三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    小説を愉しんだ後に思う場合が在る。作中の最終盤辺りの経過の後、「如何いうようになってしまう?」ということが凄く気になる場合が在って、「こういうように?」と勝手に考えを巡らせてしまう場合も在る。
    『氷点』という小説を読んだ。不幸な事件が契機で、一家は重大な秘密を密かに抱え込んでしまう。その秘密に関るヒロインは、その秘密を突き付けられる羽目に陥り、最終盤で騒動を起こしてしまう。やがて一家の秘密の真相を知る人物が、その真相を伝える。そういう具合で「ヒロインの陽子は如何なる?」という場面で物語が幕を引くのが『氷点』であった。
    作者の三浦綾子の中で、『氷点』は発表されている「ヒロインの陽子は如何なる?」

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    2023年11月08日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    愛憎劇と社会や戦争がもたらす人生の不条理が
    人間の本質的な部分を浮き彫りにしていって
    生とは、死とは何かを考えさせられる内容でした。

    「氷点」に近いスキャンダラスな愛憎劇だけど、
    生も死も、善も悪も肯定するような
    壮大なスケールの精神性を感じました。

    全体を通して、展開もテンションも結末も
    常に程よい緊張感があり、個人的には今のところ三浦綾子最高傑作です。

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    2023年11月04日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(上)

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    愛憎劇と社会や戦争がもたらす不条理が
    人間の本質的な部分を浮き彫りにしていって
    生とは、死とは何かを考えさせられる内容でした。

    「氷点」に近いスキャンダラスな愛憎劇だけど、
    生も死も、善も悪も肯定するような
    壮大なスケールの精神性を感じました。

    全体を通して、展開もテンションも結末も
    常に程よい緊張感があり、個人的には今のところ三浦綾子最高傑作です。

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    2023年10月27日
  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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    聖書は過去数千年にわたって読み継がれてきた世界的なベストセラーであるといわれている。
    それを、クリスチャンではない人にも感覚的に分かりやすく解説されていると思った。もともとは全く神様を信じていなかった作者だからこそ、より分かりやすく書けるのだと思う。

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    2023年10月25日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    1974(昭和49)年から1976(昭和51)年に雑誌連載として登場した作品だという。1976(昭和51)年に単行本となった。後に文庫本にもなっていて、幾つかの版が出たと見受けられるが、今般入手したモノの初版は1985(昭和60)年ということだ。
    上巻では1923(大正12)年頃から1938(昭和13)年頃という背景だ。下巻では上巻の最後の辺りに在った場面の数ヶ月後から物語が起こり、1945(昭和20)年の戦争の終結の頃迄、最終盤辺りは戦後に相当する昭和22年頃という時代が背景だ。上下巻を通じて、概ね四半世紀の期間、その時代を生きた作中人物達の人生が描かれる物語ということになる。
    下巻の物語は

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    2023年10月22日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(上)

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    或る小説を興味深く読んで愉しんだという経過が在ると、「同じ作者による別作品?」という興味が沸き起こる。
    その種の興味に駆られて入手するに及んだのだが、紐解き始めてみると頁を繰る手が停まらない、また「停められない」という様相を呈し、なかなかに愉しんだ。
    題名の「天北」である。明治の初め頃、現在の北海道内に所謂「旧国名」に相当する地方の地域が設定された。北海道の北には「天塩国」、「北見国」というような「国」が設定された。ここから「天北」というような呼び名が起こっている。使用例を見ると、2つの「国」の頭文字を取っているという例も、「天塩国の北側」という意味が起こりという例も在るという「天北」である。

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    2023年10月22日
  • 三浦綾子 電子全集 石の森

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    人間の弱さを理解していることが強く優しく生きるためには大事、みたいなテーマ。いつもの三浦綾子さんらしさを感じる。

    親しい友達も家族でもお互いの気持ちを完璧に理解することはできないという点で自分以外はみな他人であり、だから人は孤独。自分も他人のことを心から思ったり理解することはなかなかできなくて、親しい人が悲しんだり苦労していることはよくよく知らずに自分が一番不幸であるかのように思い込んでしまう。そういうことに気づく経験をして人(というか自分)の弱さを知ったときに少し優しくなれる。でもどんなに優しい人でも人を傷つけない人はいない、優しいからこそ人を傷つけうる。っていうお話だなと思いました。

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    2023年10月19日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    素晴らしかった。重厚で読み応えがあって、示唆に富む。久々にいい本に出会えた。こういう本をまた読みたい。

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    2023年10月14日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    誰かが話題にした本が記憶に残り、気になって入手して紐解き、その本との出会いが善かったと思える場合というものが在ると思う。本作はそういう、話しを聞いて気になったという切っ掛けで出会った。そして読後に、本との出会いが善かったと余韻に浸っている。
    少し長く読み継がれていて、これからも読み継がれていくであろう作品、或る意味で「古典」という趣も在る作品だと思う。
    本作は上富良野町(作中の時代は上富良野村)を舞台とする物語で、実際の大きな災害の頃のことに題材を求めている。この作品を知る切っ掛けとなったのは、上富良野町の隣りである美瑛町を訪ねた経験だった。
    美瑛町を訪ねて、景色を愛で、写真を撮るようなことを

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    2023年10月14日
  • 石ころのうた

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    ネタバレ

    三浦綾子さんの7年間の教師時代。
    情熱的で頭脳明晰な三浦綾子さん。
    時代が違ったらという「たら」「れば」を言いたくなる。
    しかし、迫り来る戦争をどんどん肌で感じ、
    最後は今まで信じて疑わなかったことを
    墨で塗りつぶさねばならなくなったことを自省しやめていく。
    教育愛に燃え、子どもをとことん可愛だっていた彼女だったからこそ
    虚無感や失望の念が強かったのだろう。
    キッパリと教師を辞める潔さ。
    彼女の真摯さに惹かれる。

    教師時代、炭鉱の村に赴任し、そこで働く人の子達を見て
    目を見開かれていく彼女。
    中でも朝鮮半島から来た子が
    風呂敷を振ってサヨナラを告げていた光景が目に焼きつく。
    その後日談もいい

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    2023年10月11日
  • 三浦綾子 電子全集 石ころのうた

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    ネタバレ

    三浦綾子さんの7年間の教師時代。
    情熱的で頭脳明晰な三浦綾子さん。
    時代が違ったらという「たら」「れば」を言いたくなる。
    しかし、迫り来る戦争をどんどん肌で感じ、
    最後は今まで信じて疑わなかったことを
    墨で塗りつぶさねばならなくなったことを自省しやめていく。
    教育愛に燃え、子どもをとことん可愛だっていた彼女だったからこそ
    虚無感や失望の念が強かったのだろう。
    キッパリと教師を辞める潔さ。
    彼女の真摯さに惹かれる。

    教師時代、炭鉱の村に赴任し、そこで働く人の子達を見て
    目を見開かれていく彼女。
    中でも朝鮮半島から来た子が
    風呂敷を振ってサヨナラを告げていた光景が目に焼きつく。
    その後日談もいい

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    2023年10月11日
  • 三浦綾子 電子全集 心のある家

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    三浦綾子さんの本を初めて読みました
    雪虫やナナカマドは道民なのでわかるわかる!と共感して読みました

    素敵なクリスチャンのご夫婦で、ご主人の人柄も素晴らしいと思いました

    学ぶよろこび
    小さな生命を守るために
    は子供にも読んで欲しいと思いました

    この本に出会えてよかった!!

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    2023年09月02日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    ネタバレ

    23歳の今。
    この本に出会って本当に良かったと思いました。

    良一に惹かれて結ばれた後、後悔する気持ちのやり場の無さ。とても感情移入しました。

    そして奈緒美の両親の温かさ。
    愛とは何かを深く学びました。

    どんな境遇に立っても人を裁くのではなく、許して生きていく。
    この本からとても難しい人生の課題を与えられました。

    人生のバイブルにします。

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    2023年08月18日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    30代に読んで40代50代と2回再読
    そのくらいオススメ
    読む年代で感じ方が変わりますね(深まります)
    50代での再読では市村キワ(耕作達の祖母)と同い年になってしまった

    生きていられる内10年一度の再読続けたいな




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    2023年08月10日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    達哉が自分勝手過ぎてイライラしてしまった笑
    達哉にもまた原罪が生まれたのであろうと思います。
    さて、上記の点は抜きにして続編もみるみるうちに氷点の世界に引き込まれた。
    本当の陽子の人生はここから始まるのだと思います。
    結局、どういう道を選ぶのかは読者の想像にお任せということでしょうか。
    全ての罪が晴れるわけではありませんが彼女の本当の人生を歩んでいってほしいと願うばかりです。

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    2023年08月05日
  • 続 氷点(下)

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    達哉が自分勝手過ぎてイライラしてしまった笑
    達哉にもまた原罪が生まれたのであろうと思います。
    さて、上記の点は抜きにして続編もみるみるうちに氷点の世界に引き込まれた。
    本当の陽子の人生はここから始まるのだと思います。
    結局、どういう道を選ぶのかは読者の想像にお任せということでしょうか。
    全ての罪が晴れるわけではありませんが彼女の本当の人生を歩んでいってほしいと願うばかりです。

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    2023年08月05日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    戦時の旭川の新米教師の話。昭和25年に三国同盟、政党解体、国家総動員、配給制が始まるのに、日本国内の出来事ではないように受け止めた上、いずれ勝つでしょとの国民一般の意識。新聞や東大も国策に疑義を持つ者を排除し、決まったベクトルに進んでいく。。そんか中、キリスト教の博愛精神を持つ担任に憧れ、教師となった主人公。天皇万歳の校長、教頭の下、今後どうなるのか。当時の状況もわかるし、展開もよく、読み応えしかない。

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    2023年08月03日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    ネタバレ

    10年以上、折に触れて読み返している。
    内容は重たいが、深く悩んだ時や落ち込んだ時に読み返すと孤独が紛れる。閉塞感や低調なテンションの語り口が寄り添ってくれることもある。
    誰かを愛するとは、誰かが自立して生きていけるようにすることだという言葉が印象的であった。

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    2023年07月31日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    大病を患いながらも、まさに青春時代における精神的な潔癖さで、倫理観や人生観を悩み、さまざまな物事を拒絶したり受け入れていったりする様は、誠実かつ情熱的で、ご本人の人格を少しでも理解出来たと思います。

    三浦綾子さんの小説を読むのであれば必読です。

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    2023年06月28日
  • 続 氷点(上)

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    早く読みたかった続編。
    前回に比べると緩い感じではあるが一気に辻口家に氷点の世界へと引き込まれていく。
    下巻も楽しみですp(^^)q

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    2023年06月19日