三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    ミラン・グランデラの『存在の耐えられない軽さ』を読んですぐ三浦綾子のこの『ひつじが丘』も読む。類似点が多い。

     びっくり。

     なんと、なんと人間は悩んで生きるもの、なのか!

     を、書く作家が多いことか!

     と言ってる場合じゃありません。本はたくさん読まなくっちゃ、読まなくっちゃ。

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    2021年08月17日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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     三浦綾子については、長い闘病生活の後『氷点』でベストセラー作家と話題になったし、小説もいくつか読んでいる。でも、ちょっときついなーという印象が残っている。

     そんな先入観があって読んだからか、悪印象ではないけれどやはりたじたじとなった。

     絶望的な事が起こっても打ち開いていくその強さに、圧倒されっぱなしだった。打ちのめされたと言ってもいい。それでなければ13年間にも及ぶ闘病生活を乗りきれなかったのだろうが。

     キリスト教に目覚めていくのだけれど、はじめは疑っている、その様子が尋常でない様に思えた。すべての事象に強く強く反応する気質がすごい。それが信仰に繋がるのだろうとしても。 

     他

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    2021年08月15日
  • 三浦綾子 電子全集 夕あり朝あり

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    白洋舎を起こした五十嵐健治の話だ。これまた、回想風に物語は進む。この手のはあまり好きではないが、著者の作品は好きなので読む。五十嵐は、飽きっぽい性格だったのだろうか、職に就くも、早いときは一時間で逃げ出した。これが、幾度も幾度もあるのだ。ただ、人を信じること厚く、逃げられたと思っても、それでもいく日も待ったりするのだった。20歳になるまでは、一攫千金を夢見て、東京に出たりしたが、これが職が続かず、逃げ出してしまうのだ。ただ、その一攫千金も、自分のためではなく、親を、母親を楽させてやろうとのことだったので、憎めないのだ。
    五十嵐は、つてを頼り三井呉服店(後の三越)に入る。ここでも人に恵まれ、10

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    2021年08月18日
  • 三浦綾子 電子全集 死の彼方までも

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    「信ずるって変ねえ。確証がないことを信ずるのよね。」 
     三浦綾子さんの短編「足跡の消えた女」の一節。

     三浦さんはキリスト教徒してこういう言葉を散りばめた小説をお書きなったが、帰依していなくてもその言葉は響いてくる。

     定かでないからこそ信じたくなるし、信じなければ生きていけない。

     いつも正しいことを選択しているはず、恥じないように行動しているはず、自分はぶれない、だからひともそうしていると信じよう。

     ではない。自分は不確かである。けれどもひとのことは信じよう。

     ここに嘘つきがいるとする。明らかに嘘とわかっていても、そのひとがそう信じて欲しいとしたら、信じてあげることが自分の

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    2021年08月13日
  • 三浦綾子 電子全集 岩に立つ

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    回想風に話は進む。まるで、浅田次郎だ。いや、浅田次郎の方が時代は新しいから間違った表現だけど。

    一本気の棟梁が子供の頃からおとなになり、戦場に行っても、自分の三年を曲げず生きたって話だ。著者の主題にいつもある許しというのは本書にはない。ただ、弱いものを助けるというのがあるのかな。

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    2021年08月11日
  • 三浦綾子 電子全集 雪のアルバム

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    主人公の清美が信仰告白する、それをこの一冊で語ったものだ。決して幸せとは言えない境遇に育った清美が一人の男の子を好きになり、その人の考え方に共感し、諭されながら成長する。その中にはやはり、著者の小説の主題とも言える、許す、そして愛するというのが根底に流れている。
    自分の好きなひとばかりが住んでいる世の中などない。そこから逃げ出しても、逃げ出した先にはきっと合わない人間が必ずいる。その度に逃げ出すことなんかできないのだ。だったらどうすればいいか。逃げ出すことが出来なければ、愛するより仕方ないのだ。憎むという不愉快な感情から逃げ出すためには、相手を好きになるより仕方ないのだ。
    罪を犯さないなんてだ

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    2021年08月04日
  • 三浦綾子 電子全集 われ弱ければ-矢嶋楫子伝

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    女子学院の初代院長であり、日本キリスト教婦人矯風会(一夫一妻制、禁酒禁煙などを推進)の初代会頭の矢嶋楫子の話である。矢嶋が気付かせてくれるのは、教育者とは単に子供がかわいいとか、子供が好きだというだけではダメで、人間とは何かを捉えることのできない教育者であってはならないという。教師や母親は、いわゆる優しければよい、というぐらいのことでは、人間を育てることはできないのだ。愛は意志である、という言葉がある。矢嶋楫子こそは、その意志的な愛を持った闊達な教育者であった。
    矢嶋は、あなたがたには聖書がある、自分で自分を治めよ、と学校の生徒たちに言いきった。人間としての自覚を促されたのだ。矢嶋は規則のない

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    2021年07月20日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(上)

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    耐えること、許すこと、それがこの本の主題だろう。いや、著者の主題と言うべきか。なんのために耐え、なんのために許すのか、それは、ある時は自分のなすべきことだからであり、ある時は人の幸せを思うからだ。
    人間は生まれてきた以上、幸せだけを受けるというわけにはいかない。幸せを受ける以上、不幸せも受けるしか仕方がない。
    全三巻

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    2021年06月15日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    それぞれの心の中が表現されていて、しかも展開が早いのでテレビのような印象が強かった。

    テーマは愛。
    恋ではなく愛。
    愛とは許し続けること。
    美しい女性が見た目がよい男性に惹かれる。
    本質を見誤る。
    そして結末は。

    読んでみて良かったけれど、なんだかすっきりしないような。
    あまり見ないけれど、NHKのドラマのような印象でした。

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    2021年06月04日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(下)

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    宗易とおりきのやりとりにわくわくできると思いきや、秀吉はじめとした武将のあまりに酷い振舞いに憤りまくる。
    小説でありながら感情が乱れて仕方ない。
    読んでてちょっとつらかった、、

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    2021年05月17日
  • ごめんなさいといえる

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    ちょっと久しぶりの三浦綾子。
    信仰の強さにまたハッとする。
    祈ること。

    氷点まだ読んでないので読みたくなった。

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    2021年03月08日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    後半、ガラシャ夫人の生きざまに圧倒されつつ読み進んだ。キリシタンとしての信仰については、この著者ならではの作品になっていると思う。「み心のままになさしめたまえ」という言葉が頭から離れない。登場人物では、初之助に惹かれた。著者の創作部分かな?

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    2021年03月08日
  • 三浦綾子 電子全集 嵐吹く時も(下)

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    下巻も止まらずに読んでしまった。
    ただ都合のよい展開みたいに思えてしまう部分も…。

    まさかのラストにえぇー!と声を出してしまいました。

    でも、読み応えあったー。、

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    2020年12月28日
  • 三浦綾子 電子全集 雨はあした晴れるだろう

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    実は三浦綾子の作品を読んだのは初めて。初期の短・中編3本が収載されているんだけど、総じて時代のせいか、それとも自身が敬虔なクリスチャンのせいか、ずいぶんとお行儀のよい小説、主人公や中心的な人物が善良すぎる印象でいたら、どうも若者向けの雑誌が初出のものらしい。それがわかると何となくうなずける。
    登場人物が善人は限りなく善良で、悪人は限りなくしょうもなく描かれていてまるでひと昔前のテレビドラマのようにさえ思える。小説はもっと微妙な人の姿を描いてこそだと思う。

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    2020年12月26日
  • 雨はあした晴れるだろう

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    実は三浦綾子の作品を読んだのは初めて。初期の短・中編3本が収載されているんだけど、総じて時代のせいか、それとも自身が敬虔なクリスチャンのせいか、ずいぶんとお行儀のよい小説、主人公や中心的な人物が善良すぎる印象でいたら、どうも若者向けの雑誌が初出のものらしい。それがわかると何となくうなずける。
    登場人物が善人は限りなく善良で、悪人は限りなくしょうもなく描かれていてまるでひと昔前のテレビドラマのようにさえ思える。小説はもっと微妙な人の姿を描いてこそだと思う。

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    2020年12月26日
  • 三浦綾子 電子全集 愛の鬼才―西村久蔵の歩んだ道

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    江別在住時代によく「ユカたん」を食べていて、そこからこの本にたどり着いて読み始めた。江別に「キリスト村」があったことも初めて知った。それにしても三浦綾子氏の周りには、こんな「聖人」と呼ばれるような人が多い。なぜだろ?

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    2020年12月15日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    ネタバレ

    どうしたらわからない時は自分の損になる方を選んだらいい。だいたいそれが間違いない。また、自分が得するようなことに出会った時は、人間試される時だと思う。得をしたと思ってよろこんでいたら、大いに誤ることがある。人間利に目がくらむかものだ。
    勇気のある人とは、正しいと思うことを、ただ一人ででもやり遂げることが出来る人を言う。
    自分にとって最も大事なこの自分を、自分が投げ出したら、いったい誰が拾ってくれるのか。自分を人間らしくあらしめるのは、この自分しかいない。
    全二巻

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    2020年11月07日
  • 母

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    ネタバレ

    小林セキという小林多喜二の母の話。義理の兄の借金などで、ひどい貧乏に暮らしてきたが、そんな義兄もパン屋で当たって、小樽で夫婦で手伝うことになった。パン屋には、人夫たちも多くやってきて、苦労話や身の上話を手拭いで涙を拭き拭き語っていく。そんな人の話を聞いてあげることはとても良いことなんだと感じたものだという。
    多喜二は拷問の末に命を落とすが、本書が一定の明るさというか、ほのぼのしさが漂っているのは、小林一家が非常に明るい、貧乏だけど底なしに明るい一家だったからだろう。
    貧乏で暮らしが苦しい描写がおおいものの、親と子と兄弟と親戚と、その夫婦と、お互いに気持ちの通いあった者同士がいたのが救いだった。

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    2020年10月18日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    ネタバレ

    小林セキという小林多喜二の母の話。義理の兄の借金などで、ひどい貧乏に暮らしてきたが、そんな義兄もパン屋で当たって、小樽で夫婦で手伝うことになった。パン屋には、人夫たちも多くやってきて、苦労話や身の上話を手拭いで涙を拭き拭き語っていく。そんな人の話を聞いてあげることはとても良いことなんだと感じたものだという。
    多喜二は拷問の末に命を落とすが、本書が一定の明るさというか、ほのぼのしさが漂っているのは、小林一家が非常に明るい、貧乏だけど底なしに明るい一家だったからだろう。
    貧乏で暮らしが苦しい描写がおおいものの、親と子と兄弟と親戚と、その夫婦と、お互いに気持ちの通いあった者同士がいたのが救いだった。

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    2020年10月18日
  • 三浦綾子 電子全集 藍色の便箋―悩めるあなたへの手紙

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    三浦綾子さんの本は、無意識のうちに傲慢になって他者を尊重する意識が薄れている自分を矯正するために、定期的に読むべきだと思った。特に妻に対してもっと尊敬を払わなければならないといつも思わされる。

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    2020年10月07日