三浦綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うわー、ここで終わるのか。
もう分かりきったストーリーながら、この劇的な紆余曲折に本当に読まされてしまったなぁという感想。
陽子の健気さに泣けてくるが、恋愛に関しては、もっと積極的に誤解を解きなさいよ、としか思えない。
しかし、夏枝、そして啓造…!
反省しろー。
これがオチか。どうりで後半は高木が出てこないわけですね。
もっとみんな、コミュニケーションをちゃんと取りなさいよ。
啓造は教会通いを再開しなさい。
上巻にあった、むかし幼女に性的暴行をした件やら、陽子をやばい目つきで見ていることやら、気持ち悪すぎる。
ふだん、人格者ぽく描かれているのに、なんと人間って多面的なんだ。
そもそものキッ -
Posted by ブクログ
ネタバレ大正〜昭和初期にわたる激動の時代に生きる人たちの物語です。
誰が悪いとか悪くないとか、加害者、被害者と単純に分けることのできない、とても入り組んだ物語だと感じました。皆が罪の十字架を背負って生きています。ここまで複雑に絡み合った人間関係は、三浦文学でもそうそうないのではないでしょうか。
貴乃や孝介、完治、あき子…性格はそれぞれ違いますが、皆がどこか自分勝手で他人よりも自分を優先しており、頑固で思いやりに欠けています。聖人君子ではない、人間らしいといえば人間らしい登場人物たちです。
個人的に一番苦手なのが孝介です。孝介と完治は善と悪の様な存在ですが、根底は同じに感じます。むしろ孝介の方が完治 -
Posted by ブクログ
ネタバレなぎさの夫(名前を忘れた)をはじめ、言動や考え方など時代を感じさせるが、これが当時の当たり前(疑問を持つ人はいたとしても)だったと思うと、私にとっては現代は生きやすい時代である。
康朗が「なぜ戦争に反対しなかったのか?」という質問に対して、当時はそれが当たり前のことで反論できる雰囲気ではなかった、洗脳されていたというようなのとを言っていたが、これは戦争だけではなく、あらゆる価値観に言えることだよなと思わされた。
現代の日本も色々と問題はあるが、それを問題だと考えられているのは言論の自由があるからだと思うと、それが守られている(そう私が感じているだけかもしれないが)ことはとても恵まれた時代に