三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 果て遠き丘

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    昼ドラの悪役並みに悪いヒロイン香也子の毒気にあてられます。裕福な家庭に生まれ、人並み以上の美貌もあるのに人の幸せを台無しにすることに熱意を注ぐ香也子は、心優しい姉絵理子までも妬み…

    どこかで改心するものと思いましたが、最後までどうしようもないままでした…小悪魔にもなりきれていないし…

    でも香也子程でなくても自分より優れたり恵まれている人を羨んでしまう気持ちは私の中にもあります。
    人の振り見て我が振り直せ。西島・絵理子カップルは完璧すぎるけど、せめて金井のような男の本質を見抜く目は欲しい。

    幸せにしてくれそう(だから好き)ではなく、幸せにしてあげたい(だから一緒にいたい)とお互いに思い合えればその結婚は幸せなものになると思う。

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    2012年09月24日
  • 果て遠き丘

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    昼ドラの悪役並みに悪いヒロイン香也子の毒気にあてられます。裕福な家庭に生まれ、人並み以上の美貌もあるのに人の幸せを台無しにすることに熱意を注ぐ香也子は、心優しい姉絵理子までも妬み…

    どこかで改心するものと思いましたが、最後までどうしようもないままでした…小悪魔にもなりきれていないし…

    でも香也子程でなくても自分より優れたり恵まれている人を羨んでしまう気持ちは私の中にもあります。
    人の振り見て我が振り直せ。西島・絵理子カップルは完璧すぎるけど、せめて金井のような男の本質を見抜く目は欲しい。

    幸せにしてくれそう(だから好き)ではなく、幸せにしてあげたい(だから一緒にいたい)とお互いに思い合えればその結婚は幸せなものになると思う。

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    2012年09月24日
  • 銃口 下

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    治安維持法違反の容疑で勾留された竜太。釈放されても辛い日々が続く。芳子とやっと結婚できるという時に、戦争に召集される。過酷な軍隊生活。

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    2012年07月02日
  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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    ネタバレ

     聖書はそれを宗教書として読むか歴史書として読むか、つまり信仰として読むか文学として読むかによりその受け取り方は大いに異なるだろう。聖書のエピソードに現れる明らかな矛盾を疑いで見るか、隠喩として見るか。進化論や宇宙論との明らかに対立することが明らかになった現在、聖書はむしろその物理的、生物的な矛盾を無視して、そこの人間ドラマの示すものだけに注目することができる。

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    2012年06月02日
  • 三浦綾子 電子全集 水なき雲

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    平凡で幸せそうな家族なのにこんなにもそれぞれの葛藤があるのかと
    思える作品でした。

    サラリーマンの夫和朗とその妻亜由子。
    子供は男の子が二人、兄純一と弟真二の四人家族。
    物語は少年純一の澄んだまなざしをとおして、
    父と母の大人の世界を見つめながら進んで行きます。

    和朗は昔から浮気症だと思っている亜由子の目線で
    最初は語られるので、読者も和朗が悪いと思えますが、
    和朗には和朗の言い分があり、
    それがこの物語のキーワードになっていました。

    この小説は昭和58年発行で、そのころの世相がよくわかる作品です。
    夫婦にしてもこれは、まるで仮面の夫婦です。
    ギスギスした夫婦間でも子供のためにと、
    耐えて耐えて、取り繕っていた時代だったのでしょう。
    今では考えられない。
    恐らくこのような問題が夫婦間でおこれば、
    今ではすぐに離婚、ということになるのだろうなあ。

    父である和朗と母である亜由子の狭間で
    ゆれながら成長していく少年純一が
    自分たち子供の存在を主張し、
    母の誤解や父の寂しさを理解していくまでが
    三浦さん独力の文章力でせつなくも力強く書かれた作品でした。

    ただひとつ、私も「?」と思ったのは、
    あめん坊さんも指摘していた「三浦さんらしからぬ点」でした。
    おそらく、読んだ方にはすぐにわかるはず。
    そういう意味でも、異色の作品です。

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    2017年11月09日
  • 三浦綾子 電子全集 夕あり朝あり

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    クリーニングの白洋舎、創業者の生涯。
    キリスト教の洗礼を受けてからの彼の生き方に感銘を受けた。
    信仰を持った者の優しさ、強さを感じた。様々な困難も強い信仰心で耐え、前へ進んできた。その姿に見習うことは多い。

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    2012年05月28日
  • 三浦綾子 電子全集 それでも明日は来る

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    濃いキリスト教信者の闘病エッセイ。非キリスト信者には考え方が硬いなと思えるかも。三浦作品を楽しんできた人向け。自分のように三浦作品デビューにする本ではない。

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    2011年12月15日
  • 三浦綾子 電子全集 新約聖書入門 ―心の糧を求める人へ

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    クリスチャンだけあって、旧約聖書入門よりノリノリ。
    章が少なくひとつひとつに多くのボリュームを取ってることもあり、マタイによる福音書は80ページ、前作より出来がいい。
    惜しむらくは書簡集が駆け足になってること。ここも同じくらいにボリュームで書かかれてたならば、もっと良かった。

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    2011年12月04日
  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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    素朴な疑問、牧師や神学者などの解答、そういわれてみれば確かに、そういえばこんな話がありました、という具体例。
    前半はいいんだけど、後半にちょっとついていけず。一部の人物を誇張したりとか、ヨブ記での神とサタンのやりとりスルーしたり、旧約聖書で戦争の愚かさを説くとか。戦争の多さをネタに愚かさを説くならまだしも汝殺すなかれをベースにするのはちょっときついんじゃ。異教徒は人間じゃないって断言するならいけるだろうけどさ。
    著者はクリスチャンだから基本的に新約が大前提の旧約なんだろう。そういった意味で同じ聖書を読んでるつもりでも、人によって全然ちがうストーリーが紡がれてるんだなあっと勉強になった。

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    2011年12月04日
  • 明日をうたう 命ある限り

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    厳しい視線
    若い頃に読んだ「氷点」の内容は詳しくは覚えてませんが、キリスト者としての著者の生き方には自分と他人をしっかりと見つめる厳しい視線を感じます。

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    2015年03月18日
  • 三浦綾子 電子全集 明日をうたう―命ある限り

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    厳しい視線
    若い頃に読んだ「氷点」の内容は詳しくは覚えてませんが、キリスト者としての著者の生き方には自分と他人をしっかりと見つめる厳しい視線を感じます。

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    2015年03月18日
  • イエス・キリストの生涯

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    久しぶりに信仰というものに思う存分浸った。信じるものがあること。自分の世界観、人生観、生きる上での軸となるものを明確に持っていること。疑わないこと。わたしはどの宗教も信じていないけれど、「信仰」に触れることはなんだかすごく、良いんです。ブレない何か、ブレそうになったらどうにかして正そうともがく何か、そういうもの。

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    2011年10月25日
  • 三浦綾子 電子全集 広き迷路

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    あれっ三浦綾子にして(私は)初のミステリー…!?と、読みはじめて驚いた。

    井上靖のような人物像に?、松本清澄のような悪い展開?
    昭和の風景を思いながら読み進めた。
    清澄よりはオドロオドロしくなく爽やか?な感じ。
    綾子、ついに一人消しちゃった?と思ったけどそのあたりはさすが綾子?笑
    ほっと一安心。

    愛して裏切られて憎んで復讐して…
    全て余計な想いが削がれていったとき、想いが昇華しアガぺの愛に変わる描写はやはり綾子?

    出来れば新たな人生を歩みだしてほしかったけれど。

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    2011年10月12日
  • 三浦綾子 電子全集 青い棘

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    本当の私は、意地悪で性格が悪い。
    心の中で思ってる事とは反対の事を口に出すことが多々あるし、愛想笑いだってお手のものだ。思ってもない事を言ったり、取り繕ったりすることだって出来る。

    そして思う。
    いつもニコニコして話を聞いてくれるあの娘の心の中にも、「悩みがあるなら、いつでも言って。私口かたいから。」って言うあの娘の心の中にも(自分で口かたいと言う人ほど信用できないものはないと思うけど)、意地悪や嘘が潜んでるんじゃないかと。

    どんな人も心に棘を持っているー

    家族だって、夫婦だって、心の中全てを分かり合えるなんてことはありえない。
    取り繕ったり、嘘をついたり、後ろめたくなったり。

    それでも、家族や夫婦には大切な何かがあって、一緒に生きていくんだ。一緒にいる価値があるんだ。

    そう思いたい。
    そうじゃないと、心の棘が私を刺して、痛くて痛くてたまらない。

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    2011年08月28日
  • 三浦綾子 電子全集 青い棘

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    とある家族が出会う様々な出来事と各人が心の中に持つ棘のお話。日常生活だけでなく、歴史もからんできて、心の中のことも…なので、三浦綾子らしい作品。さっぱり読めるので、三浦綾子作入門にふさわしいと思います。

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    2011年07月19日
  • 三浦綾子 電子全集 愛の鬼才―西村久蔵の歩んだ道

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    キリスト教徒じゃありません。

    でも遠藤周作の作品や、同じ作者の『塩狩峠』は大好きです。
    そういえば、大学のころ、よく朝のラジオで宗教番組を聞いてました。

    ま、完全に夜型過ぎなわけですが。

    で、この作品は札幌のキリスト教徒西村久蔵の生涯を描いた作品です。

    確かに感動的なくらいに魅力的な人柄。
    すべての人たちが彼やその周囲にいる人々のように過ごしたら、
    どんなにこの世は素敵なことになるでしょう。

    でも、なってない。

    キリスト教国がどうして戦争を起こすのか。
    そのあたりの矛盾がよくわからんのです。

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    2011年06月25日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    だれも救われない物語。
    どんなに思いあっても結局結ばれない貴乃や孝介の悲恋がテーマだが、二人が時々向ける他者に対する冷やかな眼差しの描写に真の善人などいないことを分からされる。
    自覚のあるなし問わず、人間は罪という十字架を背負いながら生きなければならないのだ。
    そして、ただ大好きな先生に嫁いだだけのあき子が一番哀れに思った。
    孝介だってまさか完治の妹だから、物さえ与えればいいと思ったわけじゃなかろうに…。


    ただここまで真面目に生きる人と、欲望のままに生きる人が極端に描かれると、あり得ないよと白けた。
    いくら戦時中で、男尊女卑が不自然でないといってもね。

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    2011年04月24日
  • 三浦綾子 電子全集 嵐吹く時も(上)

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    ネタバレ

    【嵐吹く時も 上】 三浦綾子さん

    北海道苫幌村でただ一軒、日用品・雑貨から食料品まで扱う「カネナカ」。
    その「カネナカ」の娘志津代は母親に似て美しく賢しい子どもであった。

    父親の順平は温厚で人望もあり、母親のふじ乃は美しく鉄火肌の人であった。
    両親は二人で力をあわせ「カネナカ」を苫幌一の店に育て上げた。

    志津代は幼き頃より、苫幌村の宿屋「山形屋」の次男文治に思いを寄せる。
    文治もまた、志津代に思いを寄せるが、内なる思いを打ち明けることが出来ずに居た。

    ある日、順平が東京へ出かけている時、ふじ乃が行商人の増野と過ちを犯し
    新太郎を身ごもる。

    順平は新太郎が我が子で無いことを察し、志津代にカネナカを継がせるよう心に決める。
    志津代が文治を好きなことを知った順平は、いずれは彼と志津代にカネナカを継いで
    貰おうと考え、彼をカネナカに使用人として迎えようとする。

    しかし志津代に対し、素直になれない文治は順平の話を断り勉強の為に
    東京へ行ってしまう。


    思いやりの深い順平も新太郎に対してはやさしく接するコトが出来ず、
    そのコトに不満と順平へのやましさを感じるふじ乃。

    順平とふじ乃の仲も狂い始めた。


    新太郎を甘やかすふじ乃に、見るに見かねた志津代が激しく叱責し詰め寄る。
    その諍いに心を痛めた順平は急死してしまう。

    志津代とふじ乃は順平の死に衝撃を受け、自らを責める。

    順平が居なくなってもカネナカの忙しさは変わらない。
    その年の暮れ、病気で苫幌へ帰ってきていた文治はふじ乃の願いで
    カネナカで働くコトになる。

    ☆

    三浦綾子さんの書く小説に出てくる主人公はいつもキレイだと思う。

    「氷点」の陽子、北原邦雄、「泥流地帯」の拓一、耕作兄弟
    「銃口」の竜太、「海嶺」の音吉
    そして、この本の志津代と文治

    清貧で、謙虚で、潔癖で、まっすぐで。。

    読んでいて心が洗われる気がします。

     

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    2013年05月11日
  • 三浦綾子 電子全集 あのポプラの上が空

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    ネタバレ

    早くに父親を失い、大学への進学を諦めていた主人公は、亡くなった父親に命を助けられたという父親の友人の援助によって、大学進学の夢を果たす。父親の友人と名乗る病院長の男の家に下宿をしながら主人公は医者を目指すのだが、下宿先の家庭事情には、決して外へもらせない秘密があった。病院を経営する立場でありながら、覚醒剤、麻薬に蝕まれていく家族。家族の絆の崩壊が描かれている。ラストはいまいちしっくり来なかったけど、ドロドロ具合にはまった。本の中のお話としては、このドロドロ感が面白いです。

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    2011年01月30日
  • 三浦綾子 電子全集 新約聖書入門 ―心の糧を求める人へ

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    旧約に続き、課題でした。以下レポートの一部です。著者三浦綾子が、自身が聖書を手にしてキリスト教を信仰するようになるまでの心境の変化などを織り込みながら新約聖書について解説している。彼女の心ひかれた部分により多くの文字数を割いているため『マタイによる福音書』は一際長い章となっている。 『旧約聖書入門』と同様、口語体であるとともに初めは著者自身も私のように信仰があったわけではなく、むしろキリスト教に反感さえ持っていたところから書かれているため大変読みやすかった。『イエスの死と復活』では簡単な年表まで掲載されており、聖書に通じていない場合にも理解しやすいようになっていた。「心は熱しているが、肉体が弱いのである」という一文はとても慈悲深く慰められるものだった。また最後になるが、聖書全体はノックであり、自分で受け入れなければキリストは入れないというのは興味をそそられるラストだった。

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    2011年07月21日