三浦綾子のレビュー一覧
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ネタバレ人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない。
恥ずかしながらこの歳になるまで、キリスト教思想について無知であった。この小説を読んではじめて少しだけキリスト教の教えに触れたようなものである。
自分が無知すぎてまだまだ落とし込めない引用もたくさんあったが、自分もどこかキリスト教とは自分とは遠く離れたものであると思っていたところからは少しだけ近づけたような気はする。
何よりこの小説が実話に基づいているというのが衝撃でした。
友のために命を捨てるということ。果たして自分にできるだろうかと。
ここで言う友とは、決して現代の意味で言う仲の良い友達という範囲に留まるものではなく、「他 -
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キリストの神様を信じることで
運命に心を乱す事なく愛を持って
生きていける
難病で寝たきりの綾子さんを
見ず知らずでも
信仰で繋がった人が
たくさん見舞う
病人を見舞おうと
キリスト教の教えにあるのか?
前川正さんを始め
元婚約者や三浦光世さん
みんな驚くほど献身的でよい人
あんなに人のために差し出されるか?
綾子さんを愛した前川さんは幸せそうだったな
わたしたちの神様は備えてくださる神さまなんです
わたしたちの目には悪いと思う事も
結局は良かれと思って準備してくださる
必要なことは与えられる
与えられないのは不必要だという証拠
御心のままに
人生に疲れたら読み返したい
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ネタバレ十勝岳の山津波の後、硫黄に汚染された大地を耕し、復興を目指す拓一や村長。それに対し、無駄な努力で負債を増やし、街のものにその損害を負わせていると反対する深城を始めとする反復興派は、村長に無実の言いがかりをつけて反対運動をしている。そんな中耕作を庇って反復興派に殴られて拓一は不具となる。正しい者が不幸に遭い、悪を行う者が蔓延る世界に疑問を持つ耕作だが、母の聖書のヨブ記を読み、また拓一の揺らがぬ姿勢を見て、因果応報は現実ではなくて人の願いに過ぎず、現実は善因善果とは限らないことを悟っていく。それでも最後は拓一の稲が実り、深雪楼に売られていた福子は深城の娘の節子が救い出して汽車に乗せ、きっとこれから
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上巻最後のすぐ続きから始まり、物語は戦争一色へと一気に姿を変えていく。
無慈悲に竜太に襲いかかる悪夢のような現実に、映画「私は貝になりたい」を観ているときのような、逃げ場のない不吉さと息苦しさを思い出した。
けれど、嫌だな、嫌だなと思いながらも、不思議と頁をめくる手は止まらず、むしろ上巻以上に走り抜けるように読み進めた。
散々と言うほどの理不尽に苛まれ、こんなことがあっていいのかと思うような現状があるのに、どういう訳かそこに完全なる絶望がないからかもしれない。
作中、坂部先生が竜太に「竜太、人間が人間として生きるというのは、実に大変なことだなあ」と言うシーンがある。
無実でありながら、正し -
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ネタバレ本書を読んだ知人に連れられ、塩狩峠へドライブに行った経験があります。その旅の思い出が、この本を手に取るきっかけでした。
知人からの話から当書にはホラーのイメージがありましたが、実際に読んでみるとまさに「愛と信仰の物語」でした。
他者のために自らを犠牲にし、命までも投げ捨てる。残念ながら私には不可能です。家族や恋人のように愛してやまない人ならともかく、それほど深い関係にない人たちに命を懸けることはできません。
キリスト教含む宗教は、「人生の判断基準となる軸や指針」の側面があると考えています。私は無宗教の人間です。更に人生経験も浅いため、人生軸は細くブレます。信夫にとっての人生の判断軸がキリスト -
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ネタバレ本書を読んだ知人に連れられ、塩狩峠へドライブに行った経験があります。その旅の思い出が、この本を手に取るきっかけでした。
知人からの話から当書にはホラーのイメージがありましたが、実際に読んでみるとまさに「愛と信仰の物語」でした。
他者のために自らを犠牲にし、命までも投げ捨てる。残念ながら私には不可能です。家族や恋人のように愛してやまない人ならともかく、それほど深い関係にない人たちに命を懸けることはできません。
キリスト教含む宗教は、「人生の判断基準となる軸や指針」の側面があると考えています。私は無宗教の人間です。更に人生経験も浅いため、人生軸は細くブレます。信夫にとっての人生の判断軸がキリスト -
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ネタバレ上富良野で祖父母と暮らす耕作と兄拓一を主人公に、一生懸命に働いても豊かにならない小作農の暮らしや、貧乏ゆえに家族と離れて働いたり売られたりする女性たちを描く。最後には山津波で耕作は祖父母と姉妹と教え子を失い、その一帯の人々のほとんどが犠牲になるという救いのない話には見えるけれど、それを正しく生きる者に与えられた神の試練として描こうとしていると思われる、が、今のところはともかく救われないところで終わっているので、続編でその伏線が回収されるのではないかと思われる。中学に一番で入れるだけの成績を持ちながら結局家族のために進学を諦めた耕作は、自分は自分のことしか考えていないとよく反省しているけれど、他
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ネタバレ最初、読み始める前に裏表紙のあらすじを読んでしまったのが本当に失敗だった。主人公が死ぬって書いてあり、とんでもないネタバレ。それを分かってて、最後まで読み進めるのは本当に辛かった。ずっと「この人死ぬんだな」と思いながら読んでた。で、あの結末。しばらく引きずるわ。結納の日に事故だよ?もうどうしようもないじゃん。奥さんどうすんのよ。やっと病気良くなったんだよ?人助けるって、あんな善人にはなれないじゃん。と思いながら、若い頃に読んでたら、もしかしたらそれでも立派な聖人として認められるキリスト教に興味を持っちゃうかもと思う。
私は特定の宗教を信仰してるわけではないし、むしろそういうのを信仰する人々につ -
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ネタバレ最初、読み始める前に裏表紙のあらすじを読んでしまったのが本当に失敗だった。主人公が死ぬって書いてあり、とんでもないネタバレ。それを分かってて、最後まで読み進めるのは本当に辛かった。ずっと「この人死ぬんだな」と思いながら読んでた。で、あの結末。しばらく引きずるわ。結納の日に事故だよ?もうどうしようもないじゃん。奥さんどうすんのよ。やっと病気良くなったんだよ?人助けるって、あんな善人にはなれないじゃん。と思いながら、若い頃に読んでたら、もしかしたらそれでも立派な聖人として認められるキリスト教に興味を持っちゃうかもと思う。
私は特定の宗教を信仰してるわけではないし、むしろそういうのを信仰する人々につ