三浦綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ終戦を機に、教科書を墨塗りにさせられ、それまで教えたことが誤りだったかもしれないことに自責の念を感じた著者は、七年間の教員生活に終止符を打ち、虚無感の中に沈んでいく。そんな中肺病となり、同じく肺病患者でクリスチャンの前川正に導かれて次第にキリスト教の教えに触れ、信仰を得ていく。自殺未遂までした虚無から、さらにはカリエスとなって寝たきりになり、愛する前川正にも先立たれた悲しみをも生き抜いて、同じくクリスチャンの三浦光世と結婚するまでの自伝的小説。
人生に生きる意味はあるのか、自分は生きていても良いのか。子どもたちに偉そうに教えたことが次の日には誤りとして墨塗りにされる、この世で真実とされるものの