三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    久しぶりに読んだ三浦綾子さんの作品

    貧しい中
    困難に立ち向かい
    まっすぐ生きていく主人公に
    最後に最大の試練が襲い
    終了

    この後どうなるのか
    想像するしかない…

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    2024年01月19日
  • 病めるときも

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    人間の欲を丸出しに生きる人々に時代を感じるが
    現代でも人々の日常にこそドラマがあるとも思う
    愛とは何かと難しく考えてもみたが
    目の前にいる人を冷静にとらえ信じ慮る
    それができる心こそ崇高な魂なのではないか

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    2024年01月12日
  • 三浦綾子 電子全集 病めるときも

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    人間の欲を丸出しに生きる人々に時代を感じるが
    現代でも人々の日常にこそドラマがあるとも思う
    愛とは何かと難しく考えてもみたが
    目の前にいる人を冷静にとらえ信じ慮る
    それができる心こそ崇高な魂なのではないか

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    2024年01月12日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    ガラシャのキリスト教への傾倒がひたむき過ぎて、その描写が下巻の半分以上を占めてるんじゃないかってぐらい諄かったのでちょっとげんなりしてしまった。物語は急変直下で信長から秀吉、そして天下分け目の合戦へとガラシャが混沌の時代に翻弄され、女身としての口惜しさは上巻からずっと口にしており、しかし洗礼を受け、”御神のおぼしめすままに”を受け入れたあとの清々しさ。これがガラシャの真骨頂、時代を作った女傑の一人と謳われることになる。戦国時代、男は戦に出兵して死に、女は嫁いで死ぬ。哀れな時代であったからこそ、その悲しみや恋しさを詠まれ数多くの歌が生まれたんだろうなと思う。下巻は多くの歌が綴られており、今まであ

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    2023年12月24日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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    実家の本棚にあってずっと気になっていた本。母が亡くなって遺書物を片っ端から読んでいこうと手にした本だが、なんでもっと早く読まなかったんだろうと後悔するくらい面白かった。
    地元亀岡市では大河ドラマ『麒麟が来る』というのがあったが全く興味もなく、明智光秀ってなんとなく織田信長の裏切り者っていう先入観でいい印象を持っていなかった(無知)んだけど、上巻ではガラシャよりも光秀がメインの流れになっており、いかにして光秀が信長を討ち取ったのかがよくわかる。そして、その人となりが娘玉子へと受け継がれるというのがよかった。まぁ、細川ガラシャもオンラインゲーム『戦国IXA』の攻略ブックのおまけのカードで知った程度

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    2023年12月24日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    各作品を興味深く拝読している三浦綾子作品の一つを入手して紐解いた。単行本の初登場が1966(昭和41)年で、作者の活動歴の中では比較的早目な時期の作品と言えるであろう。少し以前に見受けられた、文字がやや小さい感じの規格で、ページ数の感じ、本の見た目の割には全体の文字数が多くボリュームが在る。ゆっくりと紐解きながら読んだ。
    本作の物語は、昭和24年に起こり、そこから数年を経た昭和20年代の終わり頃、札幌を主要な舞台としている。若い女性達と、その周辺の男性達の物語ということになる。
    「昭和24(1949)年」というのは、現在も続いている小学校、中学校、高校の仕組みが成立して始まったというような頃だ

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    2023年12月21日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    理不尽の一言に尽きる。丁寧に綴られてきた日々の暮らしがたった一瞬の泥流によって… 。因果応報などないという現実にどう向き合うべきかを考えさせられる。続編も出ているみたいなのでぜひ読みたい。

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    2023年12月12日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    真面目に、正しく一生懸命に生きている者に、どうして苦難が降りかかるのか --- 「泥流地帯」では示されなかったこの問題に対する著者の回答が本書で示される。著者は聖書のヨブ記を引き合いに出して、善因善果、悪因悪果は人間の理想であって現実はそうではないと主張する。人は、良い行ないをした者には良い報いが、悪い行ないをした者には悪い報いがあって欲しいという願いから、いいことが起こった時には日頃の心がけが良かったからだとか、悪いことが起こった時には先祖や神様の祟りだとか考えようとするが、悪い行いをしたものが幸せになったり、良い行いをしたものに災いが起こったりするのも現実なのである。

    前作では、登場人物

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    2023年12月11日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    偶々出くわした小説が興味深く、「同じ作者による他の作品」と幾つかの作品を紐解く中で出会った作品である。なかなかに興味深く拝読した小説である。
    「小説」というモノは、作者が自由自在に想像の翼を羽ばたかせて綴るモノであろう。作者本人の経験や見聞、人生と然程関連が無くても何らの支障もない。それでも、場合によっては作者本人の人生が色濃く反映される小説というモノも登場する。
    三浦綾子作品に関しては、丁寧に取材をして様々な人達の話しを参考にしながら綴られている作品が見受けられると感じられる他方、御自身の人生の中での経験や、考えて来た事柄等が色濃く反映されていると想像させる面も大きいように感じる。小説家とし

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    2023年12月01日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    学びや自己覚知のない母夏枝の存在が
    自己愛性の強い女性の象徴に感じられてならない
    人物それぞれの視界が広がり重なって変化し
    万事を受け入れて生きる人間の強さに胸が熱くなる

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    2023年11月24日
  • 続 氷点(下)

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    学びや自己覚知のない母夏枝の存在が
    自己愛性の強い女性の象徴に感じられてならない
    人物それぞれの視界が広がり重なって変化し
    万事を受け入れて生きる人間の強さに胸が熱くなる

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    2023年11月24日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    清く正しく美しい心を輝かせていた陽子が
    世の中の澱みや人間の歪みを知り変化していく
    母夏枝の無邪気さと父啓造の気持ちの変化が
    物語を結末へと繋げていく

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    2023年11月18日
  • 続 氷点(上)

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    清く正しく美しい心を輝かせていた陽子が
    世の中の澱みや人間の歪みを知り変化していく
    母夏枝の無邪気さと父啓造の気持ちの変化が
    物語を結末へと繋げていく

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    2023年11月18日
  • 銃口 上

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    80年以上も前の事件、それに巻き込まれる羽目に陥った人物という題材を軸とした物語で、30年も以前に発表された小説ではある。が、そういう「何十年前」という変な旧さは微塵も無い。現在の時点でも考えさせられる内容を大いに含む小説だ。
    美瑛を訪ねた際に、十勝岳噴火の災害に纏わる話題として小説『泥流地帯』が知られているということを何度も聞いていて、思い切って入手して読んでみた。実質的な上下巻ながら、別作品扱いである『続 泥流地帯』と併せて読み、これが非常に好かったので「同じ作者の別な作品」と三浦綾子作品を何作か続けて読んでみた。何れも、新聞や雑誌の連載で初登場、そして単行本が初めて登場という時期が半世紀

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    2023年11月11日
  • 続 氷点(上)

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    小説を愉しんだ後に思う場合が在る。作中の最終盤辺りの経過の後、「如何いうようになってしまう?」ということが凄く気になる場合が在って、「こういうように?」と勝手に考えを巡らせてしまう場合も在る。
    『氷点』という小説を読んだ。不幸な事件が契機で、一家は重大な秘密を密かに抱え込んでしまう。その秘密に関るヒロインは、その秘密を突き付けられる羽目に陥り、最終盤で騒動を起こしてしまう。やがて一家の秘密の真相を知る人物が、その真相を伝える。そういう具合で「ヒロインの陽子は如何なる?」という場面で物語が幕を引くのが『氷点』であった。
    作者の三浦綾子の中で、『氷点』は発表されている「ヒロインの陽子は如何なる?」

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    2023年11月08日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    小説を愉しんだ後に思う場合が在る。作中の最終盤辺りの経過の後、「如何いうようになってしまう?」ということが凄く気になる場合が在って、「こういうように?」と勝手に考えを巡らせてしまう場合も在る。
    『氷点』という小説を読んだ。不幸な事件が契機で、一家は重大な秘密を密かに抱え込んでしまう。その秘密に関るヒロインは、その秘密を突き付けられる羽目に陥り、最終盤で騒動を起こしてしまう。やがて一家の秘密の真相を知る人物が、その真相を伝える。そういう具合で「ヒロインの陽子は如何なる?」という場面で物語が幕を引くのが『氷点』であった。
    作者の三浦綾子の中で、『氷点』は発表されている「ヒロインの陽子は如何なる?」

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    2023年11月08日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    愛憎劇と社会や戦争がもたらす人生の不条理が
    人間の本質的な部分を浮き彫りにしていって
    生とは、死とは何かを考えさせられる内容でした。

    「氷点」に近いスキャンダラスな愛憎劇だけど、
    生も死も、善も悪も肯定するような
    壮大なスケールの精神性を感じました。

    全体を通して、展開もテンションも結末も
    常に程よい緊張感があり、個人的には今のところ三浦綾子最高傑作です。

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    2023年11月04日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(上)

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    愛憎劇と社会や戦争がもたらす不条理が
    人間の本質的な部分を浮き彫りにしていって
    生とは、死とは何かを考えさせられる内容でした。

    「氷点」に近いスキャンダラスな愛憎劇だけど、
    生も死も、善も悪も肯定するような
    壮大なスケールの精神性を感じました。

    全体を通して、展開もテンションも結末も
    常に程よい緊張感があり、個人的には今のところ三浦綾子最高傑作です。

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    2023年10月27日
  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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    聖書は過去数千年にわたって読み継がれてきた世界的なベストセラーであるといわれている。
    それを、クリスチャンではない人にも感覚的に分かりやすく解説されていると思った。もともとは全く神様を信じていなかった作者だからこそ、より分かりやすく書けるのだと思う。

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    2023年10月25日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    1974(昭和49)年から1976(昭和51)年に雑誌連載として登場した作品だという。1976(昭和51)年に単行本となった。後に文庫本にもなっていて、幾つかの版が出たと見受けられるが、今般入手したモノの初版は1985(昭和60)年ということだ。
    上巻では1923(大正12)年頃から1938(昭和13)年頃という背景だ。下巻では上巻の最後の辺りに在った場面の数ヶ月後から物語が起こり、1945(昭和20)年の戦争の終結の頃迄、最終盤辺りは戦後に相当する昭和22年頃という時代が背景だ。上下巻を通じて、概ね四半世紀の期間、その時代を生きた作中人物達の人生が描かれる物語ということになる。
    下巻の物語は

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    2023年10月22日