三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(上)

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    後年の千利休の妻となった おりき は、キリシタンになったが、千利休は、その教えを一部見た目はするものの、信者にはならなかった。ただ、茶道を極めるために、その考えや作法を取り入れたりした。
    千利休は、茶道に一途だったが、秀吉の力には屈することも多かった。黄金の茶室を作らざるを得なかったりしたことに、自分が情けなく思うことが多かった。そんなことがつもり、世間の評判も気にしていたが、最終的には、秀吉に屈するのはいけないと思い、命乞いすることなく、甘んじて切腹を受け入れたかんじである。
    随所にキリストの教えは出てくるが、深くはなく、また、歴史小説としても中途半端を感じた。
    全2巻

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    2020年08月01日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    前編、続編含めて、苦難の意味は何かというのがテーマだ。
    十勝岳爆発後の泥流地帯で生きていく家族の話。心で物事を考える長男拓一と、頭で考える耕作が様々な苦難に見舞われながら、何が正しい選択なのか考えていく。
    耕作の言うことはもっともだ。でも、拓一の言うことには心を動かされる。
    泥流にのまれた土地の復興に向けて汗を流す拓一だが、みなはその努力を笑い、無駄なものだと嘲った。ただ、拓一は思うのだ。もし、この努力が報われなくてもそれはそれでいい。自分の生涯に何の報いもない難儀な時間を待つのも、これは大した宝になるかもしれない、と。実りのある苦労なら誰でもする。しかし、全く何の見返りもないと知って、苦労の

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    2020年07月27日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    正しき者には苦難がある、という。辛いこと、苦しいことを通して、神さまが何かを教えてくれる。きっとそのことを理解できる正しい者にこそ苦難がある。
    苦難イコール罪の結果ではない。人生における苦難をどう受け止めるかによってその人の人生が真に良いものとなる。正しい者には災いが多い、という言葉が旧約聖書にある。神は私たちに苦難を恵みとして与えているという表現もある。
    苦難の受け止め方は人それぞれであり、本当の自分を試されるものである。

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    2020年07月26日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    愛するとは何度も何度も許し続けることである。
    人生とは選択である。
    小説を通してそれを伝える。
    他の人に対しては忍耐深く寛大であれ。あなたも他人が耐え忍ばねばならぬようなものを事実において多く持っているからである、とイミタチオ・クリスチに書いてある。誰も自分の姿には気付かない。人を理解するためには自分自身を先ず正しく理解しなければならない。自分を知ることが人を愛するはじめだ。
    そして、最後の章で言う。人間はまことに過失を犯さなければ生きてゆけない存在である故に、われわれは、ただ神と人とにゆるして頂かなければ生きてゆけない者なのであります。

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    2020年07月25日
  • 裁きの家

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    自分も日々何かを裁いているのか。裁くほどの何かを持っているんだろうか?いや、持っていないと思う。そんなことを考えました。

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    2020年06月27日
  • 三浦綾子 電子全集 裁きの家

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    自分も日々何かを裁いているのか。裁くほどの何かを持っているんだろうか?いや、持っていないと思う。そんなことを考えました。

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    2020年06月27日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    大正時代の北海道・十勝岳の麓の部落。貧しい家庭の拓一、耕作兄弟。貧しいながら温かい人間関係に囲まれた2人の未来に明るさを感じる。逞しく野太な兄と、頭脳明晰な弟。苦労人の人格者の祖父など。そのような平和な日々に突然襲った噴火と土石流災害。キリスト教小説なのだが、前半ではキリスト教は遠い世界として会話に出てくる程度。2人の若者の福子・節子などへの甘酸っぱい恋心を感じさせてくれる青春小説としても読める。終盤近くで大正15年に十勝岳に発生した大災害の模様が詳細に書かれ、2人や周りの人たちの人生に大きな変化が避けられなくなるところで、続編へ。

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    2020年05月16日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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    人間は完全に正しくあることは不可能なのか。事にもよるが、正しく生きたくても、人の世は正しくは生きさせてはくれない。私たち人間は、毎日毎時、右を選ぶか、左を選ぶか選択を迫られて生きている。簡単に選べるならば良いが、必ずしもそうではないから苦しくて、辛いのだ。
    全二巻

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    2020年05月05日
  • 三浦綾子 電子全集 積木の箱(上)

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    自分の家に母親と愛人が同居しているという境遇で、中学三年になるまで愛人をお姉さんと思っていた男の子が、それに気づいたことから色々な事件がおこる。教師と生徒のすれ違いを描く。
    著者の作品としては、思想的な完成度はあまり高くないかな。
    全2巻

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    2020年04月09日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    女性とキリスト教から見た歴史もの、ちょっと気負ってるかな、作家が。
    女性の悲哀は悲哀でしょうが、それが綺麗すぎる表現と言いますか何と言いますか。個人的にはもっと怨念めいた暗さが欲しいなと思った次第で。

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    2020年03月20日
  • 三浦綾子 電子全集 それでも明日は来る

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    三浦綾子のエッセイ集を読むとき、講演会で聞いているような錯覚に陥る時がある。語りかけるような文章だからだろうか?不思議なもんだ。

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    2020年01月24日
  • 続 氷点(上)

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    『氷点』の続編。この家族には幸せになってほしいと思いつつ読んだ…悩みながら、苦しみながら、家族に戻っていく。

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    2020年01月17日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    『氷点』の続編。この家族には幸せになってほしいと思いつつ読んだ…悩みながら、苦しみながら、家族に戻っていく。

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    2020年01月17日
  • イエス・キリストの生涯

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    三浦綾子のことを全然知らないで読み始めたら、最初の方のページに、十三年間療養していてギプスベッドに臥ていたって書いてあったからどんな人なのかなと思って検索したら、ずっといろいろな病気に苦しんだ人みたいだった。
    宗教って悪い部分もあるけど、こういう人の心の支えになる時は本当にすごいなと思う。
    最近読んだフランクルの『夜と霧』にも収容所に入れられた人が宗教への関心に目覚めて、疲れ切って飢えてぼろぼろの時にささやかな祈りや礼拝に感動したこととかが書いてあって、オスカー・ワイルドの『獄中記』にもそういう感じのことが書いてあったなと思った。

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    2019年09月09日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    複数巻を平行読破。三浦綾子の最後の長編だったのね。

    北海道綴方教育連盟事件に巻き込まれた竜太。わけもわからず退職届を書かされ、見張りがついたまま釈放される。しかし、留置所移送の際にお互い留置中の坂部先生に出会ったことから、気持ちを強くする。その後徴兵で満州に渡り、数々の出会いと偶然が彼を救っていく…。

    戦争で、軍隊の記述だから読みにくいかなーと思っていたが、全くそんなことはなく、流れるように読めていくのが三浦綾子。小難しい記述もなければ、血なまぐさい表記もない。

    流石に長編小説の女王だけあって、キャラクター設定及び心の拠り所、考え方というものがしっかりあり、あまり増えはしないが、登場人物

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    2019年08月31日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    複数巻を平行読破、そういや清張を読んでた気がする。それはさておき、長編小説の女王、三浦綾子も行っとこかということで。

    昭和の初め、質屋の長男として生まれた竜太は、小学校4年からの担任であった坂部先生の人間性に打たれ、教師を目指す。元々成績優秀であった竜太は、トントン拍子に師範学校を卒業し、炭鉱の町の教師になるが、折しも日本が戦争に突入していく中、教育の難しさに直面していく。

    元々、北海道で戦中起こった事件をモチーフにしており、緻密な取材から、全く違和感のない設定担っていることに加え、大河ドラマ風の作品を書かせたら第一人者の三浦綾子であるので、滞りなくストーリーを追うことができる。こういう才

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    2019年06月10日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    まじめに生きること、まじめに生きてきても訪れる不条理な運命、そのなかでも「生まれ変わったとしてもまじめに生きるつもりだ」という拓一の言葉は重い

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    2019年06月09日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    再読、のはずなのだけれど、10年以上前に読んだ作品だからなのか、内容は薄っすらとしか覚えておらず。

    兄の拓一がひたすらに格好いい。
    東日本大地震を頭においての再読。

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    2019年03月20日
  • 聖書に見る人間の罪~暗黒に光を求めて~

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    『新約聖書入門』『旧約聖書入門』(ともに光文社文庫)の続編ともいうべき内容の本です。

    聖書のなかには、さまざまな罪を犯した人間たちのエピソードが存在します。こうした人びとについて著者は、「それら人間の罪を、自分のこととして読んでいかねばならない」といい、そのような立場に立つことで、人間たちの犯したさまざまな罪にかんするエピソードに検討を加え、人間の罪深いあり方を見つめようとしています。

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    2019年01月28日
  • 三浦綾子 電子全集 聖書に見る人間の罪―暗黒に光を求めて

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    『新約聖書入門』『旧約聖書入門』(ともに光文社文庫)の続編ともいうべき内容の本です。

    聖書のなかには、さまざまな罪を犯した人間たちのエピソードが存在します。こうした人びとについて著者は、「それら人間の罪を、自分のこととして読んでいかねばならない」といい、そのような立場に立つことで、人間たちの犯したさまざまな罪にかんするエピソードに検討を加え、人間の罪深いあり方を見つめようとしています。

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    2019年01月28日