三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    山崎豊子さんへのラブを勝手に感じるくらい、見事なまでに壮大な人生編だった。
    第二次世界大戦をはさんだ動乱期の中で、素朴で内気だった少年が人との出会いを通じてさらに純粋さ、ひたむきさを増し青年に成長していく様を描ききっている。

    ただ少年は時に計算高く、保身に虚い、人を庇う勇気を振り絞れないことに強く苛まされながら、しかし周りから見たら真っ直ぐ気高く生きていく。
    この周囲との微妙なズレというか、とにかく主人公が感じている「勇気のなさ」その一点を凝視しながら読んでいった。そして思ったことは、勇気がある人への憧れや、勇気が出ない悔しさや落胆が、もしかしたら一からげに考える必要のないことなんじゃないか?という、問いかけである。
    まぁ、書いてて今思っただけなんだけど。

    強い思いがあれば勇気が出るぞ、それはとても幻想的だし、だからと言って2つはそれほど繋がっていない気もする。例えて考えるとバカになれば勇気っぽいものは出るし、思いが強ければバカっぽくもなる。
    バカを挟んだ三角関係ができた。
    無駄に因数を増やしても仕方ないので、私の勇気論の現在地は、勇気はひと肌脱いでくれる仲間の存在だと思うし、仲間は自分でつくるものだし、それは他人に与えるということで、そのために自分を抑える勇気が時にはいるという円環構造。つまり勇気は内向き。自分を殺すための刃という考え。

    この主人公もこの円観を体現していたように思う。ひたすら謙虚に見えた。とすると究極ビビりの私は一体どこに障害を抱えているのかインナーユニバースを訪ね歩く。そもそも人嫌いだからじゃない?仲間づくりの段階から、でも人、怖いしな。謙虚って我慢だっけか、とかこうなると手がつけられない。

    我慢といえば最近よく『〜と思ったが、◯◯はそれを口にはしなかった。』という表現が目に焼きつく。これが多く見られる作品は9:1でハッピーエンド、とか思ったり。そこでついつい言ってしまう所が我が家を見ていればなんとなく分かったつもりにもなる。
    別に言葉一つ殺したところで勇気が出るわけではないけど、この円環の中で口から出る言葉の定位置だけがさまよい続けている。

    はあー、勝手にスッキリしない感想書いたので勇気論争は放映時間終了。


    あと本作にこれだけは辛いけど言わせて。出会いはガチャ。ギフテッド。いった瞬間に自分が途方もなくバカになれてないとお察しなんだけど。(言葉を殺す勇気はどこへ)

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    2026年10月08日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    星5個じゃ足らない。時代背景や価値観こそ今と違うが、とても良かった。登場人物の心の動きに引き込まれた。新氷点もすぐに読みたい。

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    2026年09月28日
  • 氷点(下)

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    星5個じゃ足らない。時代背景や価値観こそ今と違うが、とても良かった。登場人物の心の動きに引き込まれた。新氷点もすぐに読みたい。

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    2026年09月28日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    掛け値なしの大作。こんなすごいストーリーテラーがいたのか。
    昨今問題になっている洪水や地震などの自然災害とも重なるところがある。
    人間の驕りと尊厳とは何か。
    つきつけてくる。

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    2026年09月27日
  • 母

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    小林多喜二の母の目線から書かれた小説。インタビュー形式で母セキさんが回想している感じで進んでいく。
    母の息子を思う気持ちが始終溢れている。
    三浦綾子さんの小説なので、やはり最後の方でキリストとの関わりも描かれている。

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    2026年09月22日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    小林多喜二の母の目線から書かれた小説。インタビュー形式で母セキさんが回想している感じで進んでいく。
    母の息子を思う気持ちが始終溢れている。
    三浦綾子さんの小説なので、やはり最後の方でキリストとの関わりも描かれている。

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    2026年09月22日
  • 塩狩峠

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    始終泣きながら読んだ。
    生きるとは、そして死ぬとは。私たちの人生は、何のために存在するのか。悩みもがく人間の痛切な想いに、三浦綾子は一クリスチャンとして答えを出すことを試みている。
    自分自身も実際に肺結核と脊椎カリエスを患い、信仰に生を支えられた経験を持つ。また、信夫のモデルである長野政雄の史実を知って感銘を受け、「塩狩峠」を書いたのだという。
    彼女の人生、彼女の「誠」がそのままに反映されたこの作品を読むと、私自身もこのように、もっと正直に生きることができるはずだと思わされる。傲慢な行いを顧み、罪を認め、より善く生きるために己を律することができるはずだと。
    フィクションに過ぎないと言われてしまえばそれまでなのだけれど、読後のこの感動をいつまでも新鮮に覚えていたい。道標のような作品。

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    2026年09月21日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    始終泣きながら読んだ。
    生きるとは、そして死ぬとは。私たちの人生は、何のために存在するのか。悩みもがく人間の痛切な想いに、三浦綾子は一クリスチャンとして答えを出すことを試みている。
    自分自身も実際に肺結核と脊椎カリエスを患い、信仰に生を支えられた経験を持つ。また、信夫のモデルである長野政雄の史実を知って感銘を受け、「塩狩峠」を書いたのだという。
    彼女の人生、彼女の「誠」がそのままに反映されたこの作品を読むと、私自身もこのように、もっと正直に生きることができるはずだと思わされる。傲慢な行いを顧み、罪を認め、より善く生きるために己を律することができるはずだと。
    フィクションに過ぎないと言われてしまえばそれまでなのだけれど、読後のこの感動をいつまでも新鮮に覚えていたい。道標のような作品。

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    2026年09月21日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    もっと早く読んでいたかったと感じました。
    今を大事に生きようと思わされました。どんなに大事な人がいても、親しい人との縁を大事にしていても、人生は終わる時には終わるんだなと感じました。キリスト教や明治時代にも興味を持てました。

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    2026年09月16日
  • 塩狩峠

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    もっと早く読んでいたかったと感じました。
    今を大事に生きようと思わされました。どんなに大事な人がいても、親しい人との縁を大事にしていても、人生は終わる時には終わるんだなと感じました。キリスト教や明治時代にも興味を持てました。

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    2026年09月16日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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     勉強をサボる邪な理由で読みはじめた本書。しかしながら、読み終えて良かったと思っている。満足している。
     私は宗教には無縁、関心もない今なのだが、どれほど人の価値観に影響を与えるものなのだろう。  
     昨今の少なくとも私が見聞きする情報は、いかに未来が不確定で不安なものか、そのためにいかに過ごすかというような、どうしても自己中心的考えになってしまうもので溢れているように思う。故に、犠牲がテーマのひとつでもある本書はとても胸が痛い。
     さて、今から私には何ができるかと考えるとしましょうか。

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    2026年09月13日
  • 塩狩峠

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     勉強をサボる邪な理由で読みはじめた本書。しかしながら、読み終えて良かったと思っている。満足している。
     私は宗教には無縁、関心もない今なのだが、どれほど人の価値観に影響を与えるものなのだろう。  
     昨今の少なくとも私が見聞きする情報は、いかに未来が不確定で不安なものか、そのためにいかに過ごすかというような、どうしても自己中心的考えになってしまうもので溢れているように思う。故に、犠牲がテーマのひとつでもある本書はとても胸が痛い。
     さて、今から私には何ができるかと考えるとしましょうか。

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    2026年09月13日
  • 氷点(下)

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    下巻は読む方もどんどん追い詰められていく。
    内容も、結末も知っていても話に引き込まれていくし、幾度も考えさせられる。

    啓造の立場、夏枝の立場、高木の立場、徹、そして陽子。
    下巻は特に夏枝の心の動きが身勝手すぎて、嫌悪する。

    氷点と言えば、原罪。
    「原罪」とは何か?を常に考えながら読み進める。
    生まれながらに持っている罪とは何か?
    「汝の敵を愛せ」
    啓造、高木、夏枝、それぞれの身勝手な思惑で陽子の人生を狂わせてしまう。
    人とは恐ろしい。誰しも恐ろしさを持っている。
    それを見せつける小説。
    キリスト教を超えた深い教えがある。

    これがデビュー作なのが信じられない。
    今回37年ぶりに読み返したけど、全く色褪せることなく何年たって読んでも傑作は傑作。
    内容も鮮明に覚えていたことに驚いた。
    それくらい、初めて読んだ時、自分にも衝撃だったのだろう。
    塩刈峠と氷点は人間とは何かを思い出すために時々読むのがいいかもしれない。

    引き続き続編も読もう。

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    2026年09月10日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    下巻は読む方もどんどん追い詰められていく。
    内容も、結末も知っていても話に引き込まれていくし、幾度も考えさせられる。

    啓造の立場、夏枝の立場、高木の立場、徹、そして陽子。
    下巻は特に夏枝の心の動きが身勝手すぎて、嫌悪する。

    氷点と言えば、原罪。
    「原罪」とは何か?を常に考えながら読み進める。
    生まれながらに持っている罪とは何か?
    「汝の敵を愛せ」
    啓造、高木、夏枝、それぞれの身勝手な思惑で陽子の人生を狂わせてしまう。
    人とは恐ろしい。誰しも恐ろしさを持っている。
    それを見せつける小説。
    キリスト教を超えた深い教えがある。

    これがデビュー作なのが信じられない。
    今回37年ぶりに読み返したけど、全く色褪せることなく何年たって読んでも傑作は傑作。
    内容も鮮明に覚えていたことに驚いた。
    それくらい、初めて読んだ時、自分にも衝撃だったのだろう。
    塩刈峠と氷点は人間とは何かを思い出すために時々読むのがいいかもしれない。

    引き続き続編も読もう。

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    2026年09月10日
  • 氷点(下)

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    誰もが秘密を抱えていて「被害者であり加害者」という点で、最近見たちいかわの映画「人魚の島のひみつ」を思い出した。そしてこれは見ていないけれど、陽子に降りかかる災難に、おしんを思い出す。
    それぞれの登場人物の行動が、それぞれの思考に基づいていて、理に適っている。だから章ごとに登場人物に思い入れしたり怒ったりしてしまう。
    氷点の回収も見事。

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    2026年09月06日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    誰もが秘密を抱えていて「被害者であり加害者」という点で、最近見たちいかわの映画「人魚の島のひみつ」を思い出した。そしてこれは見ていないけれど、陽子に降りかかる災難に、おしんを思い出す。
    それぞれの登場人物の行動が、それぞれの思考に基づいていて、理に適っている。だから章ごとに登場人物に思い入れしたり怒ったりしてしまう。
    氷点の回収も見事。

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    2026年09月06日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)

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    いやーおもしろいな!二日で完読してしまった。
    戦後すぐの北海道という馴染みのない設定だが引き込まれる。
    旭川のよく知った場所(営林局など)が描かれており、頭の中で地図を書きながら読み進めた。というか三浦さんの旦那さんが営林局勤めだったのか。
    朝日新聞の1000万の懸賞小説で大賞をとったというが、文体も完成されていてすごい新人だよなぁと思う。笑点の由来になったというのもびっくり。
    三浦さん自身が肺結核やオホーツク海で入水自殺や戦争などの受難を生き抜いており、だからこそこんなに凄みある文章になるのだと思う。

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    2026年09月06日
  • 氷点(上)

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    いやーおもしろいな!二日で完読してしまった。
    戦後すぐの北海道という馴染みのない設定だが引き込まれる。
    旭川のよく知った場所(営林局など)が描かれており、頭の中で地図を書きながら読み進めた。というか三浦さんの旦那さんが営林局勤めだったのか。
    朝日新聞の1000万の懸賞小説で大賞をとったというが、文体も完成されていてすごい新人だよなぁと思う。笑点の由来になったというのもびっくり。
    三浦さん自身が肺結核やオホーツク海で入水自殺や戦争などの受難を生き抜いており、だからこそこんなに凄みある文章になるのだと思う。

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    2026年09月06日
  • あのポプラの上が空 新装版

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    亡き父の友人である陶吉のもとに下宿し、北大医学部を目指す淳一。下宿先は陶吉が薬局を経営する薬剤師、息子の浜雄が外科病院の院長と、まるで絵に書いたようなエリート一家。しかしその家に住む人々は全員が個室に鍵をかけ、食事も各々で済ませ、孫の景子は暴言や暴力を働く。この家を蝕む闇とは。

    一家を壊した直接の原因は"クスリ"だけど、あとがきにあるように"クスリ"がいちばんの問題ではない。
    人間の欲、業、罪深さなど、三浦綾子ワールドに浸ることができる作品。

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    2026年09月06日
  • 三浦綾子 電子全集 あさっての風-あなたと共に考える人生論

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    『人間のかかわりについて』『信と望みと愛と』『美しい結婚』『親と子と教師と』『風物によせて』の5本立てエッセイ人生訓。著者の慧眼に心酔。

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    2026年09月02日