30年代以降が舞台と思われ、漱石モノより現代に近いはずだが、強く伝わってくるものがなかった。医者という富裕層が舞台だからか。
     登場人物それぞれの心の闇についても印象に残ったのは「あなたの体はキレイ?」と尋ねられて以降、妻を抱けなくなった戦争帰りの陶吉のみ。でも、それが後の家族の問題の芽であり、その根源が戦争による人間破壊であれば、人の罪と心の傷の大きさを知る。
     最初、べらんめえ調でぐれていた景子がインパクトあったのにあっけなく普通の良家の女子学生に戻ってしまったのは残念。登場人物はそれぞれ個性的でもあったし、描き方次第ではもっと面白いものになったになと思う。
     サッポロが舞台で植物園やなじみの風景が出てきたのは懐かしかった。

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    2023年01月13日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    女性が自分の意思を持って生きることが難しい時代に、芯を持ち生きるガラシャ夫人の強さに惹かれた。

    三浦綾子さんの作品では、キリスト教について触れられることがよくある印象。今回もキリスト教がかなり物語の鍵となっていた。

    宗教について色々と問題がある昨今。宗教とは何かと考える機会が多い中、この本に出会えてよかった。

    私自身には信仰がないため、信仰する人の気持ちが分からない。しかし宗教の在り方が、この本を読んで少し分かった気がする。

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    2022年12月19日
  • 一日の苦労は、その日だけで十分です

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    本のタイトルと中身は別。
    あちこちで語っていた内容などがまとめられた本。

    してほしいより与えること。
    共に生きること。
    本当の一期一会とは。
    み心のままに。

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    2022年11月25日
  • 三浦綾子 電子全集 病めるときも

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    どの作品も人間の醜さのドス黒いところが感じられる作品です。
    ただどの作品にも愛とは何かを感じさせる作品でもある。

    タイトルになっている病めるときもはまさに愛とは何かを考えさせられる作品。

    井戸
    足
    羽音
    奈落の声
    どす黝き流れの中より
    病めるときも

    の短編集

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    2022年11月22日
  • 病めるときも

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    どの作品も人間の醜さのドス黒いところが感じられる作品です。
    ただどの作品にも愛とは何かを感じさせる作品でもある。

    タイトルになっている病めるときもはまさに愛とは何かを考えさせられる作品。

    井戸
    足
    羽音
    奈落の声
    どす黝き流れの中より
    病めるときも

    の短編集

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    2022年11月22日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(上)

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    千宗易、妻お稲は有力な武将三好長慶の姉であった。あるとき、千宗易は名高い能楽師であり、茶の湯では弟子にあたる宮王三郎の元で、その妻おりきと出会い、ひと目で心惹かれてしまう。

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    2022年11月14日
  • 一日の苦労は、その日だけで十分です

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    障害を持つ人たちに対し、かわいそうだからと彼らのために何かをしてやろうというのではダメだ。共に生きることが大切なのだ。ために、ではなく、共に生きよ、と言うのだ。
    日本人には、愛というものの本質が非常に少なくて、同情という領域が非常に強い、という。

    結婚というものは、相手も自分のいく方向に歩いていく人としなければならないと思う。だから、二人の目的は一つであるということだ。その人にとって1番大切なことが芸術であるなら、相手の人もやはり芸術に理解があり、大切にする人でなければ、結果は火を見るより明らかということになるのではないか。結婚は、その人の人生の目的が相手の人と合致した時に最もよくいくとおもう。生きる目的を持つということは、自分の人生を主体的に生きるということだ。だから、結婚は自己の確立している大人同士がするべきものだ。夫婦はお互いに成長していくものだ。そして相手を大切にし、尊重し合える夫婦でありたいものだ。

    人間はあまりにも相手にのみ要求することが多い。それが特に家庭という何もかもあらわに見せ合う生活においては著しくなるのではないか。妻は私の気持ちを理解してくれない、子供は私の苦労をわかってくれない。姑は優しい口をきいてはくれない。夫はこうしてほしい。子供はああしてほしい。くれない、ほしい、という要求は、つまり、不満と期待だけではないか。多くの虚しさは、この生き方から発生すると言っても過言ではない。ああしてほしい、こうしてほしい、というのではなく、ああしてあげたい、こうしてあげたい、という姿勢で生きるのが良いのではないか。その姿勢こそが、虚しさを克服するのではないか。与うるは受くるより幸いなり、の聖句は真理である。かく生きる時、真の協力関係も生み出されるのではないか。

    愛されている実感、必要とされている実感、そう言ったものから希望が生まれ、不思議な力がでてくる。愛とか希望とかを忘れてはいけない。人間は一人では生きていけないのだから。近くにある愛や希望を見落としたり、見失ったりしてはいけない。

    神は使命のある限り生かしておいてくださる。つまり、生きているということは、あなたでなければできない使命があるということだ。

    物を贈るというのは心を贈るということなのだ。物が少し気に入らなくても、贈る人の心を受け取るなら、間違っても不服などは言えないはずなのだ。

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    2022年11月01日
  • 残像

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    栄介の酷さはともかく、洋吉も大概である。弘子は「一生をまじめに生きてきた父」と言っているが、果たしてそうなんだろうか?そして、自分は「栄介ひでぇ!」「洋吉、お前もな!」と言えるんだろうか?と感じました。

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    2022年09月16日
  • 三浦綾子 電子全集 残像

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    栄介の酷さはともかく、洋吉も大概である。弘子は「一生をまじめに生きてきた父」と言っているが、果たしてそうなんだろうか?そして、自分は「栄介ひでぇ!」「洋吉、お前もな!」と言えるんだろうか?と感じました。

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    2022年09月16日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    真面目に一生懸命に生きていたのに。自然にはそんなこと関係ない。小作人だの水飲み百姓だのと馬鹿にされ、どれだけ働いても生活は楽にはならない。行きたい学校にも行けない。母は遠くに働きに出ており、それもまた馬鹿にされる要因に。しかし祖父母が愛情深く孫たちを守り、立派に育てあげる。もう少しで母に会える、妹も大喜びだ。なのに十勝岳が噴火し、泥流が家族を奪った。真面目に生きることに意味はあるのか?ただただ、読後感が悪い。じっちゃまたちには幸せになって欲しかったなあ…

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    2022年08月28日
  • 三浦綾子 電子全集 自我の構図

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    著者の作品としては、宗教色はあまり出ていない。“許し”が、だいたい著者の題材になることが多いが、本作品もそのようなものだ。他の作品では、よく著者は愛することは許す事だ、と言うが、本作品ではそれを明確に言ってはいない。

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    2022年08月25日
  • 三浦綾子 電子全集 病めるときも

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    三浦綾子作品を何冊か読んできたけど、この短編集には毒のある人物が多数出ており、中にはトラウマになりそうな結末の作品もあった。おそらく自分が表面的な読み方しかできてないんだろうなと思ってる。

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    2022年07月08日
  • 病めるときも

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    三浦綾子作品を何冊か読んできたけど、この短編集には毒のある人物が多数出ており、中にはトラウマになりそうな結末の作品もあった。おそらく自分が表面的な読み方しかできてないんだろうなと思ってる。

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    2022年07月08日
  • 泉への招待~真の慰めを求めて~

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    神は目が見えない人について、弟子たちにこう言った。本人が罪を犯したのでもなく、また、その両親が犯したのでもない。ただ、神のみわざが、彼の上に現れるためである。と。

    著者は、肺結核やカリエス、癌とさまざまな病を発症したが、それは、神からのプレゼントだと思うようになったという。

    大島の相沢良一牧師発刊の黒潮誌に、祈りの塔より、として転載された、病まなければ、という詩がある。
    病まなければ ささげ得ない祈りがある
    病まなければ 信じ得ない奇蹟がある
    病まなければ 聞き得ない御言がある
    病まなければ 近づき得ない聖所がある
    病まなければ 仰ぎ得ない聖顔がある
    おお 病まなければ 私は人間でさえもあり得ない

    ピリピ人への手紙第1章29節の、あなたがたはキリストのために、ただ彼を信じることだけでなく、彼のために苦しむことも賜っている

    1日の苦労は1日にて足れり
    私たちの取り越し苦労は集中豪雨に似ている。1日100ミリの降雨量も、もし100日に分ければ、1日1ミリに過ぎない。1ミリの雨なら痛くも痒くもない。それが、一度に降るからたちまち氾濫する。取り越し苦労する人間は、心配という集中豪雨を毎日来らせているようなものだ。そしてその苦労の洪水に悩まされているようなものだ。

    どんな状況にあっても、微笑を絶やさないということが、どんなに大いなる精神力であることか。カッとなって怒る人間の弱さと何と対照的であることか。

    空腹というこのはすばらしい。全ての味を完全に味合わせてくれるからだ。聖言葉もまた、聖言葉に餓えている者には、即ち霊的に正しく空腹な者には、実に完全にその聖言葉の味を味合わせしめ、力づけてくれるのではないか。

    とにかく自分の夫は私に反対する。しかし、夫婦はこれで良いのだと思っている。私の言葉にいつも安易に賛成していてくれていては、二人が共にあるという意味がないような気がする。人間というのは、絶対的存在じゃないし、まして私は浅薄な人間だ。反対されたり、批判されたりしなければ、わたしは何をやり出すかわからない。ここで意見が修正される。ありがたい事だと思っている。

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    2022年07月21日
  • 三浦綾子 電子全集 泉への招待―真の慰めを求めて

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    神は目が見えない人について、弟子たちにこう言った。本人が罪を犯したのでもなく、また、その両親が犯したのでもない。ただ、神のみわざが、彼の上に現れるためである。と。

    著者は、肺結核やカリエス、癌とさまざまな病を発症したが、それは、神からのプレゼントだと思うようになったという。

    大島の相沢良一牧師発刊の黒潮誌に、祈りの塔より、として転載された、病まなければ、という詩がある。
    病まなければ ささげ得ない祈りがある
    病まなければ 信じ得ない奇蹟がある
    病まなければ 聞き得ない御言がある
    病まなければ 近づき得ない聖所がある
    病まなければ 仰ぎ得ない聖顔がある
    おお 病まなければ 私は人間でさえもあり得ない

    ピリピ人への手紙第1章29節の、あなたがたはキリストのために、ただ彼を信じることだけでなく、彼のために苦しむことも賜っている

    1日の苦労は1日にて足れり
    私たちの取り越し苦労は集中豪雨に似ている。1日100ミリの降雨量も、もし100日に分ければ、1日1ミリに過ぎない。1ミリの雨なら痛くも痒くもない。それが、一度に降るからたちまち氾濫する。取り越し苦労する人間は、心配という集中豪雨を毎日来らせているようなものだ。そしてその苦労の洪水に悩まされているようなものだ。

    どんな状況にあっても、微笑を絶やさないということが、どんなに大いなる精神力であることか。カッとなって怒る人間の弱さと何と対照的であることか。

    空腹というこのはすばらしい。全ての味を完全に味合わせてくれるからだ。聖言葉もまた、聖言葉に餓えている者には、即ち霊的に正しく空腹な者には、実に完全にその聖言葉の味を味合わせしめ、力づけてくれるのではないか。

    とにかく自分の夫は私に反対する。しかし、夫婦はこれで良いのだと思っている。私の言葉にいつも安易に賛成していてくれていては、二人が共にあるという意味がないような気がする。人間というのは、絶対的存在じゃないし、まして私は浅薄な人間だ。反対されたり、批判されたりしなければ、わたしは何をやり出すかわからない。ここで意見が修正される。ありがたい事だと思っている。

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    2022年07月21日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(上)

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    名物を集めるように、女を囲った男の一番の理解者は、キリシタンの妻だった。

    なるほど、三浦綾子が千利休を書いていたのはそういうことだったかー。

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    2022年05月25日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(下)

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    ネタバレ

    昔の感覚(婚姻関係、家族関係、主従関係)について行けず、読み終わった自分を褒めたかった。

    千利休は、出世欲みたいなものもあり、センスがあり、柔軟で、たくさん女性と関係していたとは、茶道のレジェンドにはあまりイメージできなかった。そしてあのラストの猛々しさよ。いい女と結婚して、さらばじゃ、なんてスーパーマンか、と嫉妬もした。なぜ切腹の後介錯しないの、晒した首を見に行く一般人たち。ありえん。昔についてけん。

    そんな中で、心を鷲掴みにしたのは、「こんてむつすむん地」。
    なにこのタイトル、これを読みたいわ。

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    2022年05月14日