【感想・ネタバレ】三浦綾子 電子全集 自我の構図のレビュー

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Posted by ブクログ

どうして今まであたしは
三浦綾子を読まなかったんだろうと
後悔しました。
と衝撃を受けた一冊です。

以下、読み終わった10年ほど前の文章。

犯罪にならない罪が
どれほど罪深いのか。
罰することの出来ない罪が
どれほど罰なのか。

愛することってなんなんだろう?って
考えさせられます。
今本気で愛してると想ってる人がいたとして
そう素直に疑問を持たずにいれることは
幸せなのかもしれませぬね。
←めちゃめちゃ本を読んだ影響受けて
軽く宗教っぽくなっていて恥ずかしい(笑)

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2013年03月19日

Posted by ブクログ

この作品も、人間の自己中心的な愚かさ、人間が人間を傷つけてしまう「罪」ある姿を描き出した作品。

人間は本当に自己中心な、エゴイスト。

作中、登場人物たちがとる行動は、それなりに理由あることではあるのだろう。しかしそれは、自己中心的な、思いからとる行動。
それがどんどん自分の首を絞め、相手をも傷つける。



人を愛するって?? 「愛するとは何かがわからなかった。二人にとって、愛するとは、いわば好きという感情にすぎなかった」
二人の愛情は「何か事が起これば、たちまち憎しみに変わる感情であった」

嫉妬や憎しみを感じる登場人物たちは、ある意味とても人間らしいが、それゆえに恐ろしいと感じてしまった。

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2010年11月16日

Posted by ブクログ

既婚者同士の恋愛。お互い家族がある。
伴侶の監視、嫉妬がある。
だが、そんな制限があると、より一層燃えてしまう。
当事者は切なく、大変苦しい。
苦悩する気持ちは分かる…。

第三者からすれば、
「あんたたちいつまで何やってんですか?」と思う。

ぐいぐい引っ張られるように読めてしまう。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

三浦綾子の小説は登場人物のそれぞれの心の動きがよくわかって読書に集中できる。
登場人物を自分と照らし合わせて考えさせてくれる。

あらすじ
島壮吉と南真一郎は、旭川北成高校で働く同僚教師であり、日本画の師弟であり、友人であった。藤島と慎一郎がともに藤島の妻美枝子をモデルに描いた絵のうち、真一郎の絵が日展入選協会賞に輝く。弟子真一郎の快挙を喜ぶ師藤島であったが、この時より藤島と真一郎の友情に亀裂が入る。
 藤島は表面上では真一郎の日展入選を喜んでいたが、その内心では暗く荒んだ嫉妬の炎が燃え上がっていた。その嫉妬は真一郎の才能と真一郎と美枝子の間の秘めた恋情に向けられていた。藤島は真一郎を秋の天人峡ドライブへと誘う。人里離れた僻地天人峡へのドライブに。悲劇はその天人峡で起こった。

 

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

三浦綾子ははずれない。
人間が生まれながらに持つエゴを原罪として扱う作品。
エゴは人を簡単に傷つけてしまうのに、発している本人はそれに気づいていない。
後になって気づいても遅いだけ。
それにちょっとした言い方のニュアンスの違いだけで、その言葉を受け取る側の捕らえ方、感じ方って大きく変わってしまう。
ほんとうに人間って難しいと思う。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

著者の作品としては、宗教色はあまり出ていない。“許し”が、だいたい著者の題材になることが多いが、本作品もそのようなものだ。他の作品では、よく著者は愛することは許す事だ、と言うが、本作品ではそれを明確に言ってはいない。

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2022年08月25日

Posted by ブクログ

全編重い雰囲気のただよう小説だった。けれど真実味があり、人間の人間に対する愛の不完全さ危うさについて実感させられる。

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2013年03月20日

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