三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 母

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     プロレタリア文学の小林多喜二の母が語る回顧録です。家族思いで、小説の力で貧困弱者を救おうとする小林多喜二が警察の拷問により獄死したことへの深い哀しみが繰り返し語られています。読んでいて胸がつまります。息子の姿を十字架に掛けられて死んだキリストになぞらえて、神ですら子が傷つけられて死ぬことを止められなかったのだからと、息子の死を受け入れていく場面が良かったです。

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    2025年12月20日
  • 三浦綾子 電子全集 石の森

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    命は神様から与えられたものなので、自分でどうしようこうしようと思うことすらおこがましいのである。
    主人公は私よりもだいぶんと年下なので「知らなすぎる」と感じるが自分も年上の人から見たらそうなのであろう。

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    2025年12月15日
  • 続 氷点(上)

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    正編のあの終わり方が気になって、つい続編に手を出してしまった。
    うっすら展開がわかっているのに、手の上で転がされて、えー?はあああ?と叫びつつ読む。
    そんな三浦マジックである。

    続編の上巻では実の母とその家族、まさかの⚪︎⚪︎のリターンが大きなインパクトを残す。
    じわじわと読者の心に足跡を残す高木と辰子。
    すっかり影がうすくなった陽子世代。

    茅ヶ崎のおじいさまの言う通り、夏枝は甘やかされすぎだろ。
    夏枝の、彼女は貰い物を素直に喜ぶことはない、いつも必ずケチをつける、というエピソードが不快。
    夏枝は、細やかに女性らしい気遣いをみせるという長所と、ワガママで幼稚で人目をやたらと気にしている利己的だという短所があるが、まあ、短所が深刻に見える。

    上巻の終わりで、特に、誰も、何も、解決していない\(^o^)/
    この先どうなるのか、下巻が楽しみ。

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    2025年12月12日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    正編のあの終わり方が気になって、つい続編に手を出してしまった。
    うっすら展開がわかっているのに、手の上で転がされて、えー?はあああ?と叫びつつ読む。
    そんな三浦マジックである。

    続編の上巻では実の母とその家族、まさかの⚪︎⚪︎のリターンが大きなインパクトを残す。
    じわじわと読者の心に足跡を残す高木と辰子。
    すっかり影がうすくなった陽子世代。

    茅ヶ崎のおじいさまの言う通り、夏枝は甘やかされすぎだろ。
    夏枝の、彼女は貰い物を素直に喜ぶことはない、いつも必ずケチをつける、というエピソードが不快。
    夏枝は、細やかに女性らしい気遣いをみせるという長所と、ワガママで幼稚で人目をやたらと気にしている利己的だという短所があるが、まあ、短所が深刻に見える。

    上巻の終わりで、特に、誰も、何も、解決していない\(^o^)/
    この先どうなるのか、下巻が楽しみ。

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    2025年12月12日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    【2025年137冊目】
    女学生の奈緒美は友人の京子の兄である良一の無垢なアプローチに心を動かされかけていた。一方、良一の友人である竹山もまた奈緒美に心を寄せていたが、そんな竹山を京子は一途に思っていた。一時の熱情的な判断、否定されるほどに募る感情、嫉妬と羨望と衝動。ままならない男女関係を描いた一作。

    いや、納得行かねぇ…なんで「なんだかんだあったけど、いい人だったよね」エンドになってるんだ。ダメだよ、灰皿投げてるんだよ?世の中灰皿投げない男の人もいっぱいいるし、女にだらしなくない人も、酒に溺れない人もいるのに役満だよ?死んで勝ち逃げみたいな扱い、納得いかなすぎる…まあ生者がそう整理をつけたのならいいっちゃいい気もするんですが、私だったら「自業自得では?」と思うかも。

    しかし、反対されるほどに躍起になる気持ちがわかりすぎて、共感性羞恥がやばかったです。今ならよくわかる過去の過ちがフラッシュバックしてもう。

    「愛することは許し続けること」ってその通りだなとは思うんですけど、そうは言ってもだめな奴はだめだよ。本当に許すのは生きて償い切った時だと思うけどなぁ。

    あと、全員うまい具合に思い通り言ってなくて、読んでるこっちがヤキモキさせられる建付けでしたが、読み終わってみれば上手く感情を翻弄される感じで作者さんの思うがままに踊らされた気がしました。上手い。

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    2025年11月10日
  • 三浦綾子 電子全集 人間の原点―苦難を希望に変える言葉

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    過去の作品からテーマに合わせて、集めた作品。
    それぞれの作品を読めば出会える言葉。
    私にとっては、微妙でした。

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    2025年10月03日
  • 人間の原点 苦難を希望に変える言葉

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    過去の作品からテーマに合わせて、集めた作品。
    それぞれの作品を読めば出会える言葉。
    私にとっては、微妙でした。

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    2025年10月03日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(上)

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    文章に慣れるのに時間がかかったり、昔ながらの価値観でさくさくと読み進められなかったりしたが、単純ではない人間模様を楽しむことができた。下巻を読むのが楽しみ。

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    2025年09月06日
  • 三浦綾子 電子全集 夢幾夜

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    三浦綾子の著作を読んできたけど、これは異色中の異色。「よくもまぁ、本になったな!(褒め言葉)」が率直な気持ち。「十五、六の少女がライフル銃を構えて、道の真ん中に転がっている鮭に乱射している。」で始まる話が1番好きです。

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    2025年07月16日
  • 夢幾夜

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    三浦綾子の著作を読んできたけど、これは異色中の異色。「よくもまぁ、本になったな!(褒め言葉)」が率直な気持ち。「十五、六の少女がライフル銃を構えて、道の真ん中に転がっている鮭に乱射している。」で始まる話が1番好きです。

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    2025年07月16日
  • 三浦綾子 電子全集 新約聖書入門 ―心の糧を求める人へ

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    新約聖書入門というタイトルですが、三浦綾子による聖書の各記事に対しての思いを語った本という感じ。

    でもざっくりとですが、どういう内容かという事と、三浦綾子がどう捉えているかの解釈が知れて興味深かったです。

    神学的というよりも、あくまで一般信者としての感想なのでとても読みやすかったです。

    三浦綾子ファンならぜひ

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    2025年06月07日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    陽子の出生に関わる問題と、それにまつわる周囲の人々との関係。
    結末は、あまりにも残酷な感じがしたがラスト数ページは陽子が長年悩み考え続けていた「許し」の答えを見つけた気がして少し救われた。

    夫婦の在り方についても考えさせられたなぁ。
    意外と、ドライというか割り切りも大事だなと。

    ★ おかあさんの未知の世界に、おとうさんだけが入って行く、それに抵抗を感じているんじゃないのかな。自分とは遠い世界の人になるような不安と、ジェラシーに似た感情の入りまじった、複雑な抵抗をね。

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    2025年05月12日
  • 続 氷点(下)

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    陽子の出生に関わる問題と、それにまつわる周囲の人々との関係。
    結末は、あまりにも残酷な感じがしたがラスト数ページは陽子が長年悩み考え続けていた「許し」の答えを見つけた気がして少し救われた。

    夫婦の在り方についても考えさせられたなぁ。
    意外と、ドライというか割り切りも大事だなと。

    ★ おかあさんの未知の世界に、おとうさんだけが入って行く、それに抵抗を感じているんじゃないのかな。自分とは遠い世界の人になるような不安と、ジェラシーに似た感情の入りまじった、複雑な抵抗をね。

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    2025年05月12日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    『氷点』の続編。
    陽子が主人公となる話。
    「私の心は凍えてしまった」と述懐した陽子に突きつけられたのは、自分自身では解決しようのない問題だった。
    許しとは何か。
    生きるとは何か。
    を問われる作品。

    大人になりきれない母親がいちいちイラつく。

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    2025年05月12日
  • 続 氷点(上)

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    『氷点』の続編。
    陽子が主人公となる話。
    「私の心は凍えてしまった」と述懐した陽子に突きつけられたのは、自分自身では解決しようのない問題だった。
    許しとは何か。
    生きるとは何か。
    を問われる作品。

    大人になりきれない母親がいちいちイラつく。

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    2025年05月12日
  • 母

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    母の深い愛情と家族の信頼関係が
    えがかれた作品。
    なぜ多喜二があのような人生の
    終わりを向かえなければならなかったのか
    考えさせられました。

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    2025年02月03日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    母の深い愛情と家族の信頼関係が
    えがかれた作品。
    なぜ多喜二があのような人生の
    終わりを向かえなければならなかったのか
    考えさせられました。

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    2025年02月03日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(下)

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    戦国の世は理不尽で、権力ある者が好き勝手していて大変だなぁと思いましたが、これ今の時代も同じですね。。。
    恐れるのは上の人間でなく天主(デウス)ですね。この信念を貫くのがまた難しい。地位やお金に流されるほうがよっぽど楽。命が惜しくないと思える心の平安はいつ持てるでのしょうか。返すので付箋をつけた所を見てみてね。

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    2025年01月29日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    ネタバレ

    大正〜昭和初期にわたる激動の時代に生きる人たちの物語です。
    誰が悪いとか悪くないとか、加害者、被害者と単純に分けることのできない、とても入り組んだ物語だと感じました。皆が罪の十字架を背負って生きています。ここまで複雑に絡み合った人間関係は、三浦文学でもそうそうないのではないでしょうか。

    貴乃や孝介、完治、あき子…性格はそれぞれ違いますが、皆がどこか自分勝手で他人よりも自分を優先しており、頑固で思いやりに欠けています。聖人君子ではない、人間らしいといえば人間らしい登場人物たちです。

    個人的に一番苦手なのが孝介です。孝介と完治は善と悪の様な存在ですが、根底は同じに感じます。むしろ孝介の方が完治のようなわかりやすいあくどさがなく、表面は善人面しているだけに、なおタチが悪いと言えるかもしれません。
    様々な事情があるにしても、孝介の振る舞いひとつで貴乃もあき子も全く違う人生を生きることができたと思います。特に自分個人の感情のためにあき子を巻き込むという行為は非常に無責任で私は憤りすら感じました。お前は人の人生を何だと思っているのだ、と言ってやりたいくらいです。

    貴乃は大人しく忍耐強いですが、反面とても頑固な性格です。貴乃を見ていると他者に対する誠実さとは何なのか考えさせられます。ある意味この人が一番物語をややこしくしているのでは?とも感じました。

    孝介と貴乃の〝純愛〟の一番の被害者、あき子はただただ可哀想で…。
    本人は明るくて気立ての良い女性なのに、どうしてこのような不条理な人生になってしまったのか。完治の罪も、孝介の罪も貴乃の罪も全て押しつけられて死んでしまったように思えて、作中で一番同情しました。
    不倫はもちろん褒められたものではありませんが、孝介以外の男性と結婚していたら良き妻、良き母として幸せに暮らしていけたように思えます。

    完治は言わずもがな。この物語の元凶とも言える人物でこの人を褒める人はいないでしょうが、私は不思議と憎めません。気持ちと行動が一致しない登場人物の多い中、完治は自分の欲求と行動が常に一致している、ある意味自分には誠実で正直な人間です。これで他者への思いやりさえあれば最高だったのですが。

    最後になりましたが樺太での暮らしの細かい描写はさすがです。物語にリアリティを与えています。

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    2025年11月08日
  • 三浦綾子 電子全集 青い棘

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    ネタバレ

    なぎさの夫(名前を忘れた)をはじめ、言動や考え方など時代を感じさせるが、これが当時の当たり前(疑問を持つ人はいたとしても)だったと思うと、私にとっては現代は生きやすい時代である。

    康朗が「なぜ戦争に反対しなかったのか?」という質問に対して、当時はそれが当たり前のことで反論できる雰囲気ではなかった、洗脳されていたというようなのとを言っていたが、これは戦争だけではなく、あらゆる価値観に言えることだよなと思わされた。

    現代の日本も色々と問題はあるが、それを問題だと考えられているのは言論の自由があるからだと思うと、それが守られている(そう私が感じているだけかもしれないが)ことはとても恵まれた時代に生きていると思った

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    2025年01月14日