三浦綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
正編のあの終わり方が気になって、つい続編に手を出してしまった。
うっすら展開がわかっているのに、手の上で転がされて、えー?はあああ?と叫びつつ読む。
そんな三浦マジックである。
続編の上巻では実の母とその家族、まさかの⚪︎⚪︎のリターンが大きなインパクトを残す。
じわじわと読者の心に足跡を残す高木と辰子。
すっかり影がうすくなった陽子世代。
茅ヶ崎のおじいさまの言う通り、夏枝は甘やかされすぎだろ。
夏枝の、彼女は貰い物を素直に喜ぶことはない、いつも必ずケチをつける、というエピソードが不快。
夏枝は、細やかに女性らしい気遣いをみせるという長所と、ワガママで幼稚で人目をやたらと気にしている利己的だという短所があるが、まあ、短所が深刻に見える。
上巻の終わりで、特に、誰も、何も、解決していない\(^o^)/
この先どうなるのか、下巻が楽しみ。 -
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正編のあの終わり方が気になって、つい続編に手を出してしまった。
うっすら展開がわかっているのに、手の上で転がされて、えー?はあああ?と叫びつつ読む。
そんな三浦マジックである。
続編の上巻では実の母とその家族、まさかの⚪︎⚪︎のリターンが大きなインパクトを残す。
じわじわと読者の心に足跡を残す高木と辰子。
すっかり影がうすくなった陽子世代。
茅ヶ崎のおじいさまの言う通り、夏枝は甘やかされすぎだろ。
夏枝の、彼女は貰い物を素直に喜ぶことはない、いつも必ずケチをつける、というエピソードが不快。
夏枝は、細やかに女性らしい気遣いをみせるという長所と、ワガママで幼稚で人目をやたらと気にしている利己的だという短所があるが、まあ、短所が深刻に見える。
上巻の終わりで、特に、誰も、何も、解決していない\(^o^)/
この先どうなるのか、下巻が楽しみ。 -
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【2025年137冊目】
女学生の奈緒美は友人の京子の兄である良一の無垢なアプローチに心を動かされかけていた。一方、良一の友人である竹山もまた奈緒美に心を寄せていたが、そんな竹山を京子は一途に思っていた。一時の熱情的な判断、否定されるほどに募る感情、嫉妬と羨望と衝動。ままならない男女関係を描いた一作。
いや、納得行かねぇ…なんで「なんだかんだあったけど、いい人だったよね」エンドになってるんだ。ダメだよ、灰皿投げてるんだよ?世の中灰皿投げない男の人もいっぱいいるし、女にだらしなくない人も、酒に溺れない人もいるのに役満だよ?死んで勝ち逃げみたいな扱い、納得いかなすぎる…まあ生者がそう整理をつけたのならいいっちゃいい気もするんですが、私だったら「自業自得では?」と思うかも。
しかし、反対されるほどに躍起になる気持ちがわかりすぎて、共感性羞恥がやばかったです。今ならよくわかる過去の過ちがフラッシュバックしてもう。
「愛することは許し続けること」ってその通りだなとは思うんですけど、そうは言ってもだめな奴はだめだよ。本当に許すのは生きて償い切った時だと思うけどなぁ。
あと、全員うまい具合に思い通り言ってなくて、読んでるこっちがヤキモキさせられる建付けでしたが、読み終わってみれば上手く感情を翻弄される感じで作者さんの思うがままに踊らされた気がしました。上手い。 -
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ネタバレ大正〜昭和初期にわたる激動の時代に生きる人たちの物語です。
誰が悪いとか悪くないとか、加害者、被害者と単純に分けることのできない、とても入り組んだ物語だと感じました。皆が罪の十字架を背負って生きています。ここまで複雑に絡み合った人間関係は、三浦文学でもそうそうないのではないでしょうか。
貴乃や孝介、完治、あき子…性格はそれぞれ違いますが、皆がどこか自分勝手で他人よりも自分を優先しており、頑固で思いやりに欠けています。聖人君子ではない、人間らしいといえば人間らしい登場人物たちです。
個人的に一番苦手なのが孝介です。孝介と完治は善と悪の様な存在ですが、根底は同じに感じます。むしろ孝介の方が完治のようなわかりやすいあくどさがなく、表面は善人面しているだけに、なおタチが悪いと言えるかもしれません。
様々な事情があるにしても、孝介の振る舞いひとつで貴乃もあき子も全く違う人生を生きることができたと思います。特に自分個人の感情のためにあき子を巻き込むという行為は非常に無責任で私は憤りすら感じました。お前は人の人生を何だと思っているのだ、と言ってやりたいくらいです。
貴乃は大人しく忍耐強いですが、反面とても頑固な性格です。貴乃を見ていると他者に対する誠実さとは何なのか考えさせられます。ある意味この人が一番物語をややこしくしているのでは?とも感じました。
孝介と貴乃の〝純愛〟の一番の被害者、あき子はただただ可哀想で…。
本人は明るくて気立ての良い女性なのに、どうしてこのような不条理な人生になってしまったのか。完治の罪も、孝介の罪も貴乃の罪も全て押しつけられて死んでしまったように思えて、作中で一番同情しました。
不倫はもちろん褒められたものではありませんが、孝介以外の男性と結婚していたら良き妻、良き母として幸せに暮らしていけたように思えます。
完治は言わずもがな。この物語の元凶とも言える人物でこの人を褒める人はいないでしょうが、私は不思議と憎めません。気持ちと行動が一致しない登場人物の多い中、完治は自分の欲求と行動が常に一致している、ある意味自分には誠実で正直な人間です。これで他者への思いやりさえあれば最高だったのですが。
最後になりましたが樺太での暮らしの細かい描写はさすがです。物語にリアリティを与えています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなぎさの夫(名前を忘れた)をはじめ、言動や考え方など時代を感じさせるが、これが当時の当たり前(疑問を持つ人はいたとしても)だったと思うと、私にとっては現代は生きやすい時代である。
康朗が「なぜ戦争に反対しなかったのか?」という質問に対して、当時はそれが当たり前のことで反論できる雰囲気ではなかった、洗脳されていたというようなのとを言っていたが、これは戦争だけではなく、あらゆる価値観に言えることだよなと思わされた。
現代の日本も色々と問題はあるが、それを問題だと考えられているのは言論の自由があるからだと思うと、それが守られている(そう私が感じているだけかもしれないが)ことはとても恵まれた時代に生きていると思った